JPS5853596A - 灯浮標 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流れの速い海峡とか河川に適した十字状抵抗板
を有する浮遊式灯浮標の改良に関する。

従来長短十字状抵抗板を備えた浮遊式灯浮標としては、
特公昭４２−９６１６号公報に示されるような灯浮標が
使用されていた。

この従来の灯浮標は、筒体（柱体）の下端部に２枚１対
の羽根（抵抗板）を十字状に設けると共に、その一方の
羽根を他方の羽根より長くし、短い方の羽根は潮流の抵
抗板として潮流と直角方向に、また、長い方の羽根は方
向板として潮流の方向に配するようにし、浮体と羽根の
中間の柱体上において、係留索を、長い方の羽根即ち、
方向羽根と同一方向になるように係留片を取付けたもの
である。

このようにすることによって、急潮流の場所にあっても
常に直立状態を保ち、かつ、方向性を維持するようにし
たものであった。

然し、この従来の灯浮標は、実際の使用において、直立
性は良かったが、方向性については、潮流によって回動
することがあり、為に係留索が柱体や抵抗板にからんだ
一すする場合があって、その接触した部分や係留部が摩
耗損傷するといった事例を生ずることがあった。

この原因を解明するためこのような長短十字状抵抗板を
有する浮遊式灯浮標が、潮流に対して、十字状抵抗板が
どのような条件にあるとき回動し、”ニジπ−′、″：
二二工１２．。２０．２□りなる十字状抵抗板を下部に
有する柱体・を１由に回動できるように水流中に保持し
く第４図参照）、かつ、短辺ａと長辺すとの長さの関係
を種々に変えて、その各場合における回動状況を調べた
。

その結果、ｂとａに長短°をつけた場合は、第３図に示
すように、ｂ）ａで　／ａ＝２．０より少ない場合は、
灯浮標は第２図（ロ）に示すように、短辺を水流方向に
おいて、その左右に最大３０度の回転角度で回動し、そ
の振れは　　／ａ　が大きくなるん減少し、ｂ／、Ｌ＝
２．０即ち、短辺ａを長辺すの１／２　長さとした場合
は、短辺ａの方向が水流と同一方向線上÷僅かに左右に
２度振れる程度で安定し、また、ｂ／、＝２．５とする
と、短辺ａを水流と同一方向において静止し、回動は殆
んど見られなくなることが判明した。

しかし、短辺ａを０近かく、　／ａ＝３以上とすると、
柱体に生ずるカルマン渦の影響が、短辺ａの抵抗板（振
動防止抵抗板）の振動抵抗に打ち勝って左右に振れるよ
うになる。

即ち、従来の長辺を水流方向に一致させる場合とは全く
逆に、ｂ／ａ＝２．０〜３．０の範囲では短辺が水流方
向に一致して安定し、長辺が水流に直角な水流抵抗板と
して作用する。

本発明は、このような長短十字状の抵抗板を有する灯浮
標の水流に対する特性に基づいて、係留片の取付方向を
短辺の抵抗板と同一方向として、短辺抵抗板を左右の振
れ（振動）を防止する為の抵抗板、即ち、振動防止抵抗
板とし、長辺の抵抗板を水流に直角な水流抵抗板とする
と共に、長辺の水流抵抗板の長さを、短辺の振動防止抵
抗板の長さの２倍以上３倍以下としたもので、これによ
り、水流中にあっても灯浮標が回動することなく、係留
索のからみや、係留部の摩耗損傷事故の極めて少ない、
且つ、灯浮標の向きの安定した直立性の良い経済的な灯
浮標を提供できるようにしたものである。

以下添付図面に示す実施例に従いその内容を詳述する。

第１図（イ）は本発明にかかる灯浮標の外観正面図で第
１図（ロ）はその要部の側面図を示す。

また、第２図（イ）（ロ）は十字状抵抗板の平面図とそ
の動作説明図であり、第３図は十字状抵抗板の長辺と短
辺との長さ比に対する灯浮標の回転角度の関係を孝子実
験特性図である。

図示するように、本発明の灯浮標は、柱体（１）の上端
に灯具（２）を有し、下端部に長短十字状抵抗板（３）
を有し、途中に浮力体（４）を備え、浮力体（４）と抵
係留片（５）を係留索（６）によって海底の沈錘（図示
せず）に係留するようにした構造のものからなっている
。（上側において、灯具（２）を支承する浮力体（４）
より上方の柱体（１）は、これを櫓状のものとし、この
櫓状体でａｍ＜２）を支承するようにしてもよ０）十字
状抵抗板（３）は、第２図（イ）に示すように、短辺の
振動防止抵抗板（７）と長辺の水流抵抗板（８）とで構
成される。（矢印は水流の方向を示す）本発明において
は、係留片（５）の取付方向を短辺の抵抗板（７）の方
向と同一にしたもので（第１図（ロ）参照）これによっ
て、長短の抵抗板の作用で灯浮標は、短辺が水流方向に
一致して安定静止する。

更に、係留片（５）の腕長０と灯浮標の水流抵抗の復元
モーメントで更に安定することになる。

即ち、係留索（６）により灯浮標が設置されると、短辺
の抵抗板（７）は水流の方向と一致して振動防止抵抗板
として作用し、長辺の抵抗板（８）は水流に直角な水流
抵抗板として安定作用し、急流中でも灯浮標は動揺、回
動することなく安定直立する。

また、このように設置された灯浮標は河川や海峡等にお
ける急潮流中においても振動０回動の運動が防止され係
留索と柱体の巻きつきによる損傷、係留金具の極度な摩
耗等の防止となる。

従って、従来より長期間灯浮標が流出する事故もなく、
機能を発揮することができる。

また、この種灯浮標では、回動が起こることは、水流抵
抗板の水流抵抗が変ることになり、従って、前後左右の
傾きが生じ、複雑な動揺回動運動となり、灯浮標の灯光
の遼遠性が損なわれる結果となる。従って、回動が起こ
ることは絶対避けねばならず、本発明では、この点を完
全に解決したものである。

また、水流中で直立するための抵抗を発生する抵抗板が
、長辺の抵抗板（８）（従来は短辺）となり、水流方向
の振動防止抵抗板が短辺の抵抗板（７）（従来は長辺）
となった事により、従来より水流方向の抵抗板が小形に
なり、経済的な面からも優れている。従って、全体とし
て小形にすることができ、取扱いにも便利である。

以上のように本発明にかかる灯浮標は、海峡とか運河な
どのように、絶えず流れがあり、また、その流れの方向
が時間により変るような場所に適するが、灯浮標が常に
安定静止し有害な回転運動がなく直立性も良いので、係
留索が柱体や十字状抵抗板にからむようなことが無く、
従って摩耗損傷事故を少なくしつる外、係留部の摩擦に
よる損耗も大巾に減ることとなって、寿命の長い経済的
な灯浮標を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）は本発明にかかる灯浮標の外観正面図、第
１図（ロ）は第１図（イ）の要部側面図、第２図（イ）
は第１図（ロ）のハーバ断面図、第２図（ロ）は十字状
抵抗板の動作説明図、第３図は、十字状抵抗板の回動枠
・性的線図、第４図（イ）（ロ）は長短十字状抵抗板を
有する柱体を自由に回動できるように水中に保持し・た
実験装置の概略を示す正面図とその平面図であ゛る。 体、（５）、、、係留片、（６）、、、係留索、（７）
、、、振動防止抵抗板、（８）、、、水流抵抗板。 特許出願人　　竹　安　　猪　三　１性（６）集１凹 （イ） 第２図 第３図 一一一り　棒 第４図 （イ） （ロ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、柱体の上端に灯具を、下端部に長短十字状の抵抗板
   を、また、途中に浮力体を備え、浮力体と抵抗板の中間
   の柱体に係留片を有し、係留片を沈錘に係留するように
   した浮遊式灯浮標において、係留片の取付方向を水流方
   向の短辺の振動防止抵抗板の方向とし、長辺の抵抗板を
   水流に直角な水流抵抗板としたことを特徴とする灯浮標
   。 ２、長辺の水流°抵抗板の長さを短辺の振動防止抵抗板
   の長さの２倍以上３倍以下とした特許請求の範囲第１項
   記載の灯浮標。