JPS5916896B2 - ホウデンカコウエキ - Google Patents
ホウデンカコウエキInfo
- Publication number
- JPS5916896B2 JPS5916896B2 JP13266775A JP13266775A JPS5916896B2 JP S5916896 B2 JPS5916896 B2 JP S5916896B2 JP 13266775 A JP13266775 A JP 13266775A JP 13266775 A JP13266775 A JP 13266775A JP S5916896 B2 JPS5916896 B2 JP S5916896B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrical discharge
- discharge machining
- machining
- silicone oil
- machining fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H1/00—Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric
- B23H1/08—Working media
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は放電加工機用加工液、すなわち放電加工液の
改良に関する。
改良に関する。
従来の放電加工液としては、油、水、乳化油な５ どが
用いられてきたが、油を用いた場合は、加工電流が大き
くなると火災の危険が増えること、被加工物の表面に浸
炭層が形成されること、粘度が大きく取扱い難いこと、
などの問題点が指摘され、また、水を放電加工液に用い
た場合は、加工速度・０ が小さいことおよび加工機や
被加工物に錆が出ること、そして乳化油を放電加工液に
用いた場合は、コストが高くつく難点が、それぞれ指摘
されていた。
用いられてきたが、油を用いた場合は、加工電流が大き
くなると火災の危険が増えること、被加工物の表面に浸
炭層が形成されること、粘度が大きく取扱い難いこと、
などの問題点が指摘され、また、水を放電加工液に用い
た場合は、加工速度・０ が小さいことおよび加工機や
被加工物に錆が出ること、そして乳化油を放電加工液に
用いた場合は、コストが高くつく難点が、それぞれ指摘
されていた。
この発明は、放電加工に際して大きな加工速度’５ と
取扱い易さと安価なコストに加えて、発錆や浸炭層の形
成の問題も起らない特長を備えた、放電加工液を提供す
るものである。
取扱い易さと安価なコストに加えて、発錆や浸炭層の形
成の問題も起らない特長を備えた、放電加工液を提供す
るものである。
この発明の放電加工液は、シリコーン油を１〜１０重量
％と少量の界面活性剤を含有する水溶液ｉ０である。
％と少量の界面活性剤を含有する水溶液ｉ０である。
シリコーン油は一般に構造式
’５
を有する高分子化合物であるが、この発明では上記の構
造以外のシリーン油も広く使用可能であ り、たとえばメチル基の代りにフェニル基を部分ｊ・・
〇’０ 的に導入した構造式 Ｏ−Ｓｉ−Ｏ−Ｓｉ−Ｏ １、Ｏ巾 とか、アルキル基を導入した構造式 斗０−△ｉ−０−▲ｉ−０斗 などのシリコーン油も使
用できる。
造以外のシリーン油も広く使用可能であ り、たとえばメチル基の代りにフェニル基を部分ｊ・・
〇’０ 的に導入した構造式 Ｏ−Ｓｉ−Ｏ−Ｓｉ−Ｏ １、Ｏ巾 とか、アルキル基を導入した構造式 斗０−△ｉ−０−▲ｉ−０斗 などのシリコーン油も使
用できる。
また水中にシリコーン油を乳化分散させる界面活性剤も
、たとえばポリオキシエチレンアルキルフエノール、ア
ルキルスルホネート、ポリオキシエチレンソルビタンア
ルキレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、パ
ルミチン酸、等々、公知のものが広く使用できる。
、たとえばポリオキシエチレンアルキルフエノール、ア
ルキルスルホネート、ポリオキシエチレンソルビタンア
ルキレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、パ
ルミチン酸、等々、公知のものが広く使用できる。
シリコーン油を少量の界面活性剤で水中に乳化分散させ
た放電加工液は、単なる水の放電加工液の場合に比較し
て、加工速度が著しく大きくなる。
た放電加工液は、単なる水の放電加工液の場合に比較し
て、加工速度が著しく大きくなる。
図面は放電加工液中のシリコン油の濃度と加工速度の関
係を示すもので、これによると、シリコン油濃度が１重
量％前後で水に比べて顕著な加工速度を示し、約３重量
％で最高の加工速度を示すことが分る。しかし、１０重
量％を越える濃度とすることは、長期の作業期間におけ
る消耗を考慮しても不必要に濃度が高く、不経済である
。したがつて、この発明では放電加工液中のシリコーン
油の濃度を１〜１０重量％の範囲に限定する。シリコー
ン油の乳化分散により何故、加工速度が上昇するのか、
その理由は次のとおりである。
係を示すもので、これによると、シリコン油濃度が１重
量％前後で水に比べて顕著な加工速度を示し、約３重量
％で最高の加工速度を示すことが分る。しかし、１０重
量％を越える濃度とすることは、長期の作業期間におけ
る消耗を考慮しても不必要に濃度が高く、不経済である
。したがつて、この発明では放電加工液中のシリコーン
油の濃度を１〜１０重量％の範囲に限定する。シリコー
ン油の乳化分散により何故、加工速度が上昇するのか、
その理由は次のとおりである。
すなわち、単なる水を放電加工液に用いた場合は、放電
により溶融した加工屑が被加工物表面に凝固するため、
これを再加工する必要上、放電効率が大巾に低下せざる
を得ないが、シリコーン油を乳化した水溶液中で放電加
工を行なうと、油膜およびけい酸質の皮膜が被加工物の
表面に吸着形成され、溶融加工屑の凝固が防止されるの
で、電力損失がなく加工速度が上昇するのである。かか
る発明の効果は、水に比較した場合だけでなく、鉱物油
を乳化した水溶液に比べても、著しいものであり、シリ
コーン油を１重量％前後、乳化した水溶液は、鉱物油を
５重量％乳化した水溶液に匹適する加工速度を示す。こ
のようにこの発明の放電加工液の加工速度が優れて大き
い主な理由は、油膜単独の皮膜に加え、けい酸の有する
耐熱、絶縁特性が適切な効果を発揮することによるため
である。
により溶融した加工屑が被加工物表面に凝固するため、
これを再加工する必要上、放電効率が大巾に低下せざる
を得ないが、シリコーン油を乳化した水溶液中で放電加
工を行なうと、油膜およびけい酸質の皮膜が被加工物の
表面に吸着形成され、溶融加工屑の凝固が防止されるの
で、電力損失がなく加工速度が上昇するのである。かか
る発明の効果は、水に比較した場合だけでなく、鉱物油
を乳化した水溶液に比べても、著しいものであり、シリ
コーン油を１重量％前後、乳化した水溶液は、鉱物油を
５重量％乳化した水溶液に匹適する加工速度を示す。こ
のようにこの発明の放電加工液の加工速度が優れて大き
い主な理由は、油膜単独の皮膜に加え、けい酸の有する
耐熱、絶縁特性が適切な効果を発揮することによるため
である。
次に、加工速度以外の効果をみると、この発明の放電加
工液を用いた場合は、加工機や被加工物に錆が生じ難い
。
工液を用いた場合は、加工機や被加工物に錆が生じ難い
。
正確を期すと、シリコーン油の濃度が３重量％を越える
場合、少なくとも４〜５田ま被加工物に発錆が認められ
ないがシリコーン油の濃度が３重量％以下の場合は、発
錆することもなきにしもあらずであるから、そのような
場合は、放電加工液中に市販の防錆剤を適宜添加するこ
とが望ましい。一方、経済性の面を考えると、シリコー
ン油自身は鉱物油などに比較して安価な物質とは言えな
いが、前述した如く、放電加工速度が著しく大きい利点
があるため、工程の短縮、経費節減による経済的メリツ
トが大きいのである。
場合、少なくとも４〜５田ま被加工物に発錆が認められ
ないがシリコーン油の濃度が３重量％以下の場合は、発
錆することもなきにしもあらずであるから、そのような
場合は、放電加工液中に市販の防錆剤を適宜添加するこ
とが望ましい。一方、経済性の面を考えると、シリコー
ン油自身は鉱物油などに比較して安価な物質とは言えな
いが、前述した如く、放電加工速度が著しく大きい利点
があるため、工程の短縮、経費節減による経済的メリツ
トが大きいのである。
また、この発明によるときは使用中、火災の危険がない
こと、浸炭層形成の問題がないこと、粘度も少さく取扱
い易いこと、など、油の放電加工液にみられない効果も
、発揮される。
こと、浸炭層形成の問題がないこと、粘度も少さく取扱
い易いこと、など、油の放電加工液にみられない効果も
、発揮される。
次にこの発明の実施例を説明するが、それに先立つて、
放電加工液の調製に用いた加工原液の配合例について、
そのいくつかを表に示す。
放電加工液の調製に用いた加工原液の配合例について、
そのいくつかを表に示す。
実施例 １
０放電加工液の調製：
配合例１の加工原液から、シリコン油の濃度が３重量％
の、放電加工液を調製し、これを用いて下記の要領で放
電加工を行つた。
の、放電加工液を調製し、これを用いて下記の要領で放
電加工を行つた。
なお、比較のため、放電加工液として水道水と、鉱物油
を界面活性剤で乳化した水溶液と、この２者を用いてそ
れぞれ同じ要領で放電加工を行つた。
を界面活性剤で乳化した水溶液と、この２者を用いてそ
れぞれ同じ要領で放電加工を行つた。
ｏ放電加工機：無負荷電圧４８Ｖ、連続定格電流５００
Ａの独立発振式パルス電源（単相全波整流）、外径１８
ｍｍ、内径１０ｍｍの黒鉛製円筒電極を備えたもの。
Ａの独立発振式パルス電源（単相全波整流）、外径１８
ｍｍ、内径１０ｍｍの黒鉛製円筒電極を備えたもの。
Ｏ操作：送りは手動で、電流計をにらみつつ電極を被加
工物に近づけ、短絡すれば電極を遠ざけ、放電が行なわ
れないときはそれを近づけた。
工物に近づけ、短絡すれば電極を遠ざけ、放電が行なわ
れないときはそれを近づけた。
放電加工液は円筒電極内孔を通つて電極と被加工物の間
隙へ供給し、被加工物には炭素鋼を用い、電極をマイナ
ス、炭素鋼をプラスにして、加工電流３００Ａで１分間
、加工した。
隙へ供給し、被加工物には炭素鋼を用い、電極をマイナ
ス、炭素鋼をプラスにして、加工電流３００Ａで１分間
、加工した。
Ｏ結果：
この発明の放電加工液による場合は、加工速度４５７／
Ｍｍを得、被加工物表面は発錆を認めなかつた。
Ｍｍを得、被加工物表面は発錆を認めなかつた。
なお、放電加工液として水道水を用いた場合は、２０７
／Ｍｍの加工速度しか得られず、また鉱物油を乳化した
水溶液の場合は、加工速度は３５７／７ｆｔ１ｎにとど
まつた。
／Ｍｍの加工速度しか得られず、また鉱物油を乳化した
水溶液の場合は、加工速度は３５７／７ｆｔ１ｎにとど
まつた。
実施例 ２
配合例の加工原液から、シリコン油の濃度が１重量％の
、放電加工液を調製し、実施例１と同様の手順に従つて
放電加工を行つた。
、放電加工液を調製し、実施例１と同様の手順に従つて
放電加工を行つた。
その結果、４３７／Ｍｕｌの加工速度を得ることができ
、被加工物の表面も発錆が生じなかつた。
、被加工物の表面も発錆が生じなかつた。
なお、放電加工液として水道水を用いた場合、加工速度
は２０ｙ／ＴＩＷ、鉱物油を乳化した水溶液を用いた場
合、加工速度３５７／Ｍｍｌの結果にとどまつた。実施
例 ３ 配合例の加工原液から、シリコン油の濃度が２．５重量
％、亜硝酸ソーダを０．３重量％含有する、放電加工液
を調製し、実施例１と同様の手順に従つて、放電加工を
行つた。
は２０ｙ／ＴＩＷ、鉱物油を乳化した水溶液を用いた場
合、加工速度３５７／Ｍｍｌの結果にとどまつた。実施
例 ３ 配合例の加工原液から、シリコン油の濃度が２．５重量
％、亜硝酸ソーダを０．３重量％含有する、放電加工液
を調製し、実施例１と同様の手順に従つて、放電加工を
行つた。
その結果、４６７／Ｍｍの加工速度を得ることができ、
被加工物の表面は発錆を認めなかつた。
被加工物の表面は発錆を認めなかつた。
比較例としての水道水、および鉱物油の乳化水溶液、の
加工速度は、それぞれ２０７／Ｍｍ、３５７／Ｍｍであ
る。実施例 ４ 配合例の加工原液から、シリコン油濃度５重量％の放電
加工液を調製し、実施例１と同様にして放電加工を行つ
た結果、４５７／Ｍｍの加工速度を得、被加工物表面も
発錆がなかつた。
加工速度は、それぞれ２０７／Ｍｍ、３５７／Ｍｍであ
る。実施例 ４ 配合例の加工原液から、シリコン油濃度５重量％の放電
加工液を調製し、実施例１と同様にして放電加工を行つ
た結果、４５７／Ｍｍの加工速度を得、被加工物表面も
発錆がなかつた。
比較例としての水道水、および鉱物油の乳化水溶液、を
それぞれ放電加工液に用いた結果は、それぞれ２０７／
７ｎｊｔ１３５７／Ｍｉである。
それぞれ放電加工液に用いた結果は、それぞれ２０７／
７ｎｊｔ１３５７／Ｍｉである。
以上で明らかなとおり、この発明の放電加工液はシリコ
ーン油を１〜１０重量％、界面活性剤で水中に乳化分散
せしめてなるもので、著しく大きな加工速度が得られる
ばかりか、発錆し難いこと、経済性に富むこと、安全か
つ取扱いに優れること、等々実用的に重要な効果を奏す
るものである。
ーン油を１〜１０重量％、界面活性剤で水中に乳化分散
せしめてなるもので、著しく大きな加工速度が得られる
ばかりか、発錆し難いこと、経済性に富むこと、安全か
つ取扱いに優れること、等々実用的に重要な効果を奏す
るものである。
図面は放電加工速度と水溶液中におけるシリコーン油の
濃度との関係を示す線図で、この発明の重要な効果の一
つを示すものである。
濃度との関係を示す線図で、この発明の重要な効果の一
つを示すものである。
Claims (1)
- １ 水にシリコーン油を１〜１０重量％と界面活性剤を
少量添加してなる放電加工液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13266775A JPS5916896B2 (ja) | 1975-11-05 | 1975-11-05 | ホウデンカコウエキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13266775A JPS5916896B2 (ja) | 1975-11-05 | 1975-11-05 | ホウデンカコウエキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5256492A JPS5256492A (en) | 1977-05-09 |
| JPS5916896B2 true JPS5916896B2 (ja) | 1984-04-18 |
Family
ID=15086668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13266775A Expired JPS5916896B2 (ja) | 1975-11-05 | 1975-11-05 | ホウデンカコウエキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5916896B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5645331A (en) * | 1979-09-19 | 1981-04-25 | Mitsubishi Electric Corp | Spark machining liquid |
| JPS56163840A (en) * | 1980-05-15 | 1981-12-16 | Mitsubishi Electric Corp | Electric discharge machining fluid |
| JPS5822628A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-02-10 | Inoue Japax Res Inc | 放電加工方法 |
| JPS5877414A (ja) * | 1981-11-02 | 1983-05-10 | Inoue Japax Res Inc | 電気加工用加工液及びこの加工液を使用する電気加工方法 |
| US4539458A (en) * | 1981-11-11 | 1985-09-03 | Inoue-Japax Incorporated | Non-immersion EDM method and apparatus |
| JPS58206320A (ja) * | 1982-05-25 | 1983-12-01 | Ibiden Co Ltd | 放電加工方法 |
| US4551602A (en) * | 1982-06-23 | 1985-11-05 | Inoue-Japax Research Incorporated | Electrical machining using an aqueous solution with a recycled surface active agent |
| JPS5949294A (ja) * | 1982-09-13 | 1984-03-21 | Aoba Kagaku Kogyo Kk | 放電加工油 |
| JPS5988218A (ja) * | 1982-11-11 | 1984-05-22 | Inoue Japax Res Inc | 放電加工装置 |
-
1975
- 1975-11-05 JP JP13266775A patent/JPS5916896B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5256492A (en) | 1977-05-09 |
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