JPS5846224Y2 - コンクリ−ト外装建築に於ける金属製戸袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンクリートの外装材を見切る補強縁と、鉄骨
下地へ止着する第一・第二取付縁とよりなる上下両皿枠
材を取付けて、之れに戸尻・戸先側妻板を取付けて戸袋
枠体を形威し、該戸袋枠体の屋外側内部にパネルを嵌着
して、元来不可能な鉄骨下地への取付けを可能としたこ
と。

コンクリート外装材の仕上げに於ける見切りを容易、且
つ確実に行え得る様にしたこと。

及び水密性の昂揚と取付けの容易化とを計ること。

等を目的とした施工上便利なコンクリート外装建築に於
ける金属製戸袋に係るもので、以下その一実施例を図面
に付き説明すれば下記の通りである。

図中１は鉄骨下地で、断面Ｃ形の金属製型材よりなる鉄
骨材２と、該鉄骨材２へ溶着させた鉄筋３とより構成さ
れる。

４は壁体で、鉄骨下地１ヘコンクリート５を外装仕上げ
して形成される。

６及び７は壁体４の屋外側面上下に止着させた上下両皿
枠材で、断面Ｕ形の基材８の水平片９中間部より突設し
、且つコンクリート５の外装材の見切縁を兼ねた補強縁
１０と、該補強縁１０より鉄骨下地１側へ向って鉤形に
突設して鉄骨材２へ直に螺子１１止めさせた第一取付縁
１２と、上記基材８に於ける垂片１３に突設するか、又
は第一取付縁１２を形成する水平部に設けて、鉄骨下地
１の鉄筋３へ鉤形のアンカー１４を介して溶着させた第
二取付縁１５とより構成される。

１６は上下両皿枠材６，７の長尺方向の一端部に取付け
た戸尻妻板で、屋内側端部に鉄骨材２へ止着する取付部
１７を、屋外側の一側に後記するパネルの嵌込み溝１８
を形成しである。

１９は戸尻妻板１６に対応させて上下両皿枠材６，７の
長尺方向の他端部に取付けた戸先妻板で、断面Ｆ形に屋
外側の一側にパネルの嵌込み溝２０を形威しである。

Ａは上記上下両皿枠材６，７及び戸尻・戸先側妻板１６
，１９よりなる戸袋枠体で、方形状に枠組みされる。

２１は附設された戸袋枠体Ａの屋外側内部に張設される
パネルで、上下両框２２．２３の左右両端に一対の短根
２４，２５を当てて方形の戸框を形成しながら、その内
側に、補強リブを打出した金属板２６を嵌込んで形成さ
れ、且張設時、戸尻・戸先側妻板１６，１９の嵌込み溝
１８．２０及び上下両皿枠材６，７の嵌込み溝２７．２
８へ嵌着される。

２９は建造物の開口部に取付けた金属製の窓枠で、内部
に引違い戸３０．３１を建込んである。

３２は窓枠２９の屋外側に併設した雨戸レール枠で、長
尺方向の一端開口部を戸袋枠体Ａへ連結しである。

３３は雨戸レール枠３２へ建込んだ金属製の雨戸、３４
は壁体４と戸袋枠体Ａとの間に充填としたコーキング材
、３５は戸尻妻板１６側に設けた雨戸３３の案内駒であ
る。

本考案に係るコンクリート外装建築に於ける・金属製戸
袋の一実施例は上記の様に構成されているから、今之れ
を取付けて雨戸３３を収納させる場合は、先ず建造物に
於ける鉄骨下地１の屋外側上下に、上下両皿枠材６，７
を当てて之れの第一取付縁１２を鉄骨材２へ直に螺子１
１止めし、更に第二取付縁１５をアンカー１４を介して
鉄骨下地１の鉄筋３へ止めてから、この上下両皿枠材６
，７の長尺方向の一方端部に戸尻妻板１６を当てて、之
れの取付部１７を鉄骨材２へ止め、更に上下両皿枠材６
，７の他方端に戸先、妻板１９を取付けながら形成され
る戸袋枠体Ａの屋外側内部、即ち戸尻・戸先側妻板１６
．１９の嵌込み溝１８．２０及び上下両皿枠材６，７の
嵌込み溝２７．２８へ、予め組立てたパネル２１を嵌込
んで所定の戸袋を形成した後、之れに雨戸レール枠３２
を附設して之れに雨戸３３を建込んで、この雨戸３３を
戸袋へ収納可能とするものである。

従来、鉄骨下地へコンクリートを外装仕上げした壁体へ
金属製戸袋を附設する場合、鉄骨下地への取付けを確実
・強固に行うことが出来なく、又、特にその取付けに極
めて手数がかかることとコンクリート外装材との見切り
を容易、且つ水蜜的に行うことが出来ないこと。

等の理由によ、り施主の要望にも係わらず、その附設は
敬遠されていた。

然るに本考案に係るコンクリート外装建築に於ける金属
製戸袋は、鉄骨下地へコンクリートを外装仕上げする壁
体の屋外側面上下に、断面０形の基材の水平片中間部よ
り突設し、且コンクリートの外装材を見切縁を兼ねた補
強縁と、補強縁より鉄骨下地側へ向って鉤形に突設して
鉄骨下地の鉄筋へアンカーを介して止着させた第二取付
縁とよりなる上下両皿枠材を設け、該上下両皿枠材の長
尺方向の一端部に戸尻妻板を、他端部に戸先妻板を取付
けて戸袋枠体を形成し、その戸袋枠体の屋外側内部に、
パネルを張設させたものであるから、戸袋枠体を構成す
る上下両皿枠材の取付けに際しては、之等両皿枠材に、
鉄骨下地へ直付けされる第一取付縁と、アンカーを介し
て鉄骨下地へ止着される第二取付縁とが設けられている
ので、鉄骨下地への取付けを何ら支障なく行うことが出
来て、然もその取付けを確実・強固とすることも出来る
と共に、上下両皿枠材にはコンクリート外装材の見切縁
を兼ねた補強縁を設けであるから、コンクリート外装材
の納まりが極めて良好で、水密性も高いので、漏水に起
因する内装材の腐蝕の虞もなく、又、戸袋枠体の屋外側
内部にはパネルを張設しであるから、堅牢な戸袋が形成
されるので、従来敬遠されていた鉄骨下地への取付けを
可能とし、且つコンクリート外装材との取合いも極めて
良好で、容易に取付けを行うことの出来る施工上便利な
コンクリート外装建築に於ける金属製戸袋として大きな
実用的効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンクリート外装建築に於ける金属
製戸袋の一実施例を示すもので、第１図は一部切欠正面
図、第２図は使用状態の一部切欠縦断側面図、第３図は
要部の他実施例を示す縦断側面図、第４図は使用状態の
一部切欠横断平面図である。 尚図中 １は鉄骨下地、２は鉄骨材、３は鉄筋、４は壁
体、５はコンクリート、６及び７は上下両皿枠材、８は
基材、９は水平片、１０は補強縁、１２は第一取付縁、
１４はアンカー、１５は第二取付縁、１６は戸尻妻板、
１９は戸先妻板、Ａは戸袋枠体、２１はパネルである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鉄骨下地へコンクリートを外装仕上げする壁体の屋外側
   面上下に、断面Ｕ形の基材の水平片中間部より突設し、
   且つコンクリートの外装材を見切縁を兼ねた補強縁と、
   補強縁より鉄骨下地側へ向って鉤形に突設して鉄骨材へ
   直付けさせた第一取付縁と、基材より突設して鉄骨下地
   の鉄筋へアンカーを介して止着させた第二取付縁とより
   なる上下両皿枠材を設け、該上下両皿枠材の長尺方向の
   一端部に戸尻妻板を、他端部に戸先妻板を取付けて戸袋
   枠体を形成し、その戸袋枠体の屋外側内部に、パネルを
   張設してなるコンクリート外装建築に於ける金属製戸袋
   。