JPS586882Y2 - 敷均し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は混線物敷拡げ装置の後部に混線物カット装置と
締固め装置とを形威し、被舗装面上に所定厚に拡散した
混線物中の粗粒材を上層に細粒材を下層に分離する複数
の篩羽根を放射状に回転軸に形成した分離装置を前記混
線物カット装置と前記締固め装置との間に形成し、前記
篩羽根の先端を被舗装面に近接せしめてなる敷均し装置
に関するものであり、アスファルトフィニッシャとコン
クリートフィニッシャに適用される混線物であるアスフ
ァルト合材または生コンクリートの敷均しに適用される
もので、細粒材を主体とするアスファルト合材または生
コンクリートを混線物敷拡げ装置によって被舗装面に所
定の厚さで拡散した後アスファルト合材または生コンク
リート中の粗粒材を舗装表面に分離積層すると共に、分
離装置の複数の篩羽根の間の目詰まりを防止すると共に
、特に集着した塊状物を分解し、一工程で均質のすべり
止め用舗装を舗設し得るものである。

従来提供されているアスファルト合材の敷均し装置のア
スファルト合材を粒度によって分離する分離装置は網目
板によって行なっているため、網目が詰り、あるいは集
着した塊状物の分解ができないので、均質に分離するこ
とができず、所望の舗装が得られない欠点があったが、
本考案者は種々実験研究の結果、このような欠点のない
本考案を得たのである。

以下本考案をアスファルトフィニッシャに適用した場合
の具体例を第１図、第２図、第３図、第４図によって説
明すると、アスファルトフィニッシャ本体１は無限軌道
２によって走行し、該本体１の前部の混練物受入ホッパ
３に投入されたアスファルト合材をその底部に設けたバ
ーコンベヤ式の混線物フィーダ４によって後方に給送し
、更にアスファルトフィニッシャ本体１の後部に横方に
架設し、適宜の駆動機構によって回転するスクリュスプ
レッダの如き混練物敷拡げ装置５によって合材を所定幅
に混練物敷物し装置６の前面左右に拡散し、混練物敷物
し装置６に設けた複数の篩羽根７１を放射状に有する回
転式の分離装置７によって拡散したアスファルト合材の
全幅にわたって粗粒材を上層に、細粒材を下層に分離し
混線物敷均し装置″′６の締固め装置６１によって締固
めるものであり、篩羽根７１はピアノ線の如き弾性を有
するものが好ましいものである。

混線物敷均し装置６はアスファルトフィニッシャ本体１
と同一幅で、中央部で屈曲可能な本体ブロック８，８′
とその左右に接続する複数の拡巾ブロック９，９′より
なり、無限軌道側面にピン１０によって軸着した腕１１
にピン１２及び舗装厚調整ハンドル軸１３によって連結
され、該ハンドル軸１３を回転して混練物敷物し装置６
の後端と腕１１の後端との間隔を引伸すことによって混
練物敷物し装置６の前部は腕１１との取付ピン１２によ
って引上げられながら回動し、前上りの傾斜となり、ア
スファルトフィニッシャ本体１が前進することにより、
散布されたアスファルト合材との間に浮力を生じ、混線
物敷均し装置６は浮上り、この浮力と自重とが均合い安
定した所望厚の舗装が得られるのである。

混線物敷均し装置６の左右夫々の本体ブロック８．８′
の最前部に設けた通常二個の上下調整装置１４．１４’
を介して先端に混練物カット装置１５を有する混線物止
め板１６を装着し、混練物散拡げ装置５によって拡巾散
布されたアスファルト合材を一定量排出しながら前進す
るものである。

混練物カット装置１５の後に位置する回転式の分離装置
７の複数の放射状の篩羽根７１は本体ブロック８の中央
部で左右に２分割され、その下端は被舗装面に接するよ
うに舗装厚に応じて自動的に高さが調整されると共にタ
ンパ１７の上下動に連動して振動し、アスファルト合材
の分離効果を良好にするものである。

分離装置７は複数の支持リンク１８と一体化した支持杆
１９に接続金具２０により支持され、アスファルト合材
中の細粒材を通過し、粗粒材を通過させない間隙を有す
る複数の篩羽根７１を、適宜の回転駆動装置によって回
転する回転軸７４に放射状に形成したものであり、支持
リンク１８の前部はピン２１．ロッド２２により舗装厚
設定値に対応して揺動するレバー２３に連接し、該レバ
ー２３の他端は腕１１の舗装厚調整ハンドル軸１３近く
のピン２４と連結杆２５を介して接続され、レバー２３
の中間部で舗装厚調整ハンドル軸１３の舗装厚設定量に
対応して分離装置７の篩羽根７１の先端が常に被舗装面
に近接するような比例長さを与える本体ブロック８の上
部の取付台２６に軸２７によって支持されている。

尚、ロッド２２はレバー２３の間をバネ２８を介して支
持され、分離装置７が異常に上昇させる必要がある場合
はレバー２３との間で上方にのみ摺動可能としである。

またレバー２３の後端部の腕１１との接続杆２５との接
合部には複数の接合ピン孔２９を設け、アスファルト合
材の性状の変化による舗装設定厚と仕上り厚との比の変
化に対応可能としであるものである。

支持リンク１８の後端はピン３０によってタンパ１７を
装着したタンパ枠体３１に連設され、該タンパ枠体３１
は油圧モータ３２より伝動ベルト３３を介して回転する
軸３４と偏心軸受３５とにより上下振動し、分離装置７
をピン２１を中心とした揺動運動し、篩羽根７１の分離
効果を向上させるものである。

混練物止め板１６はロッド３６、バネ３７．３７’によ
り分離装置７の支持リンク１８の先端部に軽く当接し、
分離装置７の揺動運動によって振動し、アスファルト合
材の付着を防止し、アスファルト合材の切れを良好にす
るものである竺 本体ブロック８，８′の分離装置７と拡巾ブロック９．
９′の分離装置７，７′とは適宜の接合手段によって各
ブロックの分離装置が共動するように接続するものであ
る。

本考案はすべり止め効果を有する硬質粗粒材を混入し、
細粒材を主体とするアスファルト合材を混練物散拡げ装
置５によって敷拡げた後すべり止め効果を有する粗粒材
を舗装表面に分離舗設し得るものであり、アスファルト
合材の分離を混練物カット装置１５で規定厚に敷均した
後で行なうものであるから、舗装幅の変更が可能であり
、分離装置７の篩羽根７１は舗装厚の変化に関係なく常
にその先端が被舗装面に近接しているので、いかなる舗
装厚に対しても集着した塊状物を分解しアスファルト合
材を効果的に分離することができるものである。

本考案は混練物散拡げ装置５の後部に混練物カット装置
１５と締固め装置６１とを形威し、被舗装面上に所定厚
に拡散した混線物中の粗粒材を上層に細粒材を下層に分
離する複数の篩羽根７１を放射状に回転軸７４に形成し
た分離装置７を前記混練物カット装置１５と前記締固め
装置６１との間に形威し、前記篩羽根７１の先端を被舗
装面に近接せしめてなる敷均し装置であり、混練物カッ
ト装置１５によって被舗装面に所定の厚さに拡散した混
線物中の粗粒材を上層に細粒材を下層に分離することが
できるものであり、また混線物中の集着した塊状物を分
解し、締固め後の舗装面に凹凸を生ずることなく平滑に
仕上げることができるものであり、さらに篩羽根７１が
矢標Ａの方向に回転して混線物を抄上げるときに隣接す
る篩羽根７１間に混線物中の骨材が挾持されることがあ
っても篩羽根７１が混線物中に侵入するときに押出され
目詰りを生ずることなく長期に亙って良好なる分離効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】 第１図ば平面図、第２図は側面図、第３図は要部の側面
図、第４図は要部の平面図である。 ５・・・・・・混練物散拡げ装置、７・・・・・・分離
装置、１５・・・・・・混練物カット装置、６１・・・
・・・締固め装置、７１・・・・・・篩羽根、７４・・
・・・・回転軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 混線物敷拡げ装置５の後部に混練物カット装置１５と締
   固め装置６１とを形成し、被舗装面上に所定厚に拡散し
   た混線物中の粗粒材を上層に細粒材を下層に分離する複
   数の篩羽根７１を放射状に回転軸７４に形威した分離装
   置７を前記混練物カット装置１５と前記締固め装置６１
   との間に形成し、前記篩羽根７１の先端を被舗装面に近
   接せしめてなる敷均し装置。