JPS5846141B2 - ポリプロピレン組成物 - Google Patents
ポリプロピレン組成物Info
- Publication number
- JPS5846141B2 JPS5846141B2 JP14495878A JP14495878A JPS5846141B2 JP S5846141 B2 JPS5846141 B2 JP S5846141B2 JP 14495878 A JP14495878 A JP 14495878A JP 14495878 A JP14495878 A JP 14495878A JP S5846141 B2 JPS5846141 B2 JP S5846141B2
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- JP
- Japan
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- weight
- ethylene
- parts
- polypropylene
- propylene
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- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリプロピレンの組成物に関する。
さらにくわしくは、ポリプロピレンのもつ優れた透明性
や剛性を維持しつつ、その欠点とされる低温耐衝撃性や
熱成形性を改善したポリプロピレンの組成物に関する。
や剛性を維持しつつ、その欠点とされる低温耐衝撃性や
熱成形性を改善したポリプロピレンの組成物に関する。
従来、ポリプロピレンの低温耐衝撃性を向上させる方法
として、ポリプロピレンにエチレン・酢酸ビニル共重合
体を配合するという特公昭4024913号などが知ら
れているが充分でなく、また、ポリプロピレンに低密度
ポリエチレンとエチレン・プロピレン共重体および造核
剤を配合した特公昭45−23416号などがややすぐ
れたものとして知られているが、かえって透明性を低下
させるという欠点がある。
として、ポリプロピレンにエチレン・酢酸ビニル共重合
体を配合するという特公昭4024913号などが知ら
れているが充分でなく、また、ポリプロピレンに低密度
ポリエチレンとエチレン・プロピレン共重体および造核
剤を配合した特公昭45−23416号などがややすぐ
れたものとして知られているが、かえって透明性を低下
させるという欠点がある。
さらに、低温耐衝撃性とともに熱成形性を改善したもの
に至っては、今日まで満足すべきものが見出されていな
い。
に至っては、今日まで満足すべきものが見出されていな
い。
ここにおいて本発明者等は、ポリエチレンのもつ優れた
透明性や剛性を維持しつつ、その欠点である低温耐衝撃
性や熱成形性を向上させた配合につき種々検討を重ねた
結果、結晶性ポリプロピレン70〜98重量部、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体2〜30重量部、エチレン・プ
ロピレン共重合体および/またはエチレン・プロピレン
・ジエン三元共重合体1〜15重量部および造核剤0〜
2重量部からなる組成物が好適であることを見出すに至
った。
透明性や剛性を維持しつつ、その欠点である低温耐衝撃
性や熱成形性を向上させた配合につき種々検討を重ねた
結果、結晶性ポリプロピレン70〜98重量部、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体2〜30重量部、エチレン・プ
ロピレン共重合体および/またはエチレン・プロピレン
・ジエン三元共重合体1〜15重量部および造核剤0〜
2重量部からなる組成物が好適であることを見出すに至
った。
本発明で用いるエチレン・酢酸ビニル共重合体は酢酸ビ
ニル含量2〜8重量%、溶融体強度61以上のものが熱
成形上適当であり、配合量2重量部以下では低温耐衝撃
性が減少し、30重量部以上では剛性が減少するのでい
ずれも好ましくない。
ニル含量2〜8重量%、溶融体強度61以上のものが熱
成形上適当であり、配合量2重量部以下では低温耐衝撃
性が減少し、30重量部以上では剛性が減少するのでい
ずれも好ましくない。
また、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体とし
てはジエン成分をエチリデンノルボルネンやジシクロペ
ンタジェンなどとするものがあげられる。
てはジエン成分をエチリデンノルボルネンやジシクロペ
ンタジェンなどとするものがあげられる。
エチレン・プロピレン共重合体および/またはエチレン
・プロピレン・ジエン三元共重合体の配合量が1重量部
以下では低温耐衝撃性の向上に資する効果が小さく、1
5重量部以上では溶融体強度が低劣となり、熱成形性が
劣悪化する。
・プロピレン・ジエン三元共重合体の配合量が1重量部
以下では低温耐衝撃性の向上に資する効果が小さく、1
5重量部以上では溶融体強度が低劣となり、熱成形性が
劣悪化する。
造核剤は本発明のポリプロピレン組成物において、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体やエチレン・プロピレン共重
合体およびエチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体
の各配合量の増大にともない成形品の剛性や透明度が低
下する際、その添加によりこれらの低下を防止する効果
を有している。
レン・酢酸ビニル共重合体やエチレン・プロピレン共重
合体およびエチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体
の各配合量の増大にともない成形品の剛性や透明度が低
下する際、その添加によりこれらの低下を防止する効果
を有している。
なお、透明度と震度は数値上相反する関係にあることを
付言しておく。
付言しておく。
造核剤としては、カルボン酸、ジカルボン酸およびこれ
らの無水物や塩類、芳香族スルホン酸の塩類もしくはエ
ステル類、芳香族ホスフィン酸類、芳香族ホスホン酸類
等のほか、メルク等の無機塩類が好ましい。
らの無水物や塩類、芳香族スルホン酸の塩類もしくはエ
ステル類、芳香族ホスフィン酸類、芳香族ホスホン酸類
等のほか、メルク等の無機塩類が好ましい。
本発明によるポリプロピレン組成物は各配合成分をトラ
イブレンドするか、あるいは熱ロールやバンバリーミキ
サ−1押出機、コニーダー等を用い溶融混練して得るこ
とができる。
イブレンドするか、あるいは熱ロールやバンバリーミキ
サ−1押出機、コニーダー等を用い溶融混練して得るこ
とができる。
本発明のポリプロピレン組成物はポリプロピレンのもつ
優れた透明性や剛性を維持しつつ、低温耐衝撃性や熱成
形性を著しく改善したもので、それにともない、本組成
物を成形品原料に用いた場合、生産面では成形サイクル
の短縮化、すなわち生産性の著しい向上が実現され、成
形品の使用面では可用温度範囲が拡大するという利点を
有している。
優れた透明性や剛性を維持しつつ、低温耐衝撃性や熱成
形性を著しく改善したもので、それにともない、本組成
物を成形品原料に用いた場合、生産面では成形サイクル
の短縮化、すなわち生産性の著しい向上が実現され、成
形品の使用面では可用温度範囲が拡大するという利点を
有している。
本発明の組成物による成形品は、低温環境で用いられる
包装資材や、さらに同環境下で耐衝撃性が要求される容
器等として好適である。
包装資材や、さらに同環境下で耐衝撃性が要求される容
器等として好適である。
つぎに本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例 1〜10
ポリプロピレン組成物の各成分として、結晶性ポリプロ
ピレンはメルトインデックス0.6?/10 分、密度
0.9 ?/c4、エチレン・酢酸ビニル共重合体は、
酢酸ビニル成分含量3.5重量%、メルトインデックス
0.4?/10分、溶融体強度 *に15.0P、エチ
レン・プロピレン共重合体はプロピレン成分含量28重
量%、ムーニー粘度100℃ (ML 1 +4 ) 70、エチレン・プロピレン
・ジエン三元共重合体はプロピレン成分含量28重i%
、ムーニー粘度(MLH2′G) 90、造核剤はp
−t−ブチル安息香酸アルミニウムを用い、第1表に示
す各成分比からなる組成物を押出成形して厚さ0.5m
mのシートを作成し、これを用いて各物性を測定し結果
を同表中に示す。
ピレンはメルトインデックス0.6?/10 分、密度
0.9 ?/c4、エチレン・酢酸ビニル共重合体は、
酢酸ビニル成分含量3.5重量%、メルトインデックス
0.4?/10分、溶融体強度 *に15.0P、エチ
レン・プロピレン共重合体はプロピレン成分含量28重
量%、ムーニー粘度100℃ (ML 1 +4 ) 70、エチレン・プロピレン
・ジエン三元共重合体はプロピレン成分含量28重i%
、ムーニー粘度(MLH2′G) 90、造核剤はp
−t−ブチル安息香酸アルミニウムを用い、第1表に示
す各成分比からなる組成物を押出成形して厚さ0.5m
mのシートを作成し、これを用いて各物性を測定し結果
を同表中に示す。
各物性のうち、実用試験は低温での耐衝撃試験であり、
そのため、当該シートから熱成形によりプリンカップ状
のものをつくり、この中に合成樹脂の球状ペレットを入
れ、当該シートでふたをして中味がこぼれおちないよう
にして、全重量を1001となるようにし、これらを−
20℃で24時間放置後、底面落下により破壊に要した
エネルギー値を示し、剛性はASTM−D747、震度
はASTM−1)1003にそれぞれしたがって測定し
た値である。
そのため、当該シートから熱成形によりプリンカップ状
のものをつくり、この中に合成樹脂の球状ペレットを入
れ、当該シートでふたをして中味がこぼれおちないよう
にして、全重量を1001となるようにし、これらを−
20℃で24時間放置後、底面落下により破壊に要した
エネルギー値を示し、剛性はASTM−D747、震度
はASTM−1)1003にそれぞれしたがって測定し
た値である。
また、熱成形性はASTM−DI 238−57Tに準
拠した条件により溶融体強度を測定し、その値から経験
的に判定したもので、○印は良好品が得られ易く、◎印
は前者よりも一層すぐれ、かつ成形サイクルが短縮でき
ることをそれぞれ表わす。
拠した条件により溶融体強度を測定し、その値から経験
的に判定したもので、○印は良好品が得られ易く、◎印
は前者よりも一層すぐれ、かつ成形サイクルが短縮でき
ることをそれぞれ表わす。
なお、本発明のポリプロピレン組成物に類似する範囲の
ものについては比較例として第2表に示し、本発明によ
る効果を明確にした。
ものについては比較例として第2表に示し、本発明によ
る効果を明確にした。
Claims (1)
- 1 結晶性ポリプロピレン70〜98重量部、エチレン
−酢酸ビニル共重合体2〜30重量部、エチレン・プロ
ピレン共重合体および/またはエチレン・プロピレン・
ジエン三元共重合体1〜15重量部および造核剤0〜2
重量部からなる組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14495878A JPS5846141B2 (ja) | 1978-11-25 | 1978-11-25 | ポリプロピレン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14495878A JPS5846141B2 (ja) | 1978-11-25 | 1978-11-25 | ポリプロピレン組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5571736A JPS5571736A (en) | 1980-05-30 |
JPS5846141B2 true JPS5846141B2 (ja) | 1983-10-14 |
Family
ID=15374141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14495878A Expired JPS5846141B2 (ja) | 1978-11-25 | 1978-11-25 | ポリプロピレン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5846141B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11322939B1 (en) | 2020-08-12 | 2022-05-03 | Royal Power Energy Inc. | Power quality improvement system with automatic power factor correction and harmonic filtering |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57195134A (en) * | 1981-05-27 | 1982-11-30 | Sumitomo Chem Co Ltd | Resin composition containing inorganic filler |
FR2508468B1 (fr) * | 1981-06-29 | 1985-10-18 | Nortene Sa | Nouvelle composition de matiere plastique, filet realise avec cette matiere plastique et utilisation de ce filet dans l'emballage des charges sur palette |
JPS59182832A (ja) * | 1983-04-01 | 1984-10-17 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリオレフイン系樹脂組成物 |
CN1832992A (zh) * | 2003-07-30 | 2006-09-13 | 普立万公司 | 核化热塑性弹性体组合物和相关方法 |
-
1978
- 1978-11-25 JP JP14495878A patent/JPS5846141B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11322939B1 (en) | 2020-08-12 | 2022-05-03 | Royal Power Energy Inc. | Power quality improvement system with automatic power factor correction and harmonic filtering |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5571736A (en) | 1980-05-30 |
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