JPS5853240Y2 - 自動車用荷台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車の屋根上に荷物を載置するための荷台
に関する。

一般に従来のこの種荷台は、金属管材でもって、該荷台
上に載置した荷物の左右側部及び前後側部を囲むことが
できる型態、謂ば上面が開口し且つ底が浅い箱状をなす
枠体に構成されたものが知られており、これは、荷台上
に載置した荷物が自動車の走行中でも左右側部や前後側
部へずれ動いて、該車の屋根から落下する虞れがない。

又前記前後側部を囲む金属管材が回動可能に構成された
ものも知られ、これは、荷台よりも長尺の荷物を載置す
る場合に該両管材を外方に位置させることができるが、
該両管材を外方に位置させた場合に該両管材と荷台の底
面を構成する金属管材との間に著しく段差が生ずるのた
め、外方に位置させた該両管材間の長さよりも長い荷物
を安定性良く載置して保持することができないという欠
点があった。

本考案の目的は、前述の欠点を解消することのできる自
動車用荷台を提供することにある。

前述の目的を達成するための、本考案の具体的構成を図
示の実施態様に基づいて説明すると以下の通りである。

第１図は本考案荷台の全体斜視図を示し、荷台本体１は
金属管材を主材とし、上下部杆２ａ。

２ｂの前後端部を合成樹脂製の装飾縁部材３ａ。

３ｂで連結した固定枠４ ａ 、４ ｂを適宜間隔で左
右両側に配置し、固定枠４ａ、４ｂの下部杆２ｂ。

２ｂ間に適宜間隔で横杆５，６の両端部を連結すること
により構成しである。

又後記するように前記前端部の縁部材３ａ 、３ｂ間及
び後端部の縁部材３ ａ ｔ ３ ｂ間に可動杆γａ、
γｂを上下回動可能に取付けである。

更に前記横杆６の両端部に支脚８を取付け、該支脚を車
体の雨樋に挿入して締付金具（図示せず）で緊締するこ
とにより荷台本体１を車体屋根上に取付けるようになし
てあり、但しこの取付手段はこの種荷台において公知で
ある。

前記縁部材３ ａ ｔ ３ ｂ及び可動杆７ａｔ７ｂの
取付構造等は、第２図乃至第４図に示しである。

即ち縁部材３ ａ ） ３ ｂによる前記上下部杆２ａ
ｔ２ｂの連結は、該各線部材の端部に設けた筒部９に該
上下部杆の端部を挿入し、孔１１ａ、１１ｂに螺子（図
示せず）を挿入止着することによりなしである。

縁部材３ａｔ３ｂはリブ１２及び内側凹面部１３を有し
、該内側凹面部にはクランク１４の一端部を孔１５，１
６に螺子１７を挿入して締付けることにより、圧接させ
て枢着しである。

この圧接力は人手でクランク１４に対して強制的に回動
力を加えると該クランク１４が螺子１Ｔを支点として回
動し得る程度になしである。

又クランク１４を第４図に示すように実線及び鎖線の各
位置へ回動させたとき、該クランクの側端が当接するよ
うにリプを兼ねる阻止部１８を設けである。

クランク１４は一端部に突起部１９及びこの付根部を囲
む環状覆部２０を有し、該突起部に前記可動杆７ａ、７
ｂの各端部を挿入すると共に孔２１に螺子２２を挿入し
該可動杆に圧接することにより止着しである。

前記クランク１４を介して可動杆７ａ ｔ ｙｂを実線
位置から鎖線位置へ移動させるためには、人手でクラン
ク１４を強制的に外方へ回動させることになり、斯く回
動させたときには、該クランクは先端部が枢着螺子１１
よりも外方に位置して傾倒した停止状態を保持すること
になる。

斯くクランク１４が傾倒した停止状態を保持するのは、
前述した如く該クランクの一端部が、人手で該クランク
に対して強制的に回動力を加えなげれば該クランクが回
動しない程度に、これを螺子１７により合成樹脂製の縁
部材３ａｓ３ｂの内側凹面部１３に圧接緊締しており、
而も該クランクの他端部に固定した可動杆７ ａ ｔ
７ ｂがクランクの支点である螺子１７よりも外方へ位
置してそれらの方向へ該可動杆の荷重がかかることによ
るもので、斯かる停止状態は自動車走行中の上下動や加
減速等の人手による強制力以外の各種力を受けても保持
され、該クランクがそれらの力により内方へ妄りに回動
することがない。

そして可動杆７ａｔ７ｂを鎖線位置、即ち上外方斜めへ
回動させたときには、該可動杆が両固定枠４ａｔ４ｂの
上部杆２ａ。

２ａと略同高さになり、且つ該可動杆を実線位置、即ち
垂直下方へ回動させたときには、該可動杆が両固定枠４
ａ 、４ ｂの下部杆２ｂ 、２ｂ又は横杆５．６と
略同平面になるように前記クランク１４の長さを設定し
である。

従って、本考案によれば、荷台よりも長尺の荷物を載置
するときに可動杆７ａ 、７ｂが邪魔になる場合にはこ
れらを横杆５，６と略同平面に回動位置させることによ
り該可動杆が邪魔にならないようにし、しかも荷物を載
置すべき面積を拡大することができ、そのため荷物をそ
れらの上に安定性良く載置しで保持することができ、こ
の種荷台として実用に供し極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案荷台の実施態様を示すもので、第１図は全
体の斜視図、第２図はクランク及び可動杆の取付機構の
分解斜視図、第３図はクランク及び可動杆の取付状態の
断面図、第４図はクランク及び可動杆の回動位置を示す
側面図、第５図は別例の回動位置を示す側面図である。 １・・・荷台本体、３ａｔ３ｂ・・・縁部材、４ａ、４
ｂ・・・固定枠、５，６・・・横杆、７ａ 、７ｂ・・
・可動杆、１３・・・凹面部、１４・・・クランク、１
７・・・螺子、１Ｂ・・・阻止部、１９・・・突起部、
２２・・・螺子、２３・・・阻止部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前後端部に合成樹脂製の装飾縁部材３ａｔ３ｂを設けた
   固定枠４ａ、４ｂを適宜間隔で左右両側に配置すると共
   に固定枠４ ａ ｔ ４ ｂの下部１ＦＦ２ｂ。 ２ｂ間に適宜間隔で横杆５，６を配置固定して荷台１を
   構成し、 前記装飾縁部材３ａ＊３ｂの内側に設けた凹面部１３に
   は各クランク１４の一端部を螺子１１により枢着すると
   共に、互に対向する該各クランク１４の他端部間には可
   動杆７ａｔ７ｂの両端を固定し、 手操作により前記各クランク１４を介して前記可動杆７
   ａ ｔ ７ ｂを前記荷台本体１の上外方斜めで回動
   させたとき該各クランク１４０側端が当接する各阻止部
   １８を設け、且つ斯く該各クランク１４を該各阻止部１
   ８に当接したとき該可動杆７ａｔ７ｂが前記横杆５，６
   よりも上方に位置する一方、手操作により該各クランク
   １４を介して該可動杆７ ａ ｔ ７ ｂを垂直下方に
   位置させたときこれらが該横杆５，６と略同平面に位置
   するように該各クランク１４の長さを設定してあり、し
   かも前記可動杆７ａ、７ｂはこれに対して前記手操作を
   加えなげれば前各クランク１４を介して回動しないよう
   に前記螺子１７により該クランクラ前記凹面部１３に圧
   接緊締しであることを特徴とする自動車用荷台。