JPS586856Y2 - 伸縮ブ−ム内の配管支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は伸縮ブーム内の配管支持装置に関する。

第１図は伸縮ブームを有する作業用車両の一例として吊
下げリーグ型杭打機を示すもので、従来この杭打機にお
いては、内筒プームａの先端部付近にリーダｂを傾斜さ
せるためのシリンダＣやオーガーｄを回転させるための
モーターｅ等が備えである。

一方これらシリンダＣやモーターｅの作動を行わしめる
ための圧力流体供給用ホースｆは、内筒プームａが収縮
した状態においては外筒プームａ′の先端からはみ出し
たるんでし１うため損傷の危険がある。

そのためこれらホースｆを外筒プームａ′の末端にてい
ちいちケーブルリールにより巻取っていたので、非常に
面倒であるばかりでなく非能率的であった。

又、このケーブルリール方式の替りに第２図に示す如く
、ホースｆの末端側を外筒フームａ′の末端に固定する
とともに先端側を内筒プームａの先端に固定し、且つ中
間部を外筒プームａ′の末端に固着せるスプリングｇに
支持されたシープｈに掛は巡らせてホースｆのたるみを
取るような方式が考え出された。

しかしこの方式に釦いてはスプリングｇ力によりホース
ｆに常に張力を与えており、且つホースｆが直接シーブ
ｈに接するので摩擦を生じ、ホースｆが短命となってし
ｌう。

本考案は上記問題点を解決し得るもので、外筒プーム内
に内筒プームを挿入し内筒プームが外筒プーム先端部よ
り出入する伸縮ブーム内において、一端を外筒プームの
後端部に固着せる断面山形状のトラフの他端に外筒プー
ムの後端側より導設せる配管の先端を固定するとともに
、該配管固定部に、内筒プーム先端より外筒プーム後端
へ向は導設した可撓配管の先端をＵターンさせて連結し
、且つ前記配管固定部から内筒プーム先端に至る間の可
撓配管をリンク式配管支持金具にて抱込み保持すると共
に該リンク式配管支持金具のＵ字状下側部分を前記トラ
フ上に載置し、又内筒ブーム先端に位置するリンク式配
管支持金具端を内筒プーム先端に固定し、更に前記内筒
ブーム内の長手方向にガイドレールを設け、該ガイドレ
ールに沿い相対的に転動する支持ローラを前記トラフの
他端部に備えたことを特徴とする伸縮ブーム内の配管支
持装置、に係るものである。

以下図面を参照しつつ本考案の実施例を説明する。

第３図及び第４図に示す如く、１は車両本体側に起伏可
能に支持された外筒ブーム２内において出入（伸縮）し
得る内筒ブームであり、該内筒ブーム１内には、断面を
山形状とし一端を外筒ブーム２の後端部に固着した後記
リンク式配管支持金具３の支持用トラフ４が内筒ブーム
１の中間部長手方向に配設されており、該トラフ４は内
筒プーム１内壁長手方向に固着したガイドレール５上を
該トラフ４に設けた支持ローラ６を介して内筒ブーム１
の伸縮動に伴い相対的□移動し得るようになっている。

トラフ４の下面部（或は側面図）には外筒プーム２後端
部に圧力流体入口部を固定した配管Ｉの中間部を保持す
るクランパ８が設けられ、且つ該クランパ８にて中間部
を保持された配管Ｉの先端部はトラフ４の先端部（反対
筒ブーム２固着側）を越えトラフ４の上面部の配管固定
部８′に配設固定されているとともに、配管Ｉの先端部
には一端をシリンダ、モーター等（いずれも図示せず）
と連結したホース９の他端が連結され、更に該ホース９
は一方向にしかも一定の屈曲でしか曲らないリンク式配
管支持金具（チェーンリンクベルト）３にて所定のピッ
チで抱き込み保持され、一連となった配管Ｉとホース９
は第３図に示す如く内筒ブーム１先端より外筒ブーム２
後端にかけリンク式配管支持金具３を介してトラフ４の
上面部、先端部及び下面部（或は側面部）を経てＳ字状
に形成配置されている。

（尚し配管７及びホース９の夫々はＵ字状である）。

尚、ホース９を抱込んだリンク式配管支持金具３の一端
は内筒ブーム１先端に固定されているが、他端は配管固
定部８′に固定されてもトラフ４に固定されても或は固
定せずにおいてもよい。

今、内筒ブーム１を外筒ブーム２内より伸長させると、
一端を内筒ブーム１先端に固定されたリンク式配管支持
金具３も内筒ブーム１の作動に伴ない引張られ移動する
（第５図参照）。

この際リンク式配管支持金具３は、トラフ４にてその下
面を支持され且つ一定の曲率でしか曲がらないこと、及
びトラフ４が断面ｕ形状をしていることから、横方向へ
のずれや振れがない状態で、次々とその折れ曲り位置を
変化させ整然と内筒ブーム１の伸長作動に追随する。

又、内筒ブーム１を収縮させると、リンク式配管支持金
具３は内筒ブーム１先端よりトラフ４上先端の配管固定
部８′へと押され、トラフ４にて支持されながら次々と
その折れ曲り位置を変化させ、内筒ブーム１の収縮作動
に整然と追随する。

尚、上記内筒ブーム１の伸縮作動において、トラフ４は
、一端を外筒ブーム２の後端部に固定され且つ他端をロ
ーラ６によシ内筒プーム１内のレール５で無理なく支持
されているので、リンク式配管支持金具３、ホース９等
の重量を充分に支持することができるとともにその位置
を保持することができる。

このようにして、リンク式配管支持金具３に抱込１れた
ホース９は内筒プーム１伸縮作動に追随し常に内筒ブー
ム１内にて収納保持される。

尚、本考案は上記実施例にのみ限定されるものではなく
、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を
加え得るものである。

如上のように本考案によれば、 １ ケーフルリール等にていちいちたるんだホースを巻
ルアる必要がないので、作業の円滑化を図り得る。

１１ ホースが直接シーブ等に接触することがないの
で、摩擦が起らず延命化を図り得る。

Ｉｌｌ 断面山形状のトラフにてリンク式配管支持金
具のＵ字状下側部分を支持しているので、リンク式配管
支持金具の横方向のずれや振れを防止すぎことができる
。

ｉｖトラフの先端側は支持ローラで内筒ブーム内のガイ
ドレールで無理なく支持されているので、リンク式配管
支持金具やホース等の重量（トラフの下方への撓み）を
充分に支持することができる。

等の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は伸縮ブームを備えた作業用車両の一例を示す図
、第２図は従来の配管支持装置の説明図、第３図は本考
案の装置の切断側面図、第４図は第３図の■方向矢視図
、第５図は第３図の変形状態を示す図である。 １・・・・・・内筒ブーム、２・・・・・・外筒ブーム
、３・・・・・・リンク式配管支持金乳４・・曲トラフ
、５・・・・・・ガイドレール、６・・・・・・支持ロ
ーラ、７・・曲配管、８′・・・・・・配管固定部、９
・・・・・・ポース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外筒プーム内に内筒プームを挿入し内筒プームが外筒プ
   ーム先端部より出入する伸縮ブーム内にかいて、一端を
   外筒プームの後端部に固着せる断面山形状のトラフの他
   端に外筒プームの後端側より導設せる配管の先端を固定
   するとともに、該配管固定部に、内筒プーム先端より外
   筒プーム後端へ向は導設した可撓配管の先端をＵターン
   させて連結し、且つ前記配管固定部から内筒プーム先端
   に至る間の可撓配管をリンク式配管支持金具にて抱込み
   保持すると共に該リンク式配管支持金具のＵ字状下側部
   分を前記トラフ上に載置し、又内筒プーム先端に位置す
   るリンク式配管支持金具端を内筒プーム先端に固定し、
   更に前記内筒ブーム内の長手方向にガイドレールを設け
   、該ガイドレールに沿い相対的に転動する支持ローラを
   前記トラフの他端部に備えたことを特徴とする伸縮ブー
   ム内の配管支持装置。