JPS5922107B2 - パネルの開口をふさぐ栓 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパネルの開口を閉じる栓に関し、特にパネルの
開口を閉じかつ密閉する栓に関する。

板部分および板部分から垂下し、かつパネルの開口を通
してスナップ係合して該板部分をパネル上に引っばって
開口を実質的に閉じることができるようにした複数個の
弾力性のある脚とからなるパネル開口用栓を提供するこ
とは知られている。

従来、上記脚は板部分の周辺のすき間を残すように板部
分から一部剪断されたが、このすき間は栓のシール効果
を低下させる。

本発明の目的はこの問題を除き、かつパネル開口の改良
されたシールを確保する栓を提供することである。

本発明によれば、板部分と、上記板部分から垂下しかつ
パネルの開口を通してスナップ係合するように成形して
あって板部分をパネル上で引張って少なくとも実質的に
上記開口を閉じるようにした複数個の弾力性のある脚か
らなる栓であって、板部分上に折返され、次いで板部分
から離れるように折り曲げられた板部分の延長部によっ
て外方にひじ状に屈曲した脚が形成され、そのため脚は
板部分の周囲を破損せずに板部分の周辺の放射状方向の
内方の位置から板部分から突出している、パネル開口を
閉じる栓が提供される。

そして板部分上に折返されたそれぞれの脚の部分は、脚
が突出する板部分の表面とほぼ同平面に横たわるように
、板部分に形成されたくぼみに定置される。

また、本発明の栓は、脚の折返された部分の少な（とも
一部の上に横たわり、かつ板部分とパネルとの間に密封
材料の連続帯を形成するように脚の外側の板部分に置か
れた弾力性すなわち変形可能材料の密封部材と併用する
こともできる。

密封部材は板部分に付着した弾力性材料または栓の板部
分に対して弾力自在にはね返るリングを含むことができ
る。

別のものとして密封部材は、硬化して栓の板部分に接着
させることができるプラスチック組成物を含むことがで
きる。

発明者らはまた、高温にさらすと限られた程度に流動す
るプラスチックから密封部材を形づくるのが有利である
ことを発見した。

この型の密封部材は、車体が塗料がまを通過する前に車
体の開口を封止するため栓を使用する場合特に有用であ
る。

最初に、栓は開口のすぐれたシールを用意するが、塗料
がまの中で車体が１４０°Ｃ〜１７０℃の温度にさらさ
れると、密封部材の材料が流れて栓を設けて完全なシー
ルを保証するように栓の板部分または車体の部分の凹凸
をふさぐ。

このことは、彎曲パネルの開口を封止するため栓を使用
する場合特に有用である。

本発明の好ましい形式を添付図面について説明する。

第１〜３図において、金属栓を全体として１０で示す。

薄い鋼板で作られ、かつ製造中弾力性にされた栓１０は
円形板状の板部分１１および３個の１２，１３および１
４からなっている。

脚１２゜１３および１４は板部分１１０周辺のまわりに
等角度に隔置され、かつそれぞれの脚は外方に傾斜した
保持部分１５および内方に傾斜した引込部分１６を包含
する。

脚１２，１３および１４は同様でありて、それぞれの脚
は舌状の延長部１７（第１図に破線で示す）から形成さ
れ、延長部１Ｔは板部分１１と一体形成され、かつ板部
分１１上に折返されて折重なり１８を形成し、この折重
なり１８からそれぞれの脚が直角に、かつ板部分１１か
ら外側に突出する。

くぼみ１９はそれぞれの延長部の折重なり１８を受ける
ように板部分１１内に形成され、そのため折重なりの外
面は板部分の隣接面と同高である。

第１図かられかるように、脚１２，１３および１４は板
部分１１０周辺のあたりに連続した環状面２０を残すよ
うに板部分１１０周辺から内方に隔置される。

第３図に示すように、パネル２２中の丸い開口２１を閉
じるため金属の栓１０を使用することができる。

使用に際し、環状面２０は開口を適当に密封するように
脚の保持部分１５によってパネル２２の外面に向かって
引っばられる。

例えば環状面２０は適当なちり封じを提供することがで
きる。

脚の形状はまた、脚がかなりの圧力に耐えることができ
るようにする。

本実施例によれば、板部分１１の表面と脚１２゜１３及
び１４の折重なり１８とが同一平面内に位置しており、
脚の保持部分１５及び引込部分１６の引寄作用により、
栓１０の環状面２０がパネル２２の開口２１の周縁に密
着されてシール効果が得られる。

また、脚１２，１３及び１４は幅の狭い延長部１７を折
り曲げて形成したので、その形成が容易になるとともに
、必要とされる材料の量が減少する利点が胞る。

しかし、より秀れたシールを必要とする場合には、必要
に応じて弾力性または変形可能な材料で作った密封リン
グを栓に追加して、ポリ塩化ビニル基コンパウンドから
作った密封リング（密封部材）を有する、第４〜６図に
示すような栓１０ａを形成することができる。

ポリ塩化ビニル基化合物の層は、栓１０ａの環状面２０
ａに加えられ、このコンパウンドは上記層を板部分１１
ａに接着して脚１２ａ、１３ａおよび１４ａの外側に密
封リング２３を形成するように硬化され、上記密封リン
グ２３は板部分１１ａに接着される。

次に栓１０ａは第６図に示すようにパネル２５の開口２
４に適用され、脚１２ａ、１３ａお、よび１４ａは開口
を通して突出し、かつ開口のリムは脚の傾斜した保持部
分１６ａと密封リング２３との間に締付けられている。

発明者らは、適当なポリ塩化ビニル基コンパウンドを約
１６０℃で１〜２分間硬化して、板部分１１ａ上に有効
に接着するようにすることができることに気付いた。

上記コンパウンドは冷却すると非粘着性になり、かつ表
面の凹凸をふさぎつつもパネル開口に対してすぐれたシ
ールを形成するに足る弾性をもっている。

上記コンパウンドは、その後２５０℃までの温度に耐え
、かつ再加熱するとわずかに軟化する力入溶融したり粘
るようなことはない。

密封リング２３を組み入れている栓１０ａは、パネルの
表面の凹凸が大き過ぎない条件で満足なものであること
がわかった。

これらの条件のどちらも存在する場合、加熱すると流れ
出てパネルおよび栓の板部分の両方の表面の凹凸全部を
ふさぐようにする低密度ポリテンのような材料から密封
リングを形成することが有利であることがわがつた。

低密度ポリテンから作られた密封リング２６を有する栓
１０ｂの１例を第７図に示す。

密封リング２６は好ましくは射出成形されるけれども、
シート材から作ることもできる。

密封リングは連続した環状の封止部分２７と、板部分１
１ｂの直径よりわずかに小さい内径をもつウェブ２８と
、保持リブ２９とからなっている。

密封リング２６を拡げて板部分１１ｂに合わせる。

板部分１１ｂ上で密封リング２６は栓の環状面２０ａ上
に位置する封止部分２７がリブ２９によって保持される
。

栓１０ｂは、材料の弾性および保持リブ２９によって適
所に置かれた密封リング２６により移動し、かつ取扱う
ことができる。

使用の際、栓１０ｂは栓１０または栓１０ａと同じ方法
で封止部分２７がパネル開口３０を包囲してパネル３１
と板部分１１ｂとの間にかけられるように、パネル３１
の開口３０に適用される。

パネルおよび栓１０ｂは、次にポリテンを軟化して流動
させるに足る温度にされる。

ポリテン材料が軟化して流動するので、ポリテンはパネ
ル３１０表面の凹凸および板部分１１ｂを・すべてふさ
ぎ、かつまた第７図に破線で示すようにパネルと板部分
の双方に接着して水密シールを形成する。

栓１０ｂは車体パネルの開口を封止するのに特に有効で
ある。

この適用では、密封リング２６を板部分１１ｂにゆるく
嵌めて栓を車体パネルに置き、次に車体パネルと栓を車
体塗料がまの１４０℃〜１７０℃またはそれ坩上の温度
にさらす。

塗料がまの温度は密封リング２６のポリテン材料を流出
させてパネル表面の凹凸にひろまり、次にポリテン材料
が冷却するとパネルと板部分に接着する。

密封リング２６は加熱に先立って、任意の便利な方法で
栓の板部分に取付けることができること、および密封リ
ングの形状も修正できることがわかるであろう。

例えば、保持リブ２９を取り除き、生じた密封リングを
加熱に先立って板部分に一時付着することができる。

別の方法として、密封リングをフォーク状の物の助けに
よって栓の板部分に取付け、板部分から剪断することも
できる。

密封リングを形成する材料を変えることができ、上記材
料を栓を使用する特別な条件に適するようにすることも
わかるであろう。

本発明の任意の栓に設けられる脚の数をかえることがで
きる。

例えば、２個またはそれ９上の脚を設けて栓が使用され
る特定の用途に適するようにすることができる。

その上、脚の板部分の形状を変えることができる。

例えば、外見上卵形、正方形または細長いものにするこ
とができ、また彎曲面に適合するように彎曲させること
もできる。

【図面の簡単な説明】

第１および２図は、それぞれ本発明に係る栓の平面図お
よび正面図、第３図は、パネル開口にある栓を示す第１
図の■−■線に沿った断面図、第４図は、第１図に示し
た栓に密封リングを接着した状態を示す平面図、第５図
は、第４図Ｖ−Ｖ線に沿った断面図、第６図は第４図の
栓でパネルの開口に取付けて開口を密封する状態を示す
断面図、第７図は、栓に接着される密封リングの変形を
示す第６図と同様の断面−である。 主要部分の符号の説明、板部分・・・・・・１１，１１
ａ。 １１ｂ、パネル・・・・・・２２，２５，３１．脚・・
・・・１２、１３．１４．１２ａ、 １３ａ、 １４ａ
、栓・・・・・・１０，１０ａ、１０ｂ、折重なり・・
・・・・１８、くぼみ・・・・・・１９、開口・・・・
・・２１，２４，３０、密封リング・・・・・・２３，
２６゜

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パネルの開口を封鎖するための栓であって、板部分
   と、該板部分から突出する複数の弾性のある脚とを有し
   、それらの脚は、前記板部分の複数の延長部を板部分上
   に折り返し、次に該板部分から離れるように折り曲げる
   ことによって形成され、それによって各脚は板部分の周
   縁を破損することなく、該周縁から放射方向において内
   方に寄った部分から垂下した垂下部を有し該垂下部は外
   方に向ってひじ状に屈曲しており、該脚が前記パネルの
   開口にスナップ係合して板部分をパネルに引き寄せるこ
   とにより、少なくとも実質的に開口が封鎖されるように
   なっており、 前記板部分には各脚に隣接してくぼみが形成され、板部
   分上に折り返された脚の部分は、板部分のうち脚を突出
   させている部分の表面と同一平面内に位置すべく前記く
   ぼみ内に位置していることを特徴とする栓。