JPS5851130Y2 - 硝子製瓶の整列移送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、特に多数の硝子製瓶（以下単に瓶という）が
、当初整列移送用部コンベヤー上へその長さ方向、すな
わちコンベヤーの走行方向のみならず、巾方向にもラン
ダムに供給搬送されてきた瓶を次第に整夕１ル、これを
単列となして送り出しコンベヤー上へと転送せしめる瓶
の整列移送装置の改良に関するものである。

この種、これまでのコンベヤーを用いた瓶の整列移送装
置としては、整列移送用部コンベヤーの末端部の両側に
、このコンベヤーの上面を含む平面に対して垂直な軸を
所定の間隔をおいて先細状に配列し、この軸にそれぞれ
そろばん玉形の転子を装着して瓶の整列用誘導路となし
たもの、または前記一方の転子側を誘導杆として瓶の整
列用誘導路となしたもの、あるいは両方とも誘導杆とな
し、これによって先細状の整列用誘導路となしたもの、
その他前記両方の転子に代えて各別の走行ベルトを配し
、その対向する面側では異方向に走行する絞り込みベル
トによって瓶の整列用誘導路となしたものなどがあるが
、最初の形式のものにあっては、上面からみて瓶の整列
用誘導路は波形を呈しているが故に、これを先細状に配
置したとはいっても、各所において瓶の集合離散が行な
われる関係上、誘導路形成用転子と瓶との衝突音、擦過
音のみならず、後続瓶との衝突音やら擦過音が加わり、
生産管理上最大の難点とされている想像以上の騒音誘発
の原因となっているに止まらず、瓶の耐用年数に大きな
影響をもたらしている擦過傷発生の起因ともなっており
、また時としては瓶同志の迫り上がりによる移送不可能
な状態となることもしばしばあった。

これを改良したものとして、次の形式のものや第４番目
の形式のものなどが続いて案出されたが、同様の誇りは
免れなかった。

特に、第４番目の形式のものにあっては、瓶による絞り
込みベルトの撓み１こ起因する意外な障害が誘発せしめ
られ、実用化至難という考えもあった。

さらに、第３番目の形式のものにあっては、前記の弊害
に加えて、誘導路形成用部材が剛体に近いものなので、
瓶の破損を招くことがしばしばあった。

そこで、本考案者等は、上述の如き現状に鑑み、この種
これまでのコンベヤーを用いた瓶の整列移送装置の利害
得失の比較考究結果、整列移送装置における整列移送用
部コンベヤーは、在来のものノ如く単コンベヤーとせず
、これを多列コンベヤーで構成するに止まらず、一方の
最外側のコンベヤーは他のコンベヤーよりその走行速度
を相当早目になし、このコンベヤーの外側に、このコン
ベヤーの走行速度よりは少しばかり遅い走行速度にして
、瓶を所要部所へ搬送する送り出しコンベヤーを配列せ
しめると共に、瓶の整列用誘導路形成用部材としては、
従来よりのこの種の装置における誘導杆と走行ベルトと
を巧みに取り入れ、これによりこの種従来よりの瓶の整
列移送装置では避は得なかった上述の如き難点なり欠点
、あるいは欠陥を除去し得た瓶の整列移送装置の提供を
可能にしたもので、以下ビールの充填された瓶の低温殺
菌装置と検査位置との間などに配され、低温殺菌装置よ
り逐次ランダムに送り出された瓶を一列状に整列せしめ
るようにした図示の実施例によって１本考案を詳細に説
明することとする。

図において、Ｓは低温殺菌装置にして、１は該殺菌装置
より逐次ランダムに送り出された瓶の集積コンベヤー、
２は転送板１３を介して前記コンベヤー１に略直角状に
連接されたアキュムレートコンベヤーで、これはコンベ
ヤー１より遅い速度で走行せしめられ、ランダムに送ら
れてきた瓶の間隔を詰め列を増やし、次へ効率よく送る
ものであり、Ａは転送板１４を介してアキュムレート・
コンベヤー２に連接せしめられた本考案に係る後述の瓶
の整列移送装置部にして、４は送り出しコンベヤー、１
１１，１１□、 １２１．１２□等は瓶ガイドである。

さて、本考案に係る瓶の整列移送装置部Ａにおいて、３
は整列移送用部コンベヤーにして、これは一方の外側コ
ンベヤー３ｎを他方の外側コンベヤー３１とこれと同速
の中間のコンベヤー３□。

・・・３３ｎ−１より倍近い走行速度となした多列コン
ベヤーによって構成され、外側コンベヤー３ｎの外側に
、このコンベヤー３ｎより走行速度より少しばかり遅い
走行速度にして、瓶の整列移送装置部Ａにて単列に整列
せしめられた瓶を検査位置等へと搬送する送り出しコン
ベヤー４が隣接配列せしめられているし、他方の外側コ
ンベヤー３１と中間のコンベヤー３２．・・・、３ｎ−
１は集積コンベヤー１より少し速い走行速度となされて
いる。

そして、この整列移送用部コンベヤー３上には、このコ
ンベヤー３上に不揃えな状態で送り込まれた瓶を単列に
整列せしめるための先細状の瓶整列用誘導路Ｒが形成せ
しめられている。

すなわち、この先細状の瓶整列用誘導路Ｒは、走行速度
の遅いコンベヤー３ｎ−１とこれに隣接せしめられた走
行速度の速い一方の外側コンベヤー３ｏとの隣接始端部
側近くに始端部をおき、このコンベヤー３ｎとこれに隣
接配列せしめられ、これよりは走行速度を少し遅くされ
た送り出しコンベヤー４上を斜めに横切り、終端部が送
り出しコンベヤー４の両側に沿って配された瓶ガイド１
２１゜１２□のうちの一方の瓶ガイド１２□の始端部に
連接された一方の瓶整列用誘導杆５２と、〜前記外側コ
ンベヤー３１の外側に始端部をおき、この外側コンベヤ
ー３．と中間のコンベヤー３２．・・・。

３ｎ−１，および走行速度の速い外側コンベヤー３ｎを
順次横切り、終端部が外側コンベヤー３１との隣接部側
に沿って施された送り出しコンベヤー４の瓶ガイド１２
１の始端部に連接されて、前記誘導杆５□と共に先細状
の瓶整列用誘導路Ｒを形成する他方の瓶整列用誘導杆５
、は、その始端部と終端部を残してその大部分を切欠し
、該切欠部に、誘導杆５．の始端部と終端部の表面と一
連状の平面を形成する方が、前記コンベヤー３□。

３□、・・・７３ｎ−１の走行方向と同方向にして瓶の
送られる速度と略同速度で走行せしめられ、かつその背
面に走行用ガイド面を備えたガイド板体９が設けられた
上下二本のひもベルト等の瓶誘導用無端帯６が上下二個
所に案内溝の施された調車７゜８間に張設せしめられて
なる瓶整列用誘導部材１０とで形成されている。

なお、前記瓶誘導用無端帯６を構成する上下二本のひも
ベルトには、摩擦係数の少ないものを使用したり、ある
いは潤滑剤を塗布したりして瓶に余分の回転を与えない
ようにしである。

本考案に係る硝子製瓶の整列移送装置は叙述の如き構成
なるをもって、これが使用にあたっては、低温殺菌装置
Ｓ等より逐次ランダムに送り出された瓶は、これを走行
速度１５ｍ／分程度の集積コンベヤー１にて受は取った
後、これより遅い走行速度１２ｍ／分程度のアキュムレ
ート・コンベヤー２上に送る際、転送方向を変えること
により、ここで集積コンベヤー１上へ送り出された瓶の
間隔を詰め列を増やし、本考案に係る瓶の整列移送装置
部Ａの絵肌効率を高めるようにしである。

このアキュムレート・コンベヤー２より転送板１４を介
して順次他方の走行速度１８ｍ／分程度の外側コンベヤ
ー３１と中間のコンベヤー３□。

・・・ｊ ａｎ−１上に送り込まれた瓶は、瓶整列用誘
導杆５１，５２に案内誘導され、先ず次位の瓶との間隔
は広められ、アキュムレート・コンベヤー２で進行方向
に直交する方向に増やされた瓶の列を減らし易くさせら
れ、次いでますます瓶整列誘導路Ｒの狭められた瓶整列
用誘導杆５２と瓶誘導用無端帯６との間に達する。

この瓶誘導用無端帯６は、コンベヤー３１，３２．・・
・、３ｎ−１で送られる瓶の速度と略同速度となさワ、
シかもその背面にはガイド板体９が添設されているので
、仮え多量の瓶がランダムに同時に送られてきたとして
も、これに接触した瓶は回転せしめられることなく積極
的な誘導力を受けることとなるが故に、瓶は瓶同志の接
触摩擦により停滞することなく、瓶はスムーズに誘導整
列させられ、瓶同志の擦過者や衝突音は激減せられるの
みならず、走行速度を速くした一方の外側コンベヤー３
ｎの助力も加わり、瓶の破損を招く最大の原因となる迫
り上がりという現象も誘発せしめられることなく、整然
と整列せしめられて送り出しコンベヤー４上へと転送さ
れることとなる。

なお、上記一方の外側コンベヤー３１も数列とし、送り
出しコンベヤー４に近づくにしたがって順次その走行速
度を速くするようにしてもよいことはいうまでもないと
ころである。

以上の記載から明らかなように、本考案に係る硝子製瓶
の整列移送装置においては、その整列移送用部のコンベ
ヤーを多列コンベヤーとなすと共に、送り出しコンベヤ
ーに近い方のコンベヤーの走行速度を速くすることのみ
に止まらず、不揃えのランダムな状態で供給、送り込ま
れてきた多数の瓶を整然とした単列とするための瓶の先
細状の整列用誘導路形成用部材としては、従来よりのこ
の種の装置における誘導杆と走行ベルトとを巧みに取り
入札これらが奏する利点に加え、走行ベルトの背面には
ガイド板体等を配することによって、瓶への回転力の伝
達は避け、積極的な送りを計ると同時に、在来のこの種
の装置においては避は得られなかった１１化に際しての
瓶の混乱停滞を解消せしめるという優れた実用的効果を
奏する如くなしたるをもって１本考案は、この種硝子製
瓶の整列移送装置のユーザー待望の整列移送装置の提供
を可能ならしめたものということができるであろう。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る硝子製瓶の整列移送装置の実施例の
要部構成説明図である。 Ａ・・・・・・瓶の整列移送装置部、３・・・・・・整
列移送用部コンベヤー ３１・・・・・・他方の外側コ
ンベヤー３１、・・・、３ｎ−１・・・・・・中間のコ
ンベヤー、３ｏ・、。 ・・・一方の外側コンベヤー、Ｒ・・・・・・瓶整列用
誘導路、５１．５２・・・・・・瓶整列用誘導杆、６・
・・・・・瓶誘導用無端帯、７，８・・・・・・調車、
９・・・・・・ガイド板体、１０・・・・・・瓶整列用
誘導部材、４・・・・・・送り出しコンベヤー１２１．
１２□・・・・・・瓶ガイ ド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一方の外側コンベヤー３ｎを他方の外側コンベヤー３１
   とこれと同速の中間のコンベヤー３□、・・・。 ３ｎ−１より相当速い走行速度となした多列コンベヤー
   にて整列移送用部コンベヤー３を形成し、該コンベヤー
   ３の一方の外側コンベヤー３ｎの外側に、この外側コン
   ベヤー３ｎよりは少しばかり遅い走行速度にして、瓶を
   所要部所へ搬送させる送り出しコンベヤー４を隣接配列
   せしめると共に、整列移送用部コンベヤー３上には、該
   コンベヤー３における走行速度の遅い方の外側コンベヤ
   ー３１と中間のコンベヤー３２．・・・、３ｎ−１上へ
   不揃えの状態で送り込まれた瓶を整列させて送り出しコ
   ンベヤー４上へ転送するために、走行速度の遅いコンベ
   ヤー３ｎ−１と走行速度の速い外側コンベヤー３１との
   隣接始端部近くに始端部をおき、このコンベヤー３ｎと
   これに隣接配列せしめた送り出しコンベヤー４上を斜め
   に横切り、終端部が送り出しコンベヤー４の両側に沿っ
   て配された瓶ガイド１２１．１２２のうちの一方の瓶ガ
   イド１２２の始端部に連結された一方の瓶整列用誘導杆
   ５２と、前記外側コンベヤー３１の外側に始端部をおき
   、この外側コンベヤー３．と中間のコンベヤー３□、・
   ・・、 ３，１、および走行速度の速い他方の外側コン
   ベヤー３ｎを順次横切り、終端部が外側コンベヤー３ｎ
   との隣接部側に沿って施された送り出しコンベヤー４の
   瓶ガイド１２１の始端部に連接されて、前記誘導杆５２
   と共に先細状の瓶整列用誘導路Ｒを形成する他方の瓶整
   列用誘導杆５、は、その始端部と終端部を残してその大
   部分を切欠し、該切欠部に、誘導杆５１の始端部と終端
   部の表面と一連状の平面となる側が、前記コンベヤー３
   □、３２．・・・、３ｎ−１の走行方向と同方向にして
   送られ瓶の速度と略同速度で走行せしめられ、かつその
   背面に走行用ガイド面を備えたガイド板体９が設けられ
   た瓶誘導用無端帯６を設置せしめてなる瓶整列用誘導部
   材１０とを配置し、先細状の瓶整列用誘導路Ｒを形成せ
   しめてなることを特徴とする硝子製瓶の整列移送装置。