JPS5925825Y2 - エレベ−タ乗かご - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエレベータ乗かご側板に保護カーテンを設けた
乗かごに関する。

従来、かご側板保護用カーテンを固定するのは、天井面
近くの側板周囲に１段に設けた固定金具の保合部に前記
保護カーテンの上端部を係止させるものであったため、
かごの内部に設けられた扇風機を使用すると押えていな
いカーテンの下方が揺れたり、また側板との間にカーテ
ンをはさんだ状態で荷物を動かすと側板の表面がでてし
まったりすることなどにより側板の表面を汚したり、傷
をつけたりしやすい状態にあった。

この下方の揺れやずれを防止するための一手段とし、固
定金具を下方にも設けることが考えられる。

しかし、下方に設けた固定金具は従来通りであると外方
に突出したままの状態となり、保護カーテンを取外した
後は危険を伴うという欠点を生じる。

本考案は、上記の欠点を改善するためなされたもので、
その要旨は、係合部を有する固定金具を側板の上下端を
含む上下方向に少なくとも２段設け、かつ少なくとも下
段の固定金具を常時は引込み、保護カーテンに設けた穴
と嵌合する時のみかご内に突出する如く側板に対して直
角方向に可動的に設けたものである。

以下本考案を一実施例の図に基づき説明する。

１はかごの扉、２は床、３は天井、４は側板で、乗かご
はこれらによって構成されている。

５ａは上段に設けられた従来通りの固定金具で、側板４
に対し常時出張った状態にあり、出張った部分に保合部
を形成している。

５ｂは今回新たに追加された固定金具で、この金具５ｂ
は第２図、第３図に示した如く、側板４に設けた穴を貫
通して該側板４の裏面に設けられた例えばナツトなどよ
りなる座りのねし穴にねし込み固定される。

即ち、この固定金具５ｂは、表面に溝５ｂを有する頭部
５ｆとねじ部５ｇ、このねじ部５ｇの先端に設けられる
抜は止め用ナラ）５ｅおよび頭部裏面に接着固定された
ゴム座５Ｃとから構成され、前記頭部５ｆか孫合部とな
る。

一方保護力−テン６は前記側板４のほぼ全高に亘る長さ
を有し、第３図に示す如く前記固定金具５ａ、５ｂに対
応する位置に前記頭部５ｆより大なる径を有する穴９が
設けられている。

この保護カーテン６を側板４に取付けるに、中段と下段
の固定金具５ｂを、溝５ｄに硬貨等を嵌入して回転し寸
法Ａだけ外方に突出させ、次に、保護カーテンの取付は
穴９を、各固定金具５ａ。

５ｂの頭部５ｆに引掛け、しかる後、固定金具５ｂをね
じ込み、保護カーテンを固定する。

保護カーテンを取外す際は、逆の作業を行い、最後に固
定金具５ｂを側板４面に密着固定させておく。

この一実施例によれば、保護カーテン６使用時のみかご
内に突出させ、使用後は側板４に密着固定できるため、
乗客に対し危害を与える危険性を大巾に軽減できる。

又、固定金具の頭部を半円形状としであるため、人体が
接触しても危害を与えることがない。

更に、抜は止めとしてナラ１−５６を設けることにより
、万一、固定金具の頭部等が破損した場合、このナツト
５ｅをはずすことによって容易に交換できる。

第４図は、本考案の他の実施例を示し、固定金具５’ｂ
は、側板４を挿通し、側板４とナラ）−５ｄ間に設けら
れたばね１０により常時、側板４の表面に密着している
。

そして、保護カーテン６を取付ける時は、この固定金具
５’ｂの頭部５ｆを持ってばね１０に打勝って外方に引
張り出し、取付は穴９を嵌入すれば良い。

この実施例によれば、固定金具を回転させるという作業
が不要となる。

また前記各実施例において保護カーテン６に穴９を設け
たものを説明したが、この穴９を補強するために実際の
使用に際しては穴９の縁に補強リングを設けるとよい。

以上が本考案の説明で、本考案によれば、上下２段以上
の固定金具によって保護カーテンを支持するため、下方
が持ち上ったりずれたりしないばかりか、カーテン取外
した後は固定金具を側板表面に密着しておくため、乗客
に危害を与える度合いを大巾に軽減できる等の顕著な効
果を達成する。

【図面の簡単な説明】

第１図はエレベータ乗かご内を示す斜視図、第２図は本
考案の主要部をなす固定金具の構成を示す側面図で、側
板との取付は関係をも示している、第３図は保護カーテ
ンの正面図、第４図は本考案の他の実施例を示す第２図
相当の側面図である。 ４・・・・・・側板、５ａ・・・・・・固定の固定金具
、５ｂ・・・・・・可動の固定金具、５Ｃ・・・・・・
ゴム座、５ｄ・・・・・・溝、５ｅ・・・・・・ナツト
、６・・・・・・保護カーテン、７・・・・・・座、１
０・・・・・・は゛ｈ０

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エレベータ乗かご側板の天井面近くに保合部を有する固
   定金具を複数設け、この固定金具の保合部に保護カーテ
   ンの上端を係止させて前記側板のほぼ全高に亘って前記
   保護カーテンを吊下げたエレベータ乗かごにおいて、前
   記側板の床面近くに保合部を有する固定金具を複数設け
   ると共に該固定金具を常時は引込み保護カーテン取付は
   時にかご内側に突出する如く前記側板に対し直角方向に
   可動的に設け、かつ前記保護カーテンの前記可動的に設
   けられた固定金具と対応する個所に穴を設け、この穴に
   対応する前記固定金具の保合部を嵌合したことを特徴と
   するエレベータ乗かご。