JPS5930456A - 箔片を溶融材料から直接に製造するに用いられるデイスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属その他同様材料の箔片を溶融材料から直
接に製造する装置、特にかかる製造装置に用いられるデ
ィスクに関するものである。

従来かかる箔片の製造装置としては、例えば、特公昭５
７−２００６６号公報、特開昭５４−６０２６２号公報
および特開昭Ｉｓ　４−１５７７６８号公報に記載され
ているようなものがあり、これらの従来装置ではいづれ
も円板状または円筒状鋳造用具（本明細書ではディスク
と称する）がその外周面に所定のピッチで設けられた多
数の鋸歯状突起を有している。

しかしながら、かかる鋸歯状突起を外周面上に有するデ
ィスクを箔片の製造に用いる場合、屑の発生量が多く、
箔片の歩留りが悪くなるという問題がある。

本発明はかかる間ＭＫ鑑みなされたもので、箔片の歩留
りを向上させるための種々の検討および実験を行なった
結果、従来の鋸歯状突起形状では、ディスク回転時に歯
底部分に空気の巻込みが生じて歯背面上に射出された溶
融材料の歯底側部分に形状の乱れおよび厚みの不均一部
分が生ずる事実を確め、かかる空気巻込みが生じないよ
う鋸歯状゛突起形状を改良したがなお、歩留りの向上が
期待するほど得られないことから、更に検討の結果、鋸
歯形状であることによる本質的欠点として、射出流とデ
ィスクとの接点が歯先部分から歯底部分にかけて上下に
移動して歯先部分では箔片の幅が広く、歯底に向かうに
従って幅が狭くなり、この結果、箔片の幅が一定になら
ないばかりでなく厚みも均一にならず、形状が正方形で
なく台形をなし不揃になり、歩留りを成る程度以上に向
上させることができないという事実を確めた。

これがため、本発明の目的は、従来の鋸歯状突起をディ
スクの円周方向に所定のピッチで設けてその歯背面を溶
融材料凝着面として利用する構成の代りに、ディスクの
外周面自身を分離溝によって円周方向に分割して得られ
る円弧面を溶融材料凝着面として利用することによって
上述した従来技術忙よる問題点を解決することを目的と
する。

これがため、本発明によればディスク外周面を横切る分
離溝を所要の箔片長さに相当する間隔でディスク外周面
に円周方向に離間して設け、これによってディスク外周
面に分離溝によって分割された多数の円弧面付円弧状突
起をディスクが有することを特徴とする１、 以下、本発明を図面につき説明する。

図面は本発明によるディスクを用いた箔片製造装置を示
し１図において、１はディスク、２はその回転軸、８は
例えば、溶融アルミニウムのような溶融材料４を溶融状
態に保持する密閉容器で、外周に加熱室５が股げられ、
例えば、バーナ６からの燃焼ガスによって所定の温度に
加熱して保持されるよう構成され、上端にアルゴンのよ
うな不活性ガスを加圧して供給する圧力ガス供給管７が
接続され、下端に射出板８が数句げられ、この射出板８
に穿孔された例えば、直径＋１．５ｙ＋ｔｍのオリフィ
ス９からガス圧力によって溶融アルミニラ１１をディス
ク１の外周面１０上に射出流１．１で示すよう射出する
よう構成されている。１２は熱電対、１３は開閉弁を示
す。

ディスク１は、例えば、銅、真鍮等のように熱伝導に優
れた金属で、例えば、直径３０　（ｌ　ｍｍの円筒形状
を有し、例えば２００　（ｌ　ｒｐｍのような高速で回
転され、既知のように、中空の回転軸２の中心孔２／を
経て冷却水をディスク１内部に通して冷却される。

ディスク１の外周面１０にはその外周面を横切って延び
る分離溝１４を製造すべき箔片長さＬに相当する間隔り
で円周方向に離間して設け、これによってディスク外周
面は分離溝１４により分割され、多数の円弧面１５を有
する円弧状突起１６が形成されている。

分離溝１４はディスク外周面１１上に凝着形成される箔
を所要の長さの箔片に切断する作用を有し、これがため
分離溝１４の幅ａおよび深さｂはディスク１の周速およ
び射出流速度に関連性を有−ｊるも、一般には分離溝１
４の幅ａは０．１〜０．５ｍｍ、深さｂはＱ、０２〜０
．２７７１．７７１程度とすることによって満足すべき
結果が得られており、実用上の数値例として、直径ａ　
ｏ　ｏ　ｍｍのディスクを２７０　Ｏｒｐｍで回転し、
溶融アルミニウムを１．４気圧の射出圧力で直径０．６
ｍｍの射出オリフィスを経て射出する場合、幅ａが０．
３ｍｍで、深さｂが０．１ｍｍの分離溝１４を用いて確
実に分離した箔片１７を得ることができる。

なお、ディスク１の外周面１０上に分離溝１４によって
画成された円弧面１５上に凝着して形成される箔片１７
の幅は、射出オリフィス９から射出された射出流１１の
断面積と、流速と、ディスクの周速とで決定され、また
、箔片１７の厚さは、溶融金属の温度、流出速度、ディ
スク材質の熱伝導度、ディスクの周速、溶融金属の粘性
（表面張力）等によって決定される。

図示の例では、分離溝１４をディスク回転軸２と平行に
延長してディスク外周面に設けているが、ディスク回転
軸２に対して適当な角度で傾斜させてディスク外周面を
斜めに横切らせて設けることもでき、これによりディス
クから放出される箔片の飛散方向に所要の方向性を与え
ることができる。

次に、本発明によるディスクと従来の鋸歯状突起を有す
るディスクを用Ｎ・て箔片を製造した比較実験の結果を
第１表に示す。

なお、製造条件としてはディスクを除いては同一とし、
同じ装置を用いた。また、いづれの場合たも、ディスク
材質が銅−０片−Ｚｒ合金（Ｇ、８．　Ｃｒ−（，１，
５Ｚ、ｒ　−Ｃｏ残余）で、直径：３００　ｍｍ、幅８
０ｍｍのデ仁スクを用いた。

第１表 本発明によれば、ディスク外周面を分割溝によって分割
して画成された円弧面上に溶融材料の射出流を凝着させ
ることによって射出流とディスクとの接触点が上下に移
動しないので円弧面上に形成される箔片の幅が一定にな
り、厚みも一定のものが得られ、粉末その他の屑の発生
が極めて少なく、歩留りを従来に比べて著しく向上し得
ると云う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるディスクを用いた箔片製１・・造
装置の概略線図、 第２図は本発明によるディスクの側面図、第８図は本発
明によるディスク外周面上の円弧状突起の拡大側面図、 第４図は従来の鋸歯状突起の拡大側面図、第５図は本発
明によるディスクの円弧状突起上に箔片が形成される状
態を示す斜視図、第６図は従来のディスクの鋸南彷突起
上に箔片が形成される状態を示す斜視図、 第７図は図示の円弧状突起を有する本発明によるディス
クを用いて製造された箔片の平面図、第８図は従来の鋸
歯状突起を有するディスクを用いて製造された箔片の平
面図である。 ｌ・・・ディスク、１０・・・外周面、１．４１・・・
分離溝、１５・・・円弧面、１６・・・円弧状突起。 第１６図 第２図 第３１ｙ］ 第４図 第５１欠１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｌ　熱容量が大で、熱伝導に優れた材料で形成され、デ
   ィスク中心回転軸線の回りに高速で回転され、ディスク
   外周面上に溶融金属を凝着させて遠心力によってディス
   ク外周面上から放出飛散させることにより箔片を溶融材
   料から直接に製造するに用いられるディスクにおいて、
   ディスク外周面を横切る分離溝を所要の箔片長さに相当
   する間隔でディスク外周面に円周方向に離間して設しナ
   、これによってディスク外周面に分離溝によって分割さ
   れた多数の円弧状突起を有することを特徴とする箔片を
   溶融材料から直接に製造するに用いられるディスク。