JPS59212424A - 養毛料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は養毛料に関する。更に詳しくは、本発明はパン
テティン−８−スルホン酸及び／またはその塩を外用剤
もしくは毛髪用基剤に配合してなる秀れた育毛養毛効果
を有する、人を包含する動物用養毛料に関するものであ
る。

ストレスの増加、社会情勢の複雑化等にともない、円型
脱毛症、壮年性脱毛症といった各種脱毛症に罹患する人
々が、最近特にふえてきている。

そして一旦、このような脱毛症に罹患すると、その症状
が外見的にも衆人の目に明らかとなるため、患者はます
ます神経質となシ、その回復が大巾に遅れてしまい、神
経的苦痛は特に耐え難いものである。このような脱毛症
の予防、治療には多数の化合物が使用されてきた。例え
ば、各種ビタミン類、アミノ酸類、ホルモン類、血管拡
張剤、生梨抽出エキス等が試用あるいは製品化されては
いるものの、決定的なものはなく、脱毛症の治療には数
ケ月ないし数年を要しているのが現状である。

したがって、これらの材料にかわるすぐれた養毛料を確
立することが当業界における緊急の技術的課題であった
。このような課題を解決する為に各種の有機無機物質、
構造既知又未知の化合物について化粧料の分野のみでな
くその他医薬品、工業薬品の分野から多数の物質をスク
リーニングした結果パントテン酸表の物質に着目するに
至り、さらに探究したところ、パンテティン−８−スル
ホン酸が養毛・育毛に著しい作用を有するという新知見
を得、本発明完成の基礎を得たのである。

パンテティン−８−スルポン酸又はその塩は次式で示さ
れる既知の化合物である。

ＣＨ。

■ ｆ（ＯＣｆ（２ＣＣ’ｆ（（Ｏｆ（）ＣＯＮＨＣＨ２Ｃ
Ｉ（２ＣＯＮＦＩＣＨ２ＣＨ２ＳＳＯ３ＭＣＨ。

（式中Ｍは水素、アルカリ金属又は１／２アル力リ土類
金層を表わす） パンテティン−８−スルホン酸及びその塩は生体内にお
けるエネルギー代謝、脂質代謝、アセチル化作用に重要
な役割を有するコエンザイムＡの前駆物質として有用な
化合物であることは知られているが［Ｊａｐａｎ、　Ｊ
、　Ｍｉｃｒｏｂｉｏｌ、　ｖｏｌ、　１６（ろ）。

２６９〜２４２（１９７２）：］　　これを養毛料とし
て使用する知見は全く存在していない。そしてこの化合
物は、例えばＤ−パントテン酸と２−アミノエタンチオ
ール硫酸とから容易にかつ大量に製造することが可能と
なったので、有効成分供給に関する問題点ももはや解消
されている。

またパンテティン−８−スルホン酸及びその塩は後記す
る試験例からも明らかなように、極めて卓越した育毛養
毛効果をＭするのみで々く、保湿効果と組織賦活作用と
いう皮膚及び毛髪科学上好ましい性質も併有している。

また毒性データもラット経口投与で１０ｇ／Ｋｇ以上と
無毒である。さらに無臭の粉末で、かつ安定性の面でも
秀れている為、製剤上きわめて取扱い易いという特徴を
も有するものである。更に、本発明に係る養毛料は人に
対して有効であるのみでなく、他の動物の育毛、養毛に
も著効を示すものである。例えば、キツネ、ミンク、ウ
サギ、テン、イタチ、オコジョ、チンチラ、タヌキ、ラ
ム等の毛皮採取用動物、羊やアルバカといった羊毛類採
取用動物、その佇各種のペット用動物に対しても、これ
を使用すると、毛の成長を促進したり、毛の色艶を改良
することも確認されておシ、動物用養毛料としてもきわ
めてすぐれたものである。

本発明はこのような新知見に基づき完成されるに到った
ものであってパンテティン−８−スルポン酸及び／また
はその塩を配合することを特徴とする人あるいは他の動
物用養毛料に関するものである。

本発明における有効成分であるパンテティン−８−スル
ホン酸及び／またはその塩を毛髪・化粧用基剤に配合す
る場合、これらを単独で用いても併用してもよく、さら
に後記する試験例からも明らかなように他の養毛料と共
に用いることにょシ相乗効果を発現するという％徴をも
有している。

またこれらハ養毛料として使用されるものであるが、用
いる基材などによって何ら制限されるものではない。従
って一般に毛髪化粧用基材として用いられているエタノ
ール、動植物脂肪（油）、高級アルコール類、グリコー
ル類、界面活性剤、色素、香料、安定剤及びその他の成
分が自由に使用出来る。その使用量については特にｎｆ
Ｕ限はないが通常の場合０．１％以上配合するのが好ま
しい。本発明に係る養毛料は、これを適意、患部に：ｉ
Ｎ用すれば良く、使用上特に問題となる点はないので、
この点も本発明の利点の１つである。本発明に係る養毛
料を調製するに当っては、有効成分及び補助成分を単に
混合溶解したり、これに加温処理を加えたりして、自技
術分野において通常用いられている方法が適宜使用され
る。

次に、パンテティン−８−スルホン酸及び／又はその塩
が育毛養毛効果を表わすことを実証する試験例１並びに
、パンテティン−８−スルポン酸及び／又はその塩が、
これを他の養毛料と併用したときに、非常にすぐれた相
乗効果を表わすことを実証する試験例２をそれぞれ記述
する。そしてその後で、本発明の実施例について詳述す
る。

試験例１ ビタミンＥ１パンテノール、ノぐンテティンー８−スル
ホン酸カルシウムについて育毛養毛効果をマウスを用い
て検討した。

実験には５週令ｄｄＹ系雄性マウス（東京実験動物社製
）を使用し、実験開始前４日間、食餌（ｃＥ−２、日本
フレア社製）、水道水を自由摂取させて飼育し、−膜状
態が良好なものを選んで実験に供した。マウスは一群９
匹を用い背部の２ケ所を眼科用バサミで除毛後、除毛ク
リーム（エバクレームＳ■東京田辺製薬）にて完全に除
毛、１日放置後薬剤を１０％濃度になるよう５０％エタ
ノールに溶解し、一方の除毛部に塗布し、もう一方には
対照として５０％エタノールをそれぞれ１日１回、２過
間塗布した。投与終了後除毛部よ’Ｖ）　ａｔ　ｒａｎ
ｄｏｍに約５０本を抜毛し、そのうち長い順に１０本の
毛長をノギスを用いて測定した。その結果を表１に示す
。

その結果、群内の１個体の対照部位と薬剤塗布部位で毛
長に有意差の出たもの（表中、有効例数で示す）は、ビ
タミンＥ投与群では９例中７例、パンテノール投与群で
は９例中５例、そしてノξンテテインーＳ−スルホ／酸
カルシウム投与群では９例中８例と力っだ。したがって
、作用の強さはパンテティン−８−スルホン酸カルシウ
ム〉ビタミンＥ〉パンテノールのｌ＋ｌａとなった。こ
の結果によシパンテテインー８−スルホン酸カルシウム
は育毛養毛効果を有し、又、長期の投与により強い買電
養毛活性を発揮することが明らかとなった。

試験例２ １０％塩化カルプロニウム、１０％ビタミンＥに対する
５％パンテティン−８−スルホン酸カルシウムの相乗効
果をそれぞれ検討した。投与期間は２週間とし、実験方
法は試験例１と同様に行った。

その結果は、表２に示す。

上記結果から明らかなように、５％パンテティン−８−
スルホン酸カルシウム及び１０％塩化カルプロニウムの
混合投与群は、これらの単独投与群に比して特段にすぐ
れた高い値を示しており、パンテティン−８−スルホン
酸カルシウムに相乗効果のあることが明らかに認められ
る。また、ビタミンＥに対しても同様に相乗効果のある
ことが認められた。尚、塩化カルプロニウムを含む実験
系では、マウスが塗布部位の薬液をなめ支障をきたす場
合がみられた為全群通気性テープで塗布部位をおおい実
験を行った。また全試験に共通して観察されたこととし
てパンテティン−８−スルホン酸カルシウムを塗布した
部位の毛の艶が他と比してきわめて良好であったことが
知見されだ３したがって、本発明に係る養毛料は、物理
的に毛長を伸ばすのみでなく、毛質を改善する効果も併
用することがわかる。

次に本発明に係る養毛科の実施例を示すが例中の数値は
特に指定がない限シ重量％を表わす。

実施例１　ヘヤートニック １、エタノール　　　　　　６０Ｔｄ ２、植物油　　　　　　　　　０．５ 乙、プロピレングリコール　　５ ４、パンテティン−８−スルホン酸 カルシウム　　　　　　　５ ５、精製水　　　　加えて１００−とする。

上記成分を混合溶解して製品とする。

実施例２．ヘヤートニック １、エタノール　　　　　　６０ｍ７ ２、植物油　　　　　　　　　０．５ ６プロピレングリコール　　５ ４、塩化カルプロニウム　　　０．５ ５、ハンチティン−８−スルホン酸 カルシウム　　　　　　　２ ６、精製水　　　　加えて１００１ｒＬｌとする。

上記成分を混合溶解して製品とする。

実施例６　ヘヤーローション １、ステアリンｅ５ ２、セタノール　　　　　　　０．５ ６、ア、ヤ７，８６■　　　　　１ ４トリエタノールアミン　　　０．４ ５グリセリン　　　　　　　５ ＆酢酸トコフェロール　　　　０．０１Ｚトウガラシチ
ンキ　　　　　３ゴ ８パンテティン−８−スルホン酸 カルシウム　　　　　　　　２ ９防腐剤、香料　　　　　　適量 １０、精製水　　　　　加えて１００ｍ１とする。

１〜６を７０〜８０℃に加温してとかし、これに同温度
の４〜１０を加え、抗拌しながら冷却して製する。

実施例４　ヘヤーシャンプー １、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム　２０２、ラウリ
ル硫酸ナトリウム　　　　　１０６ラウリン酸ジエタノ
ールアミド　　　５４プロピレングリコール　　　　　
　　２５、センブリエキス　　　　　　　　　　ｏ、ｉ
６パンテテイン＝Ｓ−スルホン酸 ナトリウム　　　　　　　　　　　　　５Ｚ防腐剤、色
素、香料　　　　　　　適量８、精製水　　　　　加え
て１００ｍ１とする。

上記成分を混合溶解して製品とする 実施例５　ヘヤークリーム １、ワセリン２．５ ２、流動パラン・ｆン　　　　　　　　１０６、セトス
テアリルアルコール　　１２４、ポリオキシエチレンソ
ルビクン モノステアレート　　　　　　　７ ５、ソルビタンモノステアレート　　１６プロピレング
リコール　　　　　５ Ｚパンテノール　　　　　　　　　１ ８、パンテティン−８−スルホン酸 カルシウム　　　　　　　　　　６ ９防腐剤、香料　　　　　　　　適量 １０、精製水　　　　　加えて全量１００ｇとする。

１〜５の油層、６〜１０の水層をそれぞれ７５℃に加温
、乳化し、さらに撹拌しつつそのまま冷却して製する。

代理人　弁理士　　戸　１）親　男

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 次の式 （式中Ｍは水素、アルカリ金Ｍまたは１／２アルカリ土
   類金属を表わす）で示されるパンテティン−８−スルホ
   ン酸及び／′１．たはその塩を含有することを特徴とす
   る養毛料。