JPS5844761Y2 - クレセント錠のロツク装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は引き違い戸等における一方に取着した係止金具
に係脱可能に係合するクレセント錠のロック装置に関す
るものである。

従来、クレセント錠の施錠時にこれをロックするロック
装置が種々提案されている。

そして、このロック装置としてはクレセント支軸と別の
位置に設けたロック部材によりクレセント支軸の回転を
規制する構造（例えば実公昭４６−３１４４０号公報）
、クレセント支軸と係脱可能なるロック部材釦よび、こ
のロック部材をロック位置と解放位置とに操作する操作
部材を設けた構造（例えば実公昭５４−２９５２号公報
、実公昭５３−５３６８０号公報）等種々のものが知ら
れている。

しかし、前者の構造であると取付スペースが広くなって
クレセント錠全体が大きくなってしｌうとの不具合を有
し、ｌた、後者の構造であるとロック部材と操作部材と
を必要とし構造が複雑となるとともに、クレセント支軸
に大きな力が作用した場合にはロックする機構（ロック
部材、操作部材）が破損したり、ロック部材とクレセン
ト支軸との係止部（ロック部）の摩耗によりロック機能
が損なわれる等の恐れがある。

さらにはその構造の複雑さの由長期間の使用や乱暴な取
扱いに対して強度的に不十分であり耐久性が劣るとの不
具合を有する。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的は構造が簡単であるとともに確実、強固にロックでき
、さらには長期の使用に対して十分な強度を有し耐久性
を向上したクレセント錠のロック装置を提供することで
ある。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

図面中１は台座であり、板状の本体１ａの周縁に環状壁
１ｂを一体形成した形状であって、該環状壁１ｂの下部
内周面には裏板２が固設しである。

前記本体１ａの中央部には軸孔３が形成され、本体１ａ
の内側面における前記軸孔３の周囲には環状凹部４が軸
孔３に対し１Ｂ心して形成しである。

５は前記軸孔３に回転可能に嵌合されるクレセント支軸
であり、操作レバ６の一端部に一体形成しである。

７は前記操作レバ６と台座１との間に挟着されるように
クレセント支軸５に嵌合取付けたクレセントであり、該
クレセント７は操作レバ６のクレセント支軸５と同心状
の凹孔６ａに嵌合される板状基部７ａと、該板状基部７
ａＫ一体形成され図示しない係止金具に係着する略プ円
弧状の環状突起７ｂとを備え、操作レバ６と一体的に回
転する。

前記操作レバ６には台座１における軸孔３のポス外周壁
３ａに係合する内向突片６ｂが一本形成され、該内向突
片６ｂは台座１の本体１ａ中央上面に形成した***突部
８と係止するようになっている。

前記クレセント支軸５の先端小径部５ａは裏板２の孔９
を貫通して外方に突出しかつワッシャ１０が取付カシメ
られ抜は止めされ、操作レバ６はクレセント支軸５を介
して台座１の軸孔３の回りに回転自在なるように取付け
てあり、操作レバ６ばその内向突片６ｂが***突部８に
係止することで回転が規制され、約２回転しか出来ない
。

前記クレセント支軸５の先端小径部側壁部分５□には径
方向に相対向した一対の平滑面１１．１１が相互に平行
でかつ操作レバ６と略平行となるように形成されかつ一
方の平滑面１１にはその円周面部５ ′と曲率の異なる
円弧面１２が連続形成しである。

また、前記クレセント支軸５の中央部分５ はその円周
面部５ｋｉ−ける略±周面が曲率の異なる２つの円弧面
１３．１４となって円周面部５ ′の一部とにより非円
周面部５ “を形成していると共に、一方の円弧面１４
は前記円弧面１２と同一曲率となっている。

１５はロック円盤であり、前記環状凹部４に回転自在に
嵌合取付けであると共に、前記クレセント支軸５の中央
部分５ が嵌合する偏心軸孔１６が穿孔形成してあり、
該偏心軸孔１６は、前記クレセント支軸５の中央部分５
Ｋも−ける円周面部５ ′と嵌合する略ｉ円周壁部
１６ａ、円弧面１２゜１３と円周面部５ｆの一部とより
なる非円周面部５″に嵌合する非円周壁部１６ｂとを備
えかつロツク円盤１５を回転させると略圭円周壁部１６
ａと円周面部５ ′とが嵌合密着したり、非円周面部１
６ｂと非円周面部５ 怨が嵌合密着するように形成しで
ある。

そして、前記ロック円盤１５の外周壁には突部１７が一
体形成され、該突部１７は前記台座１に形成した溝１８
より外方に突出してロック円盤１５を略４５度の範囲で
回転できるように構成してろる。

１９はロック円盤１５の突起２０に一端を枢着したシフ
トアームであり、その他端にはスプリングガイド２１が
形成してあって、そのスプリングガイド２１は台座１内
に設けた略Ｓ字型のスプリング２２に係止されてロック
円盤１５を後述するロック位置、或いは解放位置のいず
れか一方に保持している。

２３．２３は一対のリーフスプリングであり、前記台座
１における切欠部２４にそれぞれ係止されてクレセント
支軸５の先端小径部側壁部分５を挟持押圧してあって操
作レバ６を後述する施錠位置、或いは施解錠位置のいず
れか一方に保持している。

第１０図に示す状態は操作レバ６を施錠位置に回動して
そのクレセント７を図示しない係止金具に係止するとと
もに、ロック円盤１５を解方位置に回動した状態を示し
、ロック円盤１５はその面心動孔１６における略〉円周
壁部１６ａがクレセント支軸５の中央部分５ にｋける
円周面部５ ′に嵌合しかつ非円周壁部１６ｂと非円周
面部５ ”とは離隔してロック円盤１５とクレセント支
軸５とは相互に回転可能となっていると共に、スプリン
グ２２、シフトアーム１９を介して解放位置に保持しで
ある。

この状態から第１１図、第１２図に示す如くロック円盤
１５を矢印イ方向に回転してロック位置とすると、その
偏心軸孔１６における非円周壁部１６ｂがクレセント支
軸５の中央部分５ＧＣおける非円周面部５“に嵌合密着
してロック円盤１５とクレセント支軸５とは相互に回転
できなくなりかつシフトアーム１９がスプリング２２に
抗して変位し死点を越えてロック円盤１５をロック位置
に保持する。

このようになると、クレセント支軸５とロック円盤１５
とは一体となって回転しようとしかつクレセント支軸５
とロック円盤１５とは偏心して台座１に設けであるので
操作レバ６を解錠位置に向けて（矢印口方向）回転させ
ようとしてもクレセント支軸５／Ｉｉロック円盤１５に
よって回転が阻止されるために操作レバ６を解錠位置に
回転操作できない。

したがって、クレセント錠を施錠時にロックすることが
できる。

また、クレセント支軸５を台座１の環状凹部４に嵌合し
たロック円盤１５で直接ロックしていると共に、ロック
円盤１５とクレセント支軸５とのロック部分（接触部分
）は面接触となっているためにクレセント支軸３に大き
な力が作用してもクレセント支軸５等が破損する恐れが
なく強固なロックを確実に行なうことができる。

また、クレセント支軸５の中央部分５ にロック円盤１
５の偏心軸孔１６を嵌合しただけであるから構成が簡単
で、長期の使用や乱暴な取扱いに対して十分なる強度を
有する。

また、ロック円盤１５をロック位置、解放位置に回転操
作するだけで良いからその操作が簡単と乏る。

なお、解錠する時にはロック円盤１５を解放位置として
クレセント支軸５とロック円盤１５とを相対的に回転可
能とし、操作レバ６を矢印口方向に回動させて第１３図
の位置としてクレセント１を係止金具より離脱すれば良
い。

この時、クレセント支軸５とロック円盤１５との位置関
係は第１４図に示す如くなり、ロック円盤１５を矢印イ
方向に回動しても非円周面部５“と非円周壁部１６ｂと
が嵌合することがない。

したがって、クレセント錠の解錠時にはロックが掛かる
ことがない。

本考案は以上の様になり、ロック円盤１５をロック位置
とすればクレセント支軸５の回転を阻止してクレセント
錠をロックできる。

捷た、ロック円盤１５を設けただけであるから構造が簡
単となる。

また、クレセント支軸５を、ロック円盤１５を介して台
座１により直接回転阻止してロックする構造であるから
確実、強固にロックでき、さらには長期の使用に対して
十分な強度を有し耐久性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は分解
斜視図、第２図は施錠時でロックを解放した状態の組立
正面図、第３図はその側面図、第４図、第５図は第２図
のＡ−Ａ線、Ｂ−Ｂ線断面図、第６図は第２図の裏板を
取外した背面図、第１図は操作レバの正面図、第８図、
第９図は第７図のＣ−Ｃ線、Ｄ−Ｄ線断面図、第１０図
は第２図におけるロック部の説明図、第１１図は第６図
Ｋｉ−いてロック円盤をロック位置とした時の背面図、
第１２図はその時のロック部の説明図、第１３図は解錠
時の組立正面図、第１４図はその時のロック部の説明図
である。 １は台座、５はクレセント支軸、６は操作レバ７はクレ
セント、１５はロック円盤、１６は偏心軸孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台座ＩＫ操作レバ６とクレセント７とを備えたクレセン
   ト支軸５を回転可能に設けてなるクレセント錠において
   、前記台座１に、偏心軸孔１６を有するロック円盤１５
   を前記クレセント支軸５と異なった回転中心でロック位
   置と解放位置とに亘って回転自在でかつその偏心軸孔１
   ６に前記クレセント支軸５が遊挿するように設け、該ク
   レセント支軸５と前記偏心軸孔１６とを、ロック円盤１
   ５を解放位置とすると相対的に回転可能に嵌合摺接しか
   つロック位置とすると相対的に回転不能に嵌合摺接する
   形状としたことを特徴とするクレセント錠のロック装置
   。