JPS58868Y2 - 報知機能付電子時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、報知機能を備えた電子時計装置のリセット装
置の改良に関する。

最近、電子時計装置が多種発表され、特に置時計等に於
ては、報知機能を備えたものが実用化されている。

しかしながら、この種の報知機能を備えた電子時計に於
ては、電子時計本来の機能を制御する為の例えば時刻修
正等のスイッチ、報知機能を制御する為の例えば時刻セ
ット用あるいはリセット用スイッチ、更には、夜間に時
刻を視認するために時刻表示部を照明する照明ランプを
点灯させる照明スイッチ等が別個に必要となり構成が複
雑化し、また、多数のスイッチを必要とする為に特に電
子腕時計等小型の時計に組み込む事は不可能であった。

本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、照明ラン
プを点灯させる照明スイッチを報知機能のノセットに兼
用する事により、構成の簡単な報知機能付電子時計を提
供する事を目的とする。

以下本考案の一実施例を第１図及び第２図を参照しなが
ら詳細に説明する。

まず、時計系の構成を説明すると、第１図に於て、図中
１は例えば水晶振動子等より成る基準信号発生回路であ
り、時計の基準となる信号を出力する。

この出力信号は、例えば複数のカウンタ等より成る分周
回路２に入力され所定周期に分周された後、時、分、秒
に対応する複数のカウンタ等より戊る時刻系計数回路３
に入力される。

この信号は、時刻系計数回路３によって計数されその計
数内容は表示切換回路５および一致回路１２の一方の入
力端に入力される。

また、前記時刻系計数回路３の時に対応するカウンタの
キャリー信号は、カレンダ系計数回路４に入力されて計
数される。

そして、このカレンダ系計数回路４で計数された計数内
容は、前記表示切換回路５に入力される。

ここで、この表示切換回路５を詳述すると、前記時刻系
計数回路３の計数値は、アンド回路８の一方の入力端に
入力され、このアンド回路８の出力は、オア回路１０の
一方の入力端に入力される。

また、前記カレンダ系計数回路４の計数値は、アンド回
路９の一方の入力端に入力され、このアンド回路９の出
力は、オア回路１０の他方の入力端に入力される。

さらに、図示しない表示切換スイッチがらの信号がアン
ド回路９の他方の入力端に人力し、またインバータ１１
を介してアンド回路８の他方の入力端に入力する。

しかして、表示切換回路５によって選択された信号はオ
ア回路１０から出力されて、テ゛コーダドライバ部６に
人力され表示用セグメントコードに変換された後表示部
７に人力されて表示される。

次に、報知機能系の構成について説明する。

記憶回路１３には、図示しない報知機能設定スイッチに
より報知器２２を作動させたい時刻がセットされ記憶さ
れる。

この記憶情報は、前記−数回路１２の他方の入力端に入
力され、−数回路１２は前記時刻系計数回路３と前記記
憶回路１３の記憶情報が一致した時ワンショットのパル
ス信号を出力する。

この出力は、保持回路１４に入力されて、後述するノセ
ット信号が入力されるまで保持される。

ここで、保持回路１４は、オア回路１５とアンド回路１
６が環状に接続されたもので、オア回路１５の一方の入
力端に入力された一致回路１２からのパルス信号はオア
回路１５より出力され、報知器２２及びアンド回路１６
の一方の入力端に入力される。

アンド回路１６の出力は、再びオア回路１５の他方の入
力端に人力される。

すなわち、アンド回路１６の他方の入力端にリセット信
号が入力されるまで゛自己保持するものである。

このアンド回路１６の他方の入力端に入力するリセット
信号は、照明ランプｌを点灯するための図示しない照明
ランプスイッチからの信号をワンショット回路１７及び
インバータ１８を介して得られる信号であり、このワン
ショット回路１７は、前記照明ランプスイッチからの信
号をアンド回路２１の一方の入力端に入力すると共に、
遅延回路１９に入力し、この遅延回路１９の出力がイン
バータ２０を介して前記アンド回路２１の他方の入力端
に入力される如く構成されるものである。

しかして、前記保持回路１４の出力は、例えば音響発生
回路、増巾回路等より威る報知器２２に入力され、この
報知器２２の音響発生回路を発音させる等の制御を行な
う。

次に以上の如く構成された本考案の動作について説明す
る。

図示しない報知機能設定スイッチにより報知器２２を作
動させたい時刻を人力すると、この情報は前記記憶回路
１３に記憶され、前記−数回路１２に送られる。

この−数回路１２は、前記時刻系計数回路３の計数値出
力と、前記記憶回路１３の記憶情報とを比較し、一致し
た時刻報知器２２を作動させるべくワンショットのパル
ス信号を出力し、この出力は、保持回路１４に保持され
る。

保持回路１−４をリセットしたい時は、図示しない照明
ランプス・イツチを操作する事により出力するワンショ
ット回路１７の信号によってリセットされる。

例えば、報知器２２を作動させたい時刻がＩＯ時であれ
ば、あらかじめ１０時を前記記憶回路１３に入力してお
き、そして時刻系計数回路３の計数内容が１０時に相当
するものであった時、前記−数回路１２は１のワンショ
ットパルス信号を出力する。

この１信号は、オア回路１５の一方の入力端に印加され
、オア回路１５は１を出力すると共にアンド回路１６の
一方の入力端に１を印加する。

この時アンド回路１６の他方の入力端にはリセットがか
からない状態つまり１が印加されているのでアンド回路
１６の出力は１となリオア回路１５の他方の入力端に再
び１が入力される。

そして、その後オア回路１５の一方の入力端に１が印加
されなくてもオア回路１５は１を出力し保持回路１４の
出力はｌとなる。

この出力によって、前記報知器２２の音響発生回路は発
音し報知する。

次にこの報知機能をリセットする場合について説明する
。

前記照明ランプスイッチは、操作されることによって照
明ランプｌを点灯すると同時にワンショット回路１７に
その出力を印加する。

その出力は、第２図のタイムチャートに示すａの波形で
ある。

そして、ワンショット回路１７に印加された信号は、ア
ンド回路２１の一方の入力端に印加されると共に遅延回
路１９に印加される。

遅延回路１９は、印加された信号を所定時間遅れて同図
すに示す波形の如く出力しインバータ２０に印加する。

インバータ２０は、印加された信号を反転し出力する。

この出力が同図Ｃの波形で゛ある。インバータ２０から
出力された信号は、前記アンド回路２１の他方の入力端
に印加され、アンド回路２１は同図ｄに示す如くワンシ
ョットパルス信号を出力する。

しかして、この信号はインバータ１８に印加され同図ｅ
に示す如く反転されて前記アンド回路１６の他方の入力
端に印加される。

その結果、アンド回路１６はその出力を禁止されて保持
回路１４はリセットされ前記報知器２２の音響発生回路
は発音を停止する。

なお、前記照明ランプスイッチの操作中つまり照明ラン
プスイッチからの信号が１の時アンド回路１２が出力し
報知器２２が作動した時は、再び上記照明ランプスイッ
チを操作して前記ワンショット回路１７の出力を発生さ
せれば良い事は言うまでもない。

尚、前記記憶回路１３は１つの情報の記憶とは限らず、
多くの時刻を記憶しておき多数回報知器２２を作動させ
ても良い。

また、カレンダ系計数回路４の計数値と記憶回路１３の
記憶値との一致で報知器２２を作動させる所謂カレンダ
アラームの構成であっても良い。

勿論、月、日、曜日等のカレンダ情報及び時、分、秒等
の時刻情報の両者の情報と記憶回路１３に設定された記
憶値とが一致した時に報知器２２を作動させる構成であ
っても良いものである。

報知器２２は特に音響と限る事はなく、報知する手段例
えばランプあるいは表示部７の点滅さらにはテープレコ
ーダ等保持回路１４の出力により作動するものであれば
良い。

要するに、本考案の主旨を逸脱しない範囲で種々応用が
可能な事は言うまでもない。

以上詳述した如く本考案によれば、照明スイッチを報知
機能リセット用スイッチとして兼用する事により、専用
個別の制御用スイッチを減らす事ができ、その構成が極
めて簡単なものとなり、小型な電子腕時計等に組み込む
事も可能となるという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示すブロック図、第２図
は、第１図の動作を説明する為のタイムチャートである
。 １２・・・・・・−数回路、１３・・・・・・記憶回路
、１４・・・・・・保持回路、１７・・・・・・ワンシ
ョット回路、２２・・・・・・報知器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基準信号を計数して時刻情報を得る計数回路と、該計数
   回路の時刻情報を表示する表示器と、該表示器を照明す
   る照明ランプを制御する照明スイッチと、報知時刻にセ
   ット状態に保持される保持回路と、この保持回路がセッ
   ト状態の時に作動する報知器と、前記照明スイッチの操
   作毎に前記保持回路にリセット信号を供給するリセット
   信号発生手段とを具備し、前記報知器の作動時に前記照
   明スイッチの操作により前記報知器の作動を停止させて
   なる報知機能付電子時計。