JPS5844990Y2

JPS5844990Y2 - 工具ホルダ−

Info

Publication number: JPS5844990Y2
Application number: JP14743978U
Authority: JP
Inventors: 誠横山; 孝夫佐々木
Original assignee: 三菱農機株式会社
Priority date: 1978-10-26
Filing date: 1978-10-26
Publication date: 1983-10-13
Also published as: JPS5566702U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は工具ホルダーに係り、特に多軸機械や専用機械
に適用するに好適な工具ホルダーに関する。

従来、ドリル、リーマ、タップ立て作業等を行なう多軸
機械及び専用機械等に用いられている工具ホルダーは、
作業中の工具の確実な保持並びに旧確な加工の保証、そ
して交換時の工具脱着の容易性を求めろ結束、装置自体
の構造か極めて複雑化し、その製作加工も高い精度が要
求され、製品コストを上昇させろ一要因となっていた。

また、そのように、複雑な構造を有する工具ホルダーを
使用する場合（／ｃは、その操作、調整及び保守は容易
ではなく、現場の作業に高い熟練が要求され、作業効率
を低下させる欠点があった。

そこで、不考案は、回転するスピンドル外周に板バネ及
び該板バネの開閉手段であるスライダーを設け、該開閉
手段により板バネを開閉して工具な脱着保持し得るよう
に構成し、もって前述の欠点を解消した工具ホルダーを
提供することを目的とするものである。

以下、図面に示す一実施例に基づき本考案を具体的に説
明する。

工具ホルダー１は、第１図及び第２図に示すように、該
ホルダーを構成して回転動力を伝達する断面円筒形のス
ピンドル２を有して訃り、スピンドル２には固定リング
３が摺嵌されている。

固定リング３には、第４図に示すように、断面円筒形の
周上に止メネジ用孔５が穿設されてあ−９、皿ネジ６が
該孔５を貫通してスピンドル２に穿設されたネジ孔１と
、第１図に示すように、螺合することにより固定リング
３をスピンドル２に固定している。

固定リング３は、第４図に示すように、リング内面に等
間隔で３個の扁平溝９，９，９を有してむり、扁平溝９
の末端付近には凹部１０が形成され、史に扁平溝９の中
央部には止メネジ孔１１が穿設鐸れている。

また、扁平溝９，９，９には、第６図に示すような全体
くの字状に成形された板バネ１２，１２，１２が収容さ
れてあ−９、板バネはその固定端部Ａに設けられた屈曲
したストッパー１２ａによりリング３の凹部１０に掛止
され、かつ止メネジ孔１１に螺合された止メイ・ジ１３
によって固定リグ３とスピンドル２０間で固定されて
いる。

板バネ１２０遊端部Ｂの先端付近には突起１２ｂが設け
られてむり、更にその先端には屈曲した保持爪１２ｃが
成形されている。

−ｌ、スピンドル２には、第５図に示すように、等間隔
に３個の扁平溝１５を有するスライダー１６が、該層１
５に板バネ１２を収容して摺嵌されている。

また、スピンドル２の内箱面にはアダプター１９か挿入
されてトリ、アダプター１９とスピンドル２は、スピン
ドル２に設けられた直線状のキー溝１γ及び該層１１と
アダプター１９の間に嵌合された回り止めキー１８によ
って係合され、スピンドル２とアダプター１９は一体と
なって回転動力を伝達する。

アダプター１９はその中心部分長手方向にテーパー円錐
状に成形されたホルダー２０を有して訃り、ホルダー２
０には該ホルダー２０を同様なテーパー接合部を有する
ドリル等の工具２１が挿入嵌着されている。

また、アダプター１９の外周部のホルダー２０側にはネ
ジ２２氷切られてトリ、ネジ２２には調整リング２３が
螺合されている。

調整リング２３には止メネジ孔２５が穿設されてち−９
、ネジ孔２５には止めネジ２６が螺合し、該ネジ２６を
締めろことにより調整リング２３をアダプター１９に固
定することができろ。

なむ、スピンドル２のキー溝１７の末端に設けられてい
る孔２１はキー溝１γを加工するために設けられた工具
の逃げ孔である。

本考案は以上のような構成を有するので、多軸機械等に
工具２１を装着する場合、第１図＆び第２図に示すよう
に、スライダー１６を工具解放位置である図中右方、固
定リング側に一杯に寄せろ。

すると、板バネ１２，１２，１２はその弾性で外力に開
き、アダプター１９をスピンドル２中に挿入し得ろ状態
となる。

次に、工具２１を嵌着したアダプター１９のリング２３
を加工物に応じて調整した後、止めネジ２６により該リ
ング２３を固定して、該アダプター１９をスピンドル２
に回り止めキー１Ｂと共に挿入する。

スピンドル２の端面と調整リング２３の側面とが当接し
た所で、工具２１かスピンドル２より最高の突出量にな
るように調整リングによって調整されているので、その
当接した所でスライダー１６を、第３図に示すように、
工具保持位置である左方一杯に、板バネ１２に抗して摺
動させる。

板バネ１２，１２．１２はスライダー１６Ｖｃよりスピ
ンドル２内方に閉じ、その先端の保持爪１２ｃが調整リ
ング２３を捕捉する。

これにより、調整リング２３は板バネ１２の保持爪１２
ｃとスピンドル２の端面との間で固定され、従ってアダ
プター１９も図中横方向に移動することが出来なくなる
。

また、作業中にスライダー１６が工具保持位置から摺脱
して板バネ１２が開き、アダプター１９かスピンドル２
から脱落するのを防止するために、板バネ１２０弾性に
よって板バネ１２に設けられた突起１２ｂをスライダ−
１６側面に当接させ、スライダー１６が保持位置より摺
脱することを防いでいる。

次に、再度工具２１を交換する必要が生じた時には、ス
ライダー１６を右方の工具解放位置に達するまでスライ
ドさせると、板バネ１２がその弾性でスピンドル２の外
方に開く。

そこで、アダプター１９をスピンドル２より回り止めキ
ー１８と共に取り外し、後は前に述べたと同様の手順で
必要な工具を装着し、工具交換作業が終了する。

なむ、上述実施例は固定リング３及びスライダー１６に
扁平溝９及び１５を設け、該溝９叉び１５に板バネ１２
を収容しているが、スピンドル２に扁平溝を１設け、そ
の溝に板バネ１２を収容するように構成しても良いこと
は勿論である。

以上説明したように、本考案によれば、作業中は工具ホ
ルダー１によって工具は確実にスピンドル２に保持され
、工具交換時には、スライダー１６を左右にスライドさ
せるだけの極めて簡単な動作で工具交換が迅速かつ確実
に行なわれるために、作業他校び作業能率が向上し、加
工コストを低下させろことができる。

また、工具ホルダー１の構造が極めて簡単であり、従来
のものと比べて部品数も少なく、その製作に際しても高
精度が要求されることもないので、安置にしかも大量に
生産することができ、その使用に際しても熟練を要さず
、操作、調整及び保守が容易になる。

更に、調整リング２３の調整によりアダプター１９の取
付位置を容易かつモ確に調整・設定でき、多軸機械に訃
いても、それぞれの工具の取付位置に基づき、それぞれ
の孔の深さを区確に加工することかでき、更に、調整リ
ング２３はアダプター１９の取付位置調整手段であると
共に板バネ保持爪１２ｃの係合半没でもあり、構成が簡
単になっている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されている工具ホルダーを示すｌ
Ｅ断面図、第２図は第１図の側面図５、第３図は工具ホ
ルダーを工具保持状態にした際の旧面半断面図、第４図
は固ｙ３Ｅ’）ングで、ａは面断面図、ｂは側面半断面
図、第５図はスライダーで、ａは肥面図、ｂは側面半断
面図、第６図は板バネで、ａは平面図、ｂは上面図であ
る。１・・・工具ホルダー２・・・スピンドル、１２・・
一板バネ、１２ｃ・・・保持爪、１６・・・スライダー
、１９・・アダプター２１・・・工具、２３・・・調
整リング、Ｂ・・・道端部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

工具を装着したアダプターをスピンドルに保持する工具
ホルダーに訃いて、アダプターに調整リングを調整自在
に嵌合し、またスピンドルに、その道端部か外方に開き
付勢されていると共に先端に保持爪を有する複数個の板
バネを固定し、更にこれら板バネの外周にスライダーを
摺嵌して、該スライダーの摺動に基づき板バネの保持爪
が調整リングを捕捉・保持するように構成した工具ホル
ダー。