JPS5846947Y2 - 車輪付き運搬車のストッパ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は基台に車輪を設けて移動自在にした運搬車のス
トッパー装置に関するものである。

この種の運搬車を停止させるためのストッパー装置には
従来から種々の形式のものが使用されているが、倒れも
一般的に構造が複雑で故障し易く、また、取扱かい操作
が面倒で使いにくいといったような欠点があった。

本考案はかかる従来欠点を解消して、運搬車の停止は勿
論のこと、停止状態から再び進行させる場合の切換え操
作もすべて簡単に行なえるストッパー装置を提供するた
めのものである。

以下に本考案を一実施例により図面と共に説明する。

第１図に示す手押し式の運搬車Ａは基台の役割をなす前
後脚体１，１，２．２を側面からみて八字形に左右一対
に組み付け、前脚体１，１の上端は水平バーで一体に連
結させ把持部３として使用させるようにする。

該前後脚体１，１．２゜２の下端に左右で夫々対をなす
車輪４，４，４ａ。

４ａを枢軸させる。

本実施例ではこの運搬車Ａに各脚体１．１，２．２の上
部位置で円形枠状の架台５を取付けて該架台５にミキサ
ー６を収容させたものが示されている。

７は後脚体２，２の下端に横設された支軸８に回動自在
に装着されるストッパ一部材である。

このストッパ一部材７は支軸８に枢軸させる軸孔９の上
下に頭部７ａと底部７ｂとを設け、さらに底部７ｂには
その端面の中心に突設したボルト１０に略円盤状の重錘
１１を螺着させて頭部７ａの重さより重く形威しである
。

そして、軸孔９から頭部７ａの先端までの長さｌを支軸
８から地面Ｅまでの長さ１１より太きくし、また、軸孔
９から底部７ｂの重錘１１を含めたその先端までの長さ
１２を１１の長さより小さくして、ｌ＞１１＞１２なる
条件を満足させるようにする。

そして、この実施例で示したストッパ一部材７はカム（
ｃａｍ ）を応用したもので全体形状を略台形状とし、
頭部７ａと底部７ｂを前記軸孔９の中心を通る位置で上
下に分割形成し、さらに該軸孔９の内周面には軸方向に
直交状に凹溝１２を周設する。

そして頭部７ａの両側端に穿設したねじ孔１３．１３に
底部７ｂに開設した貫通孔１４．１４を介してビス１５
．１５を螺着することで頭部７ａと底部７ｂとを合体さ
せ、この際に前記支軸３の中央に突設した突起１６に凹
溝１２を係合させ、ストッパ一部材７が横方向に移動し
ないようになっている。

また、頭部７ａの端面は平坦面とし、さらに隅角部に表
面を波形状にした滑り止め材１７．１７が張設しである
。

このように形成されたストッパ一部材７は支軸８から地
面Ｅまでの長さより短かい底部７ｂが重錘１１の作用に
より常に下側に位置していて運搬車Ａを自由に移動させ
ることができ、運搬車Ａを停止させるときはストッパ一
部材７を足等で半ば回動させて頭部７ａの隅角の一方を
第３図のように地面に接触させると共に、その接地せし
めた方向に向って運搬車を１０ＣｒｒＬはと移動させれ
ば、ストッパ一部材７は自動的に回動を続けて頭部７ａ
の平坦面が地面に密着して第４図に示す状態となり、運
搬車Ａを確実に停止させる。

このとき車輪４ａはストッパ一部材７の頭部７ａが支軸
８から地面Ｅまでの長さより大きくしであるために地面
Ｅから浮き上がった状態で支持されている。

そして、この停止状態から再び進行させる場合は支軸８
を浮かせるように持ち上げるか、或いは車体を、前方ま
たは後方に１０のほど移動させればストッパ一部材７は
自動的に回動して、頭部７ａは自然に地面から離れ、そ
れと同時に底部７ｂは重錘１１の作用によ′つて下側に
なり、元の自由に移動できる状態に戻すことができる。

なお、本実施例では支＠８が車輪４ａと一致した位置に
設けられたものを示しているが、該支軸８の取付けはこ
の実施例に限られるものでなく、車輪を取付けた基台の
適宜個所に支軸を横設し、これに装着させるようにする
など、操作し易い個所に設けるようにしても勿論可能で
ある。

さらにまた、複数のこのストッパー装置を、左右両側に
装着することも可能である。

以上に説明したように本考案のストッパー装置は、謂わ
ば起上り小法師のように自刃でもって起立するストッパ
一部材を底部は支軸から地面までの長さより短かくする
と共に頭部は支軸から地面までの長さより長くして支軸
に回動可能に装着し、常には底部が下側に位置して運搬
車を自由に移動させることができ、運搬車を停止させる
ときはストッパ一部材を回動させ頭部を下側にすること
で車輪が浮き上がって確実に停止させることができるも
ので、ワンタッチ操作により極く簡単に取扱かうことが
でき、構造簡単で故障し難く、経済性の面でも利点を有
するといったように多くの特長を持っている。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例に係わるもので第１図は移動自由
な状態を示す全体斜視図、第２図は同上要部拡大断面図
、第３図はストッパ一部材の作用を示す説明図、第４図
は停止状態を示す側面図、第５図はストッパ一部材の分
解斜視図である。 １．１，２．２・・・・・・基台の役をなす前後脚体、
４．４．４ａ、４ａ・・・・・・車輪、７・・・・・・
ストッパ一部材、７ａ・・・・・・頭部、７ｂ・・・・
・・底部、８・・・・・・支軸、Ａ・・・・・・運搬車
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台に車輪を設けて移動自在になした車輪付き運搬車に
   おいて、基台の適宜個所に横設した支軸にストッパ一部
   材を回動可能に装着し、該ストッパ一部材は支軸に枢軸
   させる軸孔から頭部先端までの長さを該支軸から地面ま
   での長さより太きくし、また軸孔から底部先端までの長
   さを支軸から地面までの長さより短かく形成すると共に
   頭部に対し底部の重さを重くシ、さらに頭部先端は平坦
   面となし、前記ストッパ一部材は常には底部が下側とな
   り地面に接することなく支軸に支持され、該ストッパ一
   部材を回動させ頭部を下側にすることによって運搬車の
   車輪を地面から浮き上がらせて運搬車の移動を停止させ
   るようにしたことを特徴とする車輪付き運搬車のストッ
   パー装置。