JPS5929776Y2 - プレス位置決め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプレス位置決め装置、殊に被プレス材を所望抜
き孔位置及び抜き角度で加工するためのプレス位置決め
装置に関する。

従来のプレス位置決め装置は、平面上で直交するＸ軸及
びＹ軸方向で調整、位置決めするものが多く、そのため
抜き孔の位置決めやＸ軸及びＹ軸で調整可能な９００の
抜き角度の加工に対しては支障がないものの、上記Ｘ、
Ｙ軸方向での調整が不可能な９００以外の抜き角度の加
工にあっては「段取り換え」をしたり、別の専用機にて
加工せざるを得す、非常に手間がかかり煩しい上に精度
の点でも期待しにくいという不都合があった。

そこで、本考案は叙上の点に着目してなされたもので、
直交するＸ軸及びＹ軸方向での調整、位置決めに加えて
、抜き型中心でＸ、Ｙ軸ごと回転、位置決め自在とし、
しかもＸ、Ｙ軸方向の位置。

回転角度をデジタル表示により明確にすることにより、
簡単にして高精度な位置決め及び異形孔等の所望抜き角
度での加工が可能なプレス位置決め装置を提供せんとす
るものであって、具体的には抜き型中心で回転、位置決
め自在な座標軸型のテーブルと、該テーブルに設けられ
、その交差方向で移動、位置決め自在にされた１対のワ
ーク位置決め板と、上記テーブルの回転角度とワーク位
置決め板の移動距離を表示する各々のデジタル表示器と
からなるものであって、被プレス材の抜き孔位置をワー
ク位置決め板にて、又その抜き角度をテーブルにて各々
選択、位置決め自在とするものであることを特長とする
プレス位置決め装置を提供せんとするものである。

以下、この詳細を図示の実施例に基づき説明すると、第
１図には本考案に係るプレス位置決め装置の平面図が示
されており、図中１がテーブルで、該テーブル１に１対
のワーク位置決め板２，３が設げられる。

テーブル１は、全体形状が座標軸型で回転、位置決め自
在にされている。

具体的にはＸ軸方向のテーブル４と、これに直交するＹ
軸方向のテーブル５とが回転板６を介して一体に設けら
れている。

回転板６は回転台７上で軸支され回転自在とされ、この
回転板６の回転と共にＸ軸テーブル４及びＹ軸テーブル
５が同時に回転自在とされるものである。

このテーブル１０回転は、回転板６上に載置される抜き
型８の中心９をその回転中心とし、モータ１０、ギヤボ
ックス１１等を介してテーブルに回転力を付与し得るよ
うにされている。

また回転台７には回転ロック手段１２が設けられている
。

ワーク位置決め板２，３はテーブルの交差方向で移動、
位置決め自在にされている。

即ち、ワーク位置決め板２はＸ軸方向のテーブル４に設
けられ、オたワーク位置決め板３はＹ軸方向のテーブル
５に設けられ、各々ラック１３，１４及びピニオン（図
示せず）にてテーブルの長手方向で移動、位置決め自在
にされている。

尚、図中ｉｓ、１６は各々移動操作用のハンドルで、１
７，１８は各各ロック手段である。

そして、この１対のワーク位置決め板２，３の移動距離
、及び上記テーブル１０回転角度は各々デジタル表示器
１９，２０，２１により表示される。

そして、ワーク位置決め板２，３の移動距離はテーブル
４，５の側面に設けられた測長器２２゜２３を介して検
出され、またチーフル１０回転角度は回転台７に組込１
れた回転角度検出器（図示せず）を介して検出されるよ
うにしである。

次に作用を説明する。

先ず第２図の如くプレス機本体２４へ本考案に係るプレ
ス位置決め装置をセットし、所望抜き型をテーブル１、
具体的には回転板６０回転中ノ［＼に抜き型中心９が一
致するようにセットする。

そしてテーブル１上に被プレス材を載置し、デジタル表
示器１９，２００表示を見ながら１対のワーク位置決め
板２，３を操作してＸ軸及びＹ軸方向の位置決めを行な
い抜き孔位置の選択、決定をすれば良く、また抜き角度
のあるものにあっては、その所望抜き角度に応じデジタ
ル表示器２１の表示を見ながらテーブル１の全体を回転
させれば極めて簡単にしかも正確に所望抜き角度の選択
、決定がなし得るのであり、この状態でプレス加工を行
なえば良い。

以上説明した如く、本考案に係るプレス位置決め装置に
拠るときには、従来装置の直交するＸ。

Ｙ両軸方向での位置決め調整に加え、抜き型中心でＸ、
Ｙ両軸ごと回転２位置決め自在としたので、従来の如＜
Ｘ、Ｙ両軸のみの調整２位置決めでは９００以外の抜き
角度の加工に不可欠とされていた「段取り換え」や別の
専用機による作業が不要となる上に、きわめて容易な操
作で９００以外の抜き角度加工ができ、そのために従来
要した手間や煩しさを解消でき、その加工精度も向上す
るという利点があり、渣たテーブルの回転角度及びワー
ク位置決め板の移動距離をデジタル表示器によシ表示す
るようにしたので、簡単にして正確な位置決めを為し得
るという多大の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係るプレス位置決め装置の平面図、
そして第２図はこれをプレス機本体へ取付は状態を示す
側面図である。 図中、１・・・・・・テーブル、２，３・・・・・・ワ
ーク位置決め板、４・・・・・・Ｘ軸方向のテーブル、
５・・・・・・Ｙ軸方向のテーブル、６・・・・・・回
転板、９・・・・・・抜き型中心、１９，２０，２１・
・・・・・デジタル表示器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 抜き型中心で回転２位置決め自在な座標軸型のテーブル
   と、該テーブルに設けられ、その交差方向で移動２位置
   決め自在にされた１対のワーク位置決め板と、上記テー
   ブルの回転角度とワーク位置決め板の移動距離を表示す
   る各々のデジタル表示器とからなるものであって、被プ
   レス材の抜き孔位置をワーク位置決め板にて、又その抜
   き角度をテーブルにて各々選択、位置決め自在とするも
   のであることを特長とするプレス位置決め装置。