JPS59101201A - プレス式スラブ幅減少方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は圧延用素材としてのスラブの板１１＠を圧延前
に減少させるプレス式スラブ幅減少方法に係わシ、特に
その能率化および成形性の改善を図ったプレス式スラブ
幅減少方法に関する。

〔従来技術〕

近時、熱間ストリップを製造するだめの偏平な素材、す
なわちスラブは、連鋳機によって得る場合が多い。この
場合、連鋳機によって直接、板幅を変更することが成形
上困難であるため、連鋳機によって得られたスラブを圧
延に応じた所要板幅に調整する工程が必要となる。

例えば、熱間圧延で用いる素材スラブの寸法としては、
通常、板厚が３０〜３００−板幅が９００〜２０００ｍ
ｍの如く高範囲にわたってその種類を要求される。

板厚につ゛いては減厚圧延機などの設備を用いることに
よシ、圧延時に要求される所定寸法に調整することは比
較的容易に行ない得る。

しかし、縦型圧延機による従来の板幅調整手段では、圧
延ロールの径が有限であることがらスラブとの接触面積
が小さいため、大幅な調ｉを行なおうとすると板幅端に
トンクボーンと呼ばれる凸縁部が生じて板幅端縁のみ極
端に肉厚となる異形を生じ、一般には１１００ｒｔ以内
の板幅減少程度しか有効に行なうことが出来ない。

このことから最近、スラブを長手方向に送りながら、板
幅方向両端縁にプレス而の平坦なプレス工具で圧縮力を
作用させ、そのスラブの板幅を減少させるプレス式スラ
ブ幅減少方法が考えられた。

すなわち、いわば圧延ロールを無限大の半径を有するも
のとし、これにより高範囲にわたる圧縮力の同時作用を
行なわせるようにし、前述したドックポーンの発生を防
止するようにしたものである。

ところが、従来の方法では、プレス工具のプレス而を互
いに平行にした平行プレスとしているため、能率性およ
び成形性について問題があった。

すなわち、このような平行プレスの場合は、一度にプレ
スし得るプレス幅を極端に大きくすることが、必要とす
るプレス力の限界から制約を受ける一方、プレス力を小
さくするために平行プレスのプレスｍｌの幅を小さくす
るとプレス回数を極めて多く必要とすることになる。つ
まり、このような平行プレスを用いる場合は、プレス時
にスラブを停止し、プレス工具を互いにｍ１すせてスラ
ブを開放した状態でプレス幅に相当する送りを間欠的に
行なわせることになる。従って、プレス幅を仮に適当な
ブレス力を与えうる範囲に設定したとしても、前記のス
ラブ間欠送りに伴う停止位置決めに時間を要する。とく
に、スラブを停止させる場合に送り速度を徐々に減少さ
せることになり、その分の作業能率の低下が著しい。一
方、プレス後にプレス工具を所定位置まで開放させなけ
ればスラブの送りを開始できないので、そのスラブ送り
の立ち上がりに要するプレス逃げ幅を多く必要とし、こ
れによっても時間が費やされることになる。

また、このように板幅の減少作業に多大の時間を必要と
することから、スラブが作業中に冷却して加工に必要と
する所定温度以上になる場合がある。さらに、前記のよ
うな平行プレスによる板幅減少方法では、各プレス境界
部分の連続性が悪く、次工程の減厚圧延時にエツジクラ
ックを生じる原因ともなる。

〔発明の目的〕

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、プレ
スに要する時間短縮が図れ、プレス作業能率を向上でき
るとともに、スラブの板幅減少プレス加工面の成形性の
向上も図れるプレス式スラブ幅減少方法を提供すること
を目的とする。

〔発明の概要〕

本発明ではプレス工具として少なくとも一方がスラブの
板幅方向に振動する傾斜状の圧縮面を有する一対の対向
部材を用い、そのプレス工具の振動を継続しつつスラブ
を連続的に移動させるようにし、これにより、特にスラ
ブの送りを停止したシ、プレス工具の逃げ幅も減少して
全体としての作業時間の短縮を可能とし、かつスラブへ
のプレス加工面の連続性を良好として成形性の向上も図
れるようにしたものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

まず、第１図および第２図によって本発明の（方法を実
施するための装置を説明する。

スラブｌを挿通しうる固定フレーム２のスラブ挿通部に
一対のプレス工具３を撮動可能に支持している。すなわ
ち、固定フレーム２の両側部（第１図の上下部）に幅調
整手段４および振動手段５をそれぞれ設け、この振動手
段５に各プレス工具３を支持している。幅調整手段４は
固定フレーム２に取り付けたケーシング６内にウオーム
７およびウオームホイール８によって与えられる幅調整
用の回転入力をそのねじ部９を介して直線方向の移動量
に変換するスクリュー１０とを有し、このスクリュー１
０によってガイド１１がスラブ１の板幅方向に移動しう
るようにしたものである。

また、振動手段５はガイド１１に固定されたシリンダ１
２と、このシリンダ１２にピストン１３を介して移動可
能に連結した工具支持台１４とを有している。この工具
支持台１４にプレス工具３を一体に支持させている。シ
リンダ１２のシリンダ室両端部に連通する油孔１５，１
６にサーボバルブ１７を配管１８．１９を介して接続し
ている。

このサーボパルプ１７に油圧アクチュエータ１８および
ポンプ１９を連結している。油圧アクチュエータ１８は
シリンダ１２の一端に設けたピストン１３の位置検出器
ｚＯおよび指令器２１を接続している。

このように構成した振動手段５すなわち油圧アクチュエ
ータによってプレス工具３に板幅方向の振動が与えられ
るようにしである。この振動はポンプ１９の油圧をサー
ボパルプ１７で指令器２１の信号に従ってシリンダ１２
に供給することによって行なわれる。なお、位置検出器
２０の信号を制御器１８に送り、所定の波形に振動する
べくフィードバック制御可能である。

固定フレーム２のスラブ１送り方向両側にはピンチロー
ラ２２，２３を配置している。２４はピンチローラ２２
．２３の軸受け、２５は減速機、２６はモータである。

プレス工具３のプレス面３Ａは、互いに対向する方向に
傾斜状とされており、かつスラブ１の板厚方向にそのス
ラブ挿通用の溝２７を有するものとされている。

次に第３図および第４図も参照して作用を説明する。

板幅減少作用を行なう場合、スラブ１は、プレス工具３
から出るまでは少なくともピンチローラ１３によって所
定の押圧力で押し込まれる。そして、プレス工具３を通
りピンチローラ２２によって板幅減少後に引き出し力を
も受けるようになっている。なお、プレス工具３の初期
位置はウオーレス加工は、サーボパルプ１７を介してピ
ストン１３に与えられる振動によυプレス工具３をスラ
ブ板幅方向に向かって相対振動させながら、スラブ位置
を長手方向に連続的に移動させるものである。

ここで、スラブ１の平均送り速度Ｖの設定について第３
図において説明する。Ｂは圧延前のスラブ幅、ｂは圧延
後のスラブ幅、ａはプレス工具３の振幅、ｔは有効プレ
ス幅、θはプレス工具３の傾斜角である。なお、プレス
工具３の振動数をｎとする。

以上の条件において、プレス工具３が一回振動した時に
スラブ位置が送られる距離をｄｓとするして、 が導びかれる。

従って、Ｂ−ｂを３００ｍｍ、ａを１陥、ｎを１０／（
８）、ｔを１５００ｗｎとした場合を例に送り速度２！
ｆ−算出すると、 となり、この速度で幅減少が行なえる。これは、従来の
平行プレスを用いた場合に比べて約３倍の高速度である
。

なお、スラブ１の板厚を２５０ｍ＋＋、またプレス工具
３の圧延長さｔｆ：１５００ｒＩｒＩｉとして、スラブ
幅を１５００門から１２００ｗＩ＋＋＋に減少する場合
は、プレス加重として約２０００）ン必要である。

第４図はプレス工具３の振動を好適に行なう方法を示し
ている。

すなわち、プレス工具３は振動しながらスラブｌを圧縮
するわけであるが、この振動速度を与える指令器２１に
はこの第４図のような曲線のようにすることが望ましい
。つまり、第４図における■からＯまではスラブの圧縮
、＠からθまではスラブの開放を示す。従って■から＠
に至るまではスラブ１の圧縮であるため大きな反力が必
要で、この区間を長く設定する。また、＠からθまでの
、圧縮加重を必要としない戻り時間は短かくするもので
ある。

このような方法を実施すれば、スラブ幅減少作業が能率
よく行なわれ、さらに時間短縮に効果的でおる。

なお、プレス工具３に溝２７を設けておけば、圧縮作用
による板幅端縁の盛り上が９を生じることがなく、また
プレス工具３とスラブｌとの長手方向のすべりが生ずる
こともない。従って、このような方法によればさらに良
質な幅圧延が行なわれることになる。

以上のように、本実施例の方法によれば、スラできる。

ととに、プレス面の仕上が９も連続的でかつ均一である
良好な品質の圧延素材が提供できる。

なお、前記実施例では一対のプレス工具３の両方とも振
動させるようにしたが、本発明はそのようなものに限ら
ず、一方のプレス工具を固定し、他方のみ振動させても
よい。

また、プレス工具３の振動手段５は、前記実゛施例の油
圧アクチュエータのほか、カム方式、クランク方式など
の機械運転によっても良い。

さらに、プレス工具３の圧縮面については、前記実施例
で示した図面の゛如く直線上のものに限らず湾曲珍状と
してもよい。特に、板幅が減少される場合の境界部分、
すなわち傾斜と直線との境介部分は滑らかなＲ形にして
おくとよい。

なお、前記実施例では、スラブ幅減少作業を一段で行な
う場合について説明したが、本発明は例えば第５図に示
すように、作業を複数段に分けて即ちタンデム式に行な
うようにしてもよい。なおこの場合は同一の指令器２１
０指令によって、各段のプレス工具３を振動させればよ
い。

このような方法によれば、前記実施例と同様の効果を奏
し得るのは勿論であるが、さらに段数に比例した整数倍
の高速化を図ることができる。

〔発明の効果〕

本発明は以上の実施例で詳述したようになり、傾斜状の
プレス工具を用いることによυ、その振動を継続しつつ
スラブの連続移動を行なわせるようにしたので、従来の
平行プレスによる場合に比べて送り速度やプレスの逃げ
幅を多く必要とすることがなく、その分だけ作業能率を
向上し、例えまた、連続的な幅減少作業によってスラブ
の成形面も平滑化でき、品質的にも向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の一実施例を示すもので、第１
図は本発明の方法を実施するための装置を一部断面にし
て示す平面図、第２図は第１図の■−■線断面図、第３
図は作用説明図、第４図は作用を示す線図、第５図は本
発明の応用例を示す説明図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、圧延用素材としてのスラブを圧延前に長手方向に送
   りながら板幅方向両端縁にプレス面の平坦ナプレス工具
   で圧縮力を作用させて該スラブの板幅を減少させるプレ
   ス式スラブ幅減少方法において、該プレス工具として少
   なくとも一方がスラブ板幅方向に振動する傾斜状の圧縮
   面を有する一対の対向部材を用い、該プレス工具の振動
   を継続しつつスラブを連続的に移動させることを特徴と
   するプレス式スラブ幅減少方法。 ２、プレス工具の振動はスラブ圧縮方向に比べて開放方
   向に高速度を設定することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載のプレス式スラブ幅減少方法。