JPS5922455Y2

JPS5922455Y2 - 冷蔵庫

Info

Publication number: JPS5922455Y2
Application number: JP1978084473U
Authority: JP
Inventors: 英夫中林; 友昭竹岡; 守里見
Original assignee: 三洋電機株式会社; 東京三洋電機株式会社
Priority date: 1978-06-20
Filing date: 1978-06-20
Publication date: 1984-07-04
Also published as: JPS553203U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、温度調節器等の制御機器を、冷凍サイクル
の高圧側冷媒配管の配設された仕切壁前部に設け、庫内
温度制御を正確に行ない得るようにするとともに、作業
性の向上および製作コストの低減を図った冷蔵庫に関す
る。

つぎにこの考案を、そのｌ実施例を示した図面とともに
詳細に説明する。

まず、製作について説明する。

断熱箱体１を構成する外箱２の開口周縁に形成されたコ
字状溝３の左側部に、冷凍サイクルの高圧側冷媒配管４
の周縁配管４ａの左側部を配設し、周縁配管４ａの左側
から延設された高圧側冷媒配管４の仕切部配管４ｂを、
外箱２の左側の開口周縁の後フランジ５の切欠６を通り
、前フランジ７をはずして前方に直立状に立ち上げる。

つぎに、外箱２の開口周縁右側部において、後フランジ
５にスポット溶接された当板固定具８の立ち上がり部８
ａと前フランジ７との隙間から、周縁配管４ａの右側部
をコ字状溝３に配設するとともに、周縁配管４ａの上側
部および下側部を、外箱２の開口上縁部内面および下縁
部内面に配設し、高圧側冷媒配管４の周縁配管４ａの外
箱２の開口周縁部への配設を終了する。

そして、その状態から、仕切壁９を構成する仕切壁当板
１０の左側部を、仕切部配管４ｂを透孔１１から導出し
て外箱２の左側部のコ字状溝３に挿入するとともに、右
側部を、前記当板固定具８の前面に当接し、ねじにより
、仕切壁当板１０を外箱２の仕切壁９が設けられる両側
間に装架して固定する。

なお、前記のねじ締めの前に、仕切壁当板１０の透孔１
１から導出している仕切部配管４ｂを、第６図に示すよ
うに、第７図に示す治具１２の溝１２ａに嵌合し、適
当位置で左方にＰ矢印のように９０’曲げ、さらに、９
０°曲がった仕切部配管４ｂを、第８図に示す治具１３
の溝１３ａに沿って所定の円弧でＱ矢印方向に曲げ、前
記の仕切壁当板１０の取付を行ない、仕切部配管４ｂを
仕切壁当板１０の前面に当接する。

そして、仕切壁当板１０の透孔１１等をシールし、外箱
２の開口周縁部のコ字状溝３および仕切壁当板１０の上
下側の溝１４に、冷凍室用内箱１５および冷蔵室用内箱
１６の周縁を挿入し、その挿入されたコ字状溝３および
溝１４にシール材１７を嵌入し、外箱２に、両内相１５
．１６を組合わせて内装する。

さらに、内箱１５，１６の仕切壁９部に設けられる複数
の吸気ダク）１８．１９を数個所で接合し、冷凍室と
冷蔵室との複数の吸気路を形威し、一方、冷気供給ダク
ト２０を、外箱２の背壁のダクト開口２１から挿入し、
内箱１５，１６の後壁に固定し、冷気供給路を形成し、
ダクト開口２１をカバー２２により閉塞する。

そして、第１０図に示すように、前記の状態の外箱２お
よび内箱１５，１６を、冷蔵室用内箱１６のアンダーオ
ツド部分に入れ子２３を挿入するとともに、両内相１５
，１６内に内治具２４．２５を配置して基台２６上に倒
伏し、外箱２の外側を、外治具２７，２８．２９により
被覆し、外箱２と内箱１５，１６との空間に、ウレタン
等の断熱材を注入充填し、断熱箱体１を形成する。

つぎに、断熱材の充填された断熱箱体１の仕切壁当板１
０の右側のねじを外し、冷凍室の扉３０および冷蔵室の
扉３１の支軸３２、３３が上下に突設された中間フラ
ンジ３４を、当板固定具８の取付板８ｂと仕切部当板１
０との間に挿入してねし止めし、仕切壁９の右側部に中
間フランジ３４を設ける。

そしてつぎに、冷凍室サーモスタットの本体３５等の制
御機器が収納された制御装飾箱３６を、断熱箱体１の仕
切壁９の前面、すなわち仕切壁当板１０に係止爪３７を
介して固定し、制御機器を仕切壁９の前面に配設する。

なお、冷凍室サーモスタット本体３５は、制御装飾箱３
６の前板３６ａの凹部３６ｂの孔３８から調節つま
み３９の取付けられる軸３５ａを突出し、ねじ止めによ
り制御装飾箱３１に設けられる。

一方、冷凍室サーモスタットの感温部４０は、仕切壁当
板１０の孔４１およびパイプ（図示せず）を通って前記
アンダーカット部分に設置される冷却器４２の後方の冷
気供給路への吐出口４３付近に臨ませる。

また、制御装飾箱３６の内側面には複数の押圧片４４が
設けられており、この押圧片４４により、仕切部配管４
ｂが仕切壁当板１０に当接される。

なお、実施例においては、冷凍室サーモスタット本体３
５も仕切部配管４ｂに当接している。

つぎに、冷凍室および冷蔵室に、扉３０．３１を中間フ
ランジ３４を介して開閉自在に設け、断熱箱体１に圧縮
機４５等の冷凍サイクルを内蔵する。

その扉３０．３１の取付けの際、制御装飾箱３６に扉３
０．３１が載ることに不都合が生じる場合は、さらにヒ
ンジカラーを追加すればよい。

４６は冷気供給路に設けられた冷気ファンである。

したがって、前記実施例において、冷凍室と冷蔵室とが
冷却された時、断熱箱体１の開口周縁部および仕切壁９
の前部が冷却されるが、高圧側冷媒配管４を流れる高圧
高温液から放熱され、断熱箱体１の開口周縁部および仕
切壁９の着霜が防止される。

また、従来、庫内温度制御用のサーモスタット本体が、
庫内の冷却とともに冷却され、外気に触れる位置に取付
けられている場合、外気が多湿の際、冷却にともない、
サーモスタット本体に着霜が生じ、漏電の危険があるう
えに発錆の危惧もあったが、この実施例においては、冷
凍室サーモスタット本体３５等の制御機器も、高圧高温
冷媒により、着霜が防止されるため、従来のような漏電
および発錆の危惧がない。

また、サーモスタット本体３５の周囲温度は、高圧高温
冷媒の放熱により、はぼ一定に保たれるため、外気温の
変動による、とくに低温時の誤動作が生じず、庫内の安
定した確実な温度制御が行なわれる。

さらに、この実施例は、仕切部配管４ｂを、周縁配管４
ａと一体に形成し、仕切部配管４ｂを仕切壁９に配設す
る際も、同一個所は１度しか折曲されないため、折曲部
において加工硬化が生じることがなく、ガスリークの危
険性が高まることもなく、製作コストも安価である。

またこの実施例は、仕切部配管４ｂを、仕切壁当板１０
の前面に設け、有効に加熱しているため、従来のように
、仕切壁９内、すなわち仕切壁当板１０の後面に仕切部
配管４ｂを配設したの比し、庫内への熱侵入（凝縮熱）
が少なく、冷却効率が悪化することもない。

そして、仕切部配管４ｂは制御装飾箱３６により被覆さ
れるため、外観性も良く、また、押圧片４４により、容
易に仕切部品管４ｂを仕切壁当板１０に当接でき、作業
性もよい。

また、仕切部品管４ｂに曲げ部４ｂ’が形成され、仕切
部品管４ｂが容易に各方向に向くため、仕切壁当板１０
の取付けが容易である。

なお、前記のように、仕切壁当板１０の透孔１１から仕
切部品管４ｂを導出せずに、第１２図に示すように、外
箱２の前フランジ７に、２個の切欠４７を形成し、この
切欠４７から仕切部品管４ｂを導出してもよい。

この場合、仕切部品管４ｂは、予め、外箱２の開口と同
一平面になるように曲げておき、仕切壁当板１０の取付
時、仕切部品管４ｂを前方に移動させて仕切壁当板１０
を取付け、そののち、弾力によって仕切部品管４ｂを仕
切壁当板１０に当接させる。

また、冷凍庫の温度制御が、冷蔵室コントロールの場合
、冷蔵室サーモスタットにより、圧縮機４５または冷気
ファン４６のオン、オフが制御され、従来、サーモスタ
ット本体は庫外に設けられており、外気低温時の補償の
ため、補償用加熱ヒータを、サーモスタット本体に具備
し、外気温変化による庫内温度コントロールの補償を□
行なっているが、本実施例のように、サーモスタット本
体を、高圧側冷媒配管４の配設された仕切壁９の前部に
設ければ、高圧高温冷媒が、加熱ヒータの役目を果し、
加熱ヒータの廃止または加熱ヒータを小電力のものにす
ることができ、製作コストの低減を図ることができる。

さらに、温度制御が、冷凍室コントロールで、冷凍室か
ら冷蔵室へ冷気ファンにより冷気を供給する場合、その
冷気ファンを制御する冷蔵室サーモスタット本体も、前
記と同様にこの実施例のように、仕切壁９の前部に設け
れば、高圧高温冷媒により、前記の効果を得ることがで
きる。

以上のように、この考案の冷蔵庫によると、断熱箱体内
を、仕切壁により冷凍室および冷蔵室に区画し、断熱箱
体の開口周縁部および仕切壁の前部に、着霜防止用の高
圧側冷媒配設し、冷凍室および冷蔵室に、それぞれの開
口を閉塞する扉を、仕切壁の前面に間隔を形成して開閉
自在に設け、間隔に、温度調節器等の制御機器を配設し
、制御機器を被覆する制御装飾箱を、仕切壁の前面に設
けることにより、断熱箱体の開口周縁部および仕切壁前
部の着霜を防止できるうえに、庫内温度コントロールを
正確に行なうことができるとともに、制御機器の着霜に
よる漏電を防止でき、作業性の向上および製作コストの
低減を図ることができる。

また、仕切壁の前面に、高圧側冷媒配管を配設すととも
に、高圧側冷媒配管を、制御装飾箱により、被覆するこ
とにより、庫内への熱侵入による冷却効率の悪化を招く
ことがなく、外観性もよく、作業性も向上する。

さらに、制御装飾箱の内面に、高圧側冷媒配管を仕切壁
の前面に当接する押圧片を設けることにより、仕切壁の
前面に、確実に高圧側冷媒配管を当接することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の冷蔵庫のｌ実施例を示し、第１１図は
断面図、第２図は第１図の要部拡大図、第３図ないし第
１１図はそれぞれ製作説明図、第１２図は仕切部品管の
他の取付手段の説明図である。１・・・・・・断熱箱体、４・・・・・・高圧側冷媒配
管、４ａ・・・・・・周縁配管、４ｂ・・・・・・仕切
部品管、９・・・・・・仕切壁、３０゜３１・・・・・
・扉、３５・・・・・・サーモスタット本体、３６・・
・・・・制御装飾箱、４０・・・・・・感温部、４４・
・・・・・押圧片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

断熱箱体内を、仕切壁により冷凍室および冷蔵室に区画
し、前記断熱箱体の開口周縁部および前記仕切壁の前面
に、着霜防止用の高圧側冷媒配管を配設し、前記冷凍室
および冷蔵室に、それぞれの開口を閉塞する扉を、前記
仕切壁の前面に間隔を形成して開閉自在に設け、前記間
隔に、前記仕切壁前面の高圧側冷媒配管及び温度調節器
等の制御機器を配設し、該制御機器および前記仕切壁前
面の高圧側冷媒配管を被覆し、該配管を前記仕切壁前面
に当接する押圧片を内面に有した制御装飾箱を、前記仕
切壁の前面に設けた冷蔵庫。