JPS5931770Y2 - 海岸前線人工樹林帯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 海岸の各所には先人の長年にわたる努力により海岸林が
造成され、災害の防止（防風・防汐・飛砂防止）に大き
な役割りを果すとともに、環境保全、リクレーションの
面にも大きな期待が寄せられている。

これらの海岸林のなかには災害により破壊されたり、苛
酷な自然条件により、拝借とくに前線部に被害を受け、
これが拡大の一途を辿っているものが散見される。

すなわち海岸林の前線部が犠牲となり、破壊はこれから
進展しているケースが多くみられる。

このことはまた、新たに海岸林を造成する場合の最大の
難関である。

この考案は、海岸林または海岸林道戊子定地の前線部に
、樹木本来の可撓性、遮風機能等を備えた人工材を配置
し風害等に耐えるとともに、風力を分拡散して後方の森
林遺戒または維持、保護に役立つ海岸前線人工樹林帯を
提供するものである。

つぎにこの考案を図面について説明する。

第１図において、海岸林はその前砂丘Ａに続く主砂丘Ｂ
、Ｃ上に成育し、立木の頂点を結ぶ包絡線りに沿って、
海上よりの風は流れる。

この考案による人工前線施設すなわち海岸前線人工樹林
帯は、第２図に示°されるように、立木１ａ、１ ｂ、
Ｉ Ｃ・・・・・・の頂点を結ぶ包絡線２が地表面３と
交わる空間に人工材４を配置することで形成される。

この人工材４は、美観を害ねないようプラスチック製人
工樹木５またはこれの集合体とすることができ（第３図
参照）、先にのべた機能、特性をもった枝つきポール、
流線型ブロック等とすることもできる。

このようにこの考案によれば、人工材を海岸林の前線部
に設置するようにしたため、施工が容易でありかつ海岸
の苛酷な自然条件に耐えるとともに海岸林の生育を可能
ならしめる自然条件が確保せられ、また海岸林の早期遺
戒、後方拝借の維持保護により立木の生育を助長、促進
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は海岸林の説明図である。 第２図はこの考案による人工樹林帯を示す説明図である
。 第３図は人工材の一実施例を示す説明図である。 １ ａ 、１ ｂ 、Ｉ Ｃ・・−・・：立木、２：包
絡線、３：地表面、４：人工材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 海岸林を構成する立木の頂点を結ぶ包路線の延長部を頂
   部としかつ可撓性を有する人工材から戊り、前記包絡線
   の延長部が海岸側の地表面と交わる空間に人工材を配置
   し、海岸林の早期造成または維持保護を図るようにした
   ことを特徴とする海岸前線人工樹林帯。