JPS5920454Y2 - 浚渫装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、浚渫に必要な機器を水中に沈下させて浚渫
を行なう浚渫装置に関するもので、その目的とするとこ
ろは、耐衝撃性を有し、サクション効率の向上を図るこ
とができ、しかも水中での移動が容易な浚渫装置を提供
しようとするものである。

以下において、この考案の構成を一実施例として示した
図面に従って説明する。

１は水密性を有する函体で、内部には吸入ポンプ２、吸
入ポンプ用モーター３、ジェットポンプ４および゛ジェ
ットポンプ用モーター５が設置されている。

６は円盤状の浚渫体で、緩衝材７によって函体１の外部
底面に懸下して取付けられ、中央部には吸入口８が設け
られている。

浚渫体６には吸入管９がそのフランジ部１０を吸入口８
の壁面１１に密接すると共に、吸入管９と壁面１１との
間にシール材１２を介装して接続され、浚渫体６が緩衝
材７によって上下動すると、吸入管９が浚渫体６内を摺
動するようになっている。

吸入管９の他端は吸入ポンプ２に接続されている。

浚渫体６に設けた吸入口８の外周部には、複数個の噴射
ノズル１３を有するジェット水流通環１４が配設され、
ジェット水流通環１４は可撓性のジェット水供給管１５
によってジェットポンプ４に接続されている。

従って、浚渫体６の中央部には吸入口８が、外周のジエ
ツ１′手水流通環１４には噴射ノズル１３が位置する。

１６は排出管で、吸入ポンプ２に接続されている。

この考案は上記の構成を採っており、函体１をワイヤー
ロープ１７でクレーン船等より吊下げて浚渫を行なうが
、浚渫体６が水底近くまで沈下した時点で吸入ポンプ用
モーター３およびジェットホンフ用モータ下５を駆動す
ると、ジェットポンプ４、ジェット永１供給管１５を経
たジェット水がジェット水流通環１４の噴射ノズル１３
より噴射され、土砂が攪拌される。

攪拌された土砂は浚渫体６の中央の吸入口８より吸込ま
れ、吸入管９、吸入ポンプ２および排出管１６を経て地
上へ排出される。

又この考案は、浚渫体６が緩衝材７によって吊下げられ
、浚渫体６と吸入管９との接続が可動式になっており、
ジェット水供給管１５が可撓性を有しているため、浚渫
体６あるいはジェット水流通環１４が岩盤等の硬質の障
害物に衝突しても、衝撃を吸収緩和して損傷を防止する
ことができる。

更にこの考案においては、函体１が水蜜性であるため水
中では浮力を有しており、クレーン船等の吊上げ能力が
小さくても使用が可能であり、水中での移動も容易であ
る。

又吸入ポンプを水底近くまで沈下させるため、水面上の
クレーン船等に設置する場合に比較してサクション効率
が高く、浚渫能力の向上を図ることができる等の効果を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る浚渫装置の縦断面図、第２図は
この考案に用いる浚渫体の底面図である。 １・・・・・・函体、２・・・・・・吸入ポンプ、３・
・・・・・吸入ポンプ用モーター、４・・・・・・ジェ
ットポンプ、５・・・・・・ジェットポンプ用モーター
、６・・・・・・浚渫体、７・・・・・・緩衝材、８・
・・・・・吸入口、９・・・・・・吸入管、１０・・・
・・・フランジ部、１１・・・・・・壁面、１２・・・
・・・シール材、１３・・・・・・噴射ノズル、１４・
・・・・・ジェット水流通環、１５・・・・・・ジェッ
ト水供給管、１６・・・・・・排出管。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）水蜜性の函体内に、吸入ポンプ、吸入ポンプ用モ
   ーター、ジェットポンプおよびジェットポンプ用モータ
   ーを設置し、函体の外部底面に緩衝材を介して吸入口を
   有する浚渫体を取付け、吸入口には吸入ポンプに接続し
   た吸入管を摺動可能に接続し、吸入口の外周部に噴出ノ
   ズルを有するジェット水流通環を設け、このジェット水
   流通環を可撓性のジェット水供給管によってジェットポ
   ンプに接続し、排出管を吸入ポンプに接続したことを特
   徴とする浚渫装置。
2. （２）ＤＪ人管を、そのフランジ部を浚渫体の吸入口の
   壁面に密接すると共に、吸入管と壁面との間にシール材
   を介装して浚渫体に接続した実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の浚渫装置。