JPS593148B2 - インクジエツト記録装置 - Google Patents
インクジエツト記録装置Info
- Publication number
- JPS593148B2 JPS593148B2 JP51145576A JP14557676A JPS593148B2 JP S593148 B2 JPS593148 B2 JP S593148B2 JP 51145576 A JP51145576 A JP 51145576A JP 14557676 A JP14557676 A JP 14557676A JP S593148 B2 JPS593148 B2 JP S593148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- nozzle
- ink
- end plate
- inkjet recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/015—Ink jet characterised by the jet generation process
- B41J2/04—Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
- B41J2/06—Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はイックジェット記録装置に関するもので、ノズ
ルを小形化して応答性を向上させること、或いはマルチ
ノズルのこの種の記録装置を提供しやすくすることを目
的とするものである。
ルを小形化して応答性を向上させること、或いはマルチ
ノズルのこの種の記録装置を提供しやすくすることを目
的とするものである。
一般にイックジェット記録装置は、加圧インクをノズル
孔より噴出して粒子化し、このインク粒子を飛行中に静
電力を利用して偏向して被記録面に付着させドツトを記
録するようになつているものが多い。
孔より噴出して粒子化し、このインク粒子を飛行中に静
電力を利用して偏向して被記録面に付着させドツトを記
録するようになつているものが多い。
インク粒子はノズル孔から噴出するインク柱の先端が周
期的に分離することにより形成され、従つてドツトの記
録に不要なインク粒子はガタ一の位置に飛行して回収さ
れるように制御される。インク粒子を偏向するための手
段は、インク粒子に希望する偏向量に見合つた量の電荷
を与え、電荷を有するインク粒子を一定の静電電場中を
飛行させることにより偏向を行うようにするものが多い
。一方正しい偏向制御を行うためにはインク粒子の発生
は規則正しく行なわれなければならず、このためにイン
ク柱に所要周波数の機械的振動を与える方法が提案され
ている。この機械的振動はノズルに嵌着した電歪振動子
によるものが多いが、このようなものはノズル機構の形
伏が大形化することになり応答性（制御性）が悪い欠点
を有している。またノズルが大形化することはマルチノ
ズル形のイックジェット記録装置を実現するための障害
となつていた。本発明はこのような問題点を改良するも
ので、ノズル孔から噴出するインク粒子を情報信号に従
つて偏向制御して被記録面に付着させてドツトを記録す
るイックジェット記録装置において、ノズルの一部を構
成する絶縁性の端板にこれを貫通する孔を設け、この孔
に面して前記端板の内側部と外側部にそれぞれ電極を設
け、この外側部の電極を接地すると共に内側部の電極に
励振電圧を与えることによりこの孔内のインクに振動を
発生させ、この振動をこの孔に連通するノズル孔から噴
出するインク柱に伝達してインク粒子の発生を匍脚し、
更に前記外側部電極と帯電用電極間に電圧を与えてイン
ク粒子を帯電するようにしたことを特徴とする。
期的に分離することにより形成され、従つてドツトの記
録に不要なインク粒子はガタ一の位置に飛行して回収さ
れるように制御される。インク粒子を偏向するための手
段は、インク粒子に希望する偏向量に見合つた量の電荷
を与え、電荷を有するインク粒子を一定の静電電場中を
飛行させることにより偏向を行うようにするものが多い
。一方正しい偏向制御を行うためにはインク粒子の発生
は規則正しく行なわれなければならず、このためにイン
ク柱に所要周波数の機械的振動を与える方法が提案され
ている。この機械的振動はノズルに嵌着した電歪振動子
によるものが多いが、このようなものはノズル機構の形
伏が大形化することになり応答性（制御性）が悪い欠点
を有している。またノズルが大形化することはマルチノ
ズル形のイックジェット記録装置を実現するための障害
となつていた。本発明はこのような問題点を改良するも
ので、ノズル孔から噴出するインク粒子を情報信号に従
つて偏向制御して被記録面に付着させてドツトを記録す
るイックジェット記録装置において、ノズルの一部を構
成する絶縁性の端板にこれを貫通する孔を設け、この孔
に面して前記端板の内側部と外側部にそれぞれ電極を設
け、この外側部の電極を接地すると共に内側部の電極に
励振電圧を与えることによりこの孔内のインクに振動を
発生させ、この振動をこの孔に連通するノズル孔から噴
出するインク柱に伝達してインク粒子の発生を匍脚し、
更に前記外側部電極と帯電用電極間に電圧を与えてイン
ク粒子を帯電するようにしたことを特徴とする。
液体中に間隔をおいて設けた一対の電極に電圧を印加す
るとこの電極間にインクの振動が生じ、これに伴つて液
体が生ずることが知られている〔例えば、ジヤーナル
オブ アプライド フイジクス第３１巻第１号１９６０
年１月（ＪＯｕｒｎａｌＯｆＡｐｐｌｌｅｄＰｈｙｓｉ
ｃｓＯｌｕｒｒｌｅ３ｌ，ｎｕｍｂｅｒｌ，Ｊａｎｕａ
ｒｙｌ９６Ｏ）の第１３６頁〜および上田実、増田閃一
、丸茂秀雄、村崎憲雄、渡辺彰共著、株式会社朝倉書店
発行（昭和４６年１月２５日）静電気工学シリーズ１、
「静電気の基礎」第２２６頁〜参照）。
るとこの電極間にインクの振動が生じ、これに伴つて液
体が生ずることが知られている〔例えば、ジヤーナル
オブ アプライド フイジクス第３１巻第１号１９６０
年１月（ＪＯｕｒｎａｌＯｆＡｐｐｌｌｅｄＰｈｙｓｉ
ｃｓＯｌｕｒｒｌｅ３ｌ，ｎｕｍｂｅｒｌ，Ｊａｎｕａ
ｒｙｌ９６Ｏ）の第１３６頁〜および上田実、増田閃一
、丸茂秀雄、村崎憲雄、渡辺彰共著、株式会社朝倉書店
発行（昭和４６年１月２５日）静電気工学シリーズ１、
「静電気の基礎」第２２６頁〜参照）。
本発明は、この現象（以下イオントラック効果という）
を、ノズル孔から噴出するインクの励振に利用してイン
ク粒子の発生を制御し、且つインク粒子を帯電、偏向制
御するイックジェット記録装置に適合するように工夫し
たものである。以下図面に基づいて説明するに、第１図
は本発明をマルチノズル形のイックジェット記録装置に
適用した例におけるプロツク図を示すものである。
を、ノズル孔から噴出するインクの励振に利用してイン
ク粒子の発生を制御し、且つインク粒子を帯電、偏向制
御するイックジェット記録装置に適合するように工夫し
たものである。以下図面に基づいて説明するに、第１図
は本発明をマルチノズル形のイックジェット記録装置に
適用した例におけるプロツク図を示すものである。
第１図における記録ヘツド部は平面を示しており該部の
側面は第２図に示す。これらの図面において１は記録ヘ
ツド部で、ノズル本体２と、このノズル本体２の端面に
設けられた絶縁材料からなる端板３と、この端板３にお
けるノズル孔に対応する位置に形成された孔４ａ〜４ｅ
と、前記孔４ａ〜４ｅの内側端部分に環状にそしてお互
いに独立した形伏で設けられた導電性の内側電極５ａ〜
５ｅと、端板３の外側面に一体的に形成され前記各孔４
ａ〜４ｅの中心軸上位置に対応してノズル孔６ａ〜６ｅ
が形成された外側電極７と、ノズル本体２内に加圧状態
で供給されたインクＩが前記ノズル孔６ａ〜６ｅからイ
ンク柱８ａ〜８ｅとして噴出されその先端部分が大径イ
ンク粒子９ａ〜９ｅと小径インク粒子１０ａ〜１０ｅに
それぞれが交互に分離して飛行している状態において前
記インク柱８ａ〜８ｅと静電結合し且つ各インク粒子列
の飛行路に偏向電界を与えるように設けた偏向電極板１
１と、各大径インク粒子９ａ〜９ｅの偏向飛行路を遮へ
いする位置に設けたガタ−１２を有している。端板３は
例えばセラミツク等で作られ、電極５ａ〜５ｅ，７はメ
タライズ加工により、またノズル孔６ａ〜６ｅはエツチ
ング加工により作られる。電極７は接地され、内側の各
電極５ａ〜５ｅからはリード線がそれぞれ導出される。
偏向電極板１１と接地との間には偏向電源１３によつて
５００Ｖ〜４０００Ｖの一定電圧が与えられる。この電
圧の大きさは、インク柱８ａ〜８ｅと偏向電極板１１と
の間の距離およびインク粒子９ａ〜９ｅおよび１０ａ〜
１０ｅの大きさや飛行速度更には偏向量その他の関係に
おいて設計的見地から上記範囲外に設定される場合もあ
る。また場合によつては偏向電極板１１をインク柱８ａ
〜８ｅを充電・するための帯電電極と、偏向電場をつく
るための偏向電極とに２分されることもある〇１４は被
記録面（体）で、図示せざる駆動機構によつて紙面に対
して直角方向に一定の速度で駆動される。また場合によ
つては被記録面１４を静止させ、記録ヘツド１を駆動す
る形式がとられる。２０は文字信号作成回路で文字情報
入力Ｄに基づいて各ノズル孔に対応するそれぞれの記録
ドツトの要否に応じた記録信号電圧を発生する。
側面は第２図に示す。これらの図面において１は記録ヘ
ツド部で、ノズル本体２と、このノズル本体２の端面に
設けられた絶縁材料からなる端板３と、この端板３にお
けるノズル孔に対応する位置に形成された孔４ａ〜４ｅ
と、前記孔４ａ〜４ｅの内側端部分に環状にそしてお互
いに独立した形伏で設けられた導電性の内側電極５ａ〜
５ｅと、端板３の外側面に一体的に形成され前記各孔４
ａ〜４ｅの中心軸上位置に対応してノズル孔６ａ〜６ｅ
が形成された外側電極７と、ノズル本体２内に加圧状態
で供給されたインクＩが前記ノズル孔６ａ〜６ｅからイ
ンク柱８ａ〜８ｅとして噴出されその先端部分が大径イ
ンク粒子９ａ〜９ｅと小径インク粒子１０ａ〜１０ｅに
それぞれが交互に分離して飛行している状態において前
記インク柱８ａ〜８ｅと静電結合し且つ各インク粒子列
の飛行路に偏向電界を与えるように設けた偏向電極板１
１と、各大径インク粒子９ａ〜９ｅの偏向飛行路を遮へ
いする位置に設けたガタ−１２を有している。端板３は
例えばセラミツク等で作られ、電極５ａ〜５ｅ，７はメ
タライズ加工により、またノズル孔６ａ〜６ｅはエツチ
ング加工により作られる。電極７は接地され、内側の各
電極５ａ〜５ｅからはリード線がそれぞれ導出される。
偏向電極板１１と接地との間には偏向電源１３によつて
５００Ｖ〜４０００Ｖの一定電圧が与えられる。この電
圧の大きさは、インク柱８ａ〜８ｅと偏向電極板１１と
の間の距離およびインク粒子９ａ〜９ｅおよび１０ａ〜
１０ｅの大きさや飛行速度更には偏向量その他の関係に
おいて設計的見地から上記範囲外に設定される場合もあ
る。また場合によつては偏向電極板１１をインク柱８ａ
〜８ｅを充電・するための帯電電極と、偏向電場をつく
るための偏向電極とに２分されることもある〇１４は被
記録面（体）で、図示せざる駆動機構によつて紙面に対
して直角方向に一定の速度で駆動される。また場合によ
つては被記録面１４を静止させ、記録ヘツド１を駆動す
る形式がとられる。２０は文字信号作成回路で文字情報
入力Ｄに基づいて各ノズル孔に対応するそれぞれの記録
ドツトの要否に応じた記録信号電圧を発生する。
２１は信号変調増幅回路で高周波電源２２からの基本励
振波電圧を文字信号作成回路２０の記録信号電圧で振幅
変調した後に所要電圧まで増幅して前記記録ヘツド１に
おける内側電極５ａ〜５ｅと外側電極７間に供給するも
のである。
振波電圧を文字信号作成回路２０の記録信号電圧で振幅
変調した後に所要電圧まで増幅して前記記録ヘツド１に
おける内側電極５ａ〜５ｅと外側電極７間に供給するも
のである。
文字信号作成回路２０は外部回路（例えば電子計算機や
フアクシミリ信号受信回路）からの文字情報入力Ｄをキ
ャラクタジェネレータ２３へ伝達する入出力インターフ
エース回路２４と、サヤラクタジエネレータ２３から各
ノズル孔に対応した信号電圧を読み出すための行選択回
路２５とを有する。行選択回路２５は高周波電源２２か
ら発生する電圧を波形整形回路２７で整形したクロツク
ノマルスで動作するように構成される。そして、本実施
例では５×７のドツトマトリクスで文字を表示するもの
で、従つて各行の５個のマトリクス要素が同時にキャラ
クタジェネレータ読み出され、各列が所定の順序で読み
出されるように、行選択回路２５が駆動される。信号変
調増幅回路２１はインバータ２８と、クランプ回路２９
と、加算回路３０ａ〜３０ｅと、増幅回路３１ａ〜３１
ｅとから構成されている。インバータ２８とクランプ回
路２９と加算回路３０（ａ−ｅ）の具体的回路について
第３図に基づいて説明するに、前記高周波電源２２から
の基本励振波信号Ｙはインバータ２８により波形整形及
び反転し、ダイオード３２とコンデンサ３３により負極
性（第４図ｃ）にして抵抗３４を介して演算増幅器３５
のマイナス入力端子に入力するようにする。一方キャラ
クタジェネレータ２３から得られる記録信号Ｘ（第４図
ｂ）も抵抗３６を介して前記演算増幅器３５のマイナス
入力端子に入力するようにする。この演算増幅器３５の
プラス入力端子は接地し、出力端子からの出力（第４図
ｄ）は増幅回路３１に入力するようにする。なお第４図
においてａはドツト記録（斜線部）タイミングを示す。
そして、このような回路はその一部を共用してノズル孔
の数に相応した数だけ設けられる。以上の構成において
、先ず電気回路は次ぎのように調整される０先ず記録信
号Ｘがない状態で記録ヘツド１における内側電極５ａ〜
５ｅと外側電極７間に与える励振電圧の大きさは、大径
インク粒子９ａ〜９ｅと小径インク粒子１０ａ〜１０ｅ
が各インク柱８ａ〜８ｅの先端から交互に発生するよう
にする。
フアクシミリ信号受信回路）からの文字情報入力Ｄをキ
ャラクタジェネレータ２３へ伝達する入出力インターフ
エース回路２４と、サヤラクタジエネレータ２３から各
ノズル孔に対応した信号電圧を読み出すための行選択回
路２５とを有する。行選択回路２５は高周波電源２２か
ら発生する電圧を波形整形回路２７で整形したクロツク
ノマルスで動作するように構成される。そして、本実施
例では５×７のドツトマトリクスで文字を表示するもの
で、従つて各行の５個のマトリクス要素が同時にキャラ
クタジェネレータ読み出され、各列が所定の順序で読み
出されるように、行選択回路２５が駆動される。信号変
調増幅回路２１はインバータ２８と、クランプ回路２９
と、加算回路３０ａ〜３０ｅと、増幅回路３１ａ〜３１
ｅとから構成されている。インバータ２８とクランプ回
路２９と加算回路３０（ａ−ｅ）の具体的回路について
第３図に基づいて説明するに、前記高周波電源２２から
の基本励振波信号Ｙはインバータ２８により波形整形及
び反転し、ダイオード３２とコンデンサ３３により負極
性（第４図ｃ）にして抵抗３４を介して演算増幅器３５
のマイナス入力端子に入力するようにする。一方キャラ
クタジェネレータ２３から得られる記録信号Ｘ（第４図
ｂ）も抵抗３６を介して前記演算増幅器３５のマイナス
入力端子に入力するようにする。この演算増幅器３５の
プラス入力端子は接地し、出力端子からの出力（第４図
ｄ）は増幅回路３１に入力するようにする。なお第４図
においてａはドツト記録（斜線部）タイミングを示す。
そして、このような回路はその一部を共用してノズル孔
の数に相応した数だけ設けられる。以上の構成において
、先ず電気回路は次ぎのように調整される０先ず記録信
号Ｘがない状態で記録ヘツド１における内側電極５ａ〜
５ｅと外側電極７間に与える励振電圧の大きさは、大径
インク粒子９ａ〜９ｅと小径インク粒子１０ａ〜１０ｅ
が各インク柱８ａ〜８ｅの先端から交互に発生するよう
にする。
すなわち内側電極５ａと外側電極７の間に励振電圧を印
加すると孔４ａ内のインクはイオントラック効果により
振動する。この振動がインク柱８ａの先端部分の分離を
規則正しくするが、振動の強さは励振電圧の大きさに比
例する。そしてインク柱８ａに作用する振動の大きさを
適切に設定するとインク柱８ａの先端が大小径インク粒
子に交互に分離することが知られＧ）る。また小径イン
ク粒子１０ａの大径インク粒子９ａに対する相対速度は
励振の強さによつて変わることが知られている。一方、
インク柱８ａの先端部分は偏向電極１１と静電結合して
いるので、導電性インク柱８ａの先端部には電荷が集中
している。このような状態でインク粒子９ａ，１０ａが
分離するとこれらの電荷はインク粒子中に封入される。
封入される電荷の量はインク粒子の直径にほぼ比例する
。これに対しインク粒子の重量は直径の３乗に比例する
から、インク粒子の偏向量は直径の自乗にほぼ反比例す
ることになる。実際には大径インク粒子９ａと小径イン
ク粒子１０ａの直径の比は３対１程度であり、従つて偏
向量は１対９程度になる。従つてガタ−１２を大径イン
ク粒子９ａの飛行路を遮へいする位置に設置すれば小径
インク粒子１０ａのみを被記録面１４に付着させること
ができる。ところで前記したように大径インク粒子９ａ
に対する小径インク粒子１０ａの相対飛行速度は励振強
度によつて制御することができるから、小径インク粒子
１０ａが大幅に偏向される以前に大径インク粒子９ａと
合体させてしまうことができる。このような場合には、
合体インク粒子は本来の大径インク粒子９ａより偏向量
がやや大きくなる程度で小径インク粒子１０ａの単独飛
行路からは大幅にはずれた飛行路となる。従つて前記ガ
タ−１２がこの合体インク粒子の飛行路をも遮へいする
位置に置けば、電極５ａ，７間に与える励振電圧によつ
て被記録面１４へのドツト記録の有無を制御できる。従
つて記録信号電圧（第４図ｂ）がある場合の出力電圧（
第４図ｄ）の大きさは、小径インク粒子１０ａが大径イ
ンク粒子９ａに合体しない値に、記録信号電圧がない場
合には両インク粒子９ａ，１０ａが合体する値となるよ
うに、最終的な回路定数が設定される。このような設定
は各ノズル孔に対するすべての回路に対して行われる。
記録に際しては文字情報入力Ｄに従つてキャラクタジェ
ネレータ２３から高周波電源２２からの基本波に従つた
タイミングで５ドツト分づつ同時に記録信号が出力され
、各加算回路３０ａ〜３０ｅに与えられ、各内側電極５
ａ〜５ｅと外側電極７との間には記録ドツトの有無に対
応した大きさの励振電圧（第４図ｄ）がそれぞれ独立し
て与えられる。
加すると孔４ａ内のインクはイオントラック効果により
振動する。この振動がインク柱８ａの先端部分の分離を
規則正しくするが、振動の強さは励振電圧の大きさに比
例する。そしてインク柱８ａに作用する振動の大きさを
適切に設定するとインク柱８ａの先端が大小径インク粒
子に交互に分離することが知られＧ）る。また小径イン
ク粒子１０ａの大径インク粒子９ａに対する相対速度は
励振の強さによつて変わることが知られている。一方、
インク柱８ａの先端部分は偏向電極１１と静電結合して
いるので、導電性インク柱８ａの先端部には電荷が集中
している。このような状態でインク粒子９ａ，１０ａが
分離するとこれらの電荷はインク粒子中に封入される。
封入される電荷の量はインク粒子の直径にほぼ比例する
。これに対しインク粒子の重量は直径の３乗に比例する
から、インク粒子の偏向量は直径の自乗にほぼ反比例す
ることになる。実際には大径インク粒子９ａと小径イン
ク粒子１０ａの直径の比は３対１程度であり、従つて偏
向量は１対９程度になる。従つてガタ−１２を大径イン
ク粒子９ａの飛行路を遮へいする位置に設置すれば小径
インク粒子１０ａのみを被記録面１４に付着させること
ができる。ところで前記したように大径インク粒子９ａ
に対する小径インク粒子１０ａの相対飛行速度は励振強
度によつて制御することができるから、小径インク粒子
１０ａが大幅に偏向される以前に大径インク粒子９ａと
合体させてしまうことができる。このような場合には、
合体インク粒子は本来の大径インク粒子９ａより偏向量
がやや大きくなる程度で小径インク粒子１０ａの単独飛
行路からは大幅にはずれた飛行路となる。従つて前記ガ
タ−１２がこの合体インク粒子の飛行路をも遮へいする
位置に置けば、電極５ａ，７間に与える励振電圧によつ
て被記録面１４へのドツト記録の有無を制御できる。従
つて記録信号電圧（第４図ｂ）がある場合の出力電圧（
第４図ｄ）の大きさは、小径インク粒子１０ａが大径イ
ンク粒子９ａに合体しない値に、記録信号電圧がない場
合には両インク粒子９ａ，１０ａが合体する値となるよ
うに、最終的な回路定数が設定される。このような設定
は各ノズル孔に対するすべての回路に対して行われる。
記録に際しては文字情報入力Ｄに従つてキャラクタジェ
ネレータ２３から高周波電源２２からの基本波に従つた
タイミングで５ドツト分づつ同時に記録信号が出力され
、各加算回路３０ａ〜３０ｅに与えられ、各内側電極５
ａ〜５ｅと外側電極７との間には記録ドツトの有無に対
応した大きさの励振電圧（第４図ｄ）がそれぞれ独立し
て与えられる。
そして被記録面１４図は紙面と直角方向に移動し、この
ような５ドツト分の信号が繰り返し読み出されてドツト
マトリクスの記録を行う。以上のような記録装置によれ
ば、記録ベツド１おける励振機構は極めて小形であるの
で、応答性がよくなる。またマルチノズル化が極めて容
易となつて高速記録ヘツドを提供することができる。以
上に述べた実施例はマルチノズルでしかもインク粒子の
飛行速度変調によりドツトの記録を制御するイックジェ
ット記録装置を対象にしているが、本発明が振動式のあ
らゆるイックジェット記録装置に適用できることは容易
に理解できよう。更にまた上記実施例において、ガタ一
を設ける位置を変えれば、大径インク粒子を用いた記録
方式、合体インク粒子を用いた記録方式のイックジェッ
ト記録装置を実現することも極めて容易である〇以上の
ように本発明によれば小形で応答性のよいイックジェッ
ト記録装置を提案することができる。
ような５ドツト分の信号が繰り返し読み出されてドツト
マトリクスの記録を行う。以上のような記録装置によれ
ば、記録ベツド１おける励振機構は極めて小形であるの
で、応答性がよくなる。またマルチノズル化が極めて容
易となつて高速記録ヘツドを提供することができる。以
上に述べた実施例はマルチノズルでしかもインク粒子の
飛行速度変調によりドツトの記録を制御するイックジェ
ット記録装置を対象にしているが、本発明が振動式のあ
らゆるイックジェット記録装置に適用できることは容易
に理解できよう。更にまた上記実施例において、ガタ一
を設ける位置を変えれば、大径インク粒子を用いた記録
方式、合体インク粒子を用いた記録方式のイックジェッ
ト記録装置を実現することも極めて容易である〇以上の
ように本発明によれば小形で応答性のよいイックジェッ
ト記録装置を提案することができる。
図面は本発明になるイックジェット記録装置の一実施例
を示すもので、第１図は全体のプロツク図、第２図は記
録ヘツドの側面図、第３図は信号変調回路の詳細図、第
４図は信号電圧波形図である。 符号の説明、２・・・・・・ノズル本体、３・・・・・
・端板、４ａ〜４ｅ・・・・・・孔、５ａ〜５ｅ・・・
・・・内側電極、６ａ〜６ｅ・・・・・・ノズル孔、７
・・・・・・外側電極、１１・・・・・・偏向電極、１
２・・・・・・ガタ− １４・・・・・・被記録体、２
０・・・・・・文字信号発生回路、２１・・・・・・信
号変調増幅回路。
を示すもので、第１図は全体のプロツク図、第２図は記
録ヘツドの側面図、第３図は信号変調回路の詳細図、第
４図は信号電圧波形図である。 符号の説明、２・・・・・・ノズル本体、３・・・・・
・端板、４ａ〜４ｅ・・・・・・孔、５ａ〜５ｅ・・・
・・・内側電極、６ａ〜６ｅ・・・・・・ノズル孔、７
・・・・・・外側電極、１１・・・・・・偏向電極、１
２・・・・・・ガタ− １４・・・・・・被記録体、２
０・・・・・・文字信号発生回路、２１・・・・・・信
号変調増幅回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 加圧インクが供給されるノズル本体と、絶縁性材料
で形成されノズル孔を形成すべき位置に貫通する孔が形
成され前記ノズル本体の端面を構成するように設けられ
た端板と、前記孔に面して前記端板の内側部分に設けら
れた内側電極と、前記孔に面して前記端板の外側部分に
設けられ且つ接地された外側電極と、前記孔の外側部を
閉塞するように設けられこの孔と連通して前記加圧イン
クを噴出するノズル孔を有する部材と、前記内外両電極
間に所要操作周波数の励振電圧を与えて前記孔内のイン
クに振動を発生させノズルから噴出するインクの粒子化
を制御する励振電源と、前記ノズル孔から噴出されるイ
ンクがインク粒子に分離する領域にインクと静電結合す
るように設けた電極板と、この電極板と前記外側電極の
間に電圧を与えてインク粒子を帯電する電源と、帯電さ
れたインク粒子を偏向する電界発生手段を備えることを
特徴とするインクジェット記録装置。 ２ 前記内側電極は前記孔に面して前記端板の内側部分
に環状に形成されたことを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載のインクジェット記録装置。 ３ 前記ノズル孔は前記孔に面して前記端板の外側に設
けられた外側電極に形成されたことを特徴とする特許請
求の範囲第１項記載のインクジェット記録装置。 ４ 加圧インクが供給されるノズル本体と、絶縁性材料
で形成され複数のノズル孔を形成すべき位置にそれぞれ
独立して貫通する孔が形成され前記ノズル本体の端面を
構成するように設けられた端板と、前記各孔に面して前
記端板の内側部にそれぞれ独立して設けられた内側電極
と、前記各孔に面して前記端板の外側部分に設けられた
外側電極と、前記各孔の外側部を閉塞するように設けら
れ各孔とそれぞれ連通して前記加圧インクを噴出するノ
ズル孔を有する部材と、前記各内外両電極間に所要操作
周波数の励振電圧を独立して与えて前記各孔内のインク
に振動を発生させノズルから噴出するインクの粒子化を
それぞれ制御する複数の励振電源と、前記各ノズル孔か
ら噴出するインクによつて形成されるインク粒子を複数
の情報信号に従つて各ノズル毎にそれぞれ独立して偏向
制御して被記録面の所要位置にドットを形成するように
した粒子偏向制御手段とを備えることを特徴とするイン
クジェット記録装置。 ５ 前記各内側電極は前記各孔に面して前記端板の内側
部分に独立して形成された環状の導電体により形成され
、前記外側電極は前記端板の前記各孔に対応した位置に
ノズル孔を有するように前記端板の外側面に設けられ且
つ接地された共通の導電体により形成されたことを特徴
とする特許請求の範囲第４項記載のインクジェット記録
装置。 ６ 前記粒子偏向手段は前記各電極間に与える励振電圧
の大きさを情報信号に従つて独立して変える変調回路を
有することを特徴とする特許請求の範囲第４項記載のイ
ンクジェット記録装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51145576A JPS593148B2 (ja) | 1976-12-06 | 1976-12-06 | インクジエツト記録装置 |
| US05/857,707 US4180225A (en) | 1976-12-06 | 1977-12-05 | Ink jet recording apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51145576A JPS593148B2 (ja) | 1976-12-06 | 1976-12-06 | インクジエツト記録装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5370440A JPS5370440A (en) | 1978-06-22 |
| JPS593148B2 true JPS593148B2 (ja) | 1984-01-23 |
Family
ID=15388291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP51145576A Expired JPS593148B2 (ja) | 1976-12-06 | 1976-12-06 | インクジエツト記録装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4180225A (ja) |
| JP (1) | JPS593148B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5766974A (en) * | 1980-10-10 | 1982-04-23 | Ricoh Co Ltd | Fluid spray method |
| JPS5812767A (ja) * | 1981-07-16 | 1983-01-24 | Seiko Epson Corp | インク噴射式印字装置の噴射ヘツド |
| IT1159032B (it) * | 1983-06-10 | 1987-02-25 | Olivetti & Co Spa | Testina di stampa a getto selettivo d inchiostro |
| IT1159033B (it) * | 1983-06-10 | 1987-02-25 | Olivetti & Co Spa | Testina di stampa a getto selettivo d inchiostro |
| US4493137A (en) * | 1983-09-19 | 1985-01-15 | Ncr Corporation | Method of making a drive element assembly for ink jet printing |
| EP0210048B1 (en) * | 1985-07-16 | 1991-01-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for operation of an ink jet printing head |
| US4683477A (en) * | 1986-08-29 | 1987-07-28 | Eastman Kodak Company | Ink jet print head |
| EP0629502B1 (en) * | 1993-06-16 | 1998-09-02 | Seiko Epson Corporation | Inkjet recording apparatus |
| US5668579A (en) * | 1993-06-16 | 1997-09-16 | Seiko Epson Corporation | Apparatus for and a method of driving an ink jet head having an electrostatic actuator |
| US5818473A (en) * | 1993-07-14 | 1998-10-06 | Seiko Epson Corporation | Drive method for an electrostatic ink jet head for eliminating residual charge in the diaphragm |
| US5644341A (en) * | 1993-07-14 | 1997-07-01 | Seiko Epson Corporation | Ink jet head drive apparatus and drive method, and a printer using these |
| TW293226B (ja) * | 1993-07-14 | 1996-12-11 | Seiko Epson Corp | |
| US7273270B2 (en) * | 2005-09-16 | 2007-09-25 | Eastman Kodak Company | Ink jet printing device with improved drop selection control |
| KR101625714B1 (ko) * | 2013-08-27 | 2016-05-30 | 엔젯 주식회사 | 정전기력을 이용하는 분무식 패터닝 장치 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3596275A (en) * | 1964-03-25 | 1971-07-27 | Richard G Sweet | Fluid droplet recorder |
| US3786517A (en) * | 1972-09-05 | 1974-01-15 | Ibm | Ink jet printer with ink system filter means |
-
1976
- 1976-12-06 JP JP51145576A patent/JPS593148B2/ja not_active Expired
-
1977
- 1977-12-05 US US05/857,707 patent/US4180225A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4180225A (en) | 1979-12-25 |
| JPS5370440A (en) | 1978-06-22 |
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