JPS586804Y2 - 転ろがり体入りコンベヤ−チエ−ン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンベヤーチェーン、特に一定スチージョン
間に一定ピッチのチェーンアタッチメントを取り付はタ
クト送りするのに適するコンベヤーチェーンに関する。

従来、この種コンベヤーチェーンは、第１図及び第２図
に示す様に、ブロック状のセンターリンクプレート１の
孔にブツシュ２を入れ、ピンリンクプレート３に形成さ
れた孔がブツシュ２の孔に整列するようにセンターリン
クプレート１０両外側をピンリンクプレート３により挾
持し、ピン４をこの整列した孔に貫通させ、ピンリンク
プレート３より突出したピン４先端小孔にＴピン５或い
は割ピンを入れ、Ｔピン５等を抜は止め用に曲げること
により一連のコンベヤーチェーンを形成していた。

このため、ピン４とブツシュ２との間には必然的に遊合
隙間が生じており、この隙間に輸送粉体、ゴミ及び水等
が侵入し、ピン４とブツシュ２とは相対運動をするため
、摩耗や焼付が生じてこの隙間が更に大きくなり、チェ
ーンピッチ精度を悪くし、また屈曲性をも低下させてい
た。

また、第３図に示す様に、従来のベアリング入りコンベ
ヤーチェーンにおいては、ローラー６にベアリング７を
組み込み、ブツシュ２の外面でベアリング７を受ける構
造となっているので、ローラー６の回転摩擦係数を少な
くしローラー６及びブツシュ２の摩耗を減少させること
ができても、ピン４とブツシュ２との関係は上述従来例
と同様であるため、良好なチェーンピッチ精度及び屈曲
性は期待し得なかった。

本考案は、上記事情に鑑みなされたものであり、ピンと
センターリンクプレートとの連結部に多数の玉或いはコ
ロからなる転ろがり体を介在させることにより、連結部
Ｑ遊合隙間即ちガタをなくし、耐摩耗性及び屈曲性が改
善され、長期に亘りチェーンピッチ精度が維持できるよ
うにしたコンベヤーチェーンを提供することを目的とす
る。

以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。

第４図は転ろがり軸受を介在させた実施例を示す。

センターリンクプレート１は段部Ｃ及び凹溝「を有する
転ろがり体挿入孔８を有し、挿入孔８には玉或いはコロ
軸受９が挿入される。

軸受９の外輪１０は、段部ビと凹溝８”に嵌合する止め
輪１１によりセンターリンクプレート１に対し挾持固定
される。

軸受９の内輪１２は、その両外側に位置固定用の円筒体
１３を介在させ、更にその両外側をピンリンクプレート
３により挾持させ、整列した孔にピン４を貫通させ、ビ
ンリンクプレート３より突出したピン先端部に抜は止め
用にＴピン５或いは割ピンを通して曲げることにより、
ピンリンクプレート３に固定している。

挿入孔８及びピン４は高精度に仕上げられており、また
軸受９も高精度であるため、相対連動部分にもかかわら
ずこの部分の隙間即ちガタは生じない。

第５図はピンに直接溝ろがり体を取り付けた実施例を示
す。

ピン１５は両端部に細径部１５′を有し、かつ中央部に
玉又はコロ用ガイド溝１５”を円周に渡り形成しである
。

ガイド溝１５“には、玉１６或いはコロが適当数配置さ
れており、玉１６等は外輪１１により外れない様に保持
されている。

外輪１１は、第４図に示す実施例と同様に、センターリ
ンクプレート１に対し段部ビと凹溝８“に嵌合する止め
輪１１とにより挾持固定される。

なお、玉１６等の両側面をシール或いはスペーサーによ
り挾持しても良い。

ピン１５は、センターリンクプレート１の転ろがり体挿
入孔８より突出しているピン１５の両組径部１５′をピ
ンリンクグレート３の孔に圧入固定し、その両外側をピ
ン１５に形成された小孔に抜は止め用のＴピン５或いは
割ピンを貫通させて曲げることによりピンリンクプレー
ト３に固定されている。

本実施例でも、転ろがり体挿入孔８及びピン１５は高精
度に仕上げられ、かつ玉１６等も高精度でガタを生じな
いように組立てられている。

第６図はピンに直接溝ろがり体を介在させた実施例を示
す。

ピン４とブツシュ１８との間には、針状コロ１９が挿入
されており、コロ１９は左右にずれない様に、その両側
面に円筒体２０が配置されている。

本実施例は一力のリンクプレートｒに設置すれているピ
ン４、ブツシュ１８、コロ１９及び円筒体２０よりなる
転ろがり部材２１を、センターリンク１の転ろがり体挿
入孔８に、ブツシュ１８が圧着される様に挿入し、更に
ピン４の先端部を他方のリンクプレート３“の孔に挿入
し、ピン４の小孔にＴピン５或いは割ピンを挿入屈曲し
て抜は止めとすることにより構成される。

本実施例でも同様に、転ろがり体挿入孔８、ブツシュ１
８及びピン４は高精度に仕上げられており、かつ針状コ
ロ１９との組込みも高精度極小でガタを生じないように
行なわれる。

本考案は、以上説明したように、ピン４．１５とセンタ
ーリンクプレート１との連結を、転ろがり体９．１６．
１９を介在させてガタを生じないようにしたので、チェ
ーンピッチ精度及びチェーンの屈曲性を向上することが
できる。

筐だ、転ろがり摩擦なので摩耗が少なく、更に従来のコ
ンベヤーチェーンのように連結部のガタ即ち遊合隙間か
ら粉体やゴミ等が侵入し、摩耗及び焼付を促進すること
を防止でき、長期間その性能を維持することができる。

更に、従来チェーンのようにピンとブツシュの遊合で組
立当初から必然的に生ずる隙間、或いは摩耗によって更
に大きくなった隙間は張設したチェーンの一力側に片寄
り、一連長のチェーンではその片寄りが加算されてチェ
ーンの伸びとなって表われるが、本考案のチェーンでは
連結部にガタを生じないので、チェーンの伸びの発生を
防止でき、これによりチェーンのたるみに基づく騒音及
び脈動の発生を防止できると共に、長寿命のチェーンを
得ることができる。

特に、一定間隔下でステーション毎に、あるタクトで移
送するとき、上述理由により、長期に亘りチェーンピッ
チ精度を保持でき、タイミングのずれない正確な移送が
長期間可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のブロックチェーンタイプのコンベヤーチ
ェーンを示す一部断面した平面図、第２図はその正面図
、第３図は従来のベアリング入りコンベヤーチェーンを
示す一部断面した平面図、第４図は本考案によるコンベ
ヤーチェーンを示す一部断面した平面図、第５図はその
一部を変更した実施例を示す一部断面した平面図、第６
図は更に一部を変更した実施例を示す一部断面した平面
図を示す。 １はセンターリンクプレート、３はピンリンクプレート
、４，１５はピン、８は転ろがり体挿入孔、９は転ろが
り軸受、１０．１７は外輪、１２は内輪、１６は玉、１
８はブツシュ、１９は針状コロ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. センターリンクプレート、該センターリンクプレートを
   挾持するように配置されているピンリンクプレート、及
   び前記センターリンクプレートとピンリンクプレートを
   連結するピンよりなるコンベヤーチェーンにおいて、前
   記センターリンクプレートとピンとの連結部に、多数の
   玉或いはコロからなる転ろがり体をガタを生じないよう
   に介在させたことを特徴とする転ろがり体入りコンベヤ
   ーチェーン。