JPS59182116A - 牽引ケ−ブルによるコンベア装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、牽引ケーブルにより搬送用パレットを移動
せしめるコンベア装置に関する。

この種のコンベア装置は、循環運動するエンドレス状の
牽引ケーブルと所要数の搬送用パレットとを備え、この
牽引ケーブルの牽引力によって牽引ケーブルの移動方向
に、前記搬送用バレ７）を移動させるものである。

しかし、従来におけるこの種のコンヘア装置は、牽引ケ
ーブルが一本であったため、牽引ケーブルの駆動装置等
に一旦故障が起きると作業は途中であっても中止せざる
を得す、作業能率を極めて低下させるものであった。

この発明は、かかる事情に基づいてなされたものであり
、その目的は、−の牽引ケーブルの駆動装置等に故障が
起きた場合は他の牽引ケーブルによって搬送用パレット
を移動させることができる、牽引ケーブルによるコンベ
ア装置を提供することである。

そして、この目的は、牽引ケーブルの牽引力により搬送
用パレットを移動せしめるコンベア装置において、前記
牽引ケーブルを複数のケーブルから構成し、且つ、前記
搬送用パレットにこれらのケーブルを適宜選択して把持
できるクランプ手段を設けることにより達成された。

以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、１１は牽引ケーブルによるコンベア装
置であり、置引ケーブル作動装置１３と、この作動装置
１３によって移動する搬送用パレット１５とから構成さ
れる。

作動装置１３は、一端に二つの駆動滑車１７．１７、他
端に二つの従動滑車１９．１９を有する。これらの各駆
動滑車１７．１７と各従動滑車１９．１９にはそれぞれ
エンドレスの牽引ケーブルＡ、Ｂが張架されている。こ
こに、二つの駆動滑車１７．１７は駆動機（図示せず）
によって、異なった速度で回転されるため、各牽引ケー
ブルＡ、Ｂは矢印方向に異なった速度で循環回転する。

又、２１　、２３は案内レールであり、作動装置１３の
幅方向の両端に設けられている。搬送用パレット１５は
この案内レール２１　、２３の上を牽引ケーブル＾、Ｂ
の牽引力によって移動する。

なお、この場合、搬送用パレット１５はクランプ手段に
よって牽引ケーブルＡ、Ｂを適宜選択して把持する。

次に第２〜１０図に基づき、かかるクランプ手段の設け
られた搬送用パレット１５について説明する。

搬送用パレット１５は矩形状の基盤３１と、この基盤３
１の下面周縁に一体形成された枠板３３とを有する。枠
板３３の両側には転動輪３５．．３５．・・・が軸支さ
れている。この転動輪３５，３５．・・・によって搬送
用パレット１５は案内レール２１．２３の上を移動する
。又、枠板３３の前後側の中央部には切欠３７，３７が
存在する。この切欠３７，３７は牽引ケーブル＾、Ｂが
通過するためのものである。基盤３１の裏側には所定の
空間を維持して蓋板３９が螺着されている。この蓋板３
９は略中央に開口４１を有すると共に端部に突設された
摺動基準面４３．４３を有する。蓋板３９と基盤３１と
の間の空間には単一のクランプ機構Ｋから構成されるク
ランプ手段の主要部が設けられている。

次にこのクランプ機構Ｋについて説明する。

このクランプ機構には、操作ハンドル５１と、基盤３１
に枢支されてこの操作ハンドル５１により回動する操作
軸５３と、この操作軸５３の回動によって揺動するカム
板５５と、このカム板５５の揺動によって揺動し牽引ケ
ーブルＡ、Ｂを把持するクランプ杆７１．９１ａ、９１
ｂとからなる。

＝５− 操作ハンドル５１は基盤３１の上面に突出した操作軸５
３の上端に螺着されていると共にその下面に係止溝５９
を有する。一方、操作ハンドル５１の下方における基盤
３１上には係止部材６１が設置されている。この係止部
材６１は圧縮ばね６３により上方に弾撥された係止突起
６５を有する。そして、この係止突起６５は係止部材６
１の表面から突出し、クランプ機構Ｋが解除の際（第２
〜８図に示した状態、以下間し）、前記係止溝５９に嵌
挿するように位置している。

操作軸５３の下端は基盤３１の裏面において略菱形状を
Ｌｆカム板５５に連設されている。このカム板５５は上
板５５ａと下板５５ｂとからなり、前記操作軸５３は上
板５５ａに固着されている。このため、カム板５５は操
作軸５３の回動に伴い操作軸５３を回動中心として回動
する。カム板５５の上板５５ａと下板５５ｂの間には回
動中心から離れてピン６７が嵌挿されている。そして、
このピン６７には後記する主クランプ杆７１との連動を
滑らかにするためカムフロア６９が遊嵌されている。な
お、このピン６７は下方に長６− く延びているため、牽引ケーブル作動装置１３にこのピ
ン６７を左右に動かす部材を設ければ、操作ハンドル５
１を操作せずともカム板５５を回動できる。

７１は、主クランプ杆であり、基盤３１と蓋板３９との
間に固定された支軸７３を介して揺動自在に設けられて
いる。この主クランプ杆７１の両側には孔７５．７５を
有する補助片７７．７７が一体形成され、且つ、先端下
面には締め付は具７９が螺着されている。

この締め付は具７９の両側面には牽引ケーブルＡ、Ｂを
挟持する凹溝８３．８３が設けられている。又、主クラ
ンプ杆７１のｆ＆端部には長孔８５が穿設され、この長
孔８５には前記したカム板５５におけるビン６７が遊嵌
している。よって、カム板５５が揺動すると主クランプ
杆７１は支軸７３を中心として左右に揺動する。この時
、両側の補助片７７．７７および先端部の締め付は具７
９も同方向に揺動する。

９１ａ、９１ｂは従クランプ杆であり、主クランプ杆７
１の両側において、基盤３１と蓋板３９の間に固定され
た支軸９３．９３を介して揺動自在に設けられている。

この従クランプ杆９１ａ、９１ｂは先端下面に螺着され
た、凹溝９８．９８を備えた締め付は具９７．９７を有
すると共に後端部に内方向（主クランプ杆７１側）に向
かって補助片９９．９９が一体形成されている。この補
助片９９．９９は先端に長孔１０１，１０１を有する。

この長孔１０１，１０１　と前記主クランプ杆７１にお
ける補助片１１．１１の孔７５．７５には軸１０３，１
０３が遊嵌されている。この軸１０３，１０３は基盤３
１に対して固定されていないため、主クランプ杆７１が
揺動すると従クランプ杆９１ａ、９１ｂは補助片９９．
９９を介して主クランプ杆７１と逆方向に揺動する。そ
れゆえ、主クランプ杆７１が解除の位置から反時計回り
に揺動ずれば、従クランプ杆９１ａとにより牽引ケーブ
ルＡを（第９図参照）、又、時計回りに揺動すれば従ク
ランプ杆９１ｂとにより牽引ケーブルＢを把持すること
になる（第１０図参照）。

１０５は圧縮ばね１０７を収容したばね筒であり（第９
図参照）、基盤３１と蓋板３９０間に挟持された支持軸
１０９を介して揺動自在に設けられている。

このばね筒１０７は先端においてカム板５５に枢着され
、クランプ杆７Ｌ９１ａ、９１ｂが常時牽引ケーブルＡ
又は牽引ケーブルＢを把持するように、カムｆｉ５５が
反時計回りまたは時計回りに回るように付勢している。

なお、前記した基盤３１表面の係止部材６１ばクランプ
機構にの解除の状態をロックするものであるが、機構的
にはこのばね１０７の反撥力に抗してカム板５５が反時
計回りまたは時計回りに回らない状態（第５図の状態）
を保つものである。

１１１はコントロール杆であり、基盤３１と蓋板３９の
間に支持軸１１３を介して揺動自在に設けられ、時計回
り（第５図において）に揺動したときカム板５５の前端
縁に当接する。このコントロール杆１１１の先端部外側
には衝突板１１５が溶接されている。又、この衝突板１
１５の先端縁にはゴム等の緩衝部材１１７が固着されて
いる。

次にこの実施例の作用を第５図、第９図及び第１０図に
もとづいて説明する。

第一に、第５図及び第９図に基づいて牽引ケーブルＡを
把持する作用を説明する。

まず、第５図において、係止突起６５を弾撥している圧
縮ばね６３に抗して操作ハンドル５１を解除の９− 位置からまず反時計回りに回す。すると、圧縮ばね１０
７の伸張力によりカム板５５が操作軸５３を中心にして
反時計回りに回る。カム板５５が反時計回りに回ると、
主クラざプ杆７１は支軸７３を中心にして時計回りに揺
動する。主クランプ杆７１がこのように揺動すると、前
記したように従クランプ杆９１ａは支軸９３を中心にし
て反時計回りに回るため、主クランプ杆７１と従クラン
プ杆９１ａとによって牽引ケーブルＡが把持され第９図
の状態となる。

又、このとき、従クランプ杆９１ｂは反時計回りに回り
、外側に開いている。

なお、牽引ケーブルＡの把持を解除したいときは、操作
ハンドル５１を時計回りに回して係止突起６５を操作ハ
ンドル５１の係止溝５９に嵌挿することにより解除の位
置でロックすればよい。

第二に、第５図及び第１０図に基づいて牽引ケーブルＢ
を把持する作用を説明する。

まず、第５図において、係止突起６５を弾撥している圧
縮ばね６３に抗して操作ハンドル５１を解除の。

位置から時計回りに回す。すると、圧縮ばね１０７−１
０〜 の伸張力によりカム板５５が操作軸５３を中心にして時
計回りに回る。カム板５５が時計回りに回ると、主クラ
ンプ杆７１は支軸７３を中心にして反時計回りに揺動す
る。主クランプ杆７１がこのように揺動すると、前記し
たように従クランプ杆９１ｂは支軸９３を中心にして時
計回りに回るため、主クランプ杆７１と従クランプ杆９
１ｂとによって牽引ケーブルＢが把持され第１０図の状
態となる。

又、このとき、従クランプ杆９１ａは時計回りに回り、
外側に開いている。

なお、牽引ケーブルＢの把持を解除したいときは、操作
ハンドル５１を反時計回りに回して係止突起６５を操作
ハンドル５１の係止１１１５９に嵌挿することにより解
除の位置でロックすればよい。

第三に搬送用バレット１５の移動中において、衝突板１
１５（コントロール杆１１１の）に物体（前方の搬送用
パレソ目５等）が衝突したとき生ずる搬送用パレソ目５
の一時停止について説明する。

主クランプ杆７１と従クランプ杆９１ａとにより牽引ケ
ーブルＡを把持した状態（第９図）で、衝突板１１５に
物体（前方の搬送用バレット１５等）が衝突すると、コ
ントロール杆１１１は時計回りに回り、カム板５５の前
端縁に圧接する。このため、カム板５５はばね１０７に
抗して時計方向、即ち、把持を解除する方向に回転しよ
うとする。よって、クランプ杆７１．９１ａは一時的に
牽引ケーブルＡを離すため、搬送用パレット１５は停止
する。

又、物体の衝突がなくなれば、コントロール杆１１１　
はカム板５５に圧接しないため、カム板５５はばね１０
７の伸張力により、反時計回り、即ち、牽引ケーブル八
を把持する方向に回転して牽引ケーブルＡを再び把持す
る。よって、搬送用パレソ目５は、再び牽引ケーブルＡ
の牽引力によって移動する。

なお、主クランプ杆７１と従クランプ杆９１ｂとによっ
て牽引ケーブルＢを把持した状態のときもカム板５５が
反対にまわるだけでその作用は同じである。

以上説明した実施例では、クランプ手段として複数の牽
引ケーブルを選択的に把持できるクランプ機構を用いた
が、唯一の牽引ケーブルを把持するクランプ機構を複数
用いることもできる。

この発明に係る牽引ケーブルによるコンベア装置は、牽
引ケーブルの牽引力により搬送用パレットを移動せしめ
るコンへ子装置において、前記牽引ケーブルが複数のケ
ーブルからなり、且つ、前記搬送用パレットにはこれら
のケーブルを適宜選択して把持するクランプ手段が設け
られているため、−の牽引ケーブルの駆動装置等に故障
が起きても、クランプ手段によって他の牽引ケーブルを
把持すれば搬送用パレットはそのまま移動を継続させる
ことができる。このため、かがるコンベア装置による品
物移動の作業能率は従来のこの種のコンベア装置に比べ
て極めて向上する。

なお、複数の牽引ケーブルの移動速度を各々相違させれ
ば、搬送用パレットはそのクランプ手段によって牽引ケ
ーブルを適宜位置で選択して把持することにより個別的
に移動速度を変更することができる。よって、搬送用パ
レットの移動速度の適宜な変更を要する作業には極めて
適するもので１３− ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明に係る、牽引ケーブルによるコンベア装
置の実施例を示すものであり、第１図はこのコンベア装
置の平面図、第２図はこのコンベア装置に使用される搬
送用パレットの正面図、第３図は同左側面図、第４図は
同底面図、第５図は同背面図、第６図は第５図における
■−■線断面の要部拡大断面図、第７図は第５図におけ
る■−■線拡線断大断面図８図は第５図における■−■
線拡線断大断面図９図は牽引ケーブルＡを把持したｔｉ
ｌｌ送用バレットにおけるクランプ手段の機構説明図、
第１０図は牽引ケーブルＢを把持した搬送用パレットの
クランプ手段の機構説明図である。 １１　　・・・　牽引ケーブルによるコンベア装置１５
　　・・・　　搬送用パレット Ａ、　　Ｂ　　・・・　牽引ケーブル Ｋ　・・・　クランプ手段（クランプ機構）１４−

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　牽引ケーブルの牽引力により搬送用パレット
   を移動せしめるコンベア装置において、前記牽引ケーブ
   ルが複数のケーブルからなり、且つ、前記搬送用パレッ
   トにはこれらのケーブルを適宜選択して把持するクラン
   プ手段が設けられていることを特徴とする、牽引ケーブ
   ルによるコンベア装置。
2. （２）　　前記クランプ手段が、前記搬送用パレットの
   裏面に設けられていることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の、牽引ケーブルによるコンベア装置。
3. （３）前記牽引ケーブルが、移動速度の異なる複数のケ
   ーブルからなることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   又は第２項記載の、牽引ケーブルによるコンベア装置。
4. （４）前記牽引ケーブルが、移動速度の等しい複数のケ
   ーブルからなることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   又は第２項記載の、牽引ケーブルによるコンベア装置。
5. （５）前記クランプ手段が、複数のクランプ機構からな
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項、第２項、第
   ３項又は第４項記載の、牽引ケーブルによるコンベア装
   置。
6. （６）前記クランプ手段が、単一のクランプ機構からな
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項、第２項、第
   ３項又は第４項記載の、牽引ケーブルによるコンベア装
   置。