JPS5911181Y2 - 装飾額縁のコ−ナ−部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、窓開口部にサッシを装着した際、同サッシ
の屋内側に附設する装飾額縁のコーナ一部材に関するも
のである。

従来、窓開口部に装着したサッシの屋内側周縁に附設し
てサッシの屋内縁および窓開口部の屋内側周縁に装設し
た内装壁材の木口を遮蔽する装飾額縁Ａは第１図に示す
ようアルミニウム等の軽合金あるいは合或樹脂等を押出
形威した額縁部材Ｂの両端部が斜状Ｃに切欠き施工され
てその斜状端面Ｃがそれぞれ突合せられて方形状に枠組
みされるがこの突合せする隅角部の接合はねじによる螺
着、溶接による溶着あるいは接着剤による接着等により
枠組みする構戒が採用されていたが、ねじによる螺着で
は斜状端面Ｃを突合せてねし止めするには極めて手数を
要し、後者の２つの接着手段では別設の治具等を必要と
するばかりでなく現地作業が困難であり、また、斜状端
面Ｃの切欠き施工の不具合により端面Ｃの突合せ部に若
干の隙間等を生じて隅角部の仕上げが面倒となって手数
を要し、美麗に仕上げることが困難であった。

本考案は、上記従来欠点に鑑みなされたもので、斜状端
面を突合せる隅角部にコーナ一部材を介設して枠組み施
工を現地において極めて容易に実施し得るとともに、隅
角部を美麗に仕上げることのできる装飾額縁のコーナ一
部材を提供することを目白勺とするもので゛ある。

次に、本考案の一実施例を図にしたがって説明すると、
図中１は装飾額縁を構戊する額縁部材であって、アルミ
ニウム等の軽合円材あるいは合戊樹脂等を押出形威した
型材からなり、その断面において、２はサッシの屋内縁
に面当接する取付片でその一端部より略直角状に延設し
て補強片３が形威されている。

また、この断面かぎ型状に一体形威された取付片２と補
強片３との端部間には飾縁片４が形或されて額縁部材１
は中空部５を一体に形威する略三角形状の断面形状に形
或されている。

また、この飾縁片４と取付片２との接合部にはサッシの
屋内縁の端縁と係合する突片６が形或され、また、飾縁
片４は補強片３の接合部よりさらに延設されて縁片７が
形威されるとともにこの縁片７の端部には断面コ形状の
嵌着溝８が形戊されている。

なお、図中９は飾縁片４の内側面長手方向に沿って形或
されたビス受けである。

このように形或された額縁部材１は、サッシの上梓、下
枠および左右の縦粋の屋内縁に沿う長さに形戒されると
ともにその両端部はそれぞれ額縁枠状に斜状に切欠き施
工されて斜端面１０が形或されている。

次に、額縁部材１の端部間の隅角部に介挿するコーナ一
部材１１について詳述する。

このコーナ一部材１１は合或樹脂等から形或され、１２
はコーナ一部材１１の本体であって、額縁部材１の斜端
面１０間に挾着されるもので、額縁部材１の斜端面１０
の形状と略同形の平板状に形或されその端縁１４は飾縁
片４の外側飾面形状に沿う形状に形或されるとともに同
端縁１４に沿って断面半円状の肉厚部１４Ａが一体に形
威され、また、同端縁１４の隅角部の外側角縁および内
側角縁となる部位には隅肉部２４Ａ，２４Ｂがそれぞれ
形威されている。

この本体１２には隅角部の外角Ｒ近傍に本体１２を軸心
として左右略４５度角度方向へ嵌合片１５が対称に一体
に延設され、この嵌合片１５は額縁部材１の縁片７の図
示下面へ当接する当接片１６とこの当接片１６の外側縁
には嵌着溝８に嵌合する嵌着部１７とが形威されている
。

また、この嵌合片１５， １５の内側（外角Ｒに対する
内側）には同片１５， １５と同様に本体 を軸心とし
て左右略４５度角度方向へ取付保合制）８が対称に一体
形威され、この取付保合片１８は額縁部材１の補強片３
の内側面に当接する取付片１９と補強片２０とが略Ｔ字
状に形成され、この取付片１９には額縁部材１の補強片
３の両端部側に貫設した係合孔２２と係離可能に係合し
かつ可撓性を有する円弧形状の係合突片２１がそれぞれ
突設されている。

なお、２３は本体１に貫設したねじの挿通孔である。

また、額縁部材１の補強片３には上記したコーナ一部材
１１に形威した係合突片２１と係離可能に係合する保合
孔２２が形威され、この孔２２は図示長方形状に貫設さ
れている。

次に、上記した本実施例の作用および効果について説明
する。

さて、本例コーナ一部材１１は額縁部材１の斜端面１０
に挾着する本体１２の一部より左右４５度角度方向へ額
縁部材１の縁片７と嵌着溝８とに当接および嵌着する嵌
合片１５を対称に延設するとともにさらに同本体１１の
一部より左右４５度角度方向へ額縁部材１の補強片３に
面当接しかつ同補強片３に貫設した係合孔２２と弾性的
に係離可能に係合する係合突片２１を有する取付係合片
１８を対称に延設したものであって、この左右の嵌合片
１５および取付保合片１８をそれぞれ額縁部材１の斜端
面１０側より縁片７、嵌着溝８および補強片３に沿って
挿入して行くと取付保合片１８に形威した係合突片２１
は挿入方向と逆方向へ突出形或され、かつ可撓性を有す
ることから極めて容易に挿入されて、同突片２１と係合
孔２２とが係合され、各額縁枠体１はその端部がそれぞ
れこのコーナ一部材１１を介して相互に直角状に連結さ
れて方形状に枠組みされる。

したがって、この係合孔２２と係合突片２１との係合は
額縁枠体１へ図示矢印方向への脱抜力が作用しても係合
突片２１によりその保合を解かれることがなく、この保
合を解くにはコーナ一部材１１自体にその係合突片２１
を解く方向すなわち突設方向と逆方向へ抜力を作用する
ことで保合を解くことができる。

このように額縁部材１に嵌合片１５および取付保合片１
８を挿入することで極めて容易にかつ迅速に枠組み形威
して正確かつ強固に隅角部を形或することができるので
作業現場において手数を要することなく１作業者にて極
めて容易に枠組みすることができ省力化することができ
るので好都合である。

また、窓開口部Ｗの開口が大きくなりこれにともない装
飾額縁も大きく枠組みしなければならない場合にはコー
ナ一部材１１に加えて隅角部の強度を増すため各額縁部
材１に形戊したビス受け９〜９を介してビスにより補強
締結してもよい。

次に、このコーナ一部材１１の本体１２の端縁１４肉厚
部１４Ａを一体に附設するとともに隅角部の外側角縁お
よび内側角縁となる部位には隅肉部２４Ａ，２４Ｂをそ
れぞれ一体に附設したから、例えば第４図に示すように
額縁部材１の斜端面１０が図示の如く切欠き角度に若干
の誤差を生じて斜端面１０’， １０’に形戊されて隙
間ｔを生ずる結果となっても、この肉厚部１４Ａおよび
隅肉部２４Ａ，２４Ｂによって同隙間ｔは遮蔽され、し
たがって、別段の修正手段を施すことなく極めて容易に
かつ美麗に仕上げることができて室内美を向上すること
ができる等多くの特長がある。

方形状に枠組みする装飾額縁を構威する額縁部材の斜端
面間に挾着される平板状の本体を設け、この本体の一部
より左右略４５度角度方向へ前記額縁部材の縁片と当接
嵌合する嵌合片をそれぞれ延設し、さらに前記本体の一
部より左右略４５度角度方向へ前記額縁部材の補強片と
当接する取付係合片をそれぞれ延設するとともにこの取
付保合片には前記額縁部材に貫設した保合孔と係離可能
に係合する係合突片を突設し、さらに、前記本体の端縁
に沿って前記額縁部材の斜端面を遮蔽可能とする肉厚部
を一体に附設する構或としたことにより、額縁部材の隅
角部結合を作業現場において極めて容易にかつ迅速、正
確に行うことができて、堅牢な装飾額縁を枠組みするこ
とができるとともに額縁部材の斜端面の施工に誤差を生
じて隙間ができても別段の修正手段を施すことなく極め
て容易にかつ美麗に隅角部を仕上げることができるので
、装飾額縁のコーナ一部材として極めて実用性に優れた
考案である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は窓開口部
に装飾額縁を装着した正面図、第２図はコーナ一部材の
拡大平面図、第３図は装飾額縁の隅角部におけるコーナ
一部材と額縁部材との拡大分解斜視図、第４図は隅角部
の別態様を説明する拡大平面図である。 １・・・・・・額縁部材、３・・・・・・補強片、７・
・・・・・縁片、１０， １０’・・・・・・斜端面、
１１・・・・・・コーナ一部材、１２・・・・・・本体
、１４・・・・・・端縁、１４Ａ・・・・・・肉厚部、
１５・・・・・・嵌合片、１８・・・・・・取付係合片
、１９・・・・・・取付片、２１・・・・・・係合突片
、２２・・・・・・係合孔、２４Ａ，２４Ｂ・・・・・
・隅肉部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形状に枠組みする装飾額縁を構戊する額縁部材の斜端
   面間に挾着される平板状の本体を設け、この本体の一部
   より左右略４５度角度方向へ前記額縁部材の縁片と当接
   嵌合する嵌合片をそれぞれ延設し、さらに前記本体の一
   部より左右略４５度角度方向へ前記額縁部材の補強片と
   当接する取付供合片をそれぞれ延設するとともにこの取
   付保合片には前記額縁部材に貫設した保合孔と係離可能
   に係合する係合突片を突設し、さらに、前記本体の端縁
   に沿って前記額縁部材の斜端面を遮蔽可能とする肉厚部
   を一体に附設してなることを特徴とする装飾額縁のコー
   ナ一部材。