JPS593045Y2 - パネルの連結構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパネルの連結装置、特に室内の間仕切壁を組
立てる場合のパネルの連結装置に関するもので、その目
的はパネルの縦側縁部に取付けるフレームとなる型材を
一種類としてその製造、管理および組立を簡略化し、フ
レーム相互の連結を連結部材の弾性係合とすることによ
りパネルの組立作業を簡単迅速とし、しかも特にパネル
面に対して直角をなす方向の連結強度が大であるととも
にパネルの横連結方向に対しても所要の結合強度を有し
、パネルの連結部には前後左右のいずれの方向にもかた
つきを全く生じない連結装置を提供することにある。

従来この種のパネル連結装置について非常に多くの提案
が知られているが、通常実施されている構造としては （Ａ）隣接パネルの対向側縁部にＩ形フレームを使用す
るもの （Ｂ）隣接パネルの対向側縁部に雌雄のフレームを使用
するもの （Ｃ）隣接パネルの対向縁部に跨がるＴ型フレームと、
型フレームとを相互にねじで締付けるものがある。

前記Ｂ、Ｃ項に記載のものは隣接パネルの対向側縁部に
取付けるフレームが少なくとも２種類以上必要であり、
また前記Ａ、Ｃ項に記載のものは端部パネルの外側縁す
なわち接合部とならないパネル外側縁部にはパネル連結
用フレームとは別の特別な縁周フレームを必要とするの
で、いずれもその製造、管理および組立が面倒である。

さらに０項のものにおいてはパネルの表裏両面側にフレ
ームが分割されて位置するので、パネル連結部のフレー
ム組立作業が行ないづらい。

この考案は前記したような従来構造の問題点を解消すべ
く創案されたもので、以下その詳細を図示した実施例に
よって説明する。

このパネル連結装置は第１図に示すように間仕切壁等と
なる両面に化粧パネルＢを取付けたパネルＡを連結する
場合等において実施されるものでフレーム１，１と連結
部材２との組合わせからなリ、それぞれアルミニウム等
の金属型材または硬質塩化ビニール等のプラスチック型
材あるいはそれらの組合わせからなる。

第２図、第３図はこの考案の代表的な実施例を示したも
のでフレーム１は底壁１′と、底壁１′の両端より同一
方向に突出する内壁１″、１″とから外向きの蟻溝状の
開口溝部４が形威された横断面が略コ字状の型材であり
、該内壁１“、１″内面には相対向する係止突部３が設
けられている。

そして前記係止突部３は、外側端に向かって傾斜し連結
部材２の嵌入を容易にするカム面５および内側に傾斜し
連結部材２を引付は係合する引付は斜面６とから略三角
形状に形威されている。

また内壁１″、１“の外側端には各パネルＡの側端部よ
り突出し、パネルＡの目地間隔を決めるストッパ一部１
３．１３が形威され、内壁１’、１’の外面には化粧パ
ネルＢの端面を抑えて係止する押え突部７が形成されて
いる。

連結部材２は版状の軸部８と、その軸部８の両端に設け
た翼状弾性係止部９とを有し、略■形断面をなす。

この翼状弾性係止部９の先端部外面には前記フレーム１
の引付は斜面６と互いに引付は係合する斜面を有する小
突部１０が設けられている。

組立に際しては隣接するパネルＡ、Ａの各側縁部に前記
フレーム１の開口溝部４，４が向き合わせて相対向する
ように嵌着固定しておく、次いで連結部材２を前記相対
向する開口溝部４，４に嵌合し、かつ各嵌合部において
、対向するストッパ一部１３．１３を当接しつつ係止突
部３と翼状弾性係止部９とを相互に係合させる。

なおフレーム１をパネルＡに嵌着固定するに際してはパ
ネルＡの側縁部に凹部を形成しておき、フレーム１の底
壁１′をその凹部に挿入し、底壁１′をパネルＡの四部
底にビス１１等により固着する。

第４図、第５図はこの考案の他の実施例を示したもので
ある。

第４図では、パネルＡ、Ａを連結したときストッパ一部
１３同士が当接した目地部分に目隠しを嵌装したもので
ある。

また、第５図の実施例では比較的ストッパ一部１３の突
出長さを短めにし、目地に塗料１５を塗り込んだもので
ある。

これら、何れの場合の実施例でもフレーム１の開口溝部
４と連結部材２相互間の繰り合わせが、極めて容易に行
なわれる構造となっている。

この考案は以上の構成からなり、隣接するパネルの各側
縁部に外向きの開口溝部を有する横断面が略コ字形のフ
レームをそれぞれ嵌着固定し、その両フレームを向き合
わせに相対向する開口溝部に嵌入する連結部材で結合す
る構造であるから、パネルの側縁部に取付けるフレーム
は１種類でよく、シかもそのフレームはパネルの連結部
でない外側縁の枠ともなるのでその製造、管理およびパ
ネルに対する取付は組立が規格化により簡略となり、廉
価に提供できる。

また、フレームから突出したストッパ一部が形威しであ
るため押し出し型材等からなるパネルに寸法誤差がある
場合にも確実な連結を行なうことができ、またストッパ
一部の突出長さにより目地間隔を任意に決定できる。

また各フレームと連結部材の結合は連結部材の翼状弾性
係止部の弾性を利用して嵌入係止するので組立結合操作
が簡単迅速にできる。

また、係止突部３のカム面５が連結部材２の翼状弾性係
止部をガイドし、嵌合を容易にしている。

また、係止突部の引付は斜面と翼状弾性係止部の小突部
とが互いに引き寄せられ連結が強固である。

さらにパネルに取付けたフレームはその外向き開口溝部
に嵌入する連結部材により相互に連結するものであり、
しかもその連結部材には軸部を有するのでパネル面と直
角をなす前後方向の連結強度が特に大であるとともにパ
ネル連結方向に対しても係止突部と翼状弾性係止部との
関係で相当に強く結合されてがたつきの生じない連結状
態をもたらすものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示したもので、第１図はパネ
ルの連結状態を示した斜視図、第２図、第３図は代表的
実施例の組立状態および組立過程を示した断面図、第４
図、第５図はそれぞれ異なる他の実施例の断面図である
。 Ａ・・・・・・パネル、１・・・・・・フレーム、１′
・・・・・・底壁、１″・・・・・・内壁、２・・・・
・・連結部材、３・・・・・・係止突部、４・・・・・
・開口溝部、５・・・・・・カム面、６・・・・・・斜
面、７・・・・・・押え突部、８・・・・・・軸部、９
・・・・・・翼状弾性係止部、１０・・・・・・小突部
、１１・・・・・・ビス、１３・・・・・・ストッパ一
部、１４・・・・・・目隠し、１５・・・・・・塗料、
Ｂ・・・・・・化粧パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横断面が略コ字状のフレーム１，１と、横断面が略■形
   の連結部材２および隣接パネルＡ、Ａからなり、フレー
   ム１は、その底壁１′の両端から同方向に内壁１”、１
   “が突出し、その内壁１″、１″の相対向する内面に引
   付は斜面６とカム面５とで略三角形状に形成された係止
   突部３が設けられ、またその内壁１”、１″の外側端に
   パネルＡ、Ａ間の目地間隔を決めるストッパ一部１３が
   設けられ、かつフレーム１は前記各パネルＡ、Ａの各側
   縁部に、その開口が向合わせになるように相対向し、ス
   トッパ一部を各パネルＡ、Ａの側縁部から突出して固定
   してあり、連結部材２の軸部８の両端には先端外面に小
   突部１０を設けた翼状弾性係止部９を有し、この翼状弾
   性係止部９の小突部１０を前記各フレーム１の係止突部
   ３の引付は斜面６とを相互に引付は係合させ、かつ各フ
   レーム１，１の対向するストッパ一部１３．１３を当接
   させてなることを特徴とするパネルの連結装置。