JPS586004B2 - ア−チ系橋梁の建設方法 - Google Patents
ア−チ系橋梁の建設方法Info
- Publication number
- JPS586004B2 JPS586004B2 JP53034055A JP3405578A JPS586004B2 JP S586004 B2 JPS586004 B2 JP S586004B2 JP 53034055 A JP53034055 A JP 53034055A JP 3405578 A JP3405578 A JP 3405578A JP S586004 B2 JPS586004 B2 JP S586004B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arch
- bridge
- construction
- construction method
- connecting member
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- Expired
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- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は下路型式のアーチ系橋梁の斜吊工法の改良に関
するものである。
するものである。
アーチ系橋梁(アーチ橋、ローゼ桁、ランガー桁等)を
山間地等に架設する工法の一つとして、ケーブルエレク
ション工法があり、従来直吊工法、斜吊工法、および両
者の併用工法が行われている。
山間地等に架設する工法の一つとして、ケーブルエレク
ション工法があり、従来直吊工法、斜吊工法、および両
者の併用工法が行われている。
斜吊工法はランガー桁をのぞいて全鋼重を吊り下げる必
要がなく、アーチ部のみを斜吊工法により架設後、補剛
桁、床組等はアーチリブ自身に載荷できるので、全鋼重
を吊下げる工法(主に直吊工法。
要がなく、アーチ部のみを斜吊工法により架設後、補剛
桁、床組等はアーチリブ自身に載荷できるので、全鋼重
を吊下げる工法(主に直吊工法。
斜吊工法でもランガー桁については全鋼重を吊下げる。
)に比べて吊下げ設備(仮設備)の規模が小さくてすむ
。
。
しかし斜吊工法は、第5図a〜hに示すように、斜吊索
aの水平分力がアーチbの支承部分cに作用するし、ア
ーチ部bが第5図gに示すように完成した後においても
、第5図hに示すように補剛桁d又はタイが連結される
まではアーチとしての水平分力が発生する。
aの水平分力がアーチbの支承部分cに作用するし、ア
ーチ部bが第5図gに示すように完成した後においても
、第5図hに示すように補剛桁d又はタイが連結される
まではアーチとしての水平分力が発生する。
しかも一般に補剛桁又はタイが連結される直前である第
5図hの状態が水平力最大となる。
5図hの状態が水平力最大となる。
アーチ系橋梁の内、上路型式、中路型式については、ア
ーチの支承部は、架設途中の力に対しては十分耐えるの
が普通であるが、下路型式の場合の完成構造系において
は、補剛桁又はタイがアーチの水平分力を受けており、
アーチの支承部分又は下部構造物は地震時あるいは台風
時の水平力のみを考えて設計されているのが普通である
。
ーチの支承部は、架設途中の力に対しては十分耐えるの
が普通であるが、下路型式の場合の完成構造系において
は、補剛桁又はタイがアーチの水平分力を受けており、
アーチの支承部分又は下部構造物は地震時あるいは台風
時の水平力のみを考えて設計されているのが普通である
。
したがって下路型式を斜吊工法で架設する場合、架設時
の作用力を考慮して下部構造物を設計しておけばよいわ
けであるが、一般に地震時、台風時の水平力に対して架
設時に作用する水平力は非常に大きく、良質地盤におけ
る橋台等のほかは、下部構造物が非常に大きくなり、不
経済なものとなる。
の作用力を考慮して下部構造物を設計しておけばよいわ
けであるが、一般に地震時、台風時の水平力に対して架
設時に作用する水平力は非常に大きく、良質地盤におけ
る橋台等のほかは、下部構造物が非常に大きくなり、不
経済なものとなる。
また、下部構造物が架設時の水平分力に対して持たない
場合には、直吊工法で行うことになるが、この直吊工法
ではアーチ部のみでなくほとんど全鋼重を吊下げなけれ
ばならないため、吊下げ設備の規模が大きくなって、架
設費が非常に高いもあとなる欠点がある。
場合には、直吊工法で行うことになるが、この直吊工法
ではアーチ部のみでなくほとんど全鋼重を吊下げなけれ
ばならないため、吊下げ設備の規模が大きくなって、架
設費が非常に高いもあとなる欠点がある。
本発明は上述の従来工法の欠点を解消するためになされ
たもので、下路型式のアーチ系橋梁を斜吊工法で架設す
る場合に、下部構造物に大きな水平力をかけずに架設す
ることにより工費を大巾に軽減することを目的とするも
のである。
たもので、下路型式のアーチ系橋梁を斜吊工法で架設す
る場合に、下部構造物に大きな水平力をかけずに架設す
ることにより工費を大巾に軽減することを目的とするも
のである。
すなわち斜吊工法による架設途中の水平分力は、橋梁の
両側端において逆向きに作用するから、支承部附近のア
ーチを仮のタイ(ワイヤーロープ、テンションロツド等
)で結ぶことにより水平分力を打消して、下部構造物に
はそのアンバランス分の水平力のみしか作用させないよ
うにすることができる。
両側端において逆向きに作用するから、支承部附近のア
ーチを仮のタイ(ワイヤーロープ、テンションロツド等
)で結ぶことにより水平分力を打消して、下部構造物に
はそのアンバランス分の水平力のみしか作用させないよ
うにすることができる。
本発明はこの原理による斜吊工法の改良工法である。
以下第1図〜第4図により本発明実施の一例態様を説明
する。
する。
図中1は川、2はその両岸、3は橋台、4は両岸に立て
た鉄塔、5はその控え索、6はアンカーブロック、7は
鉄塔4間に張設したクレーンケーブル、8はクレーンキ
ャリア、9はアーチリブ、10は各アーチリブ9を鉄塔
4より斜めに吊る斜吊索である。
た鉄塔、5はその控え索、6はアンカーブロック、7は
鉄塔4間に張設したクレーンケーブル、8はクレーンキ
ャリア、9はアーチリブ、10は各アーチリブ9を鉄塔
4より斜めに吊る斜吊索である。
本発明においては左右両岸2の橋台3を支持点としてア
ーチリブ9を順次に斜吊索10を介して組立てる際に、
その初期段階において左右両端のアーチリブ9間を長さ
の調節可能なワイヤーロープあるいはテンションロツド
等の連結部材11によって連結する。
ーチリブ9を順次に斜吊索10を介して組立てる際に、
その初期段階において左右両端のアーチリブ9間を長さ
の調節可能なワイヤーロープあるいはテンションロツド
等の連結部材11によって連結する。
第4図はその連結部材11の構成の一例を示すもので、
12は両端のアーチリブ9の下面に突設したブラケット
、13はこのブラケット12と嵌合する連結金具、14
は連結ピン、15は連結金具13と一体のビーム、16
はこのビーム15とそれぞれ連結したアイバー、17は
ねじ式ケーブル長さ調整装置、18は連結索11用の滑
車である。
12は両端のアーチリブ9の下面に突設したブラケット
、13はこのブラケット12と嵌合する連結金具、14
は連結ピン、15は連結金具13と一体のビーム、16
はこのビーム15とそれぞれ連結したアイバー、17は
ねじ式ケーブル長さ調整装置、18は連結索11用の滑
車である。
また19は橋台3と前記ビーム15とを仮連結するため
の索で、20はその滑車、21、22は連結金具である
。
の索で、20はその滑車、21、22は連結金具である
。
この斜吊工法の初期の段階においては、まだ組立てたア
ーチリブ9による水平力が小さいため連結部材11の張
力も小さくてよいが、アーチリブ9を左右両岸側より橋
梁の中央部に向けて順次組立てて延長して行くにしたが
って前記水平力も増大するため、その都度ケーブル長さ
調整装置17によって索11を緊張させるようにする。
ーチリブ9による水平力が小さいため連結部材11の張
力も小さくてよいが、アーチリブ9を左右両岸側より橋
梁の中央部に向けて順次組立てて延長して行くにしたが
って前記水平力も増大するため、その都度ケーブル長さ
調整装置17によって索11を緊張させるようにする。
そして第1図に示すように最後のアーチリブ9をケーブ
ルキャリア8によって所定の位置に運搬してアーチ全体
の組立が完了したならば、連結部材11を調整しなダら
斜吊索10を解放する。
ルキャリア8によって所定の位置に運搬してアーチ全体
の組立が完了したならば、連結部材11を調整しなダら
斜吊索10を解放する。
つぎに第3図に示すようにケーブルキャリア8を介して
下弦材23を両端部より対称的に架設しながら吊材24
によってアーチリブ9と連結し、すべての下弦材23の
架設完了後に連結部材11を解放し、ケーブルクレーン
設備および鉄 設備等を解体する。
下弦材23を両端部より対称的に架設しながら吊材24
によってアーチリブ9と連結し、すべての下弦材23の
架設完了後に連結部材11を解放し、ケーブルクレーン
設備および鉄 設備等を解体する。
本発明工法は上述の通りであるから、この工法によれば
従来の斜吊工法において橋梁の支承部に発生した大きな
水平力の大部分を橋梁の両端部間にかけ渡した連結部材
によって吸収することができるため、橋台等の下部構造
物を不必要に大げさなものにする必要がなくなる。
従来の斜吊工法において橋梁の支承部に発生した大きな
水平力の大部分を橋梁の両端部間にかけ渡した連結部材
によって吸収することができるため、橋台等の下部構造
物を不必要に大げさなものにする必要がなくなる。
したがって本発明工法は工期を短縮すると共に、工費を
大巾に軽減できると云うすぐれた効果がある。
大巾に軽減できると云うすぐれた効果がある。
一例として第5図に示した橋梁は鉛直死荷重反力が97
0tで、全鋼重が640tであるが、従来の斜吊工法に
よれば、第5図fの状態でアーチ5bの支承部分Cにお
ける水平反力Hは150tであり、第5図gではH=2
44tであり、第5図hではH=524tである。
0tで、全鋼重が640tであるが、従来の斜吊工法に
よれば、第5図fの状態でアーチ5bの支承部分Cにお
ける水平反力Hは150tであり、第5図gではH=2
44tであり、第5図hではH=524tである。
これに対してこの橋梁の地震時における設計上の橋軸方
向の水平力は橋梁の固定側において290tであり、可
動側に2おいて145tである。
向の水平力は橋梁の固定側において290tであり、可
動側に2おいて145tである。
したがってこの橋梁の完成構造系においては、上記の地
震時における水平力に対する耐力があればよいのである
が、従来の斜吊工法によれば架設時における最大水平力
が5241であるから、それだけ下部構造物に余分の耐
力を必要とし、ひいては工費が増大した。
震時における水平力に対する耐力があればよいのである
が、従来の斜吊工法によれば架設時における最大水平力
が5241であるから、それだけ下部構造物に余分の耐
力を必要とし、ひいては工費が増大した。
しかしながら本発明工法によれば、上記の架設時におけ
る最大水平力の大部分を左右バランスさせて打消すこと
ができるため、橋台等の下部構造と物の工費を著しく削
減することができる。
る最大水平力の大部分を左右バランスさせて打消すこと
ができるため、橋台等の下部構造と物の工費を著しく削
減することができる。
因みに前記橋梁を従来の直吊工法によって架設した場合
の工費を試算すると17万円/tであるのに対して本発
明工法によれば14万円/tである。
の工費を試算すると17万円/tであるのに対して本発
明工法によれば14万円/tである。
したがって本発明工法は極めて有益である。
第1図は本発明工法によるアーチ系橋梁の架設状態を示
す立面図、第2図はその平面図、第3図は第1図の後の
工程を示す立面図、第4図aは連結部材の構成の一例を
示す部分立面図、同図bはその平面図、第5図a=hは
従来の斜吊工法の各工程説明図である。 1・・・・・・川、2・・・・・・両岸、3・・・・・
・橋台、4・・・・・・鉄塔、5・・・・・・控え索、
6・・・・・・アンカーブロック、7・・・・・・クレ
ーンケーブル、8・・・・・・クレーンキャリア、9・
・・・・・アーチリブ、10・・・・・・斜吊索、11
・・・・・・連結部材、17・・・・・・ケーブル長さ
調整装置、23・・・・・・下弦材、24・・・・・・
吊材。
す立面図、第2図はその平面図、第3図は第1図の後の
工程を示す立面図、第4図aは連結部材の構成の一例を
示す部分立面図、同図bはその平面図、第5図a=hは
従来の斜吊工法の各工程説明図である。 1・・・・・・川、2・・・・・・両岸、3・・・・・
・橋台、4・・・・・・鉄塔、5・・・・・・控え索、
6・・・・・・アンカーブロック、7・・・・・・クレ
ーンケーブル、8・・・・・・クレーンキャリア、9・
・・・・・アーチリブ、10・・・・・・斜吊索、11
・・・・・・連結部材、17・・・・・・ケーブル長さ
調整装置、23・・・・・・下弦材、24・・・・・・
吊材。
Claims (1)
- 1 下路型式のアーチ系橋梁を斜吊工法で架設する場合
に、初期段階において斜吊りしたアーチの両端部間を張
力が調節できる仮設の連結部材を介して連結し、アーチ
リブの延長に伴って前記連結部材の張力を増大させるこ
とにより、斜吊工法による水平分力を打消して橋梁支承
部の下部構造物には不均衡水平力のみしか作用させない
ようにした事を特徴とするアーチ系橋梁の建設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53034055A JPS586004B2 (ja) | 1978-03-27 | 1978-03-27 | ア−チ系橋梁の建設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53034055A JPS586004B2 (ja) | 1978-03-27 | 1978-03-27 | ア−チ系橋梁の建設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54127137A JPS54127137A (en) | 1979-10-02 |
JPS586004B2 true JPS586004B2 (ja) | 1983-02-02 |
Family
ID=12403589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53034055A Expired JPS586004B2 (ja) | 1978-03-27 | 1978-03-27 | ア−チ系橋梁の建設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS586004B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59121909U (ja) * | 1983-02-04 | 1984-08-16 | 原田工業株式会社 | 電動伸縮アンテナの駆動機構収納体 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5622804A (en) * | 1979-08-03 | 1981-03-04 | Ikuo Shinoda | Bow shaped bridge |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51148945A (en) * | 1975-06-16 | 1976-12-21 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Method of floor block placing construction of bridge |
-
1978
- 1978-03-27 JP JP53034055A patent/JPS586004B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51148945A (en) * | 1975-06-16 | 1976-12-21 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Method of floor block placing construction of bridge |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59121909U (ja) * | 1983-02-04 | 1984-08-16 | 原田工業株式会社 | 電動伸縮アンテナの駆動機構収納体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54127137A (en) | 1979-10-02 |
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