JPS5917744B2 - 強カチオン性基を有する水溶性高分子色素 - Google Patents

強カチオン性基を有する水溶性高分子色素

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JPS5917744B2
JPS5917744B2 JP5150077A JP5150077A JPS5917744B2 JP S5917744 B2 JPS5917744 B2 JP S5917744B2 JP 5150077 A JP5150077 A JP 5150077A JP 5150077 A JP5150077 A JP 5150077A JP S5917744 B2 JPS5917744 B2 JP S5917744B2
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淳孝 重原
英俊 土田
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は強カチオン性基を有する水溶性高分子色素に
関する。
一般に色素は水溶液中においては会合状態となり、とく
に濃厚溶液としたときにそれが著しい。
そのため、高分子の側鎖あるいは主鎖中に色素骨核が導
入されると、出発高分子がたとえ充分に水溶性のもので
あつても、生成した高分子色素は、同一または他の高分
子鎖内に導入された色素骨核同志が会合する結果水溶性
が著しく低下する傾向がある。したがつて色素骨核の導
入率を高くすることができないのである。この発明は上
記事情に基づいてなされたものであつて、高分子鎖内に
強カチオン性基を導入することによつて色素骨核同志の
会合を防止し、広汎なPH領域で水溶性を示す高分子色
素を提供することを目的とする。
この発明の高分子色素は、最も広くいうと、一般式(上
式において、R1は側鎖に第4級窒素カチオンを有する
炭化水素系基、R2およびR*はそれぞれ炭化水素系基
、Aは色素骨核、そしてぇ、ッおよびZは各単位の含有
率であつてx+y+ZlOOである)で示される。
既述のようにR1は側鎖に第4級窒素カチオンを有する
炭化水素系基である。
この明細書および特許請求の範囲において「炭化水素系
基」とは純粋の炭化水素基例えばアルキル基、アラルキ
ル基、フエニル基等とこれら炭化水素基に炭素および水
素以外の基例えば−0基が置換した基との総括表現であ
る。このようなR1の具体例を挙げると、CHCH2O
CHCH2 CHCH2 また これら式において、R3は炭化水素基でありXはアニオ
ンである。
このR1は水溶性を付与する基であり、したがつてR3
はメチル基等かさが小さいものが好ましい。また、Xは
ClO4を除き、そしてハロゲン原子が一般である。R
2は、一般に、色素中の活性水素と反応し得る活性ハロ
ゲンまたはエポキシ基を含有する基から誘導された炭化
水素系基である。
このR2の具体例を挙げると、−CHCH2− −0C
HCH21I色素骨核Aは例えば活性水素を有する基例
えば0H基、−NH2基、=NH基、−COOH基等を
含む色素が前記ハロゲン基またはエポキシ基と反応して
誘導されたものである。
この色素は、キノンイミン系色素(チアジン系色素、ア
ジン系色素)、インジゴ系色素、キサンチン系色素さら
には、アントラキノン系色素、カルボニウム系色素、ア
ゾ系色素、フタロシアニン系色素、メチン系色素等広汎
な色素群から選ばれる。このような色素から誘導された
色素骨核の具体例を挙げると、R4、R5、R6、R7
、R8およびR9は水素または炭化水素基、RlOは水
素またはハロゲン、YはCOOHまたはその塩、zはま
たは 0,.Wは N(CH3)2または Xは既述のとおりである。
゛p木けP2νr者一赤ナ一t寸界ナごA呂多イレフレ
去名ζJLコtあつてzはOであつてもかまわない。
特にこの発明は、 一般式 (ここで、 R1 は−CHCH2 または れぞれR1単位およびR2単位の含有率を示しOを越え
かつx+y=100:Xはハロゲン)で示される、強カ
チオン性基を有する水溶性高分子色素を提供するもので
ある。
この発明の水溶性高分子色素は、前記の強カチオン性側
鎖基を有する単位と活性ハロゲンまたは活性エポキシ基
を有する単位とを場合に応じて適当なR*単位とともに
常法により共重合させて基幹物質となる共重合体をまず
合成し、ついでこの共重合体を活性水素を有する色素の
過剰量と反応させることによつて得られる。
この反応は脱ハロゲン化水素反応またはエポキシ基の開
環反応である。一般に共重合体の活性ハロゲン基または
エポキシ基と色素の活性水素との反応の難易度は次のよ
うである。
最も迅速である。
この活性ハロゲン基または活性エポキシ基と色素の活性
水素との好ましい当量関係は色素の活性水素の方が10
倍以上過剰に存在するようなものである。10倍未満の
場合には、色素が2つ以上の活性水素をもつていると高
分子鎖が色素骨核によつて架橋され、不溶性部分が生成
する。
この発明の高分子色素は前記カチオン性側鎖基を有する
単位とあらかじめ色素を導入したR2単〉以上述べたこ
の発明の水溶性高分子色素は、(1)全てのPH領域で
良好な水溶性を示す、(2)色素骨核の導入率が高くな
つても水溶性を保持する、(3)溶液状態での安定性が
よく、とくに光に対して安定であり、寿命が長い等の特
徴を有する。
このような高分子色素は、 (1)色素光レドツクス系光電池の構成部材、(2)紫
外線または可視光線フイルタ一(3) PHまたは酸化
還元指示薬、 (4)直接染色または類似の染色法の部材等の用途に適
用できる。
以下この発明の実施例を記すが、それに先立つて基幹物
質である共重合体の合成例を記載する。
合成例 1耐圧管中でp−クロルメチルスチレン10グ
ラムを純粋なトリメチルアミン300グラムと常温※位
とを場合に応じてR*単位とともに共重合させることに
よつて得られる。
この発明の高分子色素は、存在する強カチオン性基同志
の反発により高分子鎖が押し広げられる結果導入された
色素骨核同志の衝突が非常に起りにくい。
そのため、下記式に示すような色素骨核の劣化が少なく
、水溶液状態において光を照射しても寿命が長い。フ で24時間反応させ、白色針状固体を得た。
これを乾燥下に沢集し、N−N−N−N−トリメチル(
p−ビニルベンジル)アンモニウムクロリド(TBA)
を98%の収率で得た。このTBA3.36グラムとメ
タクリル酸グリシジル(GMA)0.43グラムとをジ
メチルホルムアミド(DMF)50m1に溶解し、これ
にアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)約6.6X
10−2グラムを加えて常法に従い60℃で7時間ラジ
カル共重合させた。この反応混合物をエーテル中で2回
再沈させ、白色共重合体(BGA)を62%の収率で得
た。このBGAの一部を水溶液から透析し、乾燥した後
元素分析をおこなつて以下の結果を得た。C(%)/N
(%):12.505 C1:14.50% この結果から、BGAは下記構造を有するものであるこ
とが判明した。
分子量は約25000であつた。合成例 2 重合度約170の市販のポリエピクロルヒドリン10グ
ラムを50%DMF′水溶液約120m1中に分散させ
、これにトリメチルアミン60グラムを加えて耐圧管中
に仕込み、120℃で48時間反応させた。
この反応混合物から溶媒を減圧留去し、減圧下に乾燥し
た後、メタノールに溶解した。このメタノール溶液をエ
ーテル中に2回注下し、生成物を再沈精製し、乾燥した
。この生成物をQEと称することとする。元素分析C(
%)/N(%)−14.816、C1 (%)=32.
68から、QEは下記構造を有することが判明した。〈
アクリル酸クロリド9.1グラムとTBA5.6グラ
ムをDMF5Omlに溶解し、これにAIBN6.6X
IO−2グラムを加えて常法によりラジカル共重合させ
て所望共重合体DMF溶液を得た。
この共重合体の一部を加水分解し、透析し、溶媒を減圧
留去した後乾燥した。この試料を光散乱法で測定したと
ころMw=15000であることがわかつた。実施例
1 チオニン(Th)15グラムとBGAlグラムとをDM
Fl5Omeに溶解し、60℃で10時間反応させた。
DMFを減圧留去した後この反応混合物を水に溶解した
。一方、沢紙を細かく砕いて直径3(V7l、長さ2m
のカラムに詰め、上記水溶液をカラム分別した。毎分1
5m1の割合で展開すると第2流出部に目的高分子色素
の水溶液を得た。この水溶液を濃縮し、次で透析して精
製した後、水を減圧留去し乾燥してC(%)/N(%)
−7.731の下記構造の高分子チオニンを得た。収率
は65%であつた。また、この高分子チオニンは青色で
あり、最大吸収λMaxは605nmであつた。実施例
2チオニンの代りにサフラニン(Saf)18グラム
を用いた以外は実施例1と同様の操作をおこなつて、C
(%)/N(%)= 7.601の組成を有する下記構
造の高分子サフラニンを得た。
収率は72%であつた。また、この高分子サフラニンは
赤色であり、λMaxは508nmであつた。実施例
3Th15.0グラムとQEO.5グラムとをDMF6
Omlに溶解し、これにトリエチルアミン1グラムを加
え60℃で48時間反応させた。
以後実施例1と同様の操作をおこなつてC(%)/N(
%)= 4.769の組成を有する下記構造の高分子チ
オニンを得た。収率は57%であつた。また、この高分
子チオニンは青色であり、λMaxは603nmであつ
た。実施例 4 Thの代りにアズールBl8.Oグラムを用いた以外は
実施例3と同様の操作をおこなつて、C(%)/N(%
)= 4.763の組成を有する下記ε・構造の高分子
アズールBを得た。
収率は62%であつた。また、この高分子アズールBは
青緑色であり、λMaxは615nmであつた。実施例
5 フルオレツセインJャOラムと合成例3の共重合体溶液5
m1をDMF5Oml中で実施例1と同様に反応させた

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで、R^1は▲数式、化学式、表等があります▼
    −または▲数式、化学式、表等があります▼;R^2は
    ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または▲数式、化学式、表等がありま
    す▼;Aは▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼ xおよびyはそれぞれR^1単位およびR^2単位の含
    有率を示し0を越えかつx+y=100;Xはハロゲン
    )で示される、強カチオン性基を有する水溶性高分子色
    素。
JP5150077A 1977-05-04 1977-05-04 強カチオン性基を有する水溶性高分子色素 Expired JPS5917744B2 (ja)

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