JPS5845466Y2 - ケ−ブル引留構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は筐体外からその内部に導入するケーブルの引留
構造に関する。

例えば、海上施設や浮標機器等においては、筐体外から
内部にケーブルを導入する場合、導入したケーブルに外
力が加わるのを防ぐため、導入部においてケーブルを筐
体に引留めるようにしている。

第１図はこのような場合に使用されている従来のケーブ
ル引留構造を示す断面図で、１は細線状のケーブル、２
は筐体、３は大径穴３ａと小径穴３ｂを二段に設けた固
定具、４ａと４ｂは一対を或す挾持具であり、ケーブル
１を固定具３０大径穴３ａと小径穴３ｂに通して筐体２
内に導入すると共に、固定具３０大径穴３ａに挾持具４
ａと４ｂをケーブル１を挾むようにして嵌込み、この状
態で固定具３を筐体２に螺着することにより、挟持具４
ａと４ｂとでケーブル１を挟圧固定するようになってい
る。

しかし、このような従来のケーブル引留構造は、筐体２
の外部におけるケーブル１の機械的運動、例えば屈曲、
ふれまわり等により、ケーブル１の１ａ付近が挟持具４
ａ 、４ｂによって損傷しないように、該挾持具４ａ、
４ｂの材質や形状等を充分に考慮する必要があると共に
、特殊な形状の固定具３を使用しているため、高師とな
る欠点を有している。

本考案はこのような欠点を解決することを目的とし、そ
のため、適当な長さの中空ロープの一端からその内部に
ケーブルを挿通して該中空ロープの途中で前記ケーブル
を外部に引出し、該中空ロープのケーブルを通した部分
に結びめな作り、方筐体外壁に支持具を固定して、該支
持具に前記中空ロープの他端を固縛するようにしたこと
を特徴とする。

以下図面により説明すると、第２図は本考案の一実施例
を示す断面図で、１は細線状のケーブル、２は筐体、５
は該筐体２に設けられたケーブル導入穴、６は適当な長
さを有する中空ロープ、７は筐体２の外壁に固定した支
持具である。

前記中空ロープ６は、例えば適度な弾性を有する網目状
の素材により形成してあり、本考案はこの中空ロープ６
の一端からその内部にケーブル１を挿通すると共にこの
ケーブル１を中空ロープ６の途中から外部に引出し、引
出したケーブル１をケーブル導入穴５かも筐体２内に導
入する。

そして中空ロープ６のケーブル１を通した部分にむすび
目８を作り、該中空ロープ６の他端を筐体２の外壁に固
定した支持具７に固縛してケーブル１を筐体２に引留め
たものである。

このようにした本考案は、筐体２とむすび目８との間の
ケーブル１にたるみをとることができると共に、筐体２
外でのケーブル１の機械的運動による力は中空ロープ１
と支持具７との結合部にかかるため、ケーブル１が損傷
するのを防ぐことができる。

なお、支持具７は図示したような環状部を有するものに
限定されるものではなく、中空ロープ６を固縛すること
ができる形状でかつ固縛した中空ロープ６を保持できる
ものであればよいので、市販されている金具等の中から
選ぶことも可能である。

以上説明したように本考案は、中空ロープによりケーブ
ルを筐体に引留める構造であり、支持具も特殊なものを
必要とせず、部品の材質等に特別な考慮を払う必要もな
く、かつ組立も容易であるため、低両格で実現できると
共に作業性も向上するという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す断面図、第２図は本考案の一実施
例を示す断面図である。 １・・・ケーブル、２・・・筐体、５・・・ケーブル導
入穴、６・・・中空ロープ、７・・・支持具、８・・・
むすび目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適当な長さを有する中空ロープの一端からその内部へケ
   ーブルを挿通して、該ケーブルを中空ロープの途中から
   外部に引出すと共に、引出したケーブルを筐体内に導入
   し、中空ロープのケーブルを通した部分にはむすび目を
   作り、かつ該中空ロープの他端を前記筐体の外壁に固定
   した支持具に固縛したことを特徴とするケーブル引留構
   造。