JPS584675Y2 - 印刷機のインキ供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、インキ塗布、ゴム胴への転写、プリントの行
程を一本のレバーで操作し得るようにしたオフセット印
刷機のインキ供給装置に関する。

一般的にオフセット印刷機は第１図に示す如く、銅版１
、コ゛ム胴２及び圧胴３を有して、給版装置４の作動、
又は手により原版が版胴１に巻着舌凌後、水ダクター制
御機構５とインキダクター制御機構６により版胴１の版
面（図示せず）にインキと給湿液とをほどよく塗付し、
次いでゴム胴２に転写した後、このゴム胴２と圧胴３と
の間に給紙機構γで送り込まれた給紙面にプリントする
ようになっている。

ところが、従来のインキ供給装置によると、給紙のＯＮ
、ＯＦＦ＜連動してインキ供給を制御するよう構成した
ものである。

即ち、給紙された時のみインキを供給し、給紙されない
時はインキ供給を停止する構成であった。

然るに、多段階に操作される図示しない操作レバーによ
りフォームロ＝うと版胴の版面及び版面とゴム胴とを夫
々接触させたインキング及びイメージの各ステップの時
は給紙は行なわれないので、かかるステップではインキ
供給は行なわｈｔｘい。

従って原版の交換が屡行なわれると、インキローラ上の
インキ量が除々に少なくなるので、給紙が行なわれた時
点でインキ供給が行なわれても、インキダクター機構６
の分布ローラ、インキローラ、フオームローラ等メ複数
個のローラを介して版面にインキ供給が行なわれること
を考えると、インキ供給動作が行われてインキが版面に
塗布されるまでには相当の時間的遅れが生じるので、ど
うしても原版交換後はインキネ足となってインキむらが
生じ印刷不良となる欠点があった。

そこで、本考案は上述の欠点に鑑みて検討の結果、操作
レバーがイ・／キンク及びイメージの各ステップにある
時、給紙がなされない場合でもインキ供給が行わ゛れる
ように構成することによって、インキローラ上のインキ
量が常に変わることがなくなり、もって一定した印刷を
継続可能ならしめることを目的とするインキ供給装置を
得たものである。

以下本発明の実施例を示した図面について詳述すれば、
第１図において、８はフォノチンローラ、９はダクター
ローラ、１０は分布ローラ、１１゜１２はフオームロー
ラ、１３は水フォノチンローラ、１４は水ダクターロー
ラ、１５は水分布ローラである。

第２図において１６は、操作軸１７に固定した操作レバ
ーで、その操作軸１７には給紙制御カム１８と、第３図
に示すセットカム１９と、第４図に示すインキダクター
制御カム２０とを固定しである。

上記セットカム１９は第３図において、４個の係合部２
１と、１個のカム部２２を設けてあり、印刷機フレーム
に軸２６で支持して一端に係合ローラ２４を軸支し、ば
ね２５により弾撥付勢させたアーム２３の上記係合ロー
ラ２４が上記各係合部２１・・・・・・又はカム部２２
に係合することで操作レバー１６は多段階に第２図に示
すＩ、ｎ、ｆｆｌ。

ＩＶ、Ｖの位置へ切換へ操作される。

ここで、上記カム部２２は操作レバー１６を■から■、
■へ切換えられた後、■から■へ自動的に復帰するよう
に設けである。

第２図は操作レバー１６と給紙制御機構２７を示してい
る。

第２図において、給紙制御カム１８にアーム２８の一端
が係合して操作軸１６０回動により所定の回動を行うよ
うになっている。

このアーム２８の他端にはり／り２９を介して副操作レ
バー３０が回動自在に連結されている。

この副操作レバー３０にはアーム３１が係合させてあり
、更にアーム３１にはラッチ３２が係合させてあって、
このラッチ３２が回動することによ’）Ｌ／バー３３と
係脱自在となっている。

このレバー３３とラッチ３２との係合時にはサクション
フット３４が作動せず給紙不能となるよう構成されてい
る。

即ち副操作レバー３０がＹ方向に倒伏されている時は給
紙動作が停止し、Ｘ方向に倒伏されている時は給紙動作
が行われるものである。

又、上記アーム３１はばね３５の張力によって副操作レ
バー３０と常接するようになっている。

第４図はインキダクター制御機構３６を示したもので、
上記インキダクター制御カム２０によりレバー３７と、
これに連結したリンク３８は作動される。

上記リンク３８はベルアーム３９を作動し、該ベルアー
ム３９に固定すしたピ／４０によりばね４１を介してリ
ンク４２を作動する。

上記リンク４２にはピン４０の作動量に見合う逃し孔４
３を設けである。

更にラッテ４４に固定されたピン４５は、上記リンク４
２の長孔４６に係嵌されていると共に、該ラッテ４４と
りンク４２をばね４７にて連結し、該り／り４２により
ばね４７を介してラッテ４４は作動される。

かくして、インキダクター制御カム２０の低い位置、つ
まり操作レバー１６が、Ｉ 、ＩＶ、Ｖの位置にある時
ベルアーム３９の端部３９ａはばね４８Ｙｃより軸４９
に固定されたレバー５０のピン５１に接触した状態で作
動される。

つまり軸４９に固定されたフィードレバー５２がＸ方向
にある時、ピン５１が反時計回り方向へ回動し、ばね′
４１、りンク４２を介してラッテ４４が、ダクターロー
ラ９を軸支したアーム５３と共動するレバー５４と掛止
しない状態にあって、ダクターローラ９はフォンテンロ
ーラ８と分布ローラ１０に交互に接離し、分布ローラ１
０から第１図に示すインキローラ５５、フオームローラ
１１を介して版胴１の版面にインキを供給する。

又、フィートレバー５２がＹ方向にある時、ばね４８を
介してベルアーム３９が時計回り方向に回動してリンク
４２、ばね４７を介してラッチ４４はレバー５４と掛止
し、ダクターローラ９の揺動を停止してインキ供給を停
止するようになっている。

゛更に上記インキ制御カム２０の高い位置にレバー３７
が位置した時、つまり操作レバー１６が■。

■の位置のときは、フィードレバー５２の位置がＹ方向
にあるにもかかわらずベルアーム３９は反時計回り方向
へ回動してラッチ４４がレバー５４と掛止しない状態と
なってインキを供給するようになっている。

又、上記給紙制御機構２１は、第２図に示す如くレバー
２８とリンク５６を介して上記インキダクター制御機構
３６のフィードレバー５２と連動連結してあり、かくし
て操作レバー１６により給紙制御カム１８が回動される
ことでレバー２８を介して給紙制御機構２７とインキダ
クター制御機構３６は上述作動が連動されるものである
。

又、上記操作レバー１６は第２図に示したＩの位置では
ニュートラル、■の位置ではフオームローラ１１が版胴
１の版面に接触、■の位置では版面がゴム胴２と接触、
■の位置では給紙、■の位置では給紙ＯＮされるもので
、印刷する時は、操作レバー１６を■からｎ、ｍ、ｒｖ
、ｖまで操作し、■の位置から■の位置にセットカム１
９のカム部２２により自動復帰して印刷が行われる。

次に操作レバー１６の位置と、インキダクターの作動と
、フィードレバー５２の作動関係を示すと下記の表の通
りである。

尚、上記操作レバー１６は■から■の位置までは手動操
作に依存するが、■の位置で手を離すと上述のように■
の位置に自動復帰し印刷が行われ、この位置で印刷が終
了すると、操作レバーを手でＩの位置に復帰させると印
刷は停止する。

以上説明したように本考案に係る印刷機のインキ供給装
置によれば、インキダクター制御機構３６は、操作レバ
ー１６の操作軸１７に固定したインキダクター制御カム
２０により動作されるベルアーム３９とフィトレバー５
２を関与させて形成し、該フィードレバー５２と給紙制
御機構２１は、操作軸１７４Ｃ固定した給紙制御カム１
８に係合したレバー２８を介して連動連結して構成した
ものであるから、給紙制御機構２７が操作レバー１６を
ＩからＩＶ、Ｖに操作して給紙状態とした時、これにフ
ィードレバー５２が連動してインキ供給トインキ停止は
制御されると共に、フィードレバー５２がインキ供給を
停止する図示のＹ位置にあっても、操作レバー１６を■
、■の位置へ操作すれば、インキダクター制御カム２０
の高所によってベルアーム３９を回動できて、ラッチ４
４とレバー３４は掛止しない状態にできる為、操作レバ
ー１６を■の位置のインキングと■の位置のイメージの
時、給紙していなくともインキを供給することができる
ものであり、従って原版を多数枚使用した場合でもイン
キローラ５５のインキ量は常［ｉることなく適量に保持
することができることによって、原版変換直後において
もインキむらのない一定した印刷を直ちに継続させ得る
特筆すべき効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はオフセット印刷機の中央暗示横断側面図、第２
図は本考案に係るインキ供給装置の操作レバーと給紙制
御機構を示す正面図、第３図は同装置の操作レバー位置
決め機構を示す正面図、第４図は同装置のインキダクタ
ー制御機構を示す正面図である。 ２・・・・・・ゴムＪＩＩＭ、９・・・・・・ダクター
ローラ、１１・−・・・・・フオームローラ、１６・・
・・・・操作レバー １７・・・・・・・・操作軸、１
８・・・・・・給紙制御カム、１９・・・・・・セット
カム、２０・・・・・・インキダクター制御カム、２７
・・・・：・給紙制御機構、２８，３３，５４・・・・
・・レバー３０・・・・・・副操作レバー、３２，４４
・・・・・・ラッチ、３４・・・・・・サクションフッ
ト、３６・・・・・・インキダクター制御装置、３９・
・・・・・ベルアーム、４２・・・・・・リンク、５２
・・・・・・フィードレバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 印刷の一連の工程を一本のレバーで操作するようにした
   印ＨＨにおいて、操作レバー１６を固定した操作軸１７
   にセットカム１９と共に給紙制御カム１８とインキダク
   ター制御カム２０を固定し、上記給紙制御カムにより動
   作される給紙制御機構２７は、副操作レバー３０と、同
   レバーにより動作されてサクションフット３４と関連す
   るレバー３３を係脱自在としたラッチ３２を備えて形成
   され、一方上記インキダクター制御カムによす動作され
   るインキダクター制御機構３６は、フィードレバー５２
   と、上記インキダクター制御カムにより動作されてフィ
   ードレバーに関連ずけたベルアーム３９と、同アームに
   て動作されるリック４２と、同リックにより動作されて
   ダクターローラ９に関連するレバー５４を係脱するラッ
   チ４４を備えて形成され、上記給紙制御カムに一端を係
   合したレバー２８を介して給紙制御機構とインキダクタ
   ー制御機構を連動連結し、フオームローラ１１と版面及
   び版面とゴム胴２を夫々接触させた操作レバーの各ステ
   ップにおいても、インキ供給を可能としたことを特徴と
   する印刷機のインキ供給装置。