JPS592787Y2 - 複数本のプラスチツク製軽便ｔ型カミソりよりなるユニツト構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 軽便Ｔ型カミソリにあっては従来より複数本−列に積層
し、ワンユニットとした状態で市販されることが多い。

最も新しいユニット構造は実開昭５６−６２９８３号に
係る考案である。

この考案は、複数本の軽便Ｔ型カミソリを一列に積層状
態に輪ゴムや紐等で束ねてワンユニットとし、そしてワ
ンユニットの軽便Ｔ型カミソリ全体をヘツタと呼ばれる
一枚の長い保護紙で覆って外れ止めし、その後ワンユニ
ットの柄の部分全体に別体の外装スリーブを嵌めて柄の
外れ止めを図る構成である。

然しなからこのものはユニット化のための別部材として
、輪ゴムや紐、ワンユニットの軽便Ｔ型カミソリ全体を
覆い得る大きさの保護紙、更には外装スリーブを最低限
必要とし、ユニット化工程も面倒でありその費用も割高
となるのが実情であった。

また他のユニット構造として、既に登録済みの実公昭５
３−１３５９１号や実公昭５２−２５９９７号に係る考
案があるが、これらも同様に輪ゴムや紐、保護紙、外装
スリーブを必要とし 同様な実情であった。

本考案はかかる実情に鑑みなされたものであり、複数本
−列に積層してワンユニットとするプラスチック製軽便
カミソリにあって、そのユニット化工程を簡単ならしめ
ると共にその費用も割安ならしめることを目的とする。

本考案のユニット構造の特徴は、軽便カミソリの柄の下
端部の前面と、隣りにある軽便カミソリの柄の下端部の
後面とを凹部及び凸部により嵌め合わせること、並びに
、ワンユニットに積層した状態のヘッド部分を覆って固
定するワンユニット用ヘッドキャップを設け、一個のワ
ンユニット用へラドキャップを前記ヘッド部分全体に被
着した点である。

即ち、複数本積層してワンユニットとする軽便Ｔ型カミ
ソリにあって、柄下端部同士を凹部及び凸部により固定
すると共に、軽便Ｔ型カミソリの上端部であるヘッド部
分を一個のワンユニット用ヘッドキャップによって固定
した点である。

換言すると、ワンユニットに積層した軽便Ｔ型カミソリ
にあって下端部及び上端部の二個所のみを固定した点で
ある。

第１図〜第４図は本考案の一例であり、この例の場合の
凸部２は軽便Ｔ型カミソリの柄１の下端部特には最下端
にこれの前面側へ向けて一体に突設されている。

又、本例の凸部２は、前向大凸部３と下向小凸部４とか
ら構成されている。

尚、柄１は使用時には石けん水等の付着によってすべり
易くなるが、本例の乙部２は手指のすべり止めができる
程の大きさに突設されている。

本例の場合の凹部５は、柄１の上端から下端にかけて細
長に延びる細長凹部６と、底部に形成された底四部７と
から構成されている。

この底凹部７は前面側に斜状面７ａを、又、後面側に直
状面７ｂを有している。

８は軽便Ｔ型カミソリを例えば五本ワンユニットに積層
した状態のヘッド部分全体を覆って固定するワンユニッ
ト用ヘッドキャップである。

本例の場合のワンユニツＩ・用ヘッドキャップ８は塩化
ビニール樹脂から作製されており、広告文字を記載する
等の事情を考慮して上面８ａは特に平坦状とされている
。

また、このヘッドキャップ８はワンユニットのヘッド部
分全体を上方及び側方がら留めるものである。

かかるユニット化用のヘッドキャップ８によって軽便Ｔ
型カミソリの刃体の保護も兼ねることができる。

従って従来がら使用していた刃体保護カバーを不要とす
ることもできる。

而して、凹部５及び凸部２の嵌合、より具体的には凸部
２の手指すべり止めをも兼ねる前向大凸部３を細長凹部
６の下部に嵌合すると共に、凸部２の下向小凸部４を斜
め下方つまり矢印Ａ方向へ挿通し底凹部７に嵌合するこ
とによって、ワンユニットに積層した軽便Ｔ型カミソリ
の下端部を固定している。

またワンユニット用ヘッドキャップとを、ワンユニット
に積層した軽便Ｔ型カミソリの上端であるヘッド部分全
体に被着している。

凹部５に斜状面７ａ及び直状面７ｂが形成されている本
例の場合には、斜状面７ａにより形成される空間■によ
って凹部５と凸部２との嵌合が容易となり、又直状面７
ｂによって凹部５と凸部２との嵌合が確実となり外れ防
止を確実に図り得る。

尚本例においては第４図に示す様にＴ型カミソノの柄１
はヘッド１５側面の中央部から延設されている。

この場合、Ｔ型カミソリの積層は、ヘッド前部１５ ａ
を隣りのＴ型カミソリのヘッド後部１５ｂ下方の空間Ｗ
に位置させ、当該ヘッド前部１５ ａとヘッド後部１５
ｂとを重ねることにより行なわれている。

この結果ワンユニットに積層したＴ型カミソリの柄１下
端部と、ヘッド１５上端部たるヘッドキャップ８上面８
ａとは、第４図に示す様に平行或いはほぼ平行な状態と
される。

従って数多くのワンユニットのＴ型カミソリを包装箱、
特には角箱に収納した際に、それだけテ゛ツドスペース
が生ぜず収納容積が少なくて済む利点がある。

又、第４図に示した様にワンユニット用ヘッドキャップ
８を被着した際に刃体１６はヘッド後部１５ｂの下方に
位置しこれに当たらない。

第５図〜第９図は本考案を異なるタイプの軽便Ｔ型カミ
ソリに適用した別例であり、この例の場合の凸部９は柄
１０の下端部特には補強用リブ１０ａ中夫に先端が先太
となる様に突設されている。

又この例の場合の凹部１１は補強用リブ１０ ａの若干
下方の位置の後面板１０ ｂに形成されている。

そして、横方向つまり矢印Ｂ方向へ挿入することによっ
て凹部１１と凸部９とを嵌合し、軽便Ｔ型カミソリの柄
１０の下端部の前面と、隣りにある軽便Ｔ型カミソリの
柄１０の下端部の後面とを積層し、更にワンユニットの
ヘッドキャップ１２をヘッド全体に被着している。

尚、第９図に示す様にワンユニットの軽便カミソリの上
面をフラット状にしてもよい。

以上の説明から明らがな様に本考案にあっては、凹部５
，１１と凸部２，９との嵌合によって軽便Ｔ型カミソリ
の下端部を固定すると共に、ワンユニット用ヘッドキャ
ップ８，１２によって軽便Ｔ型カミソリの上端を固定し
、以てユニット化を図るものである。

本考案にあっては、凹部５，１１や凸部２，９はプラス
チック製の柄１，１０と一体に成形できるから、ユニッ
ト化のための別部材としてはヘッドキャップ８．１２だ
けで済む。

従ってユニット化のための別部材として輪ゴムや紐、保
護紙、外装スリーブを最低限必要としていた従来に比し
てユニット化工程も簡単となり費用も割安になし得る。

更には、ヘッドキャップ８，１２に使用方法や広告文字
等の表示を必要ならば記載できるから、包装紙に別途記
載せずともよい。

従って包装紙を不要ならしめ得る。但し、必要に応じて
柄１，１０等に包装紙を巻いても良いことは勿論である
。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案の一例であり、第１図は軽便Ｔ
型カミソリの側面図、第２図は右半分を省略して示す同
正面図、第３図は同底面図であり、そして第４図はワン
ユニットの軽便Ｔ型カミソリの構造を示す側面図である
。 第５図〜第９図は本考案の別例であり、第５図は軽便Ｔ
型カミソリの正面図、第６図は凸部付近の同横断面図、
第７図は同縦断側面図、第８図はワンユニットの軽便Ｔ
型カミソリの構造を示す側面図である。 又第９図はヘッド部分をフラット状にした側面図である
。 図中、１．１０は柄、２，９は凸部、５，１１は凹部、
８，１２はワンユニット用ヘッドキャップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．複数本−列に積層してワンユニットとするプラスチ
   ック製軽便Ｔ型カミソリにあって、軽便Ｔ型カミソリの
   柄の下端部の前面と、隣りにある軽便Ｔ型カミソリの柄
   の下端部の後面とを凹部及び凸部の嵌合により積層し、
   そしてワンユニットに積層した状態のヘッド部分を覆っ
   て固定するワンユニット用ヘッドキャップを設け、その
   ワンユニット用ヘッドキャップを前記ヘッド部分に被着
   して成る、プラスチック製軽便Ｔ型カミソリよりなるユ
   ニット構造。 ２、ワンユニット用ヘッドキャップは、上面が平坦状で
   あり、積層した状態のワンユニットのヘッド部分全体を
   上方及び側方から留めることを特徴とする、実用新案登
   録請求の範囲第１項に記載したプラスチック製軽便Ｔ型
   カミソリよりなるユニット構造。 ３、凸部は、軽便Ｔ型カミソリの柄の下端部にこれの前
   面側へ向けて突設されていると共に、手指のすべり止め
   ができる大きさに突設されていることを特徴とする、実
   用新案登録請求の範囲第１項又は第２項に記載したプラ
   スチック製軽便Ｔ型カミソリよりなるユニット構造。 ４、Ｔ型カミソリの柄は、ヘッド側面の中央部から延設
   されており、Ｔ型カミソリの積層は、ヘッド前部を隣り
   のＴ型カミソリのヘッド後部下方の空間に位置させ当該
   ヘッド前部と当該ヘッド後部とを重わることにより行な
   われていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載したプラスチック製軽便Ｔ型カミソリよりな
   るユニット構造。