JPS5922107Y2 - 転炉用底吹羽口の取外し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は転炉内部から羽目を炉底外に突き出して取外す
ことのできる羽口取外し装置に関する。

従来底吹転炉の羽目を交換する場合、炉底分離式炉体と
し、分離した炉底を補修場に運び、羽目を交換するのが
通例である。

羽目煉瓦の取外しは外挿式羽目の場合、炉底外部からで
も取外し出来るが、実際は地金付着などがあり容易に引
抜くことか゛できず、また引抜治具による引抜作業は突
出し治具による突出し作業に比べ簡単でない。

本考案はかかる実情に鑑みなされたもので、転炉の稼動
位置において、羽目を交換する方法に関するもので、炉
底を分離することなく、羽目煉瓦の取外しが能率的に行
ない得て、機構が簡単である羽目の取外し装置を提供す
るものである。

以下図に基いて説明する。

第１図、第２図において、１は通常使用されている既存
の煉瓦こわし機であって、キャタピラ−駆動により自由
に移動できる。

そしてこの煉瓦こわし機には振動する腕がある。

本考案はこの振動腕２の前部に伸縮支持腕３を連結し、
その先端に突き出し棒４を固着した。

又伸縮腕３の外周に防熱カバー５を配置するものである
。

さてこの装置を用いて底吹羽口を取外すには、煉瓦こわ
し機の腕に支持腕３を連結し、振動させ乍ら煉瓦こわし
機１を前進させ、突き出し棒４を転炉内に挿入し、つい
で羽目管内に突き出す、このとき突き出し棒４は振動し
ているので羽目煉瓦を振動させ容易に炉底煉瓦積から離
脱せしめることができ、又羽口煉瓦は外向きに傾斜して
いるので無理なく、炉底外の台車６上に載置することが
できる。

なお防熱カバーは炉内よりの高熱がら伸縮腕を守るため
と塵埃の入り込むのを防ぐためのものである。

本考案は、以上のとおり既存の煉瓦こわし機に伸縮支持
腕と突き出し棒、防熱カバーを取り付けるだけで羽目管
及び羽目煉瓦を容易に取り外しすることができ、しかも
安価で信頼性の高い考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の側面図である。 １・・・煉瓦こわし機、２・・・煉瓦こわし機の腕、３
・・・支持腕、４・・・突き出し棒、５・・・防熱カバ
ー ６・・・台車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 炉底に外挿式羽目を設けた転炉の羽目を炉口側より打抜
   く装置において、打抜用ロッドを先端部にもつと共に振
   動かつ伸縮自在な支持腕とこの支持腕を被蓋する防熱カ
   バーとから成る転炉用底吹羽目の取外し装置。