JPS592967B2 - デ−タ処理方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアナログ信号をデジタル信号に変換し１５て出
力させるデータ処理方式に関し、更に詳細には、例えば
データレコーダ等を含むデータ収録装置等において起動
又は停止の制御を簡略化された構成で行うことが可能な
データ処理方式に関する。

アナログ信号をデジタル信号に変換して記憶装ノＯ 置
に書き込む場合の書き込みの開始及び停止は、起動パル
スと停止パルスとによつてなされる。そして、外部電気
信号によつて行う場合には、例えば書き込み期間に対応
した高レベルの制御信号をデータ収録装置に付与し、デ
ータ収録装置内に設ノ５ けられた制御回路によつて高
レベル制御信号の立上りを検出して起動パルスを形成し
、制御信号の立下りを検出して停止パルスを形成してい
る。またアナログ信号の特定の位置をとらえて自動的に
起動を行う場合には、トリガレベルを設定し、入１０力
アナログ信号がトリガレベルを横切つたことをシユミツ
トトリガ回路で検出し、これに応答して単安定マルチバ
イブレータで起動パルスを形成する。ところが、これ等
の方式によれば特別に起動パルス又は停止パルスを形成
するための回路が必１５要となる。またアナログ信号に
基づいて起動パルス又は停止ノぐルスを形成するので、
トリガレベル等の検出差準の設定変更が難しいという欠
但があ：３−つた。

今、記憶装置へデータを収録する場合について述べたが
、アナログデジタル変換したデータを中央演算装置から
記憶装置以外の出力装置に送る場合にも同様な問題があ
る。そこで、本発明の目的は、アナログ信号をデジタル
信号に変換したデータを収録又は出力する時の起動又は
停止の制御を容易に行うことが可能なデータ処理方式を
提供することにある。

上記目的を達成するための本発明は、アナログ信号と外
部制御信号又はアナログ信号のみを順次にサンプルホー
ルド回路でサンプリングし且つホールドすること、前記
サンプルホールド回路でサンプリングされた信号をアナ
ログ−デジタル変換器でデジタル信号に変換すること、
前記外部制御信号叉は前記アナログ信号に対応するデジ
タル信号がトリガレベルのデータよりも所定の方向性を
有して大きくなつたこと又は小さくなつたことを検出し
て起動信号又は停止信号を形成すること、前記起動信号
又は前記停止信号によつて決定された期間のみアナログ
−デジタル変換されたデータを出力装置に送ること、を
含んだデータ処理方式に係わるものである。

上記本発明によれば、アナログ信号の状態で起動信号又
は停止信号を形成せずに、デジタル信号に変換した後に
起動信号又は停止信号を形成しているので、回路構成が
簡略になり、且つトリガレベルの変更も容易になる。

以下、図面を参照して本発明の実施例について述べる。

本発明の１実施例に係わる磁気テープ装置を使用したデ
ータ収録装置を示す第１図においては、８つの入力ライ
ン１〜８は入力走査器即ちマルチプレクサ８に接続され
ている。

そして、第１〜第７の入力ライン１〜７には収録するた
めのアナログ信号が入力し、第８の入力ライン８には外
部制御信号発生器１０から送られる外部制御信号が入力
する。マルチプレクサ９の出力には増幅器１１、サンプ
ルホールド回路１２、及びアナログデジタル変換器即ち
Ａ−Ｄ変換器１３が順次設けられている。従つて、マル
チプレクサ９は時分割で各チヤンネルの信号を伝送する
機能を有する。時分割された信号はサンプルホールド回
路１２でサンプリングされ且つホールドされ、Ａ−Ｄ変
換器１３でデジタル信号（データ）に変換される。Ａ−
Ｄ変換器１３の出力段にはＡ−Ｄ変換コントローラ１４
、ＣｐＵ即ち中央処理装置１５、データ転送コントロー
ラ１６、及び磁気テープ装置１７が順次に設けられてい
る。Ａ−Ｄ変換コントローラ１４は中央処理装置１５と
タイミングをとつてマルチプレクサ９及びサンプルホー
ルド回路１２を制御すると共に、Ａ−Ｄ変換器１３と中
央処理装置１５とのインターフエースとしても働くもの
である。中央処理装置１５はプログラムの命令を解読し
て信号のやりとりを制御する制御部と、算術演算や論理
演算を行う演算部と、データのやりとりや演算に使用す
るためのレジスタとを有する公知のＣＰＵチツプである
。コントローラ１６は中央処理装置１５に結合されたメ
モリ１８に一時記憶されたデータの磁気テープ装置１７
に対する記録を制御するための受渡し回路であり、起動
信号に応答してデータを磁気テープ装置のテープに書き
込み、停止信号に応答してデータの書き込みを停止する
ものである。磁気テープ装置は、デジタルデータレコー
ダであつて、起動信号及び停止信号に応答し、Ａ−Ｄ変
換されたデータを磁気テープにΔ已録するものである。
ランダムアクセス・メモリ１８はデータの一時記憶に使
用されるのみでなく、プログラム記憶部も有するもので
ある。

この実施例では、コントローラ１９を介して入出力装置
としてのテレタイプ２０が設けられているので、プログ
ラムはテレタイプ２０によつてメモリ１８に書き込まれ
る。尚メモリ１８には通常のデータ処理用のプログラム
の他に、トリガレベルの情報を含んだデータと、トリガ
方向の情報を含んだデータと、制御信号が入力されてい
るチヤンネルの情報を含んだデータとが書き込まれ、更
に、外部制御信号に対応するデジタル信号が所定のトリ
ガレベルのデータよりも所定のトリガ方向で大きくなつ
たか叉は小さくなつたかを検出し、起動信号及び停止信
号を発生させるためのプログラムが書き込まれている。
次に上述のデータ収録装置を使用してデータ処理をする
方法について述べる。この実施例の場合、外部制御信号
発生器１０から第２図Ａに示す如くデータ収録期間Ｔに
対応して高レベル信号が発生するので、これをマルチプ
レクサ９の入力ライン８に外部制御信号を入力させる。

また第１〜第７の入力ライン１〜７には例えば第２図Ｃ
に示すような記録したいアナログ信号を入力させる。次
に、マルチプレクサ９によつて、入力ライン１〜８の信
号を時分割伝送するために、第２図Ｂ又は第２図Ｄに示
すようなタイミングで順次に選択する。

サンプルホールド回路及びＡ−Ｄ変換器等がチャンネル
数（入力ライン数）に応じて複数個設けられている場合
には、マルチプレクサ９によつて時分割することは不要
であるが、本実施例では時分割された後にＡ−Ｄ変換さ
れるので、第１チヤンネルから第８チヤンネルまでの信
号が時分割され且つ直列に配列された状態で順次にサン
プルホールド回路１２に送られる。Ａ−Ｄ変換器１３は
、時分割されて送られて来たアナログ信号をデジタル信
号に変換して中央処理装置１５に送る。

メモリ１８には、第２図ＡのトリガレベルＶＴに対応し
たデータが書き込まれ、また制御信号が低レベルから高
レベルに転換する方向のトリガ方向で起動信号を発生さ
せ、高レベルから低レベルに転換する方向のトリガ方向
で停止信号を発生させるためのプログラムが書き込まれ
、更に第８チャンネルが外部制御信号に利用されている
ことを示すデータが書き込まれている。

従つて、第８チヤンネルの信号として第２図Ａに示す制
御信号をデジタル信号に変換したものが、中央処理装置
１５に送られて来たら、この制御信号のデジタル信号と
トリガレベルＶＴのデータとをデジタル比較する。そし
て、外部制御信号がトリガレベルＶＴのデータより小さ
い場合には、起動信号を発生させない。しかし、ｔ１時
点ではデータがトリガレベルのデータ以下であつたのが
、Ｔ２時点でデータがトリガレベルのデータ以上である
ことが検出されれば、起動信号を発生させ、第１〜第７
の入力ライン１〜７に入力されたアナログ信号に対応す
るデータを磁気テープ装置１７に送り、磁気テープに記
録する。データ収録期間の終りに近づき、サンプリング
時点Ｔ４でトリガレベルＶＴ以上であつた制御信号がサ
ンプリング時点Ｔ５でトリガレベルＶＴ以下になると、
メモリ１８に書き込まれているトリガレベルＶＴのデー
タと第８チヤンネルの信号として送られて米たデータと
のデジタル比較に基づいて、停止条件になつたことが判
明し、停止信号が発生し、磁気テープ装置によるデータ
収録が停止する。

即ち、第２図Ｂのサンプリング時点Ｔ５で停止信号が発
生した場合には、第２図Ｄｆ）ｔ′５時点でデータ収録
が停止する。この実施例ではランダムアクセス・メモリ
１８にプログラムが書き込まれているので、テレタイプ
２０によつて、外部制御信号のデータを読み出し、トリ
ガレベルＶＴのデータが適当であるかどうかを判断する
ことが出来る。

従つて不適当であれば、トリガレベルのデータの書き直
しを行うことが可能である。また、ノイズ等による誤動
作を防止したい場合には、第２図に示すようにトリガレ
ベルＶＴ以上のデータが例えば連続して３回送られて来
た時点Ｔ３で起動信号が発生し、またトリガレベルＶＴ
以下のデータが例えば連続して３回送られて来た時点Ｔ
６で停止信号を発生するようにプログラムを組んでもよ
い。

この場合には磁気テープ装置１７に第２図Ｄの例えばｔ
′３〜ｔ′６の期間のデータが送られる。上述から明ら
かな如く本実施例によれば、外部制御信号に基づいてア
ナログ的に起動パルス又は停止パルスを形成する回路が
不要になり、データ収録するための装置を利用して起動
信号及び停止信号を形成することが可能になるので、装
置の構成を簡略化することが出来る。

また、起動及び停止のトリガレベルを容易に変更するこ
とが出米るので、正確な検出が可能になる。

また起動のトリガレベルと停止のトリガレベルとに差を
持たせることも容易になる。

また起動及び停止をデジタル比較によつて決定するので
、起動及び停止を正確に設定することが可能である。

またノイズによる影響等を防止するために第２図のＴ３
時点で起動信号を発生させ、Ｔ６時点で停止信号を発生
させるような制御をプログラムによつて容易に行うこと
が可能になる。

以上、本発明の１実施例について述べたが、本発明は上
述の実施例に限定されるものではなく、更に変形可能な
ものであり、例えば、第１図の第１〜第８の入力ライン
１〜８の全部又は選択されたものに収録用アナログ信号
を入力させ、外部制御信号は入力させず、第３図Ａに示
す如くアナログ信号２１がトリガレベルＶＴを低い方か
ら高い方に向つて横切つた時に起動信号を発生し、アナ
ログ信号２１が高い方から低い方に向つてトリガレベル
ＶＴを横切つた時に停止信号を発生するようにしてもよ
い。

即ち、入力ライン１〜８のいずれかに入力される第３図
Ａに示す収録するためのアナログ信号２１を第３図Ｂに
タイミングでサンプリングし、これをＡ−Ｄ変換する。
そして、Ｔ，においてデータがトリガレベルＶＴのデー
タよりも小さかつたのが、Ｔ２においてＶＴのデータよ
りも大きくなつたことをデジタル比較によつて検出し、
Ｔ２時点で起動信号を発生させる。そして、Ｔ２時点か
らのデータを磁気テープ装置１７に送る。またＴ３時点
で収録するためのデータがＶＴのデータよりも高かつた
のが、Ｔ４時点で低くなつたことを検出して停止信号を
発生させる。第３図においては停止信号をアナログ信号
に基づいて形成しているが、停止信号はアナログ信号に
基づいて形成せずに起動信号のみを形成するようにして
も勿論差支えない。また第１図ではマルチプレクサ９で
多チャンネル信号を時分割しているが、時分割しないで
収録する場合にも勿論適用可能である。

またデータレコーダによる再生信号を入力ライン１〜８
に入力させる場合にも勿論適用可能である。

またＡ−Ｄ変換器１３で形成されたデータは、メモリ１
８を経由させず磁気テープ装置１７に送る場合にも適用
可能である。また磁気テープ装置１７以外の出力装置に
データを送る場合にも適用可能である。またサンプルホ
ールド回路１２を省いてマルチプレクサ９を利用してサ
ンプリングする場合にも適用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例に係わるデータ収録装置を示
すプロツク図である。 第２図は第１図の各部の波形を示すものであり、Ａは制
御信号、Ｂは制御信号のサンプリングパルス、Ｃはアナ
ログ信号、Ｄはアナログ信号のサンプリングパルスを示
す。第３図は変形された方式を示すものであり、Ａはア
ナログ信号、Ｂはサンプリングパルスを示すものである
。尚図面に用いられている符号において、９はマルチプ
レクサ、１３はＡ−Ｄ変換回路、１５は中央処理装置（
ＣＰＵ）、１７は磁気テープ装置、１８はメモリである
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ アナログ信号と外部制御信号又はアナログ信号のみ
   を順次にサンプルホールド回路でサンプリングし且つホ
   ールドすること、前記サンプルホールド回路でサンプリ
   ングされた信号をアナログ−デジタル変換器でデジタル
   信号に変換すること、前記外部制御信号又は前記アナロ
   グ信号に対応するデジタル信号がトリガレベルのデータ
   よりも所定の方向性を有して大きくなつたこと又は小さ
   くなつたことを検出して起動信号又は停止信号を形成す
   ること、前記起動信号又は前記停止信号によつて決定さ
   れた期間のみアナログ−デジタル変換されたデータを出
   力装置に送ること、を含んだデータ処理方式。 ２ 前記起動信号又は前記停止信号の形成は、メモリに
   予め書き込まれているプログラムと中央処理装置（ＣＰ
   Ｕ）とによつて前記外部制御信号又はアナログ信号に対
   応するデジタル信号がトリガレベルのデータよりも所定
   のトリガ方向で大きくなつたこと又は小さくなつたこと
   を検出し、起動信号又は停止信号を発生させることであ
   る特許請求の範囲第１項記載のデータ処理方式。 ３ 前記メモリは書き込み及び読み出しが可能なメモリ
   である特許請求の範囲第２項記載のデータ処理方式。 ４ 前記出力装置は、磁気テープ装置である特許請求の
   範囲第１項又は第２項又は第３項記載のデータ処理方式
   。