JPS592022Y2 - 洗濯物の空気搬送設備 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、おしぼりやおむつ等の洗濯物を空気の吸引力
を介して搬送し、クリーニング工場内の所定個所によご
れた洗濯物を仕分は搬送する空気搬送設備に関する。

従来、クリーニング工場内での洗濯物の仕分は等はコン
ベヤー又はカートによる運搬に依っており、多くの人員
を必要とすると共に、コンベヤーの設置場所やカートの
必要移動スペース等多くの占有面積をとり工場内を狭く
していた。

また、複数のコンベヤーやカートを配置するには設備全
体が繁雑となり易く、満足な作業管理システムが完備さ
れていないものであった。

本考案はかかる欠点に鑑み考案されたもので、始端部に
複数の投入口２を設は終端部に所定ホッパーを連結する
気送管１、該気送管１に内設する各切換弁４を介して連
結する複数の分岐管６、該分岐管６の夫々と気送管１の
終端部に連結し各開閉蓋８を具えると共に吸引空気の流
動力は阻害することなく被搬送物の前進を阻止する阻止
部材を夫々に内設する複数のホッパー７、該ホッパー７
の夫々に連結し答弁１４を設けた複数のバイパス管１０
、該バイパス管１０と連結し端部にブロワ−１２を設け
る吸気管１１とからなる洗濯物の空気搬送設備を提供せ
んとするものである。

本考案の実施例を示す図面について説明すると、第１図
は空気搬送設備の全体配置図を示すもので、１は始端部
に蓋３を具えた投入口２の複数個を設け、終端部に所定
ホッパーを連結する長尺単管の気送管で、該気送管１の
所定個所毎に軸５で枢着した切換弁４を内設すると共に
、該切換弁４の位置より複数の分岐管６を夫々連結し、
切換弁の作動を介して気送管１と分岐管６を交互に開閉
する（第２図参照）。

各分岐管６と上記気送管１の終端部には、下端に軸９で
枢着する開閉蓋８を具えた複数のホッパー７を夫々に連
結し、各ホッパー７の上部に連結する複数のバイパス管
１０は、終端部にモーター１３で作動するブロワ−１２
を設けた長尺単管の吸気管１１に夫々連結してなる。

第３図は各ホッパー７と吸気管１１を連結する各バイパ
ス管１０に、弁１４を各段した本考案の要部を示すもの
で、複数のホッパー７の順次にあるいは所定ホッパー毎
に連続的に洗濯物ａを吸引搬送する場合、満杯となった
ホッパー７の弁１４を閉じて開閉蓋８を開放すれば、収
納した洗濯物ａを取り出せると共に当該ホッパー７の開
放された下端口及びバイパス管１０から吸引管１１へ外
気を吸引することがなくなり、他のホッパー７への空気
吸引力を低下せずに連続的に吸引搬送できるものである
。

第４図はホッパー７の一実施例を示し、開閉蓋８を具え
分岐管６ａとバイパス管１０ ａを連結すると共に、吸
引空気の流動は阻害することなく洗濯物ａの前進を阻止
する阻止部材たるじゃま板１５を内設しており、分岐管
６ａよりホッパー７を経てバイパス管１０ ａへと流動
する吸引空気によって搬送されて来た洗濯物ａをこの阻
止部材たるじゃま板１５に当てて速度を低下した後、ホ
ッパー７内で落下収納するものである。

また、第５図はホッパー７の他の実施例を示し、開閉蓋
８を具え分岐管６ｂとバイパス管１０ ｂを連結すると
共に、該分岐管６ｂのホッパー７内に位置する下部に、
吸引空気の流動は阻害することなく洗濯物ａの前進を阻
止する阻止部材たる多段の透孔１７を穿設したバスケッ
ト１６を形成してホッパー７に内設するもので、分岐管
６ｂからの吸引空気（図面中実線矢印で示す）をホッパ
ー７の阻止部材たるバスケット１６の透孔１７よりバイ
パス管１０ｂへと流動せしめることによって、分岐管６
ｂから吸引搬送されて来た洗濯物ａの速度を洗濯物ａの
前進を阻止する阻止部材たるバスケット１６内で低下し
て落下収納するよう構成したものである。

而して、洗濯物ａをホッパー７内に吸引搬送するには、
開閉蓋８を閉じた所定ホッパー７の切換弁４を作動して
該当分岐管６側を開放し、投入口２の蓋３を開放してブ
ロワ−１２を作動すると、吸引空気は第１図実線矢印で
示すように投入口２から気送管１を経て所定ホッパー７
内へ吸引され、更に所定ホッパー７のバイパス管１０か
ら吸気管１１へと流動する。

この吸引空気の流動によって洗濯物ａは所定ホッパー７
内に収納できるが、この際洗濯物ａを収納するホッパー
以外のホッパーの切換弁は分岐管側を閉塞すると共に、
洗濯物ａを投下する投入口２以外の他の投入口も閉じて
おくものとするもので、ホッパー７の切換弁４を作動し
てその分岐管６側を開放するだけで所定のホッパー内に
洗濯物を吸引搬送し得るものであり、また、開閉蓋８を
開放したホッパー７のバイパス管１０はその弁１４を閉
じることにより、他のホッパー７への吸引搬送を継続で
きるものである。

以上述べたように構成する本考案によれば、各ホッパー
の切換弁を作動するだけで所定のホッパーに洗濯物を空
気搬送できることは勿論、ホッパー内の吸引空気の流動
は阻害することなく被搬送物の前進を阻止する阻止部材
により吸引空気の流動を阻害することなく被搬送物たる
洗濯物をホッパー内へ確実に落下収納できる。

また、バイパス管に弁を設けたことにより、該弁を閉じ
てバイパス管を閉塞した後ホッパーの開閉蓋を開放すれ
ばホッパー内の洗濯物は容易に取り出せると共に、開放
されたホッパーの下端口よりバイパス管を通じて吸気管
へ外気を吸引することがなく、他のホッパーへの空気吸
引力を低下せずに連続的な吸引搬送を継続できるもので
、洗濯物の取り出し時にその都度ブロワ−の作動を停止
する必要がない。

更に、設備全体の構造が簡単であり、その取扱いも簡便
となり、且つ設備の占有スペースも少なくて済み、工場
内での作業管理システムの企画化と省力化が図れる等の
特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の全体配置図、第２図は切換弁の拡大図
、第３図はバイパス管に弁を設けた場合の部分配置図、
第４図はホッパーの一実施例を示す縦断面図、第５図は
ホッパーの他の実施例を示す縦断面図である。 尚、図面中 １は気送管、２は投入口、４は切換弁、６
は分岐管、７はホッパー、１０はバイパス管、１１は吸
気管、１２はブロワ−１１５はじゃま板、１６はバスケ
ットを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 始端部に複数の投入口２を設は終端部に所定ホッパーを
   連結する気送管１、該気送管１に内設する各切換弁４を
   介して連結する複数の分岐管６、該分岐管６の夫々と気
   送管１の終端部に連結し各開閉蓋８を具えると共に吸引
   空気の流動は阻害することなく被搬送物の前進を阻止す
   る阻止部材を夫々に内設する複数のホッパー７、該ホッ
   パー７の夫々に連結し答弁１４を設けた複数のバイパス
   管１０、該バイパス管１０と連結し端部にブロワ−１２
   を設ける吸気管１１とからなる洗濯物の空気搬送設備。