JPS59104255A

JPS59104255A - ツインベルトキヤスタ−への溶湯供給方法

Info

Publication number: JPS59104255A
Application number: JP21420182A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Sugitani; 杉谷　泰夫; Masahiro Yoshihara; 正裕吉原; Masanori Nakamura; 中村　正宣
Original assignee: Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1982-12-07
Filing date: 1982-12-07
Publication date: 1984-06-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、ツインベルトキャスターによって連続的に
金属薄鋳片を鋳造する際の溶湯供給方法に関するもので
ある。

近年、例えば銅、亜鉛、アルミニウム等の非鉄金属薄板
材の鋳造に、第１図に示されるようなツインベルトキャ
スターが実用化されておシ、溶湯から広幅薄板Ｕ’に極
めて能率良く製造できることから、各方面への応用が期
待されるようになってきた。

第１図に示されるものは、一般的なツインベルトキャス
ターの鋳込状態を概略的に表示したものであり、上下各
ブーＩＪ−１，１’の回転によシ移動する無端ベル）２
．２’間へ、スキンマー３．樋４等を有する給湯装置５
よｐ金属溶湯６をオーバーフローさせて注入すると、注
入溶湯は無端ベルトの移動とともに該ベルトとの間に相
対的なスリップを生ずることなく同方向に移動して冷却
凝固されるので、凝固した薄鋳片７を連続的に、無理な
く、高速で取り出せるようになっている。なお、給湯装
置５への溶湯の供給は、取鍋や溶湯保持炉によって行わ
れる。また、符号８で示されるものは、無端ベルｌ−２
，２’とともに鋳型壁を構成するダムブロックである。

さらに、最近に至って、冷間圧延を施すのみで、熱間圧
延なしに鋼鋳片から直接薄板（３を製造しようとの気運
が高まってきたことから、広幅で極薄の鋳片を高速度で
鋳造可能な上記ツインベルトキャスターを鉄鋼の鋳造に
適用しようとの試みも数多くなされるようになってきた
。

ところで、このようなツインベルトキャスターにあって
は、幅が広く、かつ間隔の極めて狭い上下ベルトの隙間
の内部に溶湯を均一に注入する必要があることから、第
１図中の符号４で示したように、鋳込口方向に長く延び
、側壁高さが低く、そして広幅の樋を前方に取付けた溶
湯供給装置が必須の設備とされていた。第２図は、その
樋の最も一般的な例を示した概略斜視図である。

しかしながら、」二連のような従来の植刃式の給湯装置
を用いたツインベルトキャスターへのｍ湯供給方法では
、強度の面から樋底の酬人物の肉厚全所定値以下に薄く
することができないこともあって、第３図に示されるよ
うに樋４の先端とツインベルトキャスター内の溶湯プー
ル９の湯面との間に大きな落差の生ずることが避けられ
ず、従って溶湯注入流の落下エネルギーが大きくなるこ
とに加えて、狭い鋳込み口への給湯が容易となるように
傾斜せしめられたツインベルトキャスターの鋳型では注
入流落下点°における溶湯プールの深さが小さいので、
ツインベルトキャスター内の溶湯プールの湯面に著しい
波立ちを生じ、製造される鋳片表面に二重肌を生じたジ
、気泡巻込みと言ったような不都合がもたらされるのを
完全に防止することができなかった。

本発明者等は、上述のような観点から、ツインベルトキ
ャスター鋳型内の湯面の波立ち全防止し、二重肌や気泡
巻込みのない良好な品質を持った薄鋳片を製造するため
には、植土の金属溶湯全注入落差なしに鋳型内へ供給す
べきであるとの認識を固め、溶湯注入時の落差を皆無と
する手段を見出すべく、数多ぐの実験・研究を繰返した
結果、←）第４図及び第５図に示すように、溶湯注入樋
先端下面１０を下ベルト２′外側表面に十分接近させ、
かつ樋側壁先端部外表面１１とダムブロック８の内表面
とが十分接近するようにし５さらに樋の側壁先端を」下
ベルト２が入側上プーリ−１から離れて真直になる地点
より下流（＠片引抜き方向まで延ばすとともに、その側
壁先端上面と」下ベルトとの隙間間隔をも十分小さくし
て、従来のツインベルトキャスターの鋳型構成部制であ
る上下ベル×イＥ右のダムブロックのほかに、樋先端を
も鋳型構成部材となして、ツインベルトキャスター内の
溶湯プール９の湯面を植土の溶湯表面レベルとほぼ同一
の高さまで上昇させれば、樋の給湯面１２からの溶湯注
入流の落差を皆無にできること、（ｂ）　　この場合、
樋先端部と、上下ベルトそれぞれの外側表面或いはダム
ブロック内側表面とは完全に密着している必要はなく、
隙間が２肥以下であれば、上下ベルト或いはダムブロッ
クの移動によって粘性のある溶湯は前記隙間へ侵入しな
い方向へ引き寄せられる状態とＦム溶湯漏れを起さない
こと、（Ｃ）　　樋先端部と、」二下ベルト外側表面或いはダ
ムブロック内側表面とに隙間を持たせておけば、ベルト
やダムブロックの回転移動によっても樋との摩擦を生ず
ることがなく、従って両者間の潤滑対策を必要としない
こと・（ａ）　　鋳型内の溶湯プールの湯面レベルを、上ベル
トが入側上プーリーに接している領域に設定することに
よって、入側下プーリーの最」一点（下ベルトの最高位
置）から湯面位置までの垂直距離が十分にとれ、樋底面
の耐火材厚みを厚くすることができるので、樋の割損等
を生ずることがなくなり、安定な作業を継続できること
、以上（ａ）〜（ｄ）に示す如き知見を得るに至ったので
ある。

この発明は、上記知見に基づいてなされたものであυ、
ツインベルトキャスターを使用する薄鋳片の連続鋳造に
おいて、正常給湯位置で樋の側壁先端が、入側上プーリ
ーから上ベルトが離れて真直になる地点より下流位置ま
で延びている給湯装置の溶湯注入樋を、該樋の先端部下
面とツインベルトキャスターの下ベルト外側表面との隙
間、及び樋側壁先端部外表面とダムブロック内側面との
隙間、並びに樋側壁先端部上面と上ベルトとの隙間がそ
れぞれ２咽以下となるように設置するとともに、ツイン
ベルトキャスター内の溶湯プール湯面が、入側上プーリ
ーに上ベルトが接している領域で、かつ樋上の溶湯表面
レベルとほぼ同一になるように調整しながら給湯を続け
ることにより。

表面肌の良好な高品質の薄鋳片を得ることに特徴を有す
るものである。

なお、樋先端部と、上下ベルト外側表面並びにダムブロ
ック内側表面との隙間を２調以下と限定したのは、該隙
間が２咽を越える大きさになると溶湯漏れを起すように
なるからである。

第４図は、この発明の方法によってツインベルトキャス
ターへ溶湯を供給している状態を示す要部概略模式図で
あシ、第５図は第４図中におけるＡ−Ａ断面図、第６図
はこの発明の方法に使用する樋の１例を示す要部斜視図
である。

第４図及び第５図において、樋の先端部下面１０は下ベ
ルト２′の外側表面とわずかな隙間を置いて配置されて
おり、丑た、樋の側壁先端部外表面１１とダムブロック
内側表面もわずかな隙間を介して相対している。さらに
、樋の側壁先端部上面と上ベルト２の外側表面も、わず
かな隙間を置いて配置されている。そして、溶湯プール
９の湯面は、樋上の溶湯流の上面とほぼ一致した冒さが
保たれているので、鋳型中への注入流の落差は皆無とな
っている。このように、注入流の落差をゼロとしている
ので、溶湯プール湯面の波立ちは全くなく、従って良好
な表面品質の鋳片を得ることができる上、図面からも明
らかなように樋底を何の悪影響も及ぼさずに厚くするこ
とが可能となって、樋損傷の恐れが極端に減少し、安定
な作業を確保できるのである。

ついで、実施例によって、比較例と対比しながらこの発
明を説明する。

実施例第３図に示すような従来法、及び第４図に示すような本
発明方法で、第１表にそれぞれ化学成分組成を示す溶鋼
全使用して、厚みが４０　ｔｔａｎ　、幅が６００欄の
薄鋳片全それぞれ製造した。このとき用いたツインベル
トキャスターの傾斜角度はいずれも６°であシ、鋳造速
度はいずれも平均６ｍ／ｍｉｎであった。

第　　１　　表なお、使用した溶鋼はいずれも転炉で溶製した低炭素ア
ルミキルド鋼であり、溶鋼注入用樋は溶融シリカ質のも
ので、樋上の溶鋼流路の幅はいずれも４８０陥であった
。

そして、第３図に示す従来法では、樋下面と下ベルトと
の隙間は最小で２０配、樋の給湯面から鋳型内溶鋼プー
ル湯面寸での垂直距離は６５朝で、第４図に示す本発明
方法に比べて鋳型内湯面の波立ちは太きかった。

これに対して、第４図に示すような本発明方法では、樋
下面と下ベルトとの隙間、及び樋側壁面とダムブロック
との隙間が０．７〜１．１　ｎ＋ｍであυ、樋側壁」二
面と上ベルトとの隙間ｆ１０．５〜０．９　ｍｍであっ
た。また、樋側壁の先端は、上ベルト２が入側上プーリ
ーから離れる点Ｐより２０ｍｍだけ下流間上手（鋳片引
抜きとは反対方向）の位置にあシ下ベルト２′の最上点
からこの湯面までの垂直距離（モールド内の浴の深さ）
は約６０調、また樋底面の厚みは約４０咽であった。そ
して、溶鋼給湯中でも、鋳型内湯面の波立ちは全く生じ
なかった。

このようにして得られた両鋳片を比較すると、従来法に
よるものは、薄鋳片の表面に二重肌が散発しておシ、一
部表面手入九をしなければ圧延による正常な板を得るこ
とかで＠なかったのに対して、本発明方法で製造した薄
鋳片には欠陥がほとんどなく、そのま寸圧延して得られ
た板の品質は極めて良好なものであった。

また、本発明の方法では、樋の底の厚みが十分に厚いた
め、他のテスト鋳込においても樋の割損等のトラブルが
全く発生しなかった。

なお、この実施例においては鋼の鋳造に関する例をあげ
るに止まったが、非鉄金属のツインベルトキャスターに
よる鋳造に本発明の方法を適用しても、同様に好結果が
得られることはもちろんのことである。

」二連のように、この発明によれば、その製造が極めて
困難とされていたツインベルトキャスターによる表面品
質の良好な薄鋳片を安定・確実に得ることかでき、金属
薄板材の製造コストに一段と低下することが可能となる
など、工業上有用な効果がもたらされるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はツインベルトキャスターの鋳込状態を示す概略
模式図、第２図は従来の給湯装置に用いられていた溶湯
供給湯の概略斜視図、第３図は従来のツインベルトキャ
スターへの溶湯供給方法と示す概略模式図、第４図は本
発明の方法を示す概略模式図、第５図は第４図のＡ−Ａ
断面図、第６図は本発明方法に使用する樋の要部斜視図
である。図面において、１・・・上プーリ−、１′・・・下プーリ−，２・・・
上ヘルド、２′・・・下ベルト、３・・スキンマー、　
４・・・樋、５・・・給湯装置、　　　６・・・金属溶湯、７・・・
鋳片、　　　　　８・・・ダムブロック、９・・溶湯プ
ール、　　１０・・・樋先端部下面、１１・・・樋側壁
先端部外表面。第１図革２図乍３図！竿４囮４　　　　　　　　　４学６図

Claims

【特許請求の範囲】

ツインベルトキャスターを使用する薄鋳片の連続鋳造に
おいて、正常給湯位置で樋の側壁先端が、入側上プーリ
ーから上ベルトが離れて真直になる地点より下流位置ま
で延びている給湯装置の溶湯注入樋を、該樋の先端部下
面とツインベルトキャスターの下ベルト外側表面との隙
間、及び樋側壁先端部外表面とダムブロック内側面との
隙間、並びに樋側壁先端部上面と上ベルトとの隙間がそ
れぞれ２鴫以下となるように設置するとともに、ツイン
ベルトキャスター内の溶湯プール湯面が、入側上プーリ
ーに上ベルトが接している領域で、かつ植土の溶湯表面
レベルとほぼ同一になるように調整しながら給湯を続け
ることを特徴とする、ツインベルトキャスターへの溶湯
供給方法。