JPS5855505Y2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動販売機に係り、商品投出部より投出された
商品を取出口に搬送する商品搬送装置に関する。

従来のこの種自動販売機においては、貨幣の投入後、希
望する商品選択釦を選択操作することにより、投入貨幣
値によって決まる販売可能な範囲のいずれかの商品が選
択されたとき、投入された貨幣が一時保留されていた保
留部より貨幣取込函に取込まれ、その後商品投出部が動
作して選択商品を駆動されている商品搬送部に搬出し選
択された商品は商品搬送部により取出口まで搬送する構
造が採られている。

しかしながら商品投出部が投出する商品を、駆動されて
いるベルトコンベヤなどの搬送部に投出した場合煙草の
ように比較的に軽量の商品では商品が搬送部上に落下し
た際にはじかれ、異常な状態で搬送され、途中で詰った
りして取出口まで確実に搬送されないおそれがあり、特
に商品の投出方向と商品の取出口までの搬送方向とが交
叉する方向の場合この傾向が著しく、また、他方商品が
搬送部上に投出されたとき、該商品がはじかれない程度
の遅い速度に搬送部を規制すると、商品が取出口までに
搬出される時間が長く、商品の購入者に不安感を与える
不都合が生じる。

本考案は上記点に鑑み考案されたもので、商品が搬送部
に投出された後に搬送部を駆動させることにより、商品
を正常な状態で搬送でき、また商品を高速で搬送しても
確実に取出口まで搬送でき、商品の選択から商品の導出
までの時間を短縮することができる自動販売機を提供す
るものである。

次に本考案の一実施例の構成を図面第１図について説明
する。

貨幣投入口１より投入された貨幣は貨幣選別部２にて選
別され、この貨幣選別部２にて金種毎に選別された貨幣
は貨幣検出部３にて検出され、この貨幣検出部３にて金
種毎に発生した金種毎の検出パルスは計数部４に入力さ
れる。

そして計数部４は投入貨幣の貨幣値を貨幣検出部３より
の検出パルスにて演算計数し、販売制御部５に転送する
。

この販売制御部５は投入貨幣の貨幣値組内で販売可能な
商品の販売表示を行う。

この販売制御部５の販売表示の範囲内で顧客は購入でき
る商品を識別できる。

また投入された貨幣は保留部６に一時保留され、この状
態で貨幣返却釦を操作すると、販売制御部５は返却信号
を出力し、この返却信号は返却指令部７に入力され、返
却指令部７は取込返却手段８を駆動し、この取込返却手
段８の返却駆動で保留部６に一時保留されていた貨幣を
返却し、この取込返却手段８は所定の一サイクル動作の
完了の後に停止する。

また返却指令部７からの返却信号はリセット部９に出力
され、リセット部９は、前記計数部４と販売制御部５を
リセットする。

また貨幣返却釦などの操作で販売制御部５より指令部７
に返却信号が入力されると、商品選択部１０において選
択操作か行われても、販売制御部５より商品投出部１１
に投出信号は出力されない。

次に商品選択部１０にて販売制御部５にて表示されてい
る商品を選択すると、商品選択信号が出力され、選択さ
れた商品に対応する選択ランプのみが点灯されて表示さ
れると共に該商品選択部１０の選択操作で他の商品の選
択操作および上記貨幣の返却操作は無効とされる。

また販売制御部５に商品選択部１０よりの選択信号が入
力されると、取込指令部１２に投入貨幣の取込信号が出
力され、該取込指令部１２よりの取込み信号は取込返却
手段８に入力され、上記保留部６に保留されている硬貨
を取込み動作する。

そして販売制御部５は取込返却手段８が取込動作を開始
することを確認して商品投出信号を商品投出部１１に出
力し、該商品投出部１１は商品の投出を行い、さらに上
記販売制御部５は同時に釣銭の演算を行い釣銭投出部１
３に釣銭投出指令を出力し、釣銭投出部１３は販売制御
部５にて演算された必要な釣銭を投出する。

また前記販売制御部５から出力される商品投出信号は搬
送制御部１４に入力される。

この搬送制御部１４は、前記商品投出部１１から投出さ
れた商品がコンベヤベルトなどの搬送機構に達した後に
商品搬送部１５を動作させるように商品投出信号が入力
されてから所定時間を遅延して商品搬送部１５に搬送開
始信号を出力する。

また商品搬送制御部１４は商品投出部１１の動作完了後
所定時間経過後に搬送停止指令を商品搬送部１５に出力
する。

そして商品搬送部１５は搬送制御部１４よりの搬送開始
指令により駆動し、商品を取出口まで搬送し、搬送停止
指令により駆動を停止する。

また前記リセット部９は前記釣銭投出部１３および商品
投出部１１の動作の完了を確認したのちに、計数部４お
よび販売制御部５をリセットし、次の販売動作に備える
。

なお商品選択操作は、販売制御部５に商品の有無、釣銭
の有無と対応する信号の入力によって、商品または釣銭
の存在時においてのみ可能な状態となっている。

次に本考案の商品投出部１１．搬送制御部１４および商
品搬送部１５の具体的実施態様を図面第２図について説
明する。

前記第１図に示す取込返却手段８の貨幣取込み動作が開
始された時に短絡しかつ−サイクルの貨幣取込み動作が
終了したときに開放されるキープスイッチ１７と商品投
出部１１の商品投出電動機１８とが交流電源端子１９．
２０間に直列に接続され、また前記キープスイッチ１７
に前記商品投出電動機１８に連動したカムなどにて開閉
されるキープスイッチ２１が並列に接続されている。

そして貨幣を投入して商品選択部１０の商品選択釦を選
択操作すると、取込返却手段８が貨幣取込み動作を開始
し、キープスイッチ１７が短絡され、商品投出電動機１
８が駆動を開始し、キープスイッチ２１が短絡され、キ
ープスイッチ１７が開放されても商品投出電動機１８は
駆動を継続し、電動機１８が−サイクルの駆動完了後キ
ープスイッチ２１を開放し、商品投出電動機１８に停止
する。

また搬送制御部１４について説明すると、前記商品投出
電動機１８と並列に遅延リレー２２が並列に接続されて
いる。

この遅延リレー２２の開閉接点２３の常開側とコンデン
サ２４、抵抗２５．２６およびリレー２７が直列に電源
端子１９．２０間に接続されている。

またコンデンサ２４と並列にダイオード２８が接続され
、抵抗２６とリレー２７との直列回路にコンテ゛ンサ２
９が並列に接続され、またこのリレー２７の開閉接点３
０の常開側と搬送部１５の商品搬送電動機３１とが電源
端子１９．２０間に直列に接続されている。

そして商品投出電動機１Ｂの駆動後−定時間経過後にす
なわち商品が搬送部１５に供給されたのち遅延リレー２
２の接点２３が閉成し、リレー２７が励磁動作され、そ
の接点３０の閉成で商品搬送電動機３１が駆動し、商品
は取出口に向って移送される。

また同時にコンテ゛ンサ２９に充電される。

この間商品投出電動機１８が−サイクル駆動し、キープ
スイッチ２１を開放し、遅延リレー２２は非励磁となり
、その接点２３は開放される。

このとき、リレー２７はコンデンサ２９の放電により一
定時間励磁状態が継続する。

そしてコンデンサ２９の放電が完了すると、リレー２７
は非励磁となり、その接点３０が開放され、商品搬送電
動機３１は停止され、このとき商品は搬送部１５によっ
て取出口に搬出されている。

また前記商品投出部１１と商品搬送部１５の構成を図面
第３図乃至第５図について説明する。

商品搬送部１５は一対のローラ３２．３３に懸回された
複数のベルト３４と、この一方のローラ３３とこのロー
ラ３３に対向して設けられたローラ３５とに懸回された
複数のベルト３６とにて構成され、この中間のローラ３
３が商品搬送電動機３１（第２図示）により駆動される
ようになっている。

また商品投出部１１は商品収納部４１の下端部−側に商
品投出開口部３７が開口されており、投出体３Ｂが商品
収納部４１の下部を往復運動し、商品３９を商品投出開
口部３７より投出し、商品３９を搬送部１５上に落下さ
せるようになっている。

そして商品３９を投出すると投出体３８は後退し、商品
収納部４１に収納されている商品を収納部４１の下端受
部４０に載置し、次の投出体３８０投出動作で最下端の
商品３９を押動し、次の商品３９を投出体３Ｂの上面で
支承するようになっている。

また前記投出体３８は商品投出電動機１Ｂ（第２図図示
）によって動作されるようになっている。

そして第４図に示す商品投出部１１の商品投出動作時に
は商品搬送部１５は駆動されず、第５図に示すように商
品３９が搬送部１５上に落下した後搬送部１５は投出部
１１から投出された商品を商品投出部１１の投出方向と
直交方向に移送するように駆動されて取出口まで搬送す
る。

本考案によれば商品投出部より選択されて投出された商
品が、商品搬送部に供給された後で、搬送部が駆動され
るため、商品が駆動状態の搬送部に投出されることがな
く、商品が跳ねることがなく正常な状態で搬出され、商
品を高速で搬送しても確実に取出口まで移送でき、商品
の選択から商品の導出までの時間を短縮できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す自動販売機のブロック
ダイヤグラム図、第２図は同上一部の電気回路図、第３
図は商品搬送部の斜視図、第４図、第５図は商品投出部
と商品搬出部の作動を示す側面図である。 ５・・・販売制御部、１ａ・・・商品選択部、１１・・
・商品投出部、１４・・・搬送制御部、１５・・・商品
搬送部、３９・・・商品、４１・・・商品収納部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軽量商品を積重ねて収納する商品収納部と、軽量商品を
   選択する商品選択部と、この商品選択部の選択信号が入
   力される販売制御部と、この販売制御部から前記商品選
   択部の選択信号に基づき出力された商品投出信号の入力
   により選択された軽量商品を前記商品収納部から押出し
   て投出する商品投出部と、この商品投出部から投出され
   た軽量商品をこの商品投出部の投出方向と直交する方向
   に移送して取出口まで搬送する商品搬送部と、前記販売
   制御部からの商品投出信号を入力して所定時間遅延させ
   た後搬送開始指令を前記商品搬送部に出力する搬送制御
   部とを具備し、軽量商品の投出後に商品搬送部を駆動さ
   せることを特徴とする自動販売機。