JPS5928421Y2 - 三脚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカメラ、撮影機等を支持する三脚に係り、特に
その石突部の構造に関するものである。

従来は石突部の先端が尖っているだけであるので、三脚
を立てる面状態が複雑である場合には安定性に欠け、ま
た室内で使用する場合には床面あるいは敷物を傷つける
欠点があった。

この欠点を改良するため、石突の軸部にネジを形威し、
このネジに弾性部材を螺合した構造のものもあるが、こ
のようにしても三脚を立てる面状態が傾斜面で石突が使
えない場合には弾性部材の底が平面でかつ傾動しないの
で、傾斜面に弾性部材の底が密着せず、安定性に欠け、
わずかの振動によって倒れてカメラを損壊する欠点があ
った。

本考案は上記の欠点を改良するためになされたモノであ
って、以下図面についてその一実施例を説明する。

第１図はその外観図、第２図はその要部の拡大断面図で
あり、第３図はその一部の底面図である。

図面において、１ａ〜１ｃは三脚を構成する脚体で、伸
縮自在の構造になっている。

２ａ〜２ｃは三脚の各石突で、この各石突２ａ〜２ｃの
軸部にそれぞれネジ３ａ〜３ｃを形威しである。

この各ネジ３ａ〜３ｃにそれぞれ球座４ａ〜４ｃを螺合
せしめてあり、この各球座４ａ〜４ｃにそれぞれ底面を
傾斜面としたゴム等の弾性部材５ａ〜５ｃを傾動自在に
嵌合せしめである。

なお、６ａ〜６ｃは各弾性部材５ａ〜５ｃの底面に形成
した滑り止め用溝部である。

本考案は上記のような構成であるから、各弾性部材５ａ
〜５ｃを右回転すれば、これと一体に各球座４ａ〜４ｃ
も右回転し、これらを各石突２ａ〜２ｃの軸部基端方向
に移動させて各石突２ａ〜２ｃの先端を各弾性部材５ａ
〜５ｃより突出させることができるので、通常の三脚と
同様に各石突２ａ〜２ｃの先端で三脚を立てることがで
きる。

また三脚を立てる面状態が複雑で、石突２ａ〜２ｃが使
用できない傾斜面の場合には各弾性部材５ａ〜５’ｃを
左回転すれば、これと一体に各球座４ａ〜４ｃも左回転
し；これらを各石突２ａ〜２ｃの先端方向に移動させて
各石突２ａ〜２ｃの先端を各弾性部材５ａ〜５ｃ内に引
込めることができるので、各球座４ａ〜４ｃにそれぞれ
傾動自在に嵌合した各弾性部材５ａ〜５ｃを面状態が複
雑で石突が使用できない傾斜面であってもこの傾斜面に
弾性部材の傾斜底面を対応させて滑ることなく密着でき
、三脚を安定に立てることができ比較的大きな振動にも
倒れることがなくなり、倒れてカメラを損壊するおそれ
がな（・ばかりでなく、室内で使用する場合にも床面あ
るいは敷物を傷つけることもない。

また石突２ａ〜２ｃと傾斜底面を有する弾性部材５ａ〜
５ｃの併用もできることはもちろん、弾性部材５ａ〜５
ｃの底面を傾斜面としたので、傾斜面での使用時でも球
座４ａ〜４ｃと弾性部材５ａ〜５０間の傾動量が少なく
、無理な力も加わらず長命であると共に、弾性部材５ａ
〜５ｃの横断面が脚体１ａ〜１ｃの横断面とは父同じ位
の大きさであっても三脚を立てる面との接触面積が大き
く、滑ることがなく、閉脚時に邪魔になることもない等
の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案三脚の外観図、第２図はその要部の拡大
断面図、第３図はその一部の底面図である。 １ａ〜１ｃ・・・・・・三脚を構成する脚体、２ａ〜２
ｃ・・・・・・三脚の各石突、３ａ〜３ｃ・・・・・・
ネジ、４ａ〜４ｃ・・・・・・球座、５ａ〜５ｃ・・・
・・・弾性部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 三脚の各石突の軸部にそれぞれネジを形成し、この各ネ
   ジにそれぞれ球座を螺合せしめると共に、との各球座に
   それぞれ底面を傾斜面とした弾性部材を傾動自在に嵌合
   せしめて構成した三脚。