JPS5858065B2 - 小麦粉加工食品およびその製造法 - Google Patents

小麦粉加工食品およびその製造法

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JPS5858065B2
JPS5858065B2 JP51137525A JP13752576A JPS5858065B2 JP S5858065 B2 JPS5858065 B2 JP S5858065B2 JP 51137525 A JP51137525 A JP 51137525A JP 13752576 A JP13752576 A JP 13752576A JP S5858065 B2 JPS5858065 B2 JP S5858065B2
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JP
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flour
soybean
polysaccharide
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wheat flour
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JP51137525A
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JPS5362845A (en
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行宏 中尾
香住 宮下
清 片桐
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、大豆多糖類を含有し小麦粉を主原料とする小
麦粉加工食品およびその製造法に関する。
近年、大豆を原料とする工業が脚光を浴びるようになり
、食品用低変性脱脂大豆粉、大豆分離タンパク、大豆抽
出タンパク、大豆濃縮タンパクなどが工業的規模で生産
されるようになってきた。
これらの大豆タンパク製品は食品素材として種々の用途
に用いられているが、タンパク質の性質・機能を利用す
る例が多い。
パン、ケーキ、麺類などの小麦粉加工食品に大豆タンパ
ク製品を添加する場合にもタンパク質の機能・栄養など
の活用を目的として行なわれる。
しかし、大豆にはタンパク質以外にも可溶性画分や不溶
性の多糖類画分があることは周知のことであるが、これ
らの画分の食品素材としての性質や機能は充分に明らか
にされておらず、食品への利用もほとんど行なわれてい
ないのが現状である。
そこで本発明者らは、これらの未利用画分、とくに多糖
類画分の有効利用法を検討した結果、多糖類画分が小麦
粉加工食品の品質改良効果をもつことを認めた。
本発明は、これらの知見に基づき、さらに研究した結果
、完成されたものである。
すなわち本発明は、(1)大豆多糖類を含有し、小麦粉
を主原料とする小麦粉加工食品、および(2)小麦粉を
主原料とする小麦粉加工食品を製造するにあたり、大豆
多糖類を含有させることを特徴とする小麦粉加工食品の
製造法である。
本発明に用いる大豆多糖類は、脱指大豆から豆乳を抽出
したあとの残渣、または丸大豆から豆乳を抽出したあと
の残渣すなわちオカラからタンパク質を除いたものであ
る。
上記の残渣は、通常の抽出法では(無水物あたり)20
〜50%のタンパク質を含むものであるが、このため色
、匂い、味、フレーバーに難があり食品素材としてほと
んど用いられていない。
しかしこの残存タンパク質を除去すると、色、匂い、味
・フレーバーが改良され、しかもその保水力が向上する
タンパク質を除去するための方法はとくに限定されず、
タンパク質の残存量をできるだけ少なくすればよい。
のぞましくは残存タンパク質を約13%以下(無水物換
算)とするのがよい。
タンパク質を除去する方法としては、たとえばアルカリ
性水溶液でタンパク質を抽出除去する方法、親水性有機
溶媒(たとえばエタノールなど)を含むアルカリ性水溶
液でタンパク質を抽出除去する方法、あるいはあらかじ
めタンパク質分解酵素(たとえばプロナーゼなと)でタ
ンパク質を低分子化したのち抽出除去する方法などがあ
る。
以後必要に応じて乾燥、粉砕、分級を行なうことができ
る。
このような方法で調製した大豆多糖類はそれ自身、高い
保水力を有するが、小麦粉に添加するとその吸水率も向
上する。
また小麦粉および小麦粉加工食品に添加したとき、色、
匂い、味・フレーバーなどには影響を与えない。
大豆多糖類の粒度は80メツシユよりこまかいことがの
ぞましい。
本発明でいう小麦粉を主原料とする小麦粉加工食品とは
、小麦粉を無水物換算で約30%以上含む食品をいう。
小麦粉加工食品の例としては、うどん、中華麺、焼売の
皮、鮫子の皮、マカロニスパゲツティなどの麺類、クツ
キー、ビスケットなどの焼菓子類、パン類、スポンジケ
ーキ、パウンドケーキ、カステラ、ドーナツなどのケー
キ類、コロッケのころも、天ぷらのころもなとのフライ
のころもなどが挙げられる。
大豆多糖類をこれらに添加するには、大豆多糖類粉末を
あらかじめ小麦粉と混合しておいてもよいし、食品調整
時に大豆多糖類を加えてもよい。
いずれにせよ、水と小麦粉を混練する際、大豆多糖類が
共存していればよい。
大豆多糖類の添加量は、小麦粉に対して多糖類自体の量
として0.5〜50係である。
麺類の大豆多糖類を添加する場合は小麦粉に対して0.
5〜10%添加するのがよい。
うどんでは大豆多糖類を添加すると、麺がかたくなる。
また鮫子の皮は、しなやかな食感となる。
焼菓子類に対しては、小麦粉に対して大豆多糖類を0.
5〜10係程度添加するのがよい。
クツキーの製造時に大豆多糖類を添加すると、生地から
油脂の分離が少なくなり、焙焼時も形がくずれず整った
形状の製品が得られる。
パン類の製造時に大豆多糖類を添加するときは、小麦粉
に対して0.5〜10係程度添加するのがよい。
大豆多糖類の添加により吸水率が増加し、硬化速度がお
そくなる。
ケーキ類、たとえばスポンジケーキ、カステラ、パウン
ドケーキなどについても大豆多糖類の添加量および添加
の効果は、パン類のそれらと同じである。
フライのころもに大豆多糖類を添加するときは、小麦粉
に対して10〜50%程度添加するのが適当である。
大豆多糖類を添加することにより油揚げによる破裂が少
なくなり、ころものテクスチャがやわらかくなって好ま
しい。
本発明によって、小麦粉加工食品の品質改良効果をもた
らすことができる。
さらに詳しくは、小麦粉の吸水率を向上させること、小
麦粉加工食品の保形性およびテクスチャーが良くなるこ
と、これらに付随して、製造時の歩留りが良くなること
、製品の日持ちが延長されること、などの効果がある。
以下に、本発明において用いられる大豆多糖類の製造例
、大豆多糖類添加による効果を示す実験例、および実施
例を描記する。
なお、本明細書において、パーセント(%)はとくにこ
とわりのないかぎり重量パーセント〔係(重量/重量)
〕を示す。
調製例 1 50メツシユよりこまかい低変性脱脂大豆粉末(市販品
)に10倍量の水を加え、90℃で30分間攪拌抽出し
たのち遠心分離し、得られる固形物に4倍量の水を加え
て水洗し遠心分離により固形物として抽出残渣を得る。
抽出残渣に水を加えて固形分2%、水酸化ナトリウム濃
度0.4係のスラリー(pH約13)を調整し、60℃
で1時間攪拌して抽出する。
抽出後遠心分離によって抽出液を除去して固形物を得る
さらに固形物に水を加えて固形分3%のスラリーとして
攪拌・水洗したのち遠心分離し、得られた固形物に水を
加えて5係のスラリーとする。
塩酸でpH6,5とし遠心分離して固形物として多糖類
を得る。
これを箱型熱風乾燥機にて80℃2.5時間乾燥する。
乾燥したのちアトマイザ−で粉砕し、100メツシユの
篩で篩過し、100メツシュ通過の多糖類を得た。
得られた多糖類の成分は次の通りである。
乾燥減量 4.1(係)粗タンパク質
5.6 粗灰分 5.3 炭水化物 85.0 また本多糖類の保水力は次の通りである。
調製例 2 豆腐のオカラ(水分82.3%、タンパク質5.2係、
脂質1.4係、灰分0.6%、炭水化物7.3%を有す
る)IK2を16.9の水酸化ナトリウムを含む水1.
2に?、エタノール2にノの混合液に分散させ、70℃
で30分間攪拌・抽出する。
これを遠心分離し不溶性成分を得る。
これに4倍量の50%(W/W)エタノール水溶液を加
え、10%塩酸でp H6,5に中和する。
これを圧搾脱水して不溶性成分を集め、乾燥して粉砕後
、篩過し100meshを通過するものを集め白色の粉
末100gを得た。
実験例 1 小麦粉(強力粉)に調製例1で得た大豆多糖類を加えて
、プラストグラフにより500B、L。
(ブラベンダー・ユニット)になるに必要な吸水率を測
定し次のような結果を得た。
すなわち、大豆多糖類を添加することにより吸水率が増
加する。
実験例 2 マツシュポテトを1個41に成形し、これに次に示すこ
ろもをつけて5秒間液切りしたのちパン粉をつけ、18
5〜190℃の油で1.5分間揚げてポテトコロッケと
した。
ころもAを用いたコロッケは油揚げ時、約50俤が破裂
するが、ころもBを用いると破裂するものは20%以下
となる。
なお、ころも付着量、パン粉付着量は両者の間で差がな
い。
実施例 1 小麦粉(中立粉)2001.食塩20g、水800gを
ミキサーで10分間混合し、製麺機で最終厚みQ、7
mmになるようにのばして成形し、鮫子の皮をつくった
同様に、大豆多糖類41を加えて大豆多糖類粉末品をつ
くった。
常法によって調製した具を各々の皮でつつみ、20分間
蒸煮して鮫、子をつくった。
大豆多糖類を加えた鮫子の皮は、加えないものよりしな
やかでやわらかい食感である。
実施例 2 小麦粉(強力粉)501、水30(1、ドライイースト
15g、上白糖30g1バク−25g1食塩5gをミキ
サニで練合し、ドウをつくった。
同様にして大豆多糖類10.9をあらかじめ小麦粉(強
力粉)500gと混合したものを、水340g1 ドラ
イイースト15g、上白糖3(B9.バター25.9.
食塩5gをミキサーで練合し、大豆多糖類添加ドウをつ
くった。
各々について常法通り醗酵・ガス抜きを行ない焙焼して
パンとした。
それぞれを密封して冷蔵庫に保存した時、本多糖類を添
加しないパンはパサパサした食感になるのに対し、本多
糖類を添加したパンは水気のあるやわらかいテクスチャ
を保持していた。
実施例 3 小麦粉(薄刃物)に3%(重量%)の大豆多糖類粉末を
均一に混合しておく。
あらかじめバター140g、卵60g、香料適量をミキ
サーで泡立てクリーム状にしておき、これに上の大豆多
糖類を含む小麦粉200g、上白糖130gを混合する
絞り出し成形後170℃で13分間焙焼してクツキーと
した。
大豆多糖類を加えないものにくらべて製造時の油脂の分
離が少なく、焙焼中の型くずれが防止され成形時の型を
保った製品が得られた。
実施例 4 小麦粉100部と、大豆多糖類粉末30部をあらかじめ
よく混合しておく。
この混合物130gを水600gに分散させてコロッケ
用のころもとする。
このころもを用いてつくったポテトコロッケ、クリーム
コロッケは油揚げ時の破裂が少なく、テクスチャがやわ
らかくなる。
実施例 5 小麦粉(準強力粉)200g、大豆多糖類粉末2gをあ
らかじめ混合しておき、これに食塩5g、水6.4 g
を加えて15分間練合する。
20分間ねかした後、製麺、切り出しを行ない熱湯中で
15分間茹でて茹うどんとする。
大豆多糖類を添加することにより破断強度が増し、テク
スチャがかたくなる。
実施例 6 卵300gをよく泡立てて、これに300gの砂糖を3
回にわけて加える。
砂糖を加えるごとに泡立てる。
これにあらかじめ1.5係の大豆多糖類粉末を混合した
小麦粉(薄力粉)30Mをふりこみながらかるく混ぜる
ケーキ型に入れてオーブンで約180°Cで約30分間
焼いてスポンジケーキを得る。
このスポンジケーキは水気のあるしつとりした食感を持
つ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 大豆多糖類を含有し、小麦粉を主原料とする小麦粉
    加工食品。 2 小麦粉を主原料とする小麦粉加工食品を製造するに
    あたり、大豆多糖類を含有させることを特徴とする小麦
    粉加工食品の製造法。
JP51137525A 1976-11-15 1976-11-15 小麦粉加工食品およびその製造法 Expired JPS5858065B2 (ja)

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JPS5362845A JPS5362845A (en) 1978-06-05
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JP6660677B2 (ja) * 2015-05-22 2020-03-11 昭和産業株式会社 揚げ包餡食品の皮用組成物、揚げ包餡食品の皮、揚げ包餡食品の製造方法、及び揚げ包餡食品

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