JPS59153583A - 彎曲壁部材の溶接方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は彎曲壁部材の溶接方法に関し、特に、造船の船
殻ブロック建造時に曲９部外板等の彎曲鋼板を溶接結合
するのに好適な溶接方法に関する。

船舶の船殻ブロック建造等に際し複数枚の曲り部外板を
溶接するためには、従来技術では予め所定の彎曲面に曲
げられた鋼板等の彎曲壁部材をその彎曲面に沿わせた高
さの治具上に定置させ、この状態で予め仮付けされた溶
接線に沿って溶接を行ない壁部材同士を結合させていた
。

第１図はこのような従来技術による彎曲壁部材の溶接方
法全例示する図であるっ 第１図において、溶接線１に沿って互いに仮付けされた
複数枚（図示の場合では２枚）の彎曲した壁部材２．３
を、各壁部材２．３の彎曲面に沿わした高さに調節され
た複数個の治具（定点支治具）４上に定置させる。定点
支治具４は縦横方向一定間隔毎に複数個配列され、平坦
な作業台上に固定されている。

こうして第１図に示すような状態に各彎曲壁部材２．３
をセットした後、溶接線１に沿って溶接する。なお、船
殻ブロック建造にあっては、各彎曲壁部材（曲ジ部外板
）２．３を溶接した後、内部構造を形成する内構部材（
図示せず）全配置しこれらを溶接結合して船殻ブロック
を溶接組立する。

第１図に示すような従来の溶接方法では、溶接線１が、
一体的に彎曲しているため、場所によつて傾きが変化し
溶接条件が変化するので自動溶接機を使用することが難
しいという問題があった。

また、自動溶接機全使用するにしても、大入熱片面−薄
情接法等を用いて１パスで溶接することは不ｐＪ能であ
り、枚数回数（例えば４〜５回）溶接しなければならず
、溶接に多大の時間を要するという問題がある。このよ
うに、自動溶接機の使用は困難であるため、従来の溶接
方法では一般に手動溶接機が使用さ、７ｔている。手動
溶接機では例えば４０　ｃｒｎ／　ｍ程度の遅い溶接速
度でしか浴接することができず、浴接線長さが例えば１
５７７１もあるような外板組立を行なう場合にはこのよ
うな低速で複数回（複数パス）の溶接を行なわなければ
ならないため溶接作業に多大の時間を要するという問題
がある。

更に、従来の溶接方法では、前述の如く場所によって溶
接条件が変化するため、溶接に熟練全敬するという問題
もあった。

本発明の目的は、以上のような従来の溶接方法の欠点？
解消し、彎曲面溶接時の溶接条件に−Ｍにすることがで
き、従って自動溶接機による大入熱片面−薄情接法等任
意の溶接法を採用することにより熟練全必要とせず短時
間で溶接できる彎曲壁部材の溶接方法を提供することで
ある。

本発明は、定盤等の架台の上面に配設された複数個の定
点支治具により非溶接部材である彎曲壁部拐ヲ支持する
と共に、この架台を複数個の昇降装置により溶接線が常
に水平になるよう制御することにより上記目的を達成す
るものである。

即ち、本発明によれば、互いに仮付けされた複数枚の彎
曲した壁部材を溶接結合する方法であって、架台上面に
配設され前記壁部材の彎・曲面に沿わせた高さを有する
複数個の定点支治具により前記壁部材を支持し、前記架
台全複数個の昇降装置により傾動可能に支持し、溶接線
の瞬間溶接線素が常に水平になるよう前記各昇降装置を
制御しながら溶接していくこと全特徴とする彎曲壁部材
の溶接方法が提供される。

第２図は本発明方法を実施する装置の一例を示す図であ
り、第３図は本発明方法を実施する装置の変更例を示す
図である。

以下第２図および第３図全参照して本発明方法を具体的
に説明する。

第２図において、定盤等の平面架台５上面には縦横所定
の間隔全おいて複数個の定点支治具６が植設されている
。各定点支治具６は高さ調節可能な支治具である。前記
架台５は複数個の昇降装置゛７によシ傾動ｏ］能に支持
されている。図示の例では架台５はその四隅部を四個の
昇降装置７で支持されている。各昇降装置７はそれぞれ
独立して作動し、それらの高さ全それぞれの線装置に調
整しうるようになっている。なお、前記昇降装置７は例
えば油圧ジヤツキを使用することができるが、その他の
形式のシリンダあるいはイ・ジ式等の機械的な昇降装置
全使用することもできる。

前記各定点支治具６もそれぞれその高さを所定値に調節
することができ、彎曲壁部材２．３を支持する場合には
定点支治具６の高さ金壁部拐２．３の彎曲面に沿わせた
高さに調節する。

溶接作業に際しては、まず仮付けされた複数枚（図示の
例では２枚）の彎曲した壁部材２．３を、これらの彎曲
面に沿わした高さに調節された前記各定点支治具６によ
り図示のように支持する。次いで、前記各昇降装置７を
作動させて架台５の傾斜角度を調整する。この架台５の
傾斜の調整は、溶接線１の瞬間溶接線素即ち溶接位置が
常に水平になるよう別途設けた装置（図示せず）により
制御される。即ち溶接線１の彎曲状態から各溶接位置に
おける傾斜を予め記憶させておき、自動溶接機の溶接速
度あるいは溶接位置等に基づいて順次溶接位置が常に水
平になるよう架台５の傾斜角度を連続的に調節していく
。

こうして溶接線１に沿って溶接する間常に溶接場所が水
平になるよう制御することにより、溶接条件（溶接部の
傾斜角度）を常に最適条件に維持することができるので
、高能率な自動溶接機全採用することにより、平滑な鋼
板溶接接合時の施工に採用されている大入熱片面−薄情
接法を採用することができ、これによって１回の溶接（
１）くス）で溶接を完了させることができる。従って、
従来の溶接方法に比べ、溶接時間の大幅な減少を達成す
ることができ、短時間の内に溶接工程全終了させること
ができる。

また、以上の実施例によれば、高性能の自動溶接機を採
用することにより、確実な溶接を安全に施工することが
でき、従来のような熟練−ｔｐする手動溶接を必要とし
なくなる。

第３図に示す彎曲壁部利の溶接装置は、第２図の装置ｖ
における架台５を下面から待ち上げる昇降装置７の代わ
りに、吊下げロープ８を巻上機９で巻き上げ巻き下しす
る構造の昇降装置を使用したものである。その他の構成
は第２図の場合と実質上同じであり、それぞれ対応する
部分全同一符号で示しその詳細な説明を省略する。

第３図に示す装置では、架台５の四隅部を吊下げロープ
８で支持し、各ロープ８はそれぞれ独立した巻上機９に
よりその巻き上げ量をそれぞれ独立して制御するよう構
成されている。各巻上壁９の作動即ち各ロープ８の巻き
上げ量は、第２図の実施例と同様、溶接線１の彎曲状態
並びに溶接時の溶接速度または溶接位置等のファクタに
基づいて適当な制御装置（図示せず）によυ、溶接線１
の瞬間溶接線素即ち溶接位置が常に水平になるよう連続
的に制御される。

従って、第３図の装置全使用して本発明方法を実施する
ことによっても、第２図の装置全使用する場合と同様の
作用効果を達成することができ、溶接時間の大幅短縮を
達成することができる。

以上第２図および第３図の実施例では、２枚の彎曲壁部
材２．３を溶接する場合について説明したが、本発明方
法は３枚以上の彎曲壁部材を溶接する場合にも全く同様
に適応することができる。

また、不発′明方法は船舶の曲り部外板等の鋼板性の彎
曲壁部材の溶接に適応できるのみならず、アルミ等の他
の金属板の臀・曲部材の溶接に対しても同様に適応する
ことができる。更に、本発明方法は大型から小ｍまで各
種の構造物に使用される金属性の彎曲板部材の溶接に対
して広く適応することができる。

以上の説明から明らかな如く、本発明によれば、溶接位
置金常に水平に維持することにより溶接条件を一定にし
、もって高能率な自動溶接方法を採用でき、溶接時間の
大幅短縮全達成しうる彎曲壁部材の溶接方法が得られる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の彎曲壁部材の溶接方法を示す概略説明図
、第２図は本発明による彎曲壁部拐の溶接方法を実施す
るだめの装置の一例を示す概略説明図、第３図は本発明
による彎曲壁部桐の溶接方法を実施するための装置の他
の例を示す概略説明図である。 １・・・溶接線、２．３・・・彎曲壁部材、５・・・架
台、６・・・定点文治具、７・・・昇降装置、８・・吊
下げロープ（昇降装置）、９・・・巻上機（昇降装置）
っ代理人　　鵜　　沼　　辰　　之 （ほか２名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）互いに仮付けされた複数枚の彎曲した壁部材を溶
   接結合する方法であって、架台上面に配設された前記壁
   部材の彎曲面に沿わした高さを有する複数個の定点支持
   具によシ前記壁部利を支持し、前記架台を複数個の昇降
   装置により傾動可能に支持し、溶接線の瞬間溶接線素が
   常に水平になるよう前記各昇降装置を制御しながら溶接
   していくことを判徴とする彎曲壁部材の溶接方法。