JPS5929643Y2 - 靴洗浄機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は１回転する靴に対して刷毛を作用させる靴洗浄
機に関するものである。

現在家庭用の洗浄装置としては、衣類等を洗う洗たく機
、食器類を洗う食器洗い機、その他洗米機等があり、特
に洗たく機の普及は著しい。

これに対して運動靴は、比較的汚染の機会も多く、洗浄
する必要も多いにもかかわらず、靴の洗浄機が実用化さ
れていないのが現状である。

その原因として推定されることは、運動靴にかいては、
汚れの度合がひどく、従来の衣類用の洗たく機タイプの
洗浄によって洗浄しようとすると、充分な洗浄を得るた
めには、必然的に靴の損島が大きくなることが挙げられ
、かつまた運動靴に付着して機器に持込まれる砂等によ
って機器の耐久性が問題となり安価で高寿命を有する適
切な機器が開発され難いということも原因の一つとして
挙げられる。

例えば、従来に釦いては、靴を収容する筐体の底部壁を
貫通して、筐体内の刷毛体を回転させる駆動軸を配した
ものが提案されたが、駆動軸の水密シール部分に、靴に
付着し入り込んだ砂等がかみ込み、前記水密シール部分
の水密性を破壊してしまう恐れが多大であった。

また、従来のものは、単に刷毛体の回転により刷毛を靴
にこすりつけるものであって、汚れがひどい場合の洗浄
性能が不充分であって、実用上問題がある。

本考案は上記従来の問題を解決するものであり、その目
的は、洗浄浴槽内の靴を回転させるための動力の伝達機
構の配設を靴に付着し入り込んだ砂等によって水密性を
破壊されることなく行い、しかも、汚れがひどい場合に
は１手動によって手軽にしかも確実に洗浄できるように
することにある。

そして、この目的を達成するために、本考案は、洗浄浴
槽９つ底部釦よび側壁部に複数個の刷毛体を着脱自在に
設け、上記洗浄浴槽上部に載置した蓋体部に内設したモ
ーターより洗浄浴槽内の靴セット用ハンガーに変速機構
を介して回転力を伝達するように構成し、上１ｉＪ１毛
体の内、少なくとも１個に手動洗浄時の把手部を形成し
たものであり。

靴を回転駆動する手段の配設が原因して、洗浄浴槽の水
密性が破壊されるといったことがなく、しかも、汚れの
ひどい靴に対しては、刷毛体を取り外し、手動操作によ
って手軽にかつ確実に汚れを落とすことができる。

以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。

図に釦いて、１は洗浄機を収容する洗浄浴槽、２は蓋、
３は蓋カバーであり、蓋２、蓋カバー３等で構成される
蓋体には、動力源であるモーター４、モーター軸４ａに
装設される冷却ファン５、及びウオームホイール６、ウ
オームホイール６に直交係合するウオームギアー７、軸
受メタル８、ウオームギアー７に結合される出力軸９、
モーター４から出力軸９に至る減衰機構を蓋２に装置す
る筐体１０及び螺子１１が内設される。

蓋体にはタイムスイッチ１２が内設され、電源コード１
３１把手１４が外設される。

１５は筐体１１に挿入されたシール材である。

出力軸９の下端は蓋体より突出してかりピン１６が圧入
されている。

洗浄浴槽１の上端の一部には、３ケ所〜４ケ所にわたっ
て端末を嵌挿された軸受支持体１７に溶接その他により
結合されたボス１８にネジにより軸受体２０が螺着結合
され、この軸受体２０に回転自在にカップリング２１が
嵌挿される。

カップリング２１には前記出力軸９のピン１６が軸線方
向に着脱自在に、回転方向には固定関係を保つように係
合する為の十字溝２２が上部に形成され、下部には被洗
浄体（靴）２３をセット出来る針状材より形成された・
・ンガー２４に溶接等の手段で固定したボス部２５にピ
ン２６を介して固定されたハンガー軸２７がピン２８を
介して固結される。

２９ａ 、２９ｂは洗浄浴槽１の側壁部に形成した溝に
装着自在に挿入された刷毛体であり、３０は同様に洗浄
浴槽１の底部に形成されたコラム３１に装着自在に挿入
された刷毛体である。

３２は蓋カバー３の下部に一体的に形成した突起であり
、第２図に示すように出力軸９の下端よりも若干（寸法
Ｈ）下方に突出している。

３３は洗浄浴槽１の上部縁部に固定されたホルダーであ
り、このホルダー３３に回動自在に挿入された係止バネ
３４の先端に嵌着されたローラー３５との係合により、
蓋体と洗浄浴槽１を、固定、解離自在に為している。

上記刷毛体２９ａ 、２９ｂ 、３０の内、少なくとも
１個以上例えば２９ｂ、３０の２個に操作者の手動洗浄
用の把手部２９ｃ 、３０ａが形成され。

刷毛植毛部２９ｄ、３０ｂに洗浄用刷毛２９ｅ。

３０ｃが夫々植毛されている。

また洗浄浴槽１の側壁に装着自在に設げられる刷毛体２
９ｂの刷毛植毛部２９ｄの洗浄用刷毛２９ｅの反対側に
洗浄用刷毛２９ｅより短い刷毛２９ｆが植毛されている
。

次に、上記靴洗浄機の動作について説明すると、この靴
洗浄機は、蓋体部分（第２図）と被洗浄物である靴２３
を収納する洗浄浴槽部分（第３図）とを、係止バネ３４
の先端に付したローラー３５を操作者が回動せしめて、
係止バネ３４の係止力を超えて解離し、かつ蓋体部分を
上方へ持ち上げる事により、カップリング２１と出力軸
９との間が解離され両者が分離するように横取されてい
る。

また第３図から明白なように、矢印イの方向に被洗浄物
２３をセットする回転自在なノ・ンガー２４を含む部分
が、洗浄浴槽１と軸受支持体１７との間で解離出来るよ
うに構成されている。

従って、被洗浄物２３のセットが極めて容易である。

以上のようにして被洗浄物２３をセットし、洗浄浴槽１
に洗浄液を所要の置溝たした後、第１図に示すようにセ
ットし、電源コード１３を電源に接続して、タイムスイ
ッチ１２を適宜セットすると、駆動用モーター４０回転
が、変速機構を介して設定された適切なる回転数が、被
洗浄物２３をセットする・・ンガー２４に伝えられ、洗
浄液の動揺及び刷毛体２９ａ、２９ｂ、３０と被洗浄物
２３の接触によって洗浄される。

なか洗浄作用によって洗浄液中に砂等が抽出されるが、
砂等が、モーター４からノ・ンガー２４に至る伝達機構
部の摺動部に接触する機会が無いので、水密性等の耐久
性を低下せしめる事が全くない。

所定の洗浄時間が終了したら被洗浄物２３を取出して簡
単に水ですすいだ後乾燥し、洗浄浴槽１中の洗浄液は、
バケツの水をすてるように、引っくり返して廃棄すれば
良い。

ここで、靴は衣類とは異なり、極めて簡単にすすげるの
で、実施例では機器にすすぎ機能を付設していない。

必要であればこれを付設することは可能である。

なお、第４図に示すものは、靴洗浄機の靴２３の略中央
部近傍での断面を示すもので、矢印Ａは靴２３をセット
したハンガー２４の回転方向を示すものである。

更に、実施例では着脱自在な刷毛体２９ｂ。

３０に洗浄機より外して手動による洗浄を可能とするよ
うに、把手部２９ ｃ 、３０ ａ ＶＣ形成して釦り
、第５図、第６図に示すように取り外しで、手動洗浄で
きるようになっている。

このため、強固にこびりついて、洗浄機にて除去するこ
とができない汚れも、集中的に手動洗浄することにより
。

比較的容易に除去することができる。

さらに、洗浄用の刷毛２９ｅの他に極（短毛の刷毛２９
ｆを刷毛体２９ｂに設けることにより。

頑固にこびりつＬ・た汚れを落すことができる。

な釦、第２図に示す蓋カバー３に突出形成した突起３２
は、出力軸９が直接床面に接触して変速機構部及び出力
軸９端の変形、損傷を生じるのを防止する為のものであ
る。

以上のように本考案によれば、小形軽便で持運び容易で
あり、靴のセットが容易で、必要に応じて刷毛体を応用
し、手動洗浄をも可能な洗浄性能の優れた靴洗浄機を提
供でき、しかも、砂等が洗浄浴槽の水密性を破壊する恐
れが全くなく、長期に亘って正常な動作を期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における靴洗浄装置の縦断面図
、第２図はその蓋体の取外し状態を示す断面図、第３図
は洗浄浴槽側の取外し状態を示す断面図、第４図は第１
図Ａ−Ａ’線断面図、第５図および第６図は刷毛体の取
外し状態を示す斜視図である。 １・・・・・・洗浄浴槽、２・・・・・・蓋、３・・−
・・・蓋カバ４・・・・・・モーター、９・・・・・・
出力軸、１０・・・・・・筐体、１２・・・・・・タイ
ムスイッチ、１４・・・・・・把手、２４・・・・・・
ハンガー、２９ｃ 、３０ａ・・・・・・把手部、２９
ａ。 ２９ｂ 、３０・−・・・・刷毛体。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 洗浄浴槽の底部釦よび側壁部に複数個の刷毛
   体を着脱自在に設け、上記洗浄浴槽上部に載置した蓋体
   部に内設したモーターより洗浄浴槽内の靴セット用ハン
   ガーに変速機構を介して回転力を伝達するように構成し
   、上記刷毛体の内、少なくとも１個に手動洗浄時の把手
   部を形成した靴洗浄機。
2. （２）把手部を形成した刷毛体が、回転力による洗浄の
   ための刷毛の他に、手動洗浄用の短い刷毛を備えた実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の靴洗浄機。