JPS591816Y2 - 電動式ナンバリング装置における印字車回動用モ−タの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電動式ナンバリング装置に用いられる印字車回
動用モータの取付構造に関する。

更に詳細には、揺動自在に取り付けられた支持枠体の先
端軸に印字車を設け、印字車を一桁毎移動させつつ支持
枠体の揺動で印字車を上下動させて各桁の数字を打印さ
せるようにした電動式ナンバリング装置において、先端
軸をギヤ一群を介して回転せしめ印字車が打印すべき数
字を指定するようにしたモータの軸心を支持枠体の揺動
中心と一致させるようにしてモータを支持枠体に直接取
り付け、支持枠体の揺動作動時においても確実にモータ
の駆動力を伝達し得るようにした電動式ナンバリング装
置の印字車回動用モータの取付構造に関するものである
。

ナンバリング装置は従来より手動式のものが多く市販さ
れている。

手動式ナンバリング装置は、最初に印字される番号数字
を各桁毎に手で調節設定し、装置を紙葉上の印字箇所に
設置し、装置の押杆の押し操作で印字作業を行なう装置
である。

従って、一般に初期番号の設定が面倒であり、又押し操
作の回数が多い時には作業者がナンバリング作業によっ
てかなり疲労する等の、問題を有していた。

このような手動式ナンバリング装置の問題を解消すべく
本出願人は電動式ナンバリング装置（特願昭５４−１９
５６４）を提案した。

この電動式ナンバリング装置においては、ナンバリング
作業が軽作業化され、又装置が小型のため取扱いが極め
て容易である等の効果を発揮するものである。

しかしながら電動式ナンバリング装置においては、印字
車に打印動作させるべく印字車を取り付けた支持枠体を
揺動させるとともに、打印すべき数字を指定すべくモー
タで印字車を回動させなければならないという作動が印
字作動中に要求されるため、特に前記モータの取付構造
において印字作動中モータの駆動力が印字車に円滑に伝
達するような構造が求められる。

本考案者等は上記した電動式ナンバリング装置における
印字車駆動用モータ取付けの特殊性に基づいてこれを有
効に解決すべく本考案を威したものである。

本考案の目的とする処は、紙葉に臨み番号数字を打印す
るように、駆動手段に作動されて揺動自在な支持枠体で
上下方向に且つラチェット、リンク機構等で横方向に移
動し得る印字車と、該位字車をギヤ群を介して回動させ
打印数字を指定するモータとから成る電動式ナンバリン
グ装置において、前記モータの駆動軸と前記支持枠体の
揺動中心を一致させるように支持枠体にモータを取付け
るようにした電動式ナンバリング装置における印字車回
動用モータの取付構造を提供することにある。

従って本考案の目的は、以上の構成によって、印字車が
取り付けられた支持枠体にモータ駆動軸と揺動中心を一
致させて直接モータを取り付け、支持枠体が激しく揺動
してもグセ群を介して印字車へのモータ動力の伝達を円
滑に行なうことである。

以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述す
る。

第１図は電動式ナンバリング装置の全体の機構を示した
斜視図、第２図はモータの取付構造を示した平面図、第
３図はモータの取付構造を装置後部から見た図である。

１は印字車で、印字車１の周面には数字２・・・が凸状
に刻設されている。

印字車１は基板３の前端に形成された凹部３ａで下方に
臨んでいるため、凹部３ａに現われる紙葉の部分に番号
数字が印字されることになる。

印字車１は軸４ａ、４ａの回りに揺動自在に取り付けら
れた支持プレート４ｂ、４ｂからなる支持枠体４の前端
に架設された軸４Ｃにおいて回動自在且つ軸方向に揺動
自在に設けれる。

支持枠体４の揺動動作はソレノイド５によって駆動され
るリンク機構６を介し、リンク６ａが支持枠体の後端に
架設された軸４ｄを上方へ持ち上げることによって行な
われる。

この支持枠体４の揺動動作によって印字車１は上下動し
、下動する時に特定の数字を打印する。

印字車１は、軸４Ｃに沿って横方向に一桁毎移動する。

この印字車の横方向の移動はラチェット７の一部に結合
されたワイヤ８が、ラチェット７がソレノイド５の駆動
によってリンク、爪機構９を介して回動せしめられると
きに引っ張ることによって行なわれる。

一方印字車１の端面１ａの側にはプーリ１０ａ、１０ｂ
を介し長大なコイルスジ１ング１０が連結されており、
常時印字車１を第１図中右方向に引っ張っている。

従って印字車１の左方向への移動はコイルスプリング１
０の引張力に抗して行なわれる。

印字車１の上部にはインクローラー１１が設けられ印字
車１の周面に当接すべく支持枠体４に架設された軸４ｅ
に取り付けられている。

印字車１はギヤ群１２を介してモータ１３の駆動力によ
って軸４Ｃが回動するため回動動作を行ない、これがた
め各数字２・・・がインクローラ１１に触れて印字を可
能にせしめている。

印字車１が印字される番号数字の各桁においてどの数字
を打印するかということは図示しない電気的な制御回路
によってモータ１３を制御することによって決まる。

モータ１３はパルスモータであり印字車１をステップ状
に回動せしめる。

以上の如き、構成によって電動式ナンバリング装置は、
印字車１をソレノイド５、リンク、爪機構９、ラチェッ
ト７、ワイヤ８によってステップ的各桁毎移動せしめ、
且つ各桁においてモータ１３によって打印数字を指定さ
れるとともにソレノイド５、リンク機構６、及び揺動可
能な支持枠体４によって打印動作を行ないナンバリング
作業を自動的に行なうこととなる。

第２図、第３図に示す如く、印字車１を回動せしめるモ
ータ１３は支持枠体４の支持プレート４ｂに直接固設さ
れた取付プレート１４に設けられる。

モータ１３はその後端を取付プレート１４の後部の折曲
部１４ ａに固定される。

モータ１３の駆動軸１３ ａにはギヤ１２ ａが固設さ
れ、更に軸１３ ａを延設してその先端を支持プレー）
−４ｂの揺動中心４ａに設けた孔部（図示していない）
で遊嵌支持している。

ギヤ１２ ａにはギヤ１２ ｂ、 １２ Ｃが夫々係合
され、このギヤ群１２によって印字車１が取り付けられ
た軸４Ｃを回動せしめる。

モータ１３の上方には、取付台１５を設けて、その上に
ソレノイド５を設置する。

取付台１５の設置部１５ ａと基板３との間の突所Ｓは
支持枠体４が揺動したときに、モータ１３が十分に上下
動できるような高さで形成される。

以上の如くモータ１３は取付プレート１４によって直接
支持プレー）４ｂに取付けるとともに、その駆動軸１３
ａの先端を支持プレー）４ｂに孔等を形成してこの孔
で遊嵌する如く支持したため、ギヤ１２ ａ、 １２
ｂ、 １２ Ｃの間に位置ずれが発生せず、モータ１３
の動力を確実に印字車１に伝達することができる。

又モータの駆動軸１３ ａと支持枠体４の揺動中心４ａ
を一致させるように構成することにより、支持枠体４の
揺動に伴なうモータ１３の位置の変化を最少としたため
、モータ１３に与えられる振動、衝撃等を最少にしモー
タ１３の耐久性を高めるようにすることができる。

以上の説明で明らかなように本考案によれば、電動式ナ
ンバリング装置において、印字車を回動させるモータの
駆動軸と支持枠体の揺動中心を一致させて直接支持枠体
に取り付けるようにし、もって打印作動のため支持枠体
がどんなに激しく揺動してもモータからギヤ群を介して
印字車に駆動力を確実且つ円滑に伝達し得るとともに、
モータに与えられる振動、衝撃等を低下せしめてモータ
の耐久性を高めることができる等頗る有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は電動ナンバリ
ング装置全体の機構を示した図、第２図はモータの取付
構造を示した平面図、第３図はモータの取付構造を装置
後部から見た図である。 尚図面中、１は印字車、４は支持枠体、４ａは揺動中心
、５はソレノイド、６はリンク機構、７はラチェット、
９はリンク、爪機構、１３はモータ、１３ ａは駆動軸
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙葉に臨み番号数字を打印するように、駆動手段に作動
   されて、揺動自在な支持枠体で上下方向に且つラチェッ
   ト、リンク機構等で横方向に移動し得る印字車と、該印
   字車をギヤ群を介して回動せしめて打印数字を指定する
   モータとから成る電動式ナンバリング装置において、前
   記モータの駆動軸と前記支持枠体の揺動中心を一致させ
   るように支持枠体にモータを取付けるようにしたことを
   特徴とする電動式ナンバリング装置における印字車回動
   用モータの取付構造。