JPS587205Y2 - ヒ−タ付電子レンジの温度過昇防止装置 - Google Patents

ヒ−タ付電子レンジの温度過昇防止装置

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JPS587205Y2
JPS587205Y2 JP11236078U JP11236078U JPS587205Y2 JP S587205 Y2 JPS587205 Y2 JP S587205Y2 JP 11236078 U JP11236078 U JP 11236078U JP 11236078 U JP11236078 U JP 11236078U JP S587205 Y2 JPS587205 Y2 JP S587205Y2
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JP
Japan
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heating chamber
exhaust
heating
heater
wall
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JP11236078U
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JPS5528861U (ja
Inventor
譲 浅原
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ブラザー工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は高周波発生装置とヒータとを備えたヒータ付
電子レンジに係り特に高周波発生装置による高周波加熱
時の加熱室内の異常温度上昇を検出して、高周波発生装
置の動作を停止させるようにした温度過昇防止装置に関
するものである。
一般にヒータ付電子レンジにおいて、高周波発生装置の
動作により高周波加熱で調理を行う場合には、被加熱物
が内部から加熱されるため加熱室内の温度はさほど上昇
しないが、加熱室内に蒸気が充満することになる。
又前記ヒータ付電子レンジにおいて、加熱室内のヒータ
によりヒータ加熱で焦げ目付等の調理を行う場合には、
被加熱物が外部から加熱されるため前記高周波加熱時と
は逆に、加熱室内の温度は最高250℃程度まで上昇す
るが、加熱室内に蒸気が充満することはない。
そのために従来のヒータ付電子レンジにおいては、高周
波発生装置の動作時にのみ加熱室内の空気を本体外部へ
強制送出するための換気機構を設け、高周波加熱時には
加熱室内の蒸気を本体外部に強制的に排出するとともに
、ヒータ加熱時には自然排気に委ねて、強制排気にとも
なう加熱効率の低下を防止するようになっていた。
この考案は前記のような従来のヒータ付電子しンジにお
ける排気動作に着目し、特に高周波加熱時における加熱
室内の異常温度上昇を検出するための温度ヒユーズを、
加熱室から本体外部に至る排気通路内の一部に設けたも
のであって、その目的は前記排気通路の構成及び温度ヒ
ユーズの取付構成を改良することにより、その温度ヒユ
ーズがヒータ加熱時においては誤動作することなく、高
周波加熱時においてのみ高周波加熱時間を設定するため
のタイマのロック現象等により、被加熱物が燃焼して加
熱室内の温度が異常に上昇した場合、前記温度ヒユーズ
がその異常温度上昇を的確に検出して高周波発生装置の
動作を停止させ、電子レンジの金属部分に歪が生じたり
合成樹脂部分が溶融若しくは燃焼したりするおそれを確
実に防止し、延いては火災等に連なる危険を未然に防ぐ
ことができる新規なヒータ付電子レンジの温度過昇防止
装置を提供することにある。
以下この考案を具体化したヒータ付電子レンジの構成を
図面に従って説明すると、図面中1は電子レンジの本体
、2はその本体1の内部に配置固定された加熱室であっ
て、その前面には被加熱物を出し入れするための開口が
形成されている。
3は加熱室2の前面開口部を開閉するように本体1の前
面左側において回動可能に装着された扉であって、その
ほぼ中央部には加熱室2の内部を透視するための透視窓
4が形成されるとともに、その透視窓4の前面には耐熱
ガラス製の透明板5が取付けられている。
6は前記透視窓4の内側に取付けられたシールド体であ
って、耐熱ガラス製の透明板と透視効果を損わない程度
の金属細線によって形成された網体とから構成され、加
熱室2内の熱蒸気及び高周波エネルギが外部に漏洩する
のを防止するようになっている。
7は前記加熱室2の底壁下面に支承されたモータ、8は
軸受部材9を介して加熱室2の底面中央に回転可能に支
持された合成樹脂製のカップリングであって、前記モー
タ7により減速機構(図示しない)等を介して回転され
るようになっている。
10は前記カップリング8上に取外し可能に連結載置さ
れた金属製の回転台であって、その下面外周寄りには加
熱室2の底面に転勤可能に当接する複数個の支持ローラ
11が垂設されるとともに、上面外周寄りには耐熱ガラ
ス製若しくは陶磁器製の食品載置皿12を支持するため
の複数個の突出部13が突設されている。
14は前記加熱室2の右側外面に固定された高周波発生
装置としてのマグネトロンであって、加熱室2内に高周
波エネルギを供給して、前記食品載置皿12上に載置さ
れた被加熱物を内部加熱により調理するようになってい
る。
15は前記マグネトロン14の下部後方において本体1
の底壁土面に載置固定された電源トランスであって、マ
グネトロン14に高電圧を供給するようになっている。
16.17は加熱室2の後壁上部及び下部においてそれ
ぞれ左右方向に所定間隔をおいて配設された各一対の給
電端子、18.19は後端に設けられた各一対の受電端
子(図示しない)において前記給電端子16.17にそ
れぞれ着脱可能に接続され、加熱室2内の上部及び下部
においてほぼ水平状態に配置された平面形はぼW字状及
びU字状のヒータであって、この実施例では上部ヒータ
18がIKW、下部ヒータ19が400Wとなっており
、上下ヒータ18゜19の一方若しくは両方が通電され
て、加熱室2内に出し入れ可能に配置される食品載置棚
(図示しない)又は前記食品載置皿12上の被加熱物を
外部加熱により調理するようになっている。
20は前記マグネトロン14の後方において加熱室2の
右側外面に固定された換気機構を構成する送風機であっ
て、送風機モータ21と、吸気口22 a及び排気口2
2 bを備えるファンケース22と、そのファンケース
22内のファン(図示しない)とからなり、送風機モー
タ21の回転にともない、前記電源トランス15の下部
において本体1の底壁に形成された複数個の吸気孔(図
示しない)からファンケース22の吸気口22 aに至
る吸引空気流を生じさせて、その吸引空気流により電源
トランス15を冷却するとともに、ファンケース22の
排気口22bからマグネトロン14に向かう排出空気流
によりそのマグネトロン14を冷却するようになってい
る。
23は加熱室2の右側壁前方寄りに形成された多数の小
孔よりなる導入口であって、加熱室2の右側外面に取付
けられた導風ダクト24を介して前記マグネトロン14
を冷却した後の乾燥加熱空気を加熱室2内へ送り込み、
その加熱全2の排気圧を高めるよう!、7なっている。
25は前記導入口23に対してほぼ対角線上に位置する
ように、加熱室2の左側壁後方帯りに形成された多数の
小孔よりなる排気口であって、この実施例においてはそ
の小孔の数が導入口23のそれよりも多くて総開口面積
が広くなるように形成され、前記マグネトロン14の動
作にともなう高周波加熱時において、前記送風機20の
作動により導入口23から加熱室2内に導入される空気
がほぼ対角線上に流れるとともに加熱室2の排気圧が高
められ、それにより加熱室2内の空気がこの排気口25
から広範囲にわたって加熱室2外に強制送出され、高周
波加熱時に発生する加熱室2内の蒸気を有効に排出する
ようになっている。
26は前記排気口25の下部に対応して複数個の取付ね
じ27により加熱室2の左側外面に取付けられた案内板
であって、第4図及び第5図に示すようにその傾斜案内
部には複数個の導入透孔26aが形成されるとともに、
傾斜案内部の上面には一対の支持突片26 bが突設さ
れている。
28は加熱室2の左側外面上端部に位置して前記排気口
25と連通ずるように、複数個の取付ねじ29により前
記案内板26に取付けられた上方に延びる排気ダクトで
あって、その上端後方部には前記本体1の土壁に形成さ
れた排出口30と連通する開口28aが形成されるとと
もに、上端前方部には前記排気口25の上方約半分を覆
うための覆い部28 bが設けられ、側面前方寄りには
導出透孔28 Cが形成されていて、前記ヒータ18,
19によるヒータ加熱時の自然排気状態において、加熱
室2内の空気が排気口25から広範囲にわたって排出さ
れるのを前記覆い部28 bによって阻止し、加熱効率
の部分的な低下を防止するようになっている。
31は前記加熱室2の外壁に接触することなく隔離して
配置されるように、取付ねじ32により前記排気ダクト
28の側面に取付けられた箱状体であって、その下面に
は透孔31 aが形成されるとともに、内部が前記案内
板26の下方導入透孔26 a及び排気ダクト28の上
方導出透孔28 Cを介して排気ダクト28内と連通ず
るように構成されている。
そして、前記マグネトロン14による高周波加熱時にお
いて、前記送風機20の作動により加熱室2の排気圧が
高められて、その加熱室2内の空気が排気口25及び排
気ダクト28を通って本体1の外部へ強制排気される場
合には、排気ダクト28の排気圧も高められ、その排気
ダクト28内の排気が前記導入及び導出透孔26 a
、28 Cを通ってこの箱状体31内に出入りし、又、
前記ヒータ18,19によるヒータ加熱時において、前
記送風機20が作動されないで加熱室2内の空気が自然
排気状態にある場合には、その自然排気状態によって排
気ダクト28の排気圧も低くなり、この箱状体31内と
排気ダクト28内との空気の出入りが殆ど行われないよ
うになっている。
33は前記箱状体31の下面に取付けられた高周波加熱
時用温度ヒユーズであって、前記マグネトロン14の動
作時において箱状体31内に出入りする排気の温度を前
記透孔31 aより感知して、高周波加熱時における加
熱室2内の異常温度上昇を検出するようになっている。
34は第3図に示すように前記加熱室2の後面左側の延
長取付部35に固定されたヒータ加熱時用温度ヒユーズ
であって、前記ヒータ18,19によるヒータ加熱時に
おいて加熱室2外壁の温度を感知し、そのヒータ加熱時
における加熱室2内の異常温度上昇を検出するようにな
っている。
なお、この実施例においては、前記各温度ヒユーズ33
.34に対する加熱室2内の異常温度の伝達ロス及び伝
達時間の遅れを考慮して、それらの遮断温度が高周波加
熱時用温度ヒユーズ33においては約145℃、ヒータ
加熱時温度ヒユーズ34においては約165℃に設定さ
れている。
36は前記加熱室2の排気口25全域にわたっててその
外側に対向配置されるように、前記案内板26の支持突
片26 b上にほぼ水平状態で支持された棒状のサーモ
スタット感熱部であって、前記ヒータ18,19による
ヒータ加熱時において、排気口25から排気ダクト28
内に自然排気される加熱室2内の空気の温度を広範囲に
わたって感知するようになっている。
37は加熱室2の左側壁前端寄りに形成された照明用透
孔であって、その外面には耐熱ガラス製の透明板38が
取付けられている。
39はその透明板38の外側に配設された照明灯であっ
て、前記照明用透孔37を介して加熱室2内を照明する
ようになっている。
次に、前記マグネトロン14及びヒータ18,19の作
動制御回路の構成を第6図に従って説明すると、40.
41は電源42から延びる一対の母線であって、この母
線40.41間に前記マグネトロン14が電源トランス
15を介して接続されている。
43は一方の母線40上に接続された電流ヒユーズ、4
4は他方の母線41上に接続された常閉型のラッチスイ
ッチであって、第1図及び第2図に示すように前記扉3
の前面に設けられた操作ハンドル45部分のラッチ解除
用押釦46の解除操作により、扉3の開放動作に先立っ
て開放されるようになっている。
47は母線40.41間に接続された常開型の安全スイ
ッチであって、第2図に示すように扉3に対応して本体
1の前部に設けられ、扉3の開放動作により閉成されて
、前記ラッチスイッチ44が溶着等により開放不能とな
った時、マグネトロン14に対し並列無負荷回路を形成
して前記電流ヒユーズ43を溶断させるようになってい
る。
48は他方の母線41上においてラッチスイッチ44に
対し前記高周波加熱時用温度ヒユーズ33を介して直列
に接続された常開型の調理スイッチであって、第1図に
示すように本体1の右側前面に設けられた操作パネル4
9上の操作押釦50の押圧操作により、扉3の閉成時に
おいてのみ機械的に閉成状態に保持されるようになって
いる。
51は前記調理スイッチ48よりもマグネトロン14側
において母線40.41間に接続された高周波加熱時間
を設定するための高周波加熱用タイマであって、その切
換スイッチ52が同タイマ51よりも電源42側におけ
る一方の母線40上に接続されるとともに、その常開型
スイッチ53が前記切換スイッチ52よりも電源側にお
ける一方の母線40と前記高周波加熱時用温度ヒユーズ
33及び調理スイッチ48間における他方の母線41と
の間に接続された前記照明灯39に対して直列に接続さ
れ、前記操作パネル49上に設けられた設定操作つまみ
54の設定操作により、切換スイッチ52が常閉接点5
2 a側に接続されるとともに常開型スイッチ53が閉
成されて、設定時間中その状態に保持されるようになっ
ている。
又、前記高周波加熱用タイマ51の切換スイッチ52よ
りもマグネトロン14側において母線40.41間には
前記回転台10を回転させるためのモータ7と送風機モ
ータ21との並列回路が接続され、マグネトロン14の
動作時においてのみ両モータ7.21が駆動されるよう
になっている。
55は前記高周波加熱用タイマ51よりもマグネトロン
14側において一方の母線40上に接続されたマグネト
ロンの出力を切換えるための出力切換スイッチであって
、前記操作パネル49上の切換操作つまみ56の切換操
作にともなって接点55a。
55 bに選択的に接続され、一方の接点55 a側に
接続された時には、マグネトロン14に連続的に電力を
供給してそのマグネトロン14を600W相当の出力で
動作させるようになっている。
57は前記出力切換スイッチ55の他方の接点55 b
と母線41との間に接続された間欠タイマであって、そ
のタイマスイッチ58が前記他方の接点55 bと母線
40との間に接続され、前記切換操作つまみ56の切換
操作により出力切換スイッチ55が他方の接点55 b
側に接続された時、この間欠タイマ57によりタイマス
イッチ58が所定時間ごとに間欠的に閉成され、マグネ
トロン14に間欠的に電力を供給してそのマグネトロン
14を200W相当の出力で動作させるようになってい
る。
59は前記高周波加熱用タイマ51における切換スイッ
チ52の常閉接点52 bと母線41との間に接続され
たヒータ加熱用タイマであって、その常開型スイッチ6
0が同タイマ回路に直列に接続されるとともに、今一つ
の常開型スイッチ61が前記照明灯39の回路において
高周波加熱用タイマ51の常開型スイッチ53に対し並
列に接続され、前記操作パネル49上の設定操作つまみ
62の設定操作により両常開型スイッチ60.61が閉
成されて、設定時間中その状態に保持されるようになっ
ている。
又、前記ヒータ加熱用タイマ59及び常開型スイッチ6
0の接続点と母線41との間には、前記ヒータ加熱時用
温度ヒユーズ34、上部ヒータ18と下部ヒータ19と
の並列回路及び前記サーモスタット感熱部36により開
閉動作されるサーモスタット63が直列に接続され、そ
のサーモスタット63の動作温度は前記操作パネル49
上に設けられた温度調節つまみ64の切換操作により任
意に調節設定できるようになっている。
65.66は前記両ヒータ18,19にそれぞれ直列に
接続された常開型のヒータ切換スイッチであって、上部
ヒータ18側のスイッチ65にはダイオード67が並列
に接続され、前記操作パネル49上のヒータ切換操作つ
まみ68の切換操作により一方のスイッチ65が閉成さ
れた時には、上部ヒータ18がそのスイッチ65を介し
て通電されてIKW相当の出力を発揮し、他方のスイッ
チ66が閉成された時には、上部ヒータ18が前記ダイ
オード67を介して通電されるとともに下部ヒータ19
がスイッチ66を介して通電され、上下ヒータ18,1
9の合計で900W相当の出力を発揮するようになって
いる。
前記のように構成されたヒータ付電子レンジについて、
次に作用を説明する。
さて、被加熱物を高周波加熱により調理する場合には、
その被加熱物を加熱室2内の食品載置皿12上に載置す
るとともに扉3を閉或し、高周波加熱用タイマ51及び
出力切換スイッチ55を任意に調節若しくは切換設定し
た後、調理スイッチ48を閉成保持すると、前記高周波
加熱用タイマ51の設定時間中その切換スイッチ52が
常閉接点52 a側に接続され、マグネトロン14が動
作して加熱室2内に高周波エネルギが供給される。
又、このマグネトロン14とともに前記回転台10用の
モータ7及び送風機モータ21が回転駆動され、回転台
10の回転により食品載置皿12上の被加熱物が回転さ
れて前記高周波エネルギにより内部から均一に加熱調理
されるとともに、送風機20の動作にともない電源トラ
ンス15及びマグネトロン14を冷却した後の空気が、
第3図に示すように加熱室2の導入口23から加熱室内
に送り込まれる。
それにより、加熱室2内には前記導入口23から排気口
25に向かう対角線上の空気流が生じるとともに排気圧
が高まり、前記高周波加熱により発生する加熱室2内の
蒸気は、開口面積の大きな排気口25から排気ダクト2
8及び本体1の排出口30を通って本体外部へ有効に強
制排気される。
従って、加熱室2内に蒸気が充満することなく、被加熱
物は効率良く加熱調理される。
又、この高周波加熱時においては、前記送風機20の動
作に基づき排気ダクト28の排気圧も高まり、第4図に
示すように前記排気ダクト28内を流れる排気が導入及
び導出透孔26 a 、28 Cを通って箱状体31内
に出入りする。
そのため、例えば、前記高周波加熱用タイマ51のロッ
ク現象等により被加熱物が長時間加熱されて燃焼し、加
熱室2内の温度が異常に上昇した場合には、前記箱状体
31の下面に取付けられた高周波加熱時用温度ヒユーズ
33がその異常温度上昇を的確に検出して、マグネトロ
ン14の電源回路を開放する。
従って、マグネトロン14の動作は直ちに停止され、加
熱室2の異常温度上昇にともなう電子レンジの金属部分
の歪、合成樹脂部分の溶融、燃焼、あるいは火災等に連
なる危険を未然に防止することができる。
次に、被加熱物をヒータ加熱により調理する場合には、
その被加熱物を加熱室2内の食品載置棚(図示しない)
又は食品載置皿12上に載置するとともに扉3を閉或し
、ヒータ加熱用タイマ59、ヒータ切換スイッチ65.
66及びサーモスタット63を任意に調節若しくは切換
設定した後、調理スイッチ48を閉成保持すると、前記
高周波加熱用タイマ51の切換スイッチ52が常閉接点
52 b側に接続されているため、前記ヒータ加熱用タ
イマ59の設定時間中上下ヒータ18,19の一方又は
両方が通電される。
従って、前記被加熱物はそのヒータにより外部から加熱
調理されて、焦げ目付は等が行われる。
そして、このヒータ加熱時には送風機20が停止状態に
あって、加熱室2内の空気が排気口25から自然排気さ
れるが、この実施例では前記排気ダクト28の上端前部
に排気口25の上方約半分を覆う覆い部28 bが設け
られているため、加熱室2内の空気が開口面積の大きな
排気口25から広範囲にわたって排出されることはなく
、加熱効率が部分的に低下するおそれは全くない。
又、このヒータ加熱時においては、高周波加熱時と異な
り前記加熱室2内の温度が最高250℃程度まで上昇す
ることがあるが、前記のように加熱室2内の空気が自然
排気状態に保たれていて排気ダクト28の排気圧が低い
ため、排気ダクト28内と箱状体31との間で空気の出
入りが殆ど行われない。
そのため、加熱室2内の温度が排気流によって高周波加
熱時用温度ヒユーズ33に伝達されることはない。
又、前記箱状体31及び高周波加熱時用温度ヒユーズ3
3が加熱室2の外壁に接触しないように隔離して配設さ
れているため、加熱室2の外壁温度が高周波加熱時用温
度ヒユーズ33に直接伝達されることもない。
従って、ヒータ18,19による加熱調理中に、高周波
加熱時用温度ヒユーズ33が誤動作して調理不能に陥る
おそれもなく、所望の調理を確実に行うことができる。
一方、このヒータ加熱時において、例えば、前記ヒータ
加熱用タイマ59のロック現象あるいはサーモスタット
63の故障等により被加熱物が長時間加熱されて燃焼し
、加熱室2内の温度が異常に上昇した場合には、第3図
に示すように加熱室2の外壁に延長取付部35を介して
取付けられたヒータ加熱時用温度ヒユーズ34がその異
常温度上昇を検出して、ヒータ18,19の電源回路を
開放する。
従って、このヒータ加熱時においても、加熱室2の異常
温度上昇にともなう電子レンジ各部の破損や火災等の危
険を未然に防止することができる。
さらに、被加熱物に対して高周波加熱とヒータ加熱とを
施す場合には両タイマ51.59をそれぞれ設定操作し
た後、調理スイッチ48を閉成保持すると、まず高周波
加熱用タイマ51の切換スイッチ52が常閉接点52
a側に接続され、そのタイマ51の設定時間中マグネト
ロン14が動作して前記と同様に高周波加熱が行われ、
その後前記切換スイッチ52が常閉接点52 b側に切
換接続されて、ヒータ加熱用タイマ59の設定時間中ヒ
ータ18.19が通電され、前記と同様にヒータ加熱が
行われる。
なお、この考案は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、例えば排気口25、排気ダクト28、送風機2
0、箱状体31、高周波加熱時用温度ヒユーズ33等の
構成を、この考案の趣旨から逸脱しない範囲で任意に変
更して具体化することも可能である。
以上詳述したようにこの考案は、特に高周波加熱時にお
ける加熱室内の異常温度上昇を検出するための温度ヒユ
ーズを、加熱室から本体外部に至る排気通路内の一部に
設け、かつその排気通路の構成及び温度ヒユーズの取付
構成を改良したことにより、その温度ヒユーズがヒータ
加熱時においては誤動作することなく、高周波加熱時に
おいてのみ高周波加熱時間を設定するためのタイマのロ
ック現象等により、被加熱物が燃焼して加熱室内の温度
が異常に上昇した場合、前記温度ヒユーズがその異常温
度上昇を的確に検出して高周波発生装置の動作を停止さ
せ、電子レンジの金属部分に歪が生じたり合成樹脂部分
が溶融若しくは燃焼したりするおそれを確実に防止し、
延いては火災等に連なる危険を未然に防ぐことができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化したヒータ付電子レンジの斜
視図、第2図は同じく要部縦断面図、第3図は同じく要
部横断面図、第4図は加熱室内の空気の排気構成を示す
部分拡大断面図、第5図は同じく拡大分解斜視図、第6
図はマグネトロン及びヒータの作動制御回路図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被加熱物を収容するために本体1内部に設けられた加熱
    室2と、 この加熱室2内に高周波エネルギを供給するための高周
    波発生装置14と、 加熱室2内に取付けられたヒータ18,19と、高周波
    発生装置14とヒータ18,19のいずれか一方のみを
    選択的に動作させる切換スイッチ52と、 加熱室2壁に形成され、加熱室2内の空気を外部へ排気
    するための排気口25と、 この排気口25と本体1外部とを連通ずるために加熱室
    2外壁に取付けられた上方に延びる排気ダクト26.2
    8と、 高周波発生装置14の動作時のみ加熱室2外の空気を加
    熱室2内に送り込んで排気圧を高めることにより加熱室
    2内の空気を排気ダク) 26.28を通して本体1外
    部へ強制送出するための送風機からなる換気機構20と
    、 加熱室2外壁に接触することなく排気ダクト26.28
    外壁に取付けられるとともに、排気ダクト26.28の
    上下二個所の外壁に形成された透孔26a、28cによ
    り排気ダク) 26.28と連通され、換気機構20の
    作動時にはその換気機構20によって排気圧が高められ
    た排気ダク) 26.28内の排気が透孔26 a 、
    28 Cを通じて出入りし、換気機構20の非作動時に
    は自然排気状態によって排気圧が低いために排気ダクト
    26,28との間で透孔26 a 、28Cを通じて空
    気の出入りが殆ど行われない箱状体31と、 この箱状体31の外壁底部に取付けられ、高周波発生装
    置14の動作時における加熱室2内の異常温度上昇を検
    知して高周波発生装置14の動作を停止させるための温
    度ヒユーズ33と、 を備えたことを特徴とするヒータ付電子レンジの温度過
    昇防止装置。
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JPH082458Y2 (ja) * 1989-05-22 1996-01-29 小松ゼノア株式会社 気化器の取付装置

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