JPS5922651Y2 - 照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は照明器具に関し、特にグローブホルダーを覆
う枠の取付部の改良に関するものである。

壁や天井等の支持体にネジ等を用いて直接取着する様に
した照明器具が、例えば玄関灯等に多く用いられている
。

この様な照明器具で要求されることの一つに、支持体に
対する取付作業の容易性がある。

またもう一つ重要なことは、外灯用として用いられるこ
とが多いことから、取付作業のバラツキがあっても防水
、防虫効果が充分に得られる様な構造にすることである
。

ところで、この種の照明器具は、グローブと、このグロ
ーブを螺合することによって固定するグローブホルダー
と、このグローブホルダーを覆う枠とを有し、グローブ
ホルダーをネジ等によって壁や天井等の支持体に固定す
る様にしている。

しかしながら、従来の照明器具は、グローブホルダーと
枠とをネジやかしめ等によって予め固定し、それからグ
ローブホルダーを支持体に取着する様にしていたため、
グローブをグローブホルダーに螺合する時、枠とグロー
ブとの間に隙間が出来ることがあった。

また枠をグローブホルダーに固定してしまうため、グロ
ーブホルダーの支持体に対する取着位置が一定でないと
枠の取付方向が支持体に対して特定化しないという欠点
があった。

それ故に、この考案の目的は、比較的簡単な構造によっ
て上記の欠点を除去する照明器具を提供することにある
。

以上この考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図はこの考案の第１の実施例である照明器具の概略
縦断面図である。

同図に於いて、１は白熱ランプで２はそのソケット、３
は電源ライン固定部である。

なお、この実施例では白熱ランプを照明灯としているが
、けい光灯ランプ等化の照明ランプを用いても良いのは
もちろんである。

４はグローブでガラス若しくはプラスチック成形加工品
から成り、その上部にネジ部４ａが形成される。

また５はグローブホルダーで、その下部にネジ部５ａが
形成され、上記グローブ４のネジ部４ａと螺合していて
、このグローブホルダー５はネジ６によって天井７に取
着されている。

８は前記グローブホルダー５を覆う枠で、木材或いはプ
ラスチックで成形され、その内側下部に突出部８ａが横
設していて、この突出部下面がグローブ４の偏平部４ｂ
に押圧係止されている。

さらに、図示のように枠８の上端がら突出部８ａの上面
までの長さはグローブホルダー５の高さよりも長く設定
され、突出部８ａの上面とグローブホルダー５の下端と
の間に隙間が形成されるようにしている。

次に以上の構成から成る照明器具の取付は施行時の作業
手順について説明する。

先ず、ネジ６により天井へグローブホルダー５を取着す
る。

後述する様に、この時のグローブホルダーの天井７に対
する相対取着位置は全く考慮する必要がなく、作業者は
ネジ６の位置のみ考えれば良い。

グローブホルダー５の取着を終えると、次に枠８とグロ
ーブ４の取付けに入る。

この取付けは、グローブ４の偏平部４ｂに枠８の突出部
８ｂを載せ、更にネジ部４ａと５ａを螺合させて枠８が
天井７と前記偏平部４ｂに挟持固定される迄、グローブ
４を締め付けることによって行う。

この場合、グローブ４をグローブホルダー５にねじ込ん
でいくに従って枠８と天井７問および枠８とグローブ４
間に強い密着力が生じてくるため、グローブ４を十分に
締め付けた状態では、枠８と天井間、及び枠８とグロー
ブ４間を完全に密着させることができる。

なお、この作業段階に於いて、枠８が角形の形状を有し
ている場合に、もしその固定位置が所定の方向を向かな
い状態で１定されようとしている場合は、枠８を水平方
向に回転させ、所定の方向を向いた状態でグローブ４の
締め付けを行う。

以上の作業でこの照明器具の組立てが終了する。

従って、以上の説明から明らかな様に、枠８をネジ等に
よってグローブホルダーに取付ける必要が全く無く、必
要な固定用ネジは、天井７に取着するためのネジ６だけ
である。

その結果、ネジ固定に必然的に生じてくるズレ（ネジ孔
のクリアランスに起因する）が枠８の取付けに生じて来
ないことになり、枠８の上端は天井７に密着し、更にそ
の下部はグローブ４の偏平部４ｂに密着して、外観上、
不自然な隙間が形成されなくなる。

また、上述した様に枠８は組立て作業中に回転させるこ
とが自由で゛あるから、グローブホルダー５の取付位置
は特定の位置に制約されないことになる。

ホルダー５の取付位置が悪くても、枠８を回転させれば
、天井に対する枠８の所望の関係位置を容易に設定し得
るからである。

従って従来の照明器具の様に、グローブホルダー５と天
井７の関係位置を一定にしたままネジ６を締め付ける必
要が全くなくなり、作業性が著しく改善される。

また、枠８は天井７とグローブ４とで挟持固定されるこ
とになるから、天井およびグローブとの接触部に於いて
防虫、防水効果を得ることが出来る。

第２図はこの考案の第２の実施例に係る照明器具の要部
概略縦断面図である。

構成に於いて上述の実施例と異なる部分は、枠とグロー
ブの間に飾り枠９を介在させた点である。

従って、組立て作業は、グローブ４の偏平部４ｂに飾り
枠９を載せ、更にこの飾り枠９の上に枠８を載せて、グ
ローブの締め付けを行うことになる。

この実施例に於いても、上述の実施例と同様に作業性の
向上と、隙間発生の除去を実現し得る様になるのはもち
ろんである。

第３図はこの考案の第３の実施例に係る照明器具の要部
概略縦断面図である。

構成に於いて第２の実施例と相違する部分は、バネ１０
およびネジ１１によって枠８がグローブホルダー５に仮
止めされる構造にあることである。

即ち、グローブホルダー５を天井７に取着した後、その
ホルダー５の一部に設けられるバネ１０で枠８の内側に
形成される突起８ｂを係止し、更にネジ１１を枠８に形
成されているネジ孔に挿通してグローブホルダー５のネ
ジ部５Ｃに螺合させることで枠８の仮止めを行い（ネジ
１１は一杯に締めない）、次いで飾り枠９を偏平部４ｂ
に載せて、グローブ４の締め付けを行う。

そしてグローブの締め付けを終えた段階でネジ１１の締
め付けを行う。

この様に、バネとネジを用いて枠の仮止めを行ってから
グローブの締め付は作業を行う様にしても良い。

但しこの場合、枠８のグローブホルダー５に対する取付
位置は制約があり、飾り枠９のみがその様な制約を受け
ないことになる。

なお、上記いずれの実施例に於いても、天井と枠（飾り
枠を含む。

以下同様。）間、および枠とグローブ間に於いての隙間
を無くすことか′出来るため、防水、防虫効果を得るこ
とが出来るが、より一層の防水効果を得るため、それら
の各要素の当接部に防水パツキンを取付ける様にしても
良い。

以上実施例に於いて説明した様に、この考案によれば、
簡単な構造によって、取付作業の非常に容易な、且つグ
ローブと枠間および枠と天井等の支持体間が隙間が形成
されないように十分に密着し、従って外観が良好で、ま
た防水、防虫性のある照明器具を提供することが出来る
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１の実施例である照明器具の概略
縦断面図、第２図はこの考案の第２の実施例である照明
器具の概略縦断面図、第３図はこの考案の第３の実施例
である照明器具の概略縦断面図をそれぞれ示す。 ４・・・・・・グローブ、４ａ・・・・・・ネジ部、４
ｂ・・・・・・偏平部、５・・・・・・グローブホルダ
ー ８・・・・・・枠、８ａ・・・・・・突出部、９・
・・・・・飾り枠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ネジ部の形成されたグローブホルダーを支持体に取着し
   、このグローブホルダーに螺合するグローブと、前記グ
   ローブホルダ一部を覆う枠とを有する照明器具に於いて
   、 前記枠の内側に突出部を設けるとともに、前記グローブ
   にこの突出部を支持体側に押圧する偏平部を形成し、且
   つ前記枠の上端から突出部上面までの長さを前記グロー
   ブホルダーの高さよりも長く設定し、グローブホルダー
   を支持体に取着後、グローブをその偏平部に枠の突出部
   を載せた状態でグローブホルダーに螺合するようにした
   照明器具。