JPS593078Y2 - 扉取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は扉取付装置に関し、高い寸法精度を要求される
ことなく、ガタ付少なく扉を取付けることを目的とする
。

例えば暖房器等の操作部を被覆する為の扉を支持する扉
取付装置に於いては、扉本体の被枢支部に透孔を有した
支持片を設けると共に、器具本体の前記支持片と対応し
て前記透孔と同様の透孔を有した受片を設け、これらの
透孔に枢支軸を挿入することで扉を回動自在に支持する
ものが一般的である。

而して、上記構成は透孔を同一軸線上に位置させる必要
があるので、これらの寸法許容誤差を大きくとると扉に
ガタ付きが生じ、結局高い寸法精度が要求されていた。

本考案は上述の点に鑑み考案したもので、以下実施例に
基づき説明する。

１は暖房器の構成体である前板で、周縁を裏面２に向っ
て略直角に折曲して周壁３を形成していると共に、この
周壁に近接した適所に操作部（図示せず）を臨ませる為
の方形状の透孔４を穿設し、かつこの透孔の内周縁につ
ば５を折曲形成している。

６．６は前記周壁３に近接した透孔４の一辺め内周縁に
一体形成された一対の爪片で、折曲可能に構成されてい
る。

７は前記爪片６，６間に形成された切欠である。

８は前記透孔４に近接した周壁２の外端部に連設された
係止壁で、前板１の内方に向って周壁３に対し略直角に
折曲されており、前記前板１及び周壁３とで鉤状の係止
部９を構成している。

１０は前記透孔４よりひと回り大きく構成された樹脂か
ら成る扉で、一辺に半円筒状のヒンジ部１１を連設して
いると共に、このヒンジ部の両端に枢支軸１２．１２’
を一体に突設している。

１３は平板状本体１４の両端を略直角に折曲して枢支部
１５．１５’を形成して戒る略コ字枠状の枢支具で、枢
支部１５．１５’に前記枢支軸１２．１２’が嵌入され
る半円状の枢支孔１６，１６’を設けていると共に、前
記爪片６，６と係合する係止溝１７，１７を有しかつ前
板１の裏面２に当接する当接面１８．１８’を有した支
持片１９．１９’を一体形成して成る。

而して、扉１０の固定に際しては、扉１０を透孔４の前
面に位置すると共にそのヒンジ部１１を切欠７を通して
前板１の裏面２側に位置させる。

′７）いで枢支具１３の枢支孔１６，１６’内に枢支軸
１２．１２’を各々嵌入すると共に、係止溝１７，１７
’を爪片６，６′に対向させなから枢支具１３の適所を
係止部９内に係止した後、爪片６，６′を折曲して係止
溝１７，１７’に係合させ、枢支具１３を確実に固定す
る。

よって、扉１０も回動自在に枢支される。

この時、枢支具１３は爪片６，６′と係止溝１７．１７
’とを、又、枢支具１３の適所とつば５、周壁３、係止
壁８とを上下移動可能に当接させている。

上述の如く本考案は扉にて開閉される透孔を器具構成体
の周縁に近接して設け、前記扉を枢支する枢支具を器具
構成体の周縁内側に固定するものにおいて、器具構成体
は周壁の外端部を内向きに折曲して鉤状の係止部を形成
すると共に透孔の係止部側周縁に上下に間隔を存して爪
片を突設し、枢支具は平板状本体と、その両側に略直角
に曲成され上記透孔周縁裏面側を開放した枢支孔を形成
すると共に係止溝を有する支持片を垂直方向に曲成した
一対の枢支部とから略コ字枠状に形成され、枢支部の反
支持片側端部を上記鉤状係止部に係合させると共に爪片
を係止溝にて係合状態に折曲して固定され、扉は上記枢
支孔に嵌入される枢支軸を上下に突出し枢支具の一対の
枢支部内に位置して回動するヒンジ部を一側端に設けた
ことを特徴とするものであり、以下の作用効果を発揮す
る。

（イ）扉の枢支軸は枢支具の枢支部の枢支孔に水平方向
に嵌入して支持されるので、従来の如く扉側の枢支用透
孔と器具構成体側の透孔とを同一軸線上に合わせる必要
がなくなり、高い寸法精度を要求されることなく扉本体
をガタ付き少なく取付けることができる。

（ロ）枢支具の一端はその係止溝において器具構成体の
爪片を保合状態に新曲して固定され他端は器具構成体の
鉤状係止部に係合されているので、枢支具が器具構成体
に確実に固定され、枢支具のガタ付きを少なりシ、扉を
よりガタ付き少なく取付けることができる。

（ハ）上記の枢支具の固定においては器具構成体に一体
形成される鉤状係止部及び爪片と枢支具に一体形成され
る支持片の溝とを用いてなされるので、枢支具固定用の
部品を別個に必要とせず、しかも折曲等の加工で製作で
き、製造コストを低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による扉取付装置の分解斜視図、第２図
は同じく組み立て時の一部断面の平面図である。 ４・・・・・・透孔、６，６′・・・・・・爪、９・・
・・・・係止部、１０・・・・・・扉、１３・・・・・
・枢支具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉にて開閉される透孔を器具構成体の周縁に近接して設
   け、前記扉を枢支する枢支具を器具構成体の周縁内側に
   固定するものにおいて、器具構成体は周壁の外端部を内
   向きに折曲して鉤状の係止部を形成すると共に透孔の係
   止部側周縁に上下に間隔を存して爪片を突設し、枢支具
   は平板状本体と、その両側に略直角に曲成され上記透孔
   の周縁裏面側を開放した枢支孔を形成すると共に係止溝
   を有する支持片を垂直方向に曲成した一対の枢支部とか
   ら略コ字枠状に形成され、枢支部の反支持片側端部を上
   記鉤状係止部に係合させると共に爪片を係止溝にて係合
   状態に折曲して固定され、扉は上記枢支孔し嵌入される
   枢支軸を上下に突出し枢支具の一対の枢支部内に位置し
   て回動するとヒンジ部を一側端に設けたことを特徴とす
   る扉取付装置。