JPS5852833B2 - 製袋機における折込み装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は製袋機における折込み装置、特に一方向に送ら
れるフィルムをその長手方向に沿ってＵ字状あるいはＣ
字状に折込む装置に関する。

従来の装置は第５図示のように折返しロール１より斜上
方に送られるフィルム２の図において裏面に折込ロール
３をその折込み線２ａに接するまで挿入し、この折込ロ
ール３より上方にはフィルム２の折込み線２ａより外側
の部分２ｂを折返し板４の裏側に折り曲げるように案内
する折込み棒５を設けていた。

なお６は第２の折返しロールである。

この折込みロール３の折込み線２ａに接する先端３ａは
点であれば理論的には正確に折り込むことができるはず
であるが、同時にこの点にはフィルムの張力が集中する
ことになり、フィルムを傷つげるばかりでなく、引裂い
てしまう。

このようにフィルムの１点にフィルムの張力が集中する
ことを防ぐために、３３部を球面状または球面に類似し
た形にしであるが、これでも折込みロール３の先端３ａ
を通るフィルムに応力が集中すると共に折込みに誤差を
生ずる。

この誤差は折返し板４の端部４ａで補正されるが、一旦
折込みロール３の先端３ａで折られた部分には折れ目が
でき、この折れ目はポリエチレンのような比較的弾力性
に富んでいるフィルムの場合は直ちに消えるが、延伸ポ
リプロピレンフィルム（ＯＰＰ）あるいはキャストポリ
プロピレンフィルム（ＣＰＰ）のように弾力性のないフ
ィルムでは永久しわｌｃ、１ｃ・・・・・・・・・とな
って残り、体裁が悪くなる。

本発明はかＮる欠点を除去するもので、フィルムの折込
み点に集中応力が発生するのを防止するようにした。

すなわちフィルムに接する折返し板の前縁、斜縁、およ
び折込み板の接縁にフィルムを均等に接触させることに
より、フィルムの張力によって生ずる応力を分散させ、
折込み点に全応力が集中することを防止した。

したがって、折込み線に沿ってフィルムを傷つげたり、
しわを発生させることはなく、フィルムを点で正確に折
り込むことができる製袋機における折込み装置を提供す
るものである。

地下第１〜第４図につき本発明の一実施例を詳細に説明
する。

第１図示のように一方向に送られるフィルム２の両側方
には一対の支柱１０，１１を設げ、この支柱１０，１１
間には第１，２，３の折返しロール１２，１３．１４を
順次下方より架設する。

上記第１の折返しロール１２の上方にはそれより斜上下
方向に延びる折返し板１５を固定する。

第３゜４図示のようにこの折返し板１５は横方向に延び
る前縁ａと斜方向に延びる斜縁すとよりなるナイフ状の
板で、その前縁ａと斜縁すの鈍角をなす交点Ｃはフィル
ム２の折込み線２ａに対向し、これら前縁ａと斜縁すの
下部には丸い縁１６を取着ける。

第１，３図示のように折返し板１５の側方にはその交点
Ｃよりフィルム２の裏側に沿って斜上方に延びる折込み
板１７を固定する。

この折込み板１７の側縁ｄは斜上方向に延び、その下部
には丸い縁１８を取着ける。

第２図示のように第３の折返しロール１４の後方には斜
下方に延びる三角板１９を固定し、この三角板１９の頂
点ｅはフィルム２の第２の折込み線２ｃに対向せしめる
。

この三角板１９の下方には一対の前後方向に延びるニッ
プロール２０．２１を設け、さらにその下方には折返し
ロール２２を設ける。

次にこの装置の動作を説明する。

第１図示のように後方に送られるフィルム２は第１の折
返しロール１２の後縁より前斜上方に折返され、折返し
板１５の下面に沿って送られ、その前縁ａと斜縁すで後
斜上方に折曲され、第２の折返しロール１３に向って送
られる。

一方フイルム２の折込み線２ａより外側の部分２ｂは点
Ｃより折込み板１７の側縁ｄに沿い、斜縁すより三角形
に延びる面に沿って送られ、フィルム２の裏側に折返さ
れる。

その際、フィルム２は、金山に対して、その一部分の巾
だげ、交点Ｃから前縁ａの部分とロール１２間では、緊
張状態となり、又残りの申分は、交点Ｃから斜縁すの部
分となり、外側の部分２ｂに相当する量で、略三角形状
に「たるみ」が生じて、後斜上方に折曲げられ、第２の
折返しロール１３に向って送られることになるが、更に
その「たるんだ」部分のフィルム（略三角形状）は、フ
ィルム２の折込み線２ａの外側より、折込み板１７の側
縁すにより緊張状態にされながらフィルム２の裏側に折
返される。

か、＜シて外側の部分２ｂが完全に折返されて第２の折
返しロール１３の後側に送られ、再び前斜上方に折返さ
れる。

次にフィルム２は第３の折返しロール１４の上縁より後
斜下方に折返され、三角板１９の上面に沿って送られ、
第２図示のように折込み線２ｃより外側の部分２ｄはフ
ィルム２の裏側に折返されて一対めニップロール２０，
２１により挾持されて下方に送られ、さらに折返しロー
ル２２より側方）こ送られるものである。

以上のようにして本発明によりフィルムをＵ字状あるい
はＣ字状に折込むことができるものであるが、本発明に
おいては、後方に送られるフィルムは第２の折返しロー
ルと協働する第１の折返しロールの後縁より前斜上方に
折返され、然る後、折返し面の下面に沿って送り込まれ
るので、緊張状態を保持することができ、従って正確に
フィルムの定位置を常に正確に折込むことができる。

又、フィルムは折込み板の前縁と斜縁全体でフィルムの
折返し張力を受けるのでフィルムの折込部位での応力集
中がない。

従って折込み板の前縁と斜縁の交点を基準として正確に
フィルムを折返すことができるのは勿論、折返されるフ
ィルムは折込み板の側縁に突張るようなことは全くなく
、清らかかつ確実に案内され、上述の如き弾力性のない
フィルムでもしわが発生することなく、正確にＵ字状あ
るいはＣ字状に折込むことができるものである。

又、折込み板は折返し板の前縁と斜縁の交点より斜上下
方に延びているので、フィルムに傷をつけることがない
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概要を示す斜視図、第２図
は第１図矢印Ａよりみた斜視図、第３図はその折込み板
と折返し板のみの斜視図、第４図は折返し板の平面図お
よび断面図、第５図は従来の装置の斜視図である。 ２・・・・・・フィルム、ａ・・・・・・前縁、ｂ・・
・・・・斜縁、１５・・・・・・折返し板、Ｃ・・・・
・・交点、１７・・・・・・折込み板、２ｂ・・・・・
・外側の部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ フィルムの送り方向に対し横方向に延びる第１の折
   返しロールと、その第１の折返しロールの上方の横方向
   に延びる前縁と斜方向に延びる斜縁とよりなる折返し板
   と、その前縁と斜縁の交点より斜上下方に延びる折込み
   板と、更にその上方に設けられ、かつ折込み板に交叉状
   態に配置された第２の折返しロールとよりなり、この第
   ２の折込み板はフィルムとの交点より外側の部分をフィ
   ルムの裏側に折込むようにしたことを特徴とする製袋機
   における折込み装置。