JPS5920102Y2 - まく板の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はまく板の取付構造に関し、更に詳しくは、組立
デスクやキャビネット等におけるまく板を所要個所に簡
単かつ確実に取付けることができ、しかも該まく板を必
要に応じて容易に取りはずすことができるようにするた
め、回動式の押圧部材を用いたことを特徴とするまく板
の取付構造に関する。

本考案の詳細を図面に記載した実施例に基づき説明すれ
ば、第１図は本考案をデスク軸部に実施したときの状態
を示す組立デスク袖部分解斜視図であって、図中１はま
く板、２はまく板１を取付ける被取付体としての軸部基
体であって、該軸部基体２と別体又は一体のまく板取付
体３を間に介してまく板１を軸部基体２に取付けんとす
るものである。

第２図に示したものはまく板取付体３の背面図で、テ゛
スク本体とは別体に、略チャンネル形の台部４をビス止
め、溶着等で軸部基体２に固定すると共に該台部４の上
部に第５図に示す如きテーパー面Ｔ１を有する突出保合
部５を開口６の上位背面に台部４とは別体のものを取付
は又は一体に連成して取付け、下部においてピン軸７で
もって回動自在に回動押圧部８を取付け、かつピン軸７
に嵌装した円筒形スリーブ等のスペーサー９により回動
押圧部８が正確な中心位置にくるよう設定し、その上部
が開口１１よりのぞくようにすると共に上端部にはＶ形
等の切溝１０を形成しているものである。

一方、まく板１の内面上部は前記まく板取付体３の開口
６へ挿し込み、突出係合部５と係合するテーパー面Ｔ２
を有する爪状の挿入係合部１２を設け、下部には前記回
動押圧部８のＶ形の切溝１０と押圧的に当接する当接部
１３を突設している。

該当接部１３は、前記切溝と当接する、例えば三角形状
に形成した突部であって、まく板１取付時におけるＶ形
の切溝１０からの押圧力をまく板に伝達する機能をする
もので僅かに弾力性のあるものが望ましく、実施例とし
て図示したものは金属板を折曲形成したものである。

本考案の構成は以上のとおりであり、まく板１を袖部基
体２に取付けるには、まず最初まく板取付体３を袖部基
体２の必要個所、例えば両側部の前後縦方向に２体、ビ
ス止め、溶着等で固定して取付は又は該まく板取付体３
を袖部基体２と一体に製作し、まく板１の内側には前記
まく板取付体３に対応して挿入係合部１２および当接部
１３を配設し、これらまく板１とまく板取付体３とを押
圧的に合体させ取付けを行なうものである。

その取付けは第７図想像線に示しているように、まく板
１の紙入係合部１２をまく板取付体３の上部開口６に挿
し入れると共に当接部１３を下部開口１１外側にやや露
出した状態にある回動押圧部８の■形切溝１０に当接上
置せしめるようにし、しかる後まく板１の下部部分をま
く板取付体３に向づて押圧するように押しやれば、第７
図実線で示しているように回動押圧部８は当接部１３の
突部端により回動せられ、その結果、該回動押圧部８は
今度は逆に当接部１３を下方からトグル機構的に押圧す
るように作用する。

このとき挿入係合部１２のテーパー面Ｔ２は突出係合部
５のテーパー面Ｔ１と充分当接しあった状態で両者５，
１２が係合し、まく板１の取付けが完了する。

当接部１３として、僅かに弾力性のあるものを使用すれ
ば回動押圧部８と当接部１３との作動が円滑に行なわれ
、まく板１の袖部基体２への取付後の状態にもガタつき
がない。

又、取付後のまく板１をとりはずすには第７図想像線で
示す如くドライバー等で回動押圧部８の下端を矢印ａの
如く押しやれば、該回動押圧部８はまく板１を取付ける
前の状態に再び回動復帰し、容易にまく板１を取りはず
すことができる。

なお、実施例として示した本考案まく板取付構造は、ま
く板取付体３を軸部基体２側に設けたものであるが、こ
のまく板取付体３をまく板１側に挿入係合部１２と当接
部１３とを軸部基体２側に設けて本考案を実施すること
も勿論可能であり、更には該まく板取付体３の突出係合
部５と回動押圧部８の取付は位置を上下反対に、即ちま
く板取付体３の上側に回動押圧部８を、下側に突出保合
部５を設け、各部材５，８に対応して他方に挿入係合部
１２および当接部１３を配設して本考案を実施すること
もできる。

以上のように本考案は、まく板１を組立デスク軸部やキ
ャビネット等の被取付体に回動式の回動押圧部８を用い
て、単にまく板１を被取付体に押圧せしめるだけで、ボ
ルト・ビスといった他の結合部材を使用することなく取
付ができ、テ゛スク等における組立作業を簡易、迅速に
行なうことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１点は本考案をデスク軸部に実施したときの状態を示
す組立テ゛スク袖部分解斜視図、第２図はまく板取付体
の背面図、第３図は挿入係合部の斜視図、第４図は当接
部の斜視図、第５図は突出保合部の斜視図、第６図は回
動係合部の斜視図、第７図はまく板の取付状態を示す断
面説明図である。 １；まく板、２：袖部基体、３；まく板取付体、４；台
部、５；突出係合部、６；開口、７；ピン軸、８：回動
押圧部、９；スペーサー、１０；切溝、１１；開口、１
２：挿入係合部、１３；当接部、ＴＩ、Ｔ２ ；テーパ
ー面。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）まく板又は被取付体の一方に、開口附近に設けた
   突出保合部と他の開口に面して設けた回動自在で端部に
   Ｖ形の切溝を形成した回動押圧部とを一定距離隔てて配
   置し、他方に、挿入保合部と当接部とを一定距離隔てて
   配置し、該挿入保合部を開口へ押し入れると共に当接部
   を回動押圧部の切溝に当接せしめて押圧することにより
   該回動押圧部を回動させ、これにより回動押圧部が当接
   部を押圧し、前記挿入保合部と突出係合部とが係合する
   ようにしたまく板の取付構造。
2. （２）突出係合部と挿入係合部とにそれぞれテーパー面
   を形成したものを利用してなる実用新案登録請求の範囲
   第１項記載のまく板の取付構造。
3. （３）当接部として、僅かに弾力性を持つものを利用し
   てなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のまく板の取
   付構造。
4. （４）まく板の上部に挿入係合部を、下部に当接部を設
   け、被取付体の上部に突出係合部を、下部に回動押圧部
   を設けたものを利用してなる実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のまく板の取付構造。