JPS5916714Y2 - 貝がら等の異物除去装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、火力および原子力発電所の復水器用の貝から
等の異物除去装置に関する。

復水器入口側氷室には貝がらなどの異物が流入すること
が多く、この異物を除去するには復水器を片肺運転にし
て、水室内に作業具が入り、人力で氷室外に運び出さな
ければならないので非常に労力を要し、また時間も多く
費していた。

そこで貝から等の除去装置を取付ける方法があるが、一
般に市販されているものに第１図ａ、ｌ）に示す与旋回
バルブを設けた旋回（図の矢印）による貝から除去装置
がある。

この装置は、通常運転時は与旋回バルブ０２は全開であ
り、除去時にはバルブ０２を幾分傾むけて水に旋回を与
え、多孔板０１に付着した貝から等を除去するものであ
るが、非常に高価で一般化され難い欠点があった。

図で０６は水の取入口、０７は復水器への給水口である
。

本考案は、上記したような従来装置の欠点に鑑みてなさ
れたもので、多孔板の内面をスライドさせる清除器を設
け、それにより発生する圧力差および水の乱れにより貝
からなどを除去するもので、通常運転時には損失は非常
に少なく、簡易な構成で安価な異物除去装置を提供する
ことを目的とする。

次に本考案の好適な実施例について添付図面を参照して
詳細に説明する。

第２図は本考案の異物除去装置の構成を示す断面図、第
３図は作用を示す断面図である。

図において、矢印は水の流れを示し、１は多孔板、２は
多孔板１の内面をスライドし、多孔板の内側、外側との
圧力差および内側に乱流を発生させる清除器、３は除去
した貝か゛らを排出するための排出弁、４は上記清除器
２をスライドさせるモータ、５は、通常運転時は清除器
２を格納する清除器収納室、６は水の取入口、７は復水
器への給水口、８は多孔板１の内面に付着した貝からで
ある。

復水器（図示しない）に供給される水は取付口６より入
り、多孔板１を通って給水ロアより出るが、その除水の
中に含まれていた貝から、その他の異物等は多孔板１の
内面に付着する。

この付着状態により、モータ４の駆動により清除器２を
スライドさせると、上記多孔板１の内側に付着した貝か
らその他の異物はかき集められるので、排出弁３を開い
て外部に排出する。

図では清除器２の往復運動は電動のものを示したが、そ
の他の手段、例えば油圧、手動等で行なうようにしても
良い。

また、清除器２の他の形状としてはドーナツ板等を用い
てもよく、外周にヘリカル溝を適宜設けるのもよい 第３図に示すように、清除器２を多孔板１の内面をスラ
イドさせることにより、多孔板１の内側圧力Ｐ８と外側
圧力Ｐ。

とに圧力差（Ｐｏ＞Ｐ８）が生じ、また、水は多孔板１
の孔部よりと、多孔板１と清除器２の外周との隙間から
入り、矢印で示すように後流に乱れが生じ、多孔板１の
内面に付着した貝から８などの異物が剥離し、これを除
去することができる。

本考案の除去装置を採用すると、運転中においても貝が
らを除去でき、清除器を往復スライドさせることにより
、多孔板肉全面にわたって除去することができ、構成も
簡単なので故障も少なく、安価に実施することが可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｌ）は従来の除去装置で、第１図ａは横断面
図、第１図すは縦断面図、第２図は本考案除去装置の構
成を示す断面図、第３図は作用を示す断面図である。 １・・・・・・多孔板、２・・・・・・清除器、３・・
・・・・排出弁、４・・・・・・モータ、５・・・・・
・清除器収納室、６・・・・・・取入口、７・・・・・
・給水口、８・・・・・・貝から。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多孔板の内面にスライドし、該多孔板の内外との圧力差
   および内側に水の乱流を発生させ、多孔板の内面に付着
   した貝から等の異物を剥離除去する清除器を多孔板の内
   側に設けたことを特徴とする貝から等の異物除去装置。