JPS5924616B2 - マンホ−ル付き函体の複数口ダクトとその製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電話線、電線用のケーブル、パイプ等を導入す
るための、マンホール付き函体の複数口ダクトとその製
造方法に関する。

マンホール付き函体の側壁に設ける複数口ダクトは１６
０，８０，１２０のごとく多数口の形で設けられている
が、工事現場の状況によってケーブルやパイプの本数や
径が異なるために、マンホール付き函体の成型時に開口
するよりも、現場でケーブル等の本数、必要性に応じて
複数口ダクトを作製する方が好都合である。

しかし型枠等の資材の乏しい工事現場で函体の側壁に複
数口ダクトを作製することは不便且つ非能率なことであ
った。

本発明はこのような工事上の隘路を打開するために提供
されたもので、現場の状況に応じて口数が加減できて作
成が容易且つ能率的な複数日ダクトと製造方法を提供す
ることを目的とする。

以下本発明による複数口ダクトの一実施例を図によって
詳述する。

１は石綿、ガラス繊維等の強化繊維を入れて混練したセ
メント系材料を硬化させたもの、或は塩化ビニル等で形
成したダクト筒体で、大径筒部１ａｓ小径筒部１ｂと、
１ｂの筒端より連出させた方形鍔１ｃより成っている。

小径部１ｂの内面が方形鍔１ｃに続く部分は滑らかなア
ール面が形成されてラッパ状になっている。

２はダクト筒体１と同様材料で製作した角短筒形の囲い
枠で、筒長さはダクト筒体１と略々同長さを有し、内端
側には内方へ曲がる額縁部２ａが曲成され、この額縁部
２ａには前述方形鍔１ｃが複数個、例えば６個、８個、
１２個の方形鍔１ｃが格子状に嵌合している。

額縁部２ａの内縁と方形鍔１ｃとの間、および方形鍔１
Ｃどうしの間は接着剤で接着さ厳いる。

上述額縁部２ａが存在すると方形鍔を嵌合する角孔を形
成するに際し、四隅を直角に仕上げるために工作し易く
なるが、必ずしも必要とするものではない。

囲い枠２の内外面と、ダクト筒体１の外面にはセメント
系材料が付着し易いように粗面が形成されている。

３はダクト筒体１と囲い枠２との間に形成されたモルタ
ルと軽量骨材との混練物、モルタル単独等のセメント系
材料の固化層で、これら１，２，３によって複数口ダク
ト盤Ａが形成されている。

この複数日ダクト盤Ａはマンホール函体４の側壁に開口
した方形の窓孔５内に嵌合され、セメントモルタルによ
ってこの窓孔５に接着されて、マンホール付き函体側壁
の複数口ダクトに成っている。

以上の複数口ダクトの製造方法の一実施例について詳述
する。

先ず側壁に窓孔５を有する函体４はマンホール部８が付
着されて、土面の穴に設置される。

次に複数口ダクト盤Ａの口数を工事現場のケーブル数に
合せて決め、地表においてか、あるいは函体内で盤全体
を形成する。

そのためには、第３図に示すように平板９上に額縁部２
ａを下にして囲い枠２を置き、額縁部２ａの縁に接着剤
を塗布し、ダクト筒体１の方形鍔縁に接着剤を塗布して
、額縁部２ａ内に方形鍔１ｃを格子状に並べて接着剤を
固化させる。

このようにすると囲い枠２の端部と方形鍔群１ｃ、１ｃ
・・・・・・が面一になり、ダクト筒体１０筒体部は囲
い枠２内にあって一方向に並んで上方を向いている。

よって第４図に示すように囲い枠２とダクト筒体１０筒
体部との間に、軽量骨材入りセメントモルタル、もしく
はモルタルのみを打込み固化させる。

どの形成に際しては、額縁部２ａと方形鍔１ｃとが面一
状態を崩さないかぎり、必ずしも接着剤を用いなくても
よい。

以上のように複数日ダクト盤Ａを形成して後、第５図に
示すように方形鍔１ｃを函体４の内側へ向けて窓孔５に
嵌合して、窓孔５とダクト盤Ａとの間隙にモルタルを射
出器で注入して両者を接着する。

この場合、両者の間隙が大きい場合は、セメントブロッ
ク等の詰物を介入させてもよい。

ケーブル６はダクト筒体１内に挿入され、大径部１ａＫ
水密性のある詰物が施されて固定される。

本発明は以上のごときものであって、囲い枠の内側にダ
クト筒体の方形鍔を格子状に嵌合して囲い枠と筒体間に
セメント系材料を打込んで複数口ダクト盤を形成して、
これを函体側壁の窓孔に接着するものであるから、工事
現場で容易に函体側壁に複数口ダクト部を製作できるこ
とができ、その複数口ダクトを現場のケーブル、パイプ
等の状況に最適のものに構成しうる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の複数口ダクトを有するマンホール付き
函体の一実施例の正断面図、第２図は同上の要部である
複数日ダクト盤の函体内側から見た拡大正面図、第３図
は函体内側の方を下にしてセメント系材料を流入しない
状態での同上のＢ−Ｂ線断面図、第４図は同上のものに
セメント系材料を流入した状態でのＢ−Ｂ線断面図、第
５図は函体の側壁の窓孔に複数口ダクト盤を接着して複
数口ダクトを形成した部分の拡大した側断面図である。 図中、１・・・・・・ダクト筒体、１ｃ・・・・・・方
形鍔、２・・・・・・囲い枠、３・・・・・・セメント
モルタル等のセメント系材料、４・・・・・・マンホー
ル付き函体、５・・・・・・側壁の窓孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 筒端に方形鍔を連出させた複数個のダクト筒体が方
   形鍔縁どうしを接して格子状に並べられ、最外側の鍔縁
   が角短筒形の囲い枠の内端側の縁に接して納まり、囲い
   枠とダクト筒体間にセメント系材料の層が設けられて複
   数口ダクト盤が形成すれ、このダクト盤がマンホール付
   き函体の側壁に開口した窓穴内にダクト筒体の方形鍔を
   面内方へ向けて嵌込み接合されて成ることを特徴とする
   マンホール付き函体の複数口ダクト。 ２ 角短筒形の囲い枠の内端側の線内に、筒端に方形鍔
   を連出させた複数個のダクト筒体の方形鍔を格子状に並
   べて囲い枠の内側縁と鍔縁との間、および鍔縁どうじを
   接着して後、囲い枠とダクト筒体間に泥状セメント系材
   料を流入固化させて複数口ダクト盤を形成し、この複数
   口ダクト盤をダクト筒体の方形鍔が園内側にあるように
   して、マンホール付き函体の側壁の窓穴に嵌入し、且つ
   複数口ダクト盤の周囲と窓穴内側とを接着することを特
   徴とするマンホール付き函体の複数口ダクトの製造方法
   。 ３ 大径筒部につづく小径筒部の端部よりラッパ状に曲
   面が形成されて方形鍔が連出したダクト筒体を強化繊維
   入りセメント系材料で形成し、且つ同ダクト筒体を囲う
   囲い枠も同様材料で形成した特許請求の範囲第１項記載
   のマンホール付き函体の複数口ダクト。