JPS5928195B2 - インキロ−ラ組立体の着脱機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、携帯式ラベル印刷貼付機（以下ハンドラベラ
ーという）等において、インキ強制しみ出し方式を採用
してラベルに印刷を行なうインキ供給装置におけるイン
キローラ組立体の着脱機構に関する。

従来この種の着脱機構は、次に述べるような欠陥のある
構造のために、インキローラの着脱（交換）が困難であ
った。

（１）それぞれ別個に回動自在になっていてかつガイド
コロを有した左右一対の保持片に、インキローラ組立体
に取付けられた前部インキローラ枠体両側の係止溝を、
嵌入させて、インキローラ組立体をハンドラベラーに取
付けるやり方で、インキローラの交換を行なうことは極
めて困難であった。

（２）後部インキローラ枠体にガイドコロが取り付けら
れているので、このガイドコロのみヲ前モって後部ガイ
ド溝に嵌入しておいてから後に、前記インキローラ枠体
のみを取り付けたインキローラ組み立て体を保持片に取
り付け、その後に前記後部インキローラ枠体を前記イン
キローラ枠体に取り付ける事は実行不可能に近かった。

本発明は以上のような事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、 （１）インキローラ組立体を、本機側のリンク機構に備
えられた支持部材に、適圧操作のみにて極めて簡単に着
脱自在となし、かつこの操作で指先等へのインキ付着を
も皆無とすることにある。

（２）インキローラ組立体と支持部材との係止を確実に
なして、この組立体が回動している時に、外れ落ちるこ
とがないようにすることにある。

（３）更に他の目的として、２個のインキローラをそれ
ぞれ独立させて、それぞれのインキローラが印刷装置の
活字面に対して、弾性押圧せしめられるように構成して
塗布面積が特に広くなっている３個の印刷器を備えた３
段印刷装置の活字面に対しても、完全なインキ塗布を行
い５るようにすることにある。

以下、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。

第１図および第２図は、本発明のインキローラ組立体の
着脱機構１０を備えたハンドラベラー全体を示したもの
で、両側に対設された枠板１，１の前部、中央部、後部
、下部を多数の支点軸、主軸、スプリング掛は軸、スト
ップピン等をもってそれぞれ繋いで、機枠２を構成する
。

該機枠２の前下部には、本発明のインキローラ組立体の
着脱機構１０を備え、かつリング機構を介して上昇回動
できるように構成され、後述する印刷装置Ｂに関連した
インキ供給装置Ａが、その前上部には、前記機枠２に固
定された３個の印刷器５１，５２．５３から成る３段式
の印刷装置Ｂが、その後部にＱζグリップ３とハンドレ
バー４等によって構成された駆動機構Ｃが、またその中
央部には、前記印刷装置Ｂの活字面５４を打印するプラ
テン５５を備えた定圧機構りが、その中央下部にＬ前記
ハンドレバー４の把握・釈放の操作によってハンドレバ
ーを介して間歇回転して、ラベル連続体りを１ピツチづ
つ操作するように構成された移送装置Ｅが、その下前部
には、糊着剤を介在して重なり合ったラベルと台紙とか
ら成るラベル連続体りのラベル片Ｌａを、狭い間隙内で
ループを形成した台紙Ｗから剥離する剥離装置Ｆが、そ
の前下端部には、前記ラベル連続体りの台紙Ｗから剥離
されたラベル片Ｌａを物品に貼付する貼付装置Ｇが、そ
の中央上部には、ロール状に捲回した前記ラベル連続体
りを回転自在に保持した保持装置Ｈが、それぞれ設けら
れている。

次に本発明のインキローラ組立体１０Ａの着脱機構１０
は、インキ供給装置Ａ内に包含されており第３図に示し
たインキローラ組立体１０Ａと、該組立体１０Ａが装着
されるリンク機構に取付けられた第４図に示した支持部
材群１０Ｂとの組合せによって、構成されている。

インキローラ組立体１０Ａは、インキを合滲せしめたス
ポンジ材から成る小ローラａと、該小ローラａを軸支し
た小ローラホルダー１１と、大ローラｂと、該犬ローラ
ｂを軸支した大ローラホルダー１５と、着脱ホルダー１
９と、一対の摘み片２３．２３と、コイルスプリング２
８との部品から構成され、これらを組立てることによっ
て完成されている。

枠体から成る小ローラホルダー１１は、その先端部分に
小ローラａが回転自在に軸支され、その側板より外方に
突立してローラ軸１２，１２が軸架され、その側板基部
に一対の取付孔１３，１３および長孔１４，１４が穿設
されている。

大ローラホルダー１５は、その先端部分に大ローラが回
転自在に軸支され、その側板の両外側に一対の支点突起
１６．１６および案内突起１７゜１７が突設されている
。

この平面コの字型から成る大ローラホルダー１５は、前
記小ローラホルダー１１０枠内に係合されるもので、こ
の一対の支点突起１６．１６は小ローラホルダー１１の
取付孔１３．１３に、この一対の案内突起１７．１７は
小ローラホルダー１１の長孔１４，１４に係合されるよ
うに成っている。

従って支点突起１６゜１６を回転支点として案内突起１
７，１７＆ζ長孔１４，１４の孔の範囲内を移動できる
ように構成されている。

そして前記小径と大径のそれぞれのインキローラを備え
たローラホルダー１１と１５とを完全に組合せた場合に
、この２つのインキローラは印刷器群５１．５２．５３
の各活字面５４の転勤軌跡に沿って並設されるようにな
っている。

更にこの大ローラホルダー１５の基面には係合溝１８が
設けられている。

平面コの字型を呈する着脱ホルダー１９の前部に、前記
大ローラホルダ−１５０係合溝１８に対応した係合突条
２０が形成され、該係合突条２０と係合溝１８とを係合
させることによって、この着脱ホルダー１９が大ローラ
ホルダー１５に係脱自在になるようしである。

更に着脱ホルダー１９の両腕部には、一対のはゾ三角形
の貫通孔２１゜２１と、一対の円孔状の貫通孔２２．２
２とがそれぞれ形成されている。

次に前記着脱ホルダー１９内に組み込まれる一対の摘み
片２３．２３にははゾ三角形をした摘み部２４．２４が
それぞれの外側面に設けられ、その基板２５，２５の内
方には、一方に筒部２７ａが、他方に突部２７ｂが内側
に向ってそれぞれ形成されており、前記筒部２７ａにコ
イルスプリング２８を挿入し、このままの状態において
突部２７ｂを嵌合させることによって、前記一対の摘み
部２４．２４が互に外側方向に弾発し合っているように
する。

更にこの着脱ホルダー１９の基板２５，２５の先端に、
一対の係止突起２６，２６を外向きに突設し、該係止突
起２６，２６を前記着脱ホルダー１９の貫通孔２２．２
２に、また前記一対の摘み部２４．２４を着脱ホルダー
１９の貫通孔２１．２１にそれぞれ遊嵌させる。

主として第４図に示す如くリンク機構側の支持部材群１
０Ｂは平面コの字型の支持部材２９と、一対の作動部材
３２．３２と、一対の作動レバー３７．３７とから構成
され、以下これらに連動されるリンク機構として、第１
図に示されたリンク４１と、駆動機構Ｃに連動して揺動
する駆動レバー４４とがある。

この支持部材群１０Ｂには第４図に示すように、前記イ
ンキローラ組立体１０Ａが装着され、かつ係止されるも
ので、この支持部材２９は、その両腕板２９ａ、２９ａ
に、それぞれ係止孔３０゜３０が穿設され、該係止孔３
０，３０に前記インキローラ組立体１０Ａの一対の係止
突起２６゜２６が、この内側より弾性係止される。

またこの両腕板２９ａ、２９ａには案内ピン３１．３１
がそれぞれ外向きに突設されている。

この支持部材２９の外側には、それぞれ作動部材３２．
３２が取付けられており、該作動部材３２．３２には、
前記案内ピン３１に係合した長孔３５．３５がそれぞれ
穿設され、かつこの各作動部材３２０表側の一端に設け
られたピン３３゜３３に介装されたスプリング３４，３
４の弾性によって、矢印Ｘ、Ｘで示した押上げ方向に、
支持部材２９全体を付勢せしめている。

またこの一対の作動部材３２，３２の裏側の他端におい
ては、作動レバー３７．３７が、矢印Ｙ。

Ｙで示された押上げ方向に弾性付勢されるように成され
ている。

詳しくは支点ピン３８にて枢支された作動レバー３７に
、前記作動部材３２に穿設された他の長孔３６に係合す
る案内ピン３９を突設し、該案内ピン３９と作動部材３
２のアーム３２ａとの間にコイルスプリング４０を介装
して、この両作動レバー３７．３７全体を支点ピン３８
を支点として押上げ方向に弾性保持している。

尚、前記支持部材２９０案内ピン３１．３１は、作動部
材３２の長孔３５，３５から外方へ突出し、前記枠板１
，１の内側に形成された案内溝５６゜５６に係合させら
れて、本機構全体を揺動運動させる役目を果している。

またこの案内溝５６は案内ピン３１の直径より僅かに大
きく形成されていて、そのスプリング圧力が作動できる
構成になっている。

次に本機構の装置操作について説明する。

第３図に示された２つのインキローラａ、ｂが並設され
たインキローラ組立体１０Ａを組立てた後、この組立体
１０Ａを第４図の支持部材群１０Ｂに係止する場合に＆
’４組立体１０Ａのコイルスプリング２８０弾発作用に
よって、その外方に押圧されている一対の摘み片２３．
２３を２本の指先で挾持して、これを支持部材２９と作
動部材３２との内部に挿入する。

そ１して一方において、第５図に示す如（支持部材２９
の一対の係止孔３０゜３０に一対の摘み片２３，２３の
それぞれの係止突起２６，２６を係合し、他方において
、第５図および第３図（２点鎖線）で示す如く小ローラ
ａのローラ軸１２，１２が、作動レバー３７，３７の一
側に、そのスプリング４００作用によって付勢される状
態にする。

か（してインキローラ組立体１０Ａ全体ＧＬスプリング
３４０作用によって、長孔３５と案内ピン３１とにより
、印刷装置Ｂの活字面５４方向にその犬、小２つのロー
ラｂ、ａを付勢し、更に小ローラの方は、コイルスプリ
ング４０と、長孔１４と、案内突起１１とによって前記
活字面５４方向に、独立して弾性付勢できる構成になっ
ている。

次に本機構によるインキ供給について、その概略を説明
すると、グリップ３と）・ンドレバー４とを把握するこ
とにより、第１図の静止状態から第２図の状態に各部品
が変位する。

すなわち枢軸５を支点として一対の駆動レバー４４．４
４は下方に回動し、該駆動レバー４４と連結ピン４３゜
４３で連結された一対のリンク４１，４ＨＬ連結ピン４
３．４３を支点として上方に回動する。

次いでこのリンク４１．４１に連結ピン４２゜４２で連
結された作動部材３２，３２のそれぞれのアーム３２ａ
、３２ａは、枠板１，１に枢支された枢軸３２ｂ、３２
ｂを支点として上方に回動させられる。

この作動部材３２の上方への変位時に、インキ供給装置
Ａが働らく。

詳しくは、前記支持部材群１０Ｂに係止されたインキロ
ーラ組立体１０Ａは枠板１，１に形成された案内溝５６
．５６に、その案内ピン３１．３１が誘導されることに
よって、本機の前方に移動する。

この時、インキローラ組立体１０Ａの２つのインキロー
ラａ、ｂはスプリング３４，４０の圧力によって付勢さ
れて、各印刷器５１．５２．５３の活字面５４にインキ
塗布が行われ、この組立体１０Ａは第２図に示す如く、
本機の先端に飛び出した状態を呈する。

次にバンドレバー４を更に把握することによって、定圧
機構りが働らき、その先端に存するプラテン５５が一定
圧をもって前記活字面５４に当接する；かくしてプラテ
ン５５上に載置されたラベル片Ｌａ上に、打印作動（第
２図の状態）が行なわれ、゛シラテン５５は定圧復帰ス
プリング６１０作用によって第１図に示す静止位置（押
下げ位置〕に復帰させられる。

次にバンドレバー４を釈放することにより、本機の先端
に飛び出し状態のインキ供給装置１ｉ。

そのインキローラａ ｙ ｂを再び活字面５４に当接転
動させて、本機内に収納されて第１図の状態になる。

またこの復帰時には、本装置を作動する駆動レバー４４
の分岐レバー５７と、フック５８並びに回転ドラム５９
と、移送ピア、６０とから成る移送装置Ｅによって、ラ
ベル連続体りを規定寸法だけ前進させると共に、台紙Ｗ
を後退させる。

本機構のインキローラ組立体１０Ａの取り外し操作につ
いて説明する。

連続して多数のラベル片Ｌａに印刷を繰返した結果、２
つのインキローラａ、ｂのインキが使いつくされて、ラ
ベル片Ｌａへの印刷が薄くなった場合には、インキロー
ラ組立体１０Ａ全体を支持部材群１０Ｂから取り外す。

詳しくはインキローラ組立体１０Ａの一対の摘み片２３
．２３を指先で、そのスプリング２８圧に抗して押圧し
、その係合突起２６，２６を支持部材２９の係止孔３０
，３０から離脱させて、インキローラ組立体１０Ａを支
持部材群１０Ｂから取り外す。

次いで着脱ホルダー１９を大ローラホルダー１５から取
り外して、２つのインキローラａ、ｂを備えている両ホ
ルダーｉｉ、１ｓを廃棄する。

そして新しいインキを充分金歯している新しいローラホ
ルダー１１，１５を、前記着脱ホルダー１９に係合せし
めて、新しいインキローラ組立体１０Ａを組立て、支持
部材郡１０Ｂに取付けて、インキローラの交換を完了す
る。

尚、インキローラ組立体１０Ａの着脱＆Ｌインキ供給装
置Ａの支持部材郡１０Ｂが、本機の先端に飛び出してい
る第２図の打印状態の時に行うとよい。

本機構は叙述の如く、一対の摘み片と係合突起とを備え
た着脱ホルダーに、インキローラを軸支したローラホル
ダーを取付けたインキローラ組立体を、リンク機構に接
続した支持部材郡に係脱するのに、 （１）前記摘み片を指先で挟圧するだけで、その係合突
起を支持部材の係合孔に確実に、かつ簡単に係止したり
離脱させたりすることができ、（２）インキで指先を汚
さないですむ。

更に小径、大径の２つのインキローラのローラホルダー
を、それぞれ独立して印刷装置の活字面方向へ弾性付勢
し、かつ活字面への転勤軌跡に沿ってこの２つのインキ
ローラを並設した構成にすれば、 （３）特に３個以上の印刷器から成る印刷装置を具備し
たハンドラベラーにおいて、それらの活字面にインキを
均等に塗布して印刷精度を高め得る、 等の効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明のインキローラ組立体の着
脱機構を備え、たハンドライ２−全体の、手前の枠板を
取り外した一部切欠した側面図であって、第１図は静止
時の状態、第２図は打印時の状態、第３図〜第５図は本
発明のインキローラ組立体の着脱機構を示し、第３図は
インキローラ組立体の分解斜視図、第４図はリンク機構
に接続されたインキローラ組立体を着脱可能とした支持
部材郡の斜視図、第５図は支持部材郡にインキローラ組
立体を組み込んだ状態の側面図である。 図中Ｌ・・・ラベル連続体、Ｌａ・・・ラベル片、Ａ・
・・インキ供給装置、Ｂ・・・印刷装置、４−・・バン
ドレバー、１０・・・着脱機構、ＩＯＡ・・・インキロ
ーラ組立体、１０Ｂ・・・支持部材君−ａ・・・小ロー
ラ、ｂ・・・大ローラ、１１・・・小ローラホルダー、
１２．１２・・・小ローラのローラ軸、１３，１３・・
・取付孔、１４．１４・・・長孔、１５・・・大ローラ
ホルダー、１６．１６−−・支点突起、１７．１７・・
・案内突起、２３．２３・・・摘み片、２６．２６・・
・係合突起、２８・・・コイルスプリング、２９・・・
支持部材、３０゜３０・・・係止孔、３２，３２・・・
作動部材、３４゜３４・・・スプリング、３７．３７・
・・作動レバー、４０．４０・・・コイルスプリング、
５１，５２゜５３・・・印刷器部、５４，５４．５４・
・・活字面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ バンドレバーの握り締め操作によって、リンク機構
   を介して連動するインキ供給装置のインキローラを、印
   刷装置の活字面に転動させてインキ塗布が行われるよう
   に構成したラベル印刷貼付機等において 前記インキローラを軸支したローラホルダーと、該ロー
   ラホルダーを着脱自在とした着脱ホルダーと、該着脱ホ
   ルダーに組み込まれる弾性付勢された一対の摘み片と、
   該摘み片に連設された一対の係合突起と、から成るイン
   キローラ組立体を、前記係合突起を係止する一対の係止
   孔を設けた支持部材と、該支持部材を弾性付勢せしめた
   作動部材と、から成る支持部材部に、着脱自在としたこ
   とを特徴とするインキローラ組立体の着脱機構。 ２ 前記インキローラ組立体のインキローラＬ前記活字
   面への転勤軌跡に沿って並設された小径と大径との２個
   で構成し、これらのインキローラをそれぞれ独立したホ
   ルダーに装着して、このインキローラ組立体を、弾性支
   持された前記支持部材に組み込み、更に、前記作動部材
   に弾性支持された作動レバーを、小ローラホルダーに弾
   性付勢するように構成したことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載のインキローラ組立体の着脱機構。