JPS588489Y2 - ドラムバ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はドラムバー力に係り、更に詳述すれば木材を
回転移送する回転円胴体内に周面に切削刃を形成した回
転皮剥具（ロータリーカッタ）を挿入回転させて木材の
皮剥ぎを強制的に行なうようにしたドラムバー力に関す
るもので゛ある。

従来のドラムバー力は円胴体の内面に突起刃を植設し丸
太等が円胴体の回転と共に変位するとき突起刃に触れて
樹皮を剥離するものが多く使用されている。

したがって、構造的には円胴体内に投入された木材と突
起刃との接触による摩擦作用のみにより樹皮を剥離する
ものであって能率が悪く、しかも突起刃の折損が多く生
じ保守が面倒である等の欠点があった。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、その特徴とするところは少なくとも２個の回転胴
体をその間に若干の間隙が生じるように同軸上にかつ回
動し得るように設け、一端を上下および左右のピボット
で支持し他端を弾性的に保持した軸受に円錐状のロータ
リカッタを取付け、該ロータリカッタを前記間隙より回
転胴体内に突入し、回転胴体内を移動する木材を揺動可
能な前記ロータリカッタで剥皮せしめるようにしたドラ
ムバー力を提供するものである。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第１図はこの考案のドラムバー力の全体の構成図で１ａ
〜１Ｃは複数の円胴体で該円胴体はいずれも基台２ａ〜
２ｆ上に軸受３によって軸支されたローラ４上に前記円
胴体の外周に取付けられた転動輪５を介して乗架し、木
材投入ホッパ６より円胴体内に投入された木材を矢印方
向の回転に伴って排出ロア側に移送し得るようになって
いる。

９はロータカッタ装置で、固定架台９Ａに固定されてい
て第２図および第３図に示すように円胴体間に予しめ設
けられている間隙８よりロータリカッタ１０をそれぞれ
挿入し、前記円胴体の回動に伴って移送される木材の樹
皮にロータリカッタを押当てて樹皮の剥離を行なうもの
である。

なお間隙８の不用部分はリング状隠ぺい体８Ａで閉塞す
る。

前記したロータリカッタ装置９は、ロータリカッタ１０
、軸受１１および軸受支持機構１３とで構成され、第２
図乃至第７図に示すように、円筒状の軸受１１はその一
端を上下ピボツ）１２ａ、１２ｂで支持枠１４に該軸受
の他端側が左右方向に揺動できるように支持されている
と共に左右ピボット１５ａ、１５ｂで前記支持枠をコ字
状の支持枠１６に前記軸受の他端側か上下方向に揺動で
きるように支持され、更に前記径大の他端側はコ字状の
支持枠１７に左右方向への揺動を吸収するスプリング１
８ａ、１８ｂを介して支持枠に固定した支杆１９ ａ
、１９ｂと軸受に固定した円筒状の支持筒２０ ａ 、
２０ ｂとで若干の左右方向の移動を許すように、また
下方への動きと重量をスプリング２１１〜２１ Ｃを介
して支持枠に可動出来るように取付けられたＴ字状の支
持枠に可動出来るように取付けられたＴ字状の支持杆２
２よりなる軸受支持機構１３でそれぞれ支持されるよう
になっている。

ロータリカッタ１０は円錐状のカッタ部２３に固定され
回転軸２４を前記軸受１１に挿通し、端部に該回転軸を
回動せしめる動力源とＶベルトを介して結合するＶプー
リ２５が取付けられ、上記Ｖベルトはテンションプーリ
ー３１を介して引バネ３３で゛ベルトのゆるみが吸収さ
れている。

尚２６ ａ 、２６ ｂはカッタ部と軸受および軸受と
■プーリとの間に入れられたメタルリングである。

前述したロータリカッタ装置９は、第２図、第３図、第
７図に示すように、円胴体１ａ、ｌｂ問およびｌｂ、Ｉ
Ｃ間に設けた間隙８よりカッタ部２３を円胴体の中心を
通る垂線に対しα°の角度だけ木材の移送方向にカッタ
の先端が向くように傾倒させて前記支持枠１６．１７を
第４図および第５図に示すように基枠２７に前記状態を
保持し得るように取付けられている。

更にＶプーリ２５と前記基枠に取付けられた電動機２８
の出力プーリ２９とはＶベルト３０で連結されて高速回
転するようになっており、このＶベルトには■プーリの
若干の移動を考慮しテンション調整機構３１が付加され
ている。

すなわちこの機構３１はＶベルト３０に係合したテンシ
ョンローラ３１ Ａを回動アーム３１ Ｂと引バネ３１
Ｃとで構成されている。

尚第３図中３２は間隙８より円胴体の中心線方向に隠ぺ
い体８Ａから挿入された木材の円胴体内面に添っての円
周方向への移動を阻止するストッパーである。

この考案のドラムバー力は以上のように構成されており
、以下このドラムバー力で木材の樹皮を剥離する場合を
説明する。

第１図に示す木材投入ホッパ６より連続的に木材ａが円
胴体１Ｃ内に投入されると、木材は円胴水の回転により
持上げられ次いで落下する攪拌運動が与えられ次第に排
出ロアの方へ向って移動するが円胴体内の木材の分布は
投入口側がある円胴体１Ｃより排出口がある円胴体１ａ
側にかけてその量は暫次少なくなっている。

したがって円胴体ｌａ、ｌｂ問およびｌｂ、ＩＣ間の間
隙８より高速回転する円胴体の直径より若干短い長さの
カッタ部２３を円胴体内に挿入し、攪拌運動しつつ移動
して来る木材をストッパ３２で持上げ量を阻止し一時的
に停留した木材の樹皮をカッタ部２３で剥離すると共に
円胴体１ａ〜１Ｃ内周に設けられている剥離刃と協動し
て効率よく剥離作業が進行する。

カッタ部２３と円胴体１ａ〜１Ｃの内周面との間に多量
の木材が詰ってロータリカッタ装置９に過大な負荷がか
かった場合、カッタ部２３は軸受１１と共に前記軸受機
構１３により首振り動作が可能なため荷重の少ない方向
に自由に揺動し得る。

かくしてロータリカッタ装置９は過大な荷重より回避で
き円滑に回動し剥離効果を発揮し、木材の詰りかなくな
ったとき、破線で示す首振り状態より３個のばね２１
ａ〜２１ Ｃとカッタ部２３および軸受１１の重量との
バランス点である実線で示す状態に復元する。

以上述べたようにこの考案は少なくとも２個の回転胴体
をその間に若干の間隙が生じるように同軸上にかつ回動
し得るように設け、一端を上下および左右のピボットで
支持し他端を弾性的に保持した軸受に円錐状のロータリ
カッタを取付け、該ロータリカッタを前記間隙より回転
胴体内に突入し、回転胴体内を移動する木材を揺動可能
な前記ロータリカッタで剥皮せしめるようにしたので、
ドラムバー力の剥皮能力が著しく増大すると共に木材が
詰ってロータリカッタ装置に過大な負荷が加わっても揺
動自在なため軸受の破損やカッタ部の破損事故が生じに
＜＜、揺動後退負荷状態が解消すると自己復元し常に円
滑な剥離作業ができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもので、第１図
はドラムバー力の全体の構成図、第２図および第３図は
円胴体とロータリカッタとの関係を示す平面図と側面図
、第４図は第６図のＡ−Ａ断線による一部を裁断したロ
ータリカッタ装置の正面図、第５図は第６図のＢ−Ｂ断
線による同じく正面図、第６図は第４図のＣ−Ｃ断線に
よる一部を裁断した同じく側面図、第７図はロータリカ
ッタ装置の取付状態を示す平面図である。 １ａ〜１Ｃ・・・・・・円胴体、８・・・・・・間隙、
９・・・・・・ロータリカッタ装置、１０・・・・・・
ロータリカッタ、１１・・・・・・軸受、１２ ａ 、
１２ ｂ 、１５ ａ 、１５ ｂ−・・・−・ピボッ
ト、１３・・・・・・軸受支持機構、１４，１６，１７
．２２・・・・・・支持枠、１８ ａ 、１８ｂ・・・
・・・スプリング、２１ ａ〜２１ Ｃ・・・・・・バ
ネ、１９ａ。 １９ｂ・・・・・・支杆、２０ ａ 、２０ ｂ・・・
・・・支持筒、２３・・・・・・カッタ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも２個の回転胴体をその間に若干の間隙が生じ
   るように同軸上にかつ回動し得るように設け、また一端
   を上下および左右のピボットで支持し他端を弾性的に保
   持した軸受に円錐状のロータリカッタを取付け、該ロー
   タリカッタを前記間隔より回転胴体内に突入し、回転胴
   体内を移動する木材を揺動可能な前記ロータリカッタで
   剥皮せしめるようにしたことを特徴とするドラムバー力
   。